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第2章 騎士団の紅一点、クレナ

34,いつか勇者と

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「おいクレナ! また遅刻したのか!? どうしてお前は最近いつもいつも……」

「いや、済まない。どうしても身支度に時間がかかってしまって……」

「騎士なんだから化粧なんてしてないでさっさと家をでろ! くそ! こうなったらみっちり指導してやる!」

 クレナは今周りの団員が訓練に励む中、お叱りを受けていた。

「クレナ! 小会議室に来い!」

「分かったよ。うるせ~な~」

 二人は小会議室へ行った。

 タツシにアクセサリーを貰ってから一か月でクレナの状況もまた大きく変化していた。

「ったく、あんな芝居打たなくても……」

「あれくらいしないと怪しまれるだろ……」

「とか言いながら、こんなに勃っているのか♡」

 クレナはこの男のズボンの上から突起をさする。

「ほら、どうせまたノーパンなんだろ。俺のはこんなに膨らんで苦しいんだ。挿れるぞ、早く壁に手をついてくれ」

「はいはい。………ああ! 隊長のやっぱりイイ……」

 クレナはついに所属する部隊の隊長にまで手を出していた。

 この男は一級騎士だ。

「あんっ……ああっ……あっ……んんっ」

「クレナ! そんな小さい声じゃダメだろ! 3級騎士なんだからもっと声出せ! ほら!」

「ああああ! ああんっ ああっ 激しぃ……あああ♡」

「まったく、表面はあんなに真面目だったのに、今ではすっかりこんなんになっちまって……」

「そっ! れえ! は……隊長のが良すぎて……あん♡ ああっ イイ 本当にイイィ……」

「ハハハ! 俺のがそんなにいいのか! ほら、もっと強くしてやるよ! オラ! オラ!」

 部屋にはパンッパンッという音が響き渡る。

「ああ! 待って 待ってくれ! そんなにぃ! 強くしたら……あああああ!」

「お? もうイキそうなのか? いいぞいつでも」

「ああ! イッ イクゥ! ああああ! イクイクイクイクぅ~ あああんっ あんっ あう……んっ」

 クレナは大げさに腰を揺らし、絶頂したことをアピールする。

「相変わらずイクの早えなあ。そんなに喜んでもらえて何よりだぜ。おっと、クレナのマンコが俺のを積極的にしごいているせいで俺もそろそろ……」

「あはっ♡ 欲しい! 欲しいの! 隊長のせーし、アタシのお腹の中に出してくれ!」

「避妊具ないけどいいんだな!?!?」

「ああ、イイ! いいぞ! 赤ちゃんできたら産んでやるから! 最悪自分一人で育てるから!」

「そういうことなら助かるぜ……うぉっ 出る! 孕め! 俺の濃厚精液で孕め!」

「ああ! いい! いいぞぉ……ん♡」

 隊長は精一杯射精した。クレナを孕ませるつもりで。

 だが、クレナ本人はもちろん孕みたくなどないし、身に着けている腕輪によって絶対に孕まないのを知っている。

 だが男は子供を産みたいというだけで滅茶苦茶喜んで出してくれるのに気づいてしまったのだ。

 さらにクレナはいくつか気づいたことがある。

 自分がそこまで気持ちよくなくても、気持ちいいと演技すれば男は興奮して出すのが早くなるのだ。

 隊長に関していえば割とうまい方なので普通に気持ちいいが、以前に上級魔術師とヤったときは下手すぎて焦った。

 だが相手に出させてしまえば別にクレナは絶頂する必要はない。適当にイったふりをしてその場を去った。

(さて、アタシも真面目に訓練するか。)

