2 / 19
第1章・贄の花嫁【序】
もふ×2
しおりを挟む「あの娘…今の言葉がはったりであれば…私の贄になってもらおうかなあ。若い人間の娘はどんな声で喘ぐのだろうな。ふふふ。」
※この場合、バイラー国王はエロい事を企んでいる状態である。各国の王女を嫁にし、着飾り愛でるのが王様の趣味であるため…贄として来た娘が役にたたなければ妾にしようか楽しそうに悩んでいた。
しかし、ライカが兵力になることは、はったりではなく真実であった。
リュクス国王は貢ぎ物のリストをかいた巻物と一緒に、贄役のライカの履歴書とも言える今までの戦いでどんなことをしたかが記された書簡も添えられていた。
ライカが退席した後にバイラー国王が使者から手にしたリストと、書簡に目を通し…再び大きな声で笑いだした。
「ハッハッハッ!これが本当なら…還すわけにはいかないな!お手並み拝見と行こうか。ハッハッハッ!小娘なんぞ、我らの猛獣軍に敵うものか。」
国王は身をよじらせて笑いすぎ、最後は過呼吸になりかけながら退席をした。
‡
一方、ライカは白熊の獣人騎士マナの後ろに続いて歩くなか…白くてフワフワな毛に触れたくて体をうずうずさせ、目をキラキラ輝かせていた。
「着いたぞ。」
ライカが連れてこられたのは猛獣の獣人達が剣術の稽古や、肉体改造のためのトレーニングをしている広い部屋だった。
「うほぉ~、もふもふ」
ライカは胸を踊らせ、彼らの前で上品にスカートの裾をつまみ、お辞儀し、マナは獣人たちにライカを紹介した。
「早速だが…彼女はこの軍の兵力になるそうだ…誰か娘の相手をしてやれ。我らの軍にふさわしいか試してやれ。」
ライカを目にした肉食獣の獣人たちは目をギラつかせ喉をならし…ライカを囲んだ。
ライカを捕食対象の目で見る軍の部下たちに、マナはため息を漏らすと目をつぶり号令をかけた。
「食べるな、これは娘の試験だ。かかれ!」
号令と共にライカめがけ獣の荒い息づかいと、地を蹴る足音がし…次の瞬間突風が吹き、ドサドサと大きな物が床に落ちる音がした。
マナは目を開けると…そこには気絶した獣人、痛い痛いとお腹を抱える獣人がいた。
その中心には服の埃を払うライカの姿があり、手には拳をつくり、少し赤くなったその拳の熱を冷まそうと息を吹き掛けていた。
「マナ様、ごほうびください。」
「はあ?」
「あなたの体をもふらせてください。」
「わ、く、くるな!」
ライカはマナに飛び付き服から覗く首や腕、顔をなで回し頬をすり寄せ幸せそうに眠りはじめた。
マナの騎士服は乱れまるで襲われでもしたかのような姿に…。
床に押し倒され放心状態のマナと寄り添うライカの姿を様子を見に来た王の使いに目撃され…ライカはマナのお手つきとなったと勘違いされたのだった。
0
あなたにおすすめの小説
好きすぎます!※殿下ではなく、殿下の騎獣が
和島逆
恋愛
「ずっと……お慕い申し上げておりました」
エヴェリーナは伯爵令嬢でありながら、飛空騎士団の騎獣世話係を目指す。たとえ思いが叶わずとも、大好きな相手の側にいるために。
けれど騎士団長であり王弟でもあるジェラルドは、自他ともに認める女嫌い。エヴェリーナの告白を冷たく切り捨てる。
「エヴェリーナ嬢。あいにくだが」
「心よりお慕いしております。大好きなのです。殿下の騎獣──……ライオネル様のことが!」
──エヴェリーナのお目当ては、ジェラルドではなく獅子の騎獣ライオネルだったのだ。
【完】麗しの桃は攫われる〜狼獣人の番は甘い溺愛に翻弄される〜
こころ ゆい
恋愛
※完結しました!皆様のおかげです!ありがとうございました!
※既に完結しておりますが、番外編②加筆しました!(2025/10/17)
狼獣人、リードネストの番(つがい)として隣国から攫われてきたモモネリア。
突然知らない場所に連れてこられた彼女は、ある事情で生きる気力も失っていた。
だが、リードネストの献身的な愛が、傷付いたモモネリアを包み込み、徐々に二人は心を通わせていく。
そんなとき、二人で訪れた旅先で小さなドワーフ、ローネルに出会う。
共に行くことになったローