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後編 青年と大精霊
32,ライアはさみしい
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「ほら、口開けて? あーん」
「別に一人でも食べられるわよ!」
アーロルが人間のお菓子をライアに持ってきた。
アーロルは自分の食料はライアの森からもらうか、偶に町から買っている。
ライアは別に何も食べなくても余裕で生きていけるが、少し人間界のお菓子に興味を持ったのだ。
今アーロルが彼女の口の中に落とそうとしているのは金平糖だ。
「あれ? これ美味しいかも?」
「お、そうか、そうかそうか」
「ちょっと、だからって大量に買ってこなくてもいいのよ? こないだだって飴美味しいって言ったらあの後大量に……」
「アハハハハ、いやあ、ついライアが食べているところ見るのが楽しくて……」
「私の食べているところばかり見ていないでアンタも食べなさいよ!」
そういいながらライアも金平糖をつまみ上げ、アーロルの口の中に放り込む。
彼らはまだ朝起きたばかりだ。
最近アーロルは彼女にいろんなお菓子を食べさせるのにハマっている。
要は彼女の可愛いところが見られれば何でもいいわけだが。
「それじゃあ、悪いけど4日間ここを離れるからな。寂しくて泣くなよ?」
「泣かないわよそんなので。これでもアーロルが来る前までは一人で元気にやってたんだから。」
「そうだったそうだった。じゃあな。」
「ちゃんと帰って来なさいよ~。」
「ああ!」
ギュッっとライアを抱きしめた後アーロルはその場を後にした。
服を買ったりだとか、どうしても人間の街に言ってやらなければならないことはある。いつもはライアの森から一番近い町で買い物をしていたからぎりぎり日帰りで行けたが、今回は彼らが結ばれて初めて数日間彼がいなくなるのだ。
アーロルが外に行っている間ライアはとても暇そうにしている。
その日の夜。
「うっ……ぐすん。うぅっうぅっう~~~~」
ライアは泣き出した。あっけなかった。
(アーロルがいない夜なんて来なければいいのに)
かつて火の魔物に襲われて以来泣き虫になってしまったライア。
「アーロルのバカァァーーーーー!」
しかし叫んでも彼が帰ってくるわけではない。
ライアはしばらく前に買った人間の作ったふかふかの布団にくるまって寝ようとした。
しかし、いつも存在するあたたかなぬくもりが今日はない。
「うっうっ……」
必死に布団の中にあるアーロルのにおいを探した。
「アーロル……アーロル……」
前日まで彼はずっとこの布団にいたから、それなりに匂いは残っていた。
深呼吸するように、それを大きく吸い込む。
それだけで落ち着くことが出来た。
だが、しばらくして落ち着いたからと言って寝られるわけではなかった。
いつも夜にされていることのせいで、ライアは劣情を催した。
「あっ…………アーロルがいないと、蜜垂れ流しじゃないの!!」
そういいながら彼女は自分の丘と花弁を撫で始めた。
「別に一人でも食べられるわよ!」
アーロルが人間のお菓子をライアに持ってきた。
アーロルは自分の食料はライアの森からもらうか、偶に町から買っている。
ライアは別に何も食べなくても余裕で生きていけるが、少し人間界のお菓子に興味を持ったのだ。
今アーロルが彼女の口の中に落とそうとしているのは金平糖だ。
「あれ? これ美味しいかも?」
「お、そうか、そうかそうか」
「ちょっと、だからって大量に買ってこなくてもいいのよ? こないだだって飴美味しいって言ったらあの後大量に……」
「アハハハハ、いやあ、ついライアが食べているところ見るのが楽しくて……」
「私の食べているところばかり見ていないでアンタも食べなさいよ!」
そういいながらライアも金平糖をつまみ上げ、アーロルの口の中に放り込む。
彼らはまだ朝起きたばかりだ。
最近アーロルは彼女にいろんなお菓子を食べさせるのにハマっている。
要は彼女の可愛いところが見られれば何でもいいわけだが。
「それじゃあ、悪いけど4日間ここを離れるからな。寂しくて泣くなよ?」
「泣かないわよそんなので。これでもアーロルが来る前までは一人で元気にやってたんだから。」
「そうだったそうだった。じゃあな。」
「ちゃんと帰って来なさいよ~。」
「ああ!」
ギュッっとライアを抱きしめた後アーロルはその場を後にした。
服を買ったりだとか、どうしても人間の街に言ってやらなければならないことはある。いつもはライアの森から一番近い町で買い物をしていたからぎりぎり日帰りで行けたが、今回は彼らが結ばれて初めて数日間彼がいなくなるのだ。
アーロルが外に行っている間ライアはとても暇そうにしている。
その日の夜。
「うっ……ぐすん。うぅっうぅっう~~~~」
ライアは泣き出した。あっけなかった。
(アーロルがいない夜なんて来なければいいのに)
かつて火の魔物に襲われて以来泣き虫になってしまったライア。
「アーロルのバカァァーーーーー!」
しかし叫んでも彼が帰ってくるわけではない。
ライアはしばらく前に買った人間の作ったふかふかの布団にくるまって寝ようとした。
しかし、いつも存在するあたたかなぬくもりが今日はない。
「うっうっ……」
必死に布団の中にあるアーロルのにおいを探した。
「アーロル……アーロル……」
前日まで彼はずっとこの布団にいたから、それなりに匂いは残っていた。
深呼吸するように、それを大きく吸い込む。
それだけで落ち着くことが出来た。
だが、しばらくして落ち着いたからと言って寝られるわけではなかった。
いつも夜にされていることのせいで、ライアは劣情を催した。
「あっ…………アーロルがいないと、蜜垂れ流しじゃないの!!」
そういいながら彼女は自分の丘と花弁を撫で始めた。
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