青色ドラゴン娘は夢を見る

yu-kie

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2章《旅・立》

(12)討伐隊1年半経過。

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僕は再び眠りに落ちた。



『ゼイヤ、良かったな!』

ゼイヤは仲間たちに冷やかされながらも照れ笑いしていた。

以前は誰も近づけないほどに警戒心むき出しだった彼は…

アイと仲間たちの和んだ輪の中にいつの目にか巻き込まれ…

打ち解けていた。



アイが傷の回復と同時に眠りについたその後、フワンは保護され、待ち焦がれた国王の元へ返された。

黒マントの人物だった、初老の魔法使いは施設へ保護され、療養中。

そして討伐隊は次の場所へと移動していた。

そうこうして、いつのまにか一年と半年は過ぎていった。

色んな国々をまわり、再びゾラ国へ来ていた。

ゾラ国での捜索が終われば…ようやく故郷へ戻れる。

アイたちの旅も終わりに近づいていた。

今回ゾラ国の、四つ国を繋ぐ森で休息をとり、一ヶ月ほど森を守る団の施設に合流。

魔石のコレクターが度々現れるそうで、そのコレクターが何者か調べるため、グループごとに交代制で巡回していた。
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