青色ドラゴン娘は夢を見る

yu-kie

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2章《旅・立》

(6)妃探し◇3

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目の前に見える山はみるみるうちに間近に現れ…

僕らは荷馬車を降りて、山を登り始めた。

固まっての移動は目立つため3グループに別れて別方角から登り始める。

僕らのグループは辺りを見回しながら、ダナリーさんが話を始めた。

『妃様心配だな、俺の嫁も子供生んで直ぐの時に魔女にされたんだよ、前任の討伐隊のけっこう強いやつらがかいけつしてくれたなあ~。』

『へぇ~始めて聞いた。』

にゃんこさんは意外そうに、見つめる。

『嫁さんはどうしてるんだ?』

ゼイヤさんの問いにダナリーさんは笑みを返す。

『今は施設で検査後そこで子供と保護されてる。俺が戻れば村に連れて帰る約束してるんだ。』

『なら、生きて帰らないとな。』

『ああ。』

僕は会話にはいれないまま…

お陰でその分周りの警戒に集中できた…が、

しかし、突然目の前にグレーのマントに身を包む誰かが現れ。

迷うことなく僕を捕らえた。

『わ!!』

僕の声に振り返る仲間たち。

だけどあっと言う間に僕を連れて転移した。



グレーのマントのその人は…転移直前深く被ったフードが外れ、そこに現れたのは、探している妃様の特徴と似すぎていた。

『フアン様?』

にゃんこさんの声に彼女はニヤリと笑うと、その場から消えたのだった。
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