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姫様は昔から、城から出ることを制限されていたからでしょう。興味がある場所があると…行っては行けないと言われると、小鳥の分身を生み出し出かけるようになりました。
意識は小鳥に乗るため、お体は眠ったまま。それと、小鳥が戻らなくては、姫様は目覚めない事もわかりました。
まさか、見知らぬ国へ来てまでそんな事になろうとは…私お姫の専属侍女アンナは、この先心配でなりませんっ!
††††††††††††††††††††
ミアの部屋の丸いテーブルを囲み、現在ミアはカイトと二人席に着き、お茶とお菓子を囲んで小さなお茶会を行っていた。
「カイト様はお強いのですね、鍛錬などはどうされてるのですか?やはりお強い方が指導を?」
「ああ、国でも最強と名高い方に教わった。」
「戦地に向かわれると聞きます、やはり傷は多いのです?」
「まあ。」
「カイト殿下1団の馬は見たことがない…小さな一角のある黒馬が多いのですね?どうしてですか?」
「彼らはわが国の森を守る聖獣が祖先だと言われている種族の馬。強靭な肉体と俊敏な脚力が優れているからだ。」
(何なんだ…ここに来てから質問攻めを受けるとは。俺に興味があるとは思えないが…)
「では、カイト殿下の率いる騎士団は特別なのですね。」
「うむ。」
カイトは難しい表情のままこくりと頷き席をたった。
「ミア王女、そろそろ俺は失礼する。」
「はい。カイト殿下?」
ミヤは席を立つとカイトへと駆け寄った。
「次にお会いする時は私の事もお話しいたしますね。今日はありがとうございました。」
ミヤは満面の笑みをおくり去ってゆくカイトを見送った。
部屋を去るカイトはミヤが自分の事を知ろうと話しかけていた事に気がついた。
(っ!俺は…彼女を知ろうともしていなかったのか…質問攻めだと思いこんでいて、俺は…)
カイトは昔から今に至るまで母親から何度となく言われていた事を思い出していた。
『カイト、問われた事には必ず答えなさい。そして貴方も必ずなにか一つ問い返すのです。それが互いを知る事になり、会話が成り立つのですから…』
「王女にあんな事を言わせてしまうなんて…」
カイトは逃げ出すように部屋を出た今になってこの事を思い出し後悔をした。
そんなカイトをよそに…ミアのカイトへの興味は日に日に増してゆくのであった。
「次は何をしてみようかしら。うふふっ。」
「姫様っ!」
アンナの悩みは尽きそうにない。
姫様は昔から、城から出ることを制限されていたからでしょう。興味がある場所があると…行っては行けないと言われると、小鳥の分身を生み出し出かけるようになりました。
意識は小鳥に乗るため、お体は眠ったまま。それと、小鳥が戻らなくては、姫様は目覚めない事もわかりました。
まさか、見知らぬ国へ来てまでそんな事になろうとは…私お姫の専属侍女アンナは、この先心配でなりませんっ!
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ミアの部屋の丸いテーブルを囲み、現在ミアはカイトと二人席に着き、お茶とお菓子を囲んで小さなお茶会を行っていた。
「カイト様はお強いのですね、鍛錬などはどうされてるのですか?やはりお強い方が指導を?」
「ああ、国でも最強と名高い方に教わった。」
「戦地に向かわれると聞きます、やはり傷は多いのです?」
「まあ。」
「カイト殿下1団の馬は見たことがない…小さな一角のある黒馬が多いのですね?どうしてですか?」
「彼らはわが国の森を守る聖獣が祖先だと言われている種族の馬。強靭な肉体と俊敏な脚力が優れているからだ。」
(何なんだ…ここに来てから質問攻めを受けるとは。俺に興味があるとは思えないが…)
「では、カイト殿下の率いる騎士団は特別なのですね。」
「うむ。」
カイトは難しい表情のままこくりと頷き席をたった。
「ミア王女、そろそろ俺は失礼する。」
「はい。カイト殿下?」
ミヤは席を立つとカイトへと駆け寄った。
「次にお会いする時は私の事もお話しいたしますね。今日はありがとうございました。」
ミヤは満面の笑みをおくり去ってゆくカイトを見送った。
部屋を去るカイトはミヤが自分の事を知ろうと話しかけていた事に気がついた。
(っ!俺は…彼女を知ろうともしていなかったのか…質問攻めだと思いこんでいて、俺は…)
カイトは昔から今に至るまで母親から何度となく言われていた事を思い出していた。
『カイト、問われた事には必ず答えなさい。そして貴方も必ずなにか一つ問い返すのです。それが互いを知る事になり、会話が成り立つのですから…』
「王女にあんな事を言わせてしまうなんて…」
カイトは逃げ出すように部屋を出た今になってこの事を思い出し後悔をした。
そんなカイトをよそに…ミアのカイトへの興味は日に日に増してゆくのであった。
「次は何をしてみようかしら。うふふっ。」
「姫様っ!」
アンナの悩みは尽きそうにない。
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