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第2章命懸けの愛《終》
深緑の魔女の力③
しおりを挟む突然サーシャは動きがとまった。
サーシャは根を集会所の屋根に伸ばしたまま下半身が動かなくなった。
「リーシャ?あんた。」
リーシャは魔法で出現させた深緑の剣をてにして、サーシャの足に繋がる木の根に…
「《深緑の剣》」
サーシャを縛る動かなくなった根は葉の短剣に粉々にされ、サーシャは突如深い眠りに入ってしまい…互いに浮遊していた体。
サーシャは落下し、リーシャが受け止めようと地上に降りるそのとき…黒騎士がサーシャをその腕に受け止めた。
リーシャはホッとしながらも、僅かに胸に痛みを覚えたのだった。
◆◆◆
《戦いは終焉を迎え…その日の夜の宴》
ミヤラーの領地、領主ハイラの屋敷にて…
サーシャはあのあと、罪人であるため魔導師メイスとその部下の魔法使いの手により、特注の木箱ガラス張りの棺桶に入れられた。
城に運び安全を確認しだい、罪に対する裁きが行われると言う。
そのため帰りは屋根を張った荷馬車が一台用意され現在敷地内の広場に置かれているのだが、棺桶はそこに持ち込まれ…帰還までの4時間交代で魔法使いと騎士達が番をすることになったのだが…
メイスはガラスにへばりつき一人ため息を漏らしていた。
「リーシャと双子だけあってそっくりだ。ああ、彼女と話がしてみたい‼」
「メイス様、あなたともあろうお方が…主役の一人でしょ?宴が始まるので早く屋敷に。」
番をしに来ていた魔法使いの部下に促されて…彼は渋々目の前に見える明かりがキラキラと灯る屋敷に向かった。
◆◆◆
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