 なんだかんだ言って搾精だけしていても強くはなれない。結局レベルが上がってもそれを操るのは自分なのだ。

 だから戦闘の感覚は常に磨き続けなければならない。

 したがって、クレナは訓練を一部さぼってオナニーしたりセックスしたりしながら、しっかり有用な訓練は参加していた。

 本来少しでも訓練をさぼろうものなら上からこっぴどく叱られ、罰せられ、最悪クビになるのだがクビを決める隊長はもうクレナに懐柔されてしまっている。

 徐々に徐々に、この組織自体がクレナの手の内に収まりつつあるのだ。

 その気になれば騎士団の軍事作戦の一部を操ることすらできてしまうクレナ。だが本人はそれに気が付きながらも全くそんなことをする気はない。

「隊長、次の遠征、一番敵の多いところを担当する班にアタシを入れてくれ。」

「ああ、もちろんだ。なんてったってその班のリーダーオレだからな! ふふふ、テントで寝るときに……」

「してもいいが、ほどほどにしてくれよ。アタシの身がもたん。」

 こうしてクレナは猛烈な勢いで強くなっていく。

 将来的には近衛騎士団の団長とも体の関係を持つというのはまだあとの話。


 クレナは毎日複数人の男とヤっているが、どうしても完全に満足できるわけではない。

 ある休日。

(やっぱり……あの気を失いそうなほどの気持ちよさはここでしか味わえんからな。)

 クレナはスライムリフレに来ていた。


「こんにちはクレナさん。今日もいつもと同じでいいですか?」

「ああ。頼む。」

「ではこちらへ……」




「ああ! 待ってくれ! 今イっているんだ! あああああああ♡ あ♡ あ♡ あ♡ あ♡ あ♡ あ♡」

「待ってほしいですか? じゃあ20分間イかせないであげますね」

「いや! それもやめてくれぇぇぇ」

「じゃあ突きますね。」

 パンパンパンパンパン

 タツシはスライムの手を借りて高速でピストンしていた。もちろんヤバイ薬もクレナに飲ませてある。正常位でシているが二人はスライムの中に埋もれて、顔だけ空気中に出ているような状態だ。

「んんんんんんん! イってる! イってるから! ちょっと止まってくれえええ!」

「でも止まったら動けって言うじゃないですか。一体どっちなんですか」

「もっと……あああああ♡ ゆっくりっ…んっ…動いてくれええ」

「分かりました。ゆっくりですね。」

 そういうとタツシは棒を8割ほど抜き――

 ジュポンッ

「ああああああ♡ 気持ちいいぃ! 一回されるだけでイっちゃううぅぅぅ!」

「もうなんでもイってるじゃないですか。ほら、スライムにクリトリスも弄ってもらいましょうねぇ」

「あ♡ ああいや♡ どうじにされると……ああああああ! あぁ…ああ!あぁ…あぁあっ!あぁあっあ…っあぁ…!あぁっああ」


 クレナが何度イっても、タツシの攻めは続いていく。

 週に一回、休みの日にはクレナは必ずこの店に来てイキ狂っているのだ。

 これのおかげで気持ちのよくないセックスでも耐えられるし、行為中に相手の射精を促すように責める体力もついた。

 相手の精液を早く搾ろうと普段はクレナから責めることも多いが、ここでは絶対にクレナから責めることは無く、受けだけ。


 さらに、真面目な鍛錬で損傷した筋肉もこの店に来れば完全に治るからクレナは必ず通っていた。


 王都の中心部にあり表向きしっかりした高級マッサージ店のスライム・リフレに毎週通う。それだけで実に給料の半分を溶かしているのだがクレナは全く気にしていない。

 他に使い道もないし、剣が欲しいだのうまい飯が食いたいだのなんだの言えば男が買ってくれる。




「ほらクレナさん、出してあげませんけど、スライムで子宮マッサージしてあげますから、どうぞ勇者に射精してもらっている想像でもして存分にイッて下さい!!」


「ああああ♡あぁ! あぁぁああぁっ♡あぁああああっああぁ♡ 勇者様! 勇者様ぁぁぁぁ! あなたのおチンポ最高ですーーーーー! ああイク! イクイク………」

 彼女の子宮の中にスライムが転移し、うねうねと動き始める。


「んんんんんん♡ んんんん!!!! ゆうしゃしゃまっ ああ♡ 幸せ♡ あなたのせーし♡ もらえてあたししあわせええ♡ あああ♡ もう死んでもいいかも♡ あああ♡ あん♡ ああっ♡」

 クレナはタツシのチンポが膣に刺さったまま気絶した。最近、スライム・リフレでマッサージをするとき、ラストはいつもこうして勇者にされているという想像をしてイキ果てるのだ。


「まさか、勇者本人が君のおマンコをじゅぽじゅぽしているなんて思わないだろうねえ。あー、本当のこといつ言ったらいいんだろう。

 ひとまず寝ている間に中だししてあげよっと。」



 果たしてクレナの――勇者の精液をもらうという――夢はいつ叶うのだろうか。
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