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2章《旅・立》
《22》再会。
しおりを挟む僕はゼイヤさんの心音を聞きながら、周りの騒ぎ声に目を向けた。
僕をゼイヤさんはギュッとはぐして…離す気はないよう。
心配して集まった仲間たちがゼイヤさんと睨みあう。
『アイちゃん、大丈夫かい?』
『アイちゃん、おでこどうしたんだ?』
『アイちゃん!』
すると仲間たちの奥から現れた団長は、その人の群れをかき分けこちらに来た。
『アイ、よく頑張った。囮のような真似をさせてすまなかった。大事な守神の娘を暗黒竜にするところだった…今、ダーニャがイーダの双子の姉をつれてきた。ようやく詳しい話が聞けそうだ。』
こうして僕らは団長の指示のもと、討伐隊のテントへ集まることになった。
未だゼイヤさんは僕を離すようすもなく…前を進む僕のてを握り離さなかった。
心配かけたぶん、今はこのままでいようと僕は思った。
再会を喜ぶゼイヤさんはテンションが上がりぎみで…
僕を抱えようとしたのでそれは断った。
さすがに、それは恥ずかしいから。
さて…これからテントで反省会になりそうだ。
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