青色ドラゴン娘は夢を見る

yu-kie

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2章《旅・立》

(7)対峙。

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僕はどこかの部屋に連れてこられた。

『なんだ!いきなり拉致するなんて!』

『…活がいいね。』

フアンさん? 

『あなたが王妃のフアンさん?』

僕は身構えたまま聞くと…

『その通りフアンの体だ。』

彼女は纏うマントの前を開けた。

中に着ていたのは魔女の衣裳。

『フワンさんを返して!』

『こいつを倒せたら考えよう。』

すると、フワンさんが黒い渦を放った。

僕は腕を前にクロスさせる。

『泉の盾!』

黒い渦が 盾にぶつかると、浄化され青白い光の粒が舞った。

『これは…、まずい者を連れてきてしまったようだ。』

フワンさんは瞳を見開く。

『これでも食らえ、《暗黒の爪!》やつを引き裂け。』

残酷な笑みを向け…、

こちらに向けた右手から闇夜からドラゴンの爪が出現し、フワンさんの手と同化した。

今いる部屋を突風が渦巻き、屋根を突き抜けた。

外は日が暮れ始めたくらい。

フワンさんは空へと舞い上がり、そこから勢い良く落下。

鋭い爪が僕の頭上に、

僕はその爪をがっしり掴み、振り下ろす。

フワンさんは床に叩きつけられるのをするりと交わす。

『フワンさんいい動きするね。』

…しばらく二人の攻防が続いた。
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