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2章《旅・立》
国王要請①
しおりを挟む《知らせを受けて…その1》
いつものように冒険して、獣と戦い、力をつけていった僕は、友達が増えました。
そして、姉にも会えました。
冒険に出たその先
国に使える魔女達の住む村。
そこに魔法使いの青さんと人間の姿の琥珀の髪の成人女性の姉ヒカル。
僕と同じ転生者ですが、人間といることの方が好きだそうです。
一時は母の後を継承しようと頑張りましたが、親友だった、青さんと恋に落ちてしまったのだそうです。
今は青さんの村でひっそり暮らしています。
姉は言いました。
『あなたは人間に戻りたくはないの?』
…と。
『僕は基本なんでも受け入れる方なんで心配は無用です。』
というと姉は笑って…頑張れ。
…と背中を押してくれました。
夕方、日がくれる前に別れて塔に戻るとひとつの知らせが届いていた。
*
最近邪悪な物に染まり悪さをする黒い魔女と呼ばれる者の出現が後をたたなくなっていて…
治安を守るための討伐隊を立ち上げていた。
そして、前任者たちが任期を終えて次の代に引き継ぐときが来た。
そしてそのお声がアイにかかったのだと言う。
任期は2年だが延びる場合もあるのだそう。
*
『と言うわけだがアイ、お前はどうしたい?』
あれから二年たち…今日、外見16の誕生日を迎えた僕は、ドラゴンの姿は成熟した雌になっていた。
『オッケーしたいけど…僕は番を決めなくてもいいの?』
以前伴侶の話を聞いていたから、年頃だろう自分は旅立っていいものか悩んだ。
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