狂戦士は可憐な花嫁を溺愛する

yu-kie

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 ユイフ王が敗けを認め、アイスはその光景を見守るなか、反射的に後方に向け回し蹴りが繰り出された。

 そして回し蹴りしたその先には…吹き矢を構えるガイルの姿があり、吹いて勢いよく飛び出したやが足に向かった。

 しかし、直前で見えない固いものにぶつかり矢は筒ごと真ん丸の軽いボールになった。ボールはふわふわと揺れながら落下しふわふわコロコロと転がる。

 そしてアイスの回し蹴りはガイルの顔面直前で静止した。

「ひっ、ひと思いに殺せ!」
「アイス王子、いいかね?」

 バリージャ王は歩み寄り、アイスはその足をゆっくりとガイルから離し地面に下ろした。

「ガイル王太子よ、君はまだ若い…我が国で再教育をしよう。いずれユイフの王に相応しい人材に。」

 ユイフ王の行動は監視役をつけしばらくは王を続ける事になった。公務においては兎忍者がバリージャから連れてきた、宰相補佐にチェックをさせ、許可をしたものだけ認めることとなった。

 バリージャ王はディスカ国の後ろ楯を得てユイフ国を預かるとし、いずれ成長したガイルに国を任せる事を約束した。

 かつては親交を深める国同士。

 バリージャ王の願いである、争いの無い国づくりのいしずえとなることになるのだった。

 密かに入国していたバリージャの援軍も到着し、彼らに監視を任せ、バリージャ王は拘束されたガイルを連れ、護衛の騎士達と共に城を去った。

 さて、それを見送ったアイスはその左の腕には銀色に輝くブレスレットがあった。

「トゥクル?」

 そこへ、何もない空間から忍者兎が出現した。

「ルイ王女しゃまからのぷれじぇんと、役にたちましたっしゅね。」
「ああ、皆にはリングを通したネックレスを護身用に身に付けさせて…トゥクルに私の分を預けて…これがなければ矢が足に刺さり致命傷になっていたかもしれない。」
「王女しゃましゅごいっしゅね!」
「ああ、お礼が言いたい。トゥクル、もう少しだけ付き合ってくれ。」
「了解っしゅ!」

 こうしてアイスは、トゥクルと共に転移した。

 バリージャ国のお城へと…。

    
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