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+ 第 3 章 + 捕獲
no.15
しおりを挟むこうしてハルカスは捕まり、隣国との人身売買が明るみになった。
ここから先は国同士の問題となるため自警団の役目はここまで。ミヤは翌日1日休んだ後次の日から自警団の通常任務を始めることとなった。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「「「団長、お疲れ様!」」」
「団長、調子はどうですか?って…大丈夫みたいですね。ふふふ。」
1日先に西の自警団に戻ったユマはミヤの様子に柔らかな笑みを向けた。
*
私はあの時倒れたのよね。そう…アクトスさんを呼んだから、突然目の前に現れたアクトスさんは拐われそうになった私を助けて…あのハルカス・カイザは窓に伸びた枝から足を滑らせて落ちたの。
アクトスさんの腕の中で安心して眠ったのは覚えてる。目覚めると私の家の私の部屋。いつもと違う朝を迎えたの…そこには私のそばで椅子に座り腕を組んで寝ているアクトスさんがいた。尻尾は相変わらずもふもふしていて、触りたい衝動に駆られた私はそっと尻尾に触れると…突然目覚めたアクトスさんに伸ばした腕を掴まれて私は体制を崩して彼の方に倒れて、抱きついたようになってしまった。
「目覚めたようだね。寝込みを襲うなんて油断ならないね。」
「これは、ただ…もふもふが…」
私は彼の腕に捕獲されて見上げるような体制のなか説明をするけど、彼の口角は上がり気味で…耳をピコピコ揺らして、尻尾は元気よく揺れだして…私の腕をくすぐった。
「ひゃん、ア、アクトスさんっ。」
「目覚めてくれて良かった…もう離したくないよ。」
彼は目を潤ませると耳は垂れて力強く抱きしめられた。
その日1日私の看病でつきっきりだった彼は夜には宿舎に一旦帰ったのだけど翌朝迎えに来て…現在彼に手を引かれているわけです。
昨日からの出来事もあって恥ずかしくて現在ポンチョコートのフードをいつも以上に深く被っています。
視界に入る彼の尻尾はブンブン揺れて…私は、また顔が熱くなるのをかんじたのでした。
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