若き竜の王様の寵愛

yu-kie

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 私の名前は桜井桔梗ききょう。5歳の頃までは、文明の遅れた場所…日本ではない違う世界の、大きな屋敷に家族で暮らしていました。

 父は国の将軍とかで…立派な人。この時国が敵軍の襲撃で崩壊寸前になって、私のいた国の人たちは、命を長らえるために…『転移魔法』で国から消えたのです。国にある避難場所のシェルターは蟻の巣のように地下に広がり、王族とその眷族が、身を隠し地下で国を取り返すチャンスを待つことに。

 転移の準備する民を前に…当時の王は、10年後、国を復興させることを約束をしました。

 民の代表である父は、国の地下に暮らすだろう王族に、10年後の2***年5月2日木曜、転移魔法で国へ戻ることを誓って…皆、様々な世界へと転移したのでした。

 +

 電気、ガス、コンピューター、文明が発展しているこの世界に来て10年、この『日本』で平和な日々を送りました。…高校1年になるはずだった春…私たち家族は荷物をまとめ、家財道具は売り払い、部屋を空にして…2***年5月2日木曜の約束の日を迎え…古いアパートを出ました。

 両親とともに私は近くのグランドに来て…母は円陣が描かれたマットを広げ、私たちは持ってきた荷物を抱え、三人寄り添い転移魔法で昔いた世界へと転移したのでした。



   +++++++++++++


 久しぶりの景色。懐かしい街なみ。中央には立派なお城が聳えていました。

 私は中学で着ていた制服姿。両親はカジュアルな私服。この世界では私たちの服装は異国の国の装いと見られて…注目を浴びた。

「今日は転移で帰って来たみんなが城に集まる日なんだ。新国王に挨拶をしなくてはね。」

「はい。」

 屈強な父は、私の頭を撫でると…私たちの一歩前を堂々と突き進んだ。

 街を抜ければ中央に聳えるお城が目の前に現れ…同じように転移で戻った者たちがゾロゾロと集まり列となって先を急いでいました。

 10年前の国王は余命僅か…病で体を弱くしていて体力も大きく影響し…敵に侵入を許してしまった。

 この国は竜とその眷族が制する。

 シェルターで身を隠していた15歳の後継者の王子は25歳を迎え竜の姿をてにいれた。

 竜に変身できるようになると膨大な魔力体力が備わる。私たちはこの時をまっていたのだ!

 この目で王子の姿をみれる絶好の日。私たちはそのお姿を目に焼き付け、その王に忠誠を誓う!私たちが城に向かう目的なんです。楽しみです。

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