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終 章【漆黒騎士の許嫁】
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しおりを挟む一年後、マヤは姉ミーリアの結婚式がある魔女の国に招待を受けた。許嫁のリュシンと共に。
魔女の国には魔女の学校があり学校に通う女性は勿論、魔法や薬作りを学ぶために通う男性もいた。
王都を離れると周辺には薬作りの盛んな町は工場が連なり、薬草畑、林が広がる。
そんな場所を抜けてリュシンとマヤをのせた馬車は魔女の国の王都へと入り…黒い要塞のような城のそばへと到着した。
ミーリアは華やかな盛大な挙式をした。未来の国王の妃となるミーリアは魔女の魔法で空に打ち上げられた白い球が弾けて、パアア~ンと花吹雪が二人の結婚を祝福した。
王太子の妹メイキは魔女の国の最高位の魔女として、神殿での誓いの儀式を執り行い、二人の式をとりもった。
マヤはリュシンに抱き上げられ、来賓のせきからミーリアに手をふった。
「お姉さまお姫様になってる…素敵。」
「ああ、私は太子じゃないが…二人の結婚式はマヤのドレスは華やかにして…賑やかにしような。」
「はい!」
マヤは抱き上げられてリュシンと目線が近い状態、リュシンの顔を包み込むように抱きついた。
「ウオッホン!」
隣のせきにはルールアの姿もあり…婚約者の宰相は立場上参列できないため咳をして『いますよ』アピールをすることで…これ以上の二人のいちゃつきを止めたかったのだった。
これを機に…二人は結婚に向けて意識しはじめることとなり…お城で毎日顔を会わしているため関係はどんどん深まるわけで……それから数ヵ月後、ルールアよりも先に…マヤとリュシンの結婚の話がまとまったのだった。
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