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番外編Ⅱ
三つ子の物語③
しおりを挟む王都の街の先にはラパス邸が丘にあり、
丘の向こうは山があり…山を越えたさきの林を切り開いたら奥に国立の療養所があり…深刻な病の人々が治療を受けるために入院していました。
そして…病室のひときわ広い部屋が、女王の王配の眠る部屋。
王配(女王の夫)は治らないとされる病にかかり…今夜は女王が主治医に説明を受けていました。
「残念ながら、エイト国の魔導師や、我が国の優れた医学では…病を治す方法が見つかりませんでした。」
「…そうか。」
夫の伏せているベッドの横にある椅子に腰かけたルイヴは目の前にたつ数名の医師たちから説明を受け…
落ち込みを隠せずにいた。
駆けつけた王太子は医師から説明を受け…
「父はいつまでもつのですか?」
王太子の問いに…医師は言いにくそうにしてポツリと呟いた。
「もってあと3ヶ月かと…」
「夜風に当たってくる。」
ルイヴは席をたち、へやをあとにし…
療養所をでたルイヴは獅子に体を変化させると、林を駆け抜け…山を走り抜け…
そして山道を走る見なれない荷馬車に目を止めたのでした。
白銀の獅子は山の頂上から山道 を走るな荷馬車に目を向けると…鼻をスンスンと匂いをかぎとり…耳をピクピクとさせて意識を集中させた。
荷から聞こえる、子供たちの笑い声。
小さい声で会話する男たちの声。
「ガキ三人、いいとこのお嬢さんたちなら高く売れるぞ。」
「ばれる前に山を越えないとな!急ぐぞ。」
荷を付けた馬は御者にムチを打たれ、速度をあげ走り出した。
すると獅子の遠吠えが森に響き渡り…
馬は動揺しふらつき、もと来た道をひきかえそうとし…御者の指示に逆らい、暴れだし荷馬車は倒れ子供たちが転がりでました。
「人拐い、私は機嫌が悪いんだ。」
目の前に現れた白銀の獅子は口を大きく開き、じりじりと近づいていた。
「ナル!ルル!ララ!獅子のちを引く子であろう?袋から出なさい!そして戦いなさい!」
「「「お婆様のこえだー」」」
三つの大きな袋はポコポコと動きだし…白く光ると、袋を破り子供たちが飛び出してきた。
ベリ!バリ!パーン!
ナルとルルは幻影魔法で獅子の姿に…男たちに飛びかかり、ララは幻影魔法で無数の兎になると男たちの目を覆った。
ナル「新い使用人だと思ったのにー」
ルル「お腹すいたー」
ララ「じっとしてぇ~お願いします。」
白銀の獅子はそれを見守り、再び遠吠えをすると、療養所から駆けつけた騎士たちが獅子の前に到着した。
「はやかったな。やつらを食いちぎろうかと思っていたぞ。」
「女王、それだけはご勘弁を、やつらをとらえよ!」
団長の指示で騎士たちは逃げ惑う男たちをとらえていき…獅子のルイヴは子供たちを背にのせラパス邸へと駆けていった。
「警備が手ぬるい!私が邸にいって叱らねば!」
獅子はそんなことを呟きながら邸の庭へとたどり着いたのだった。
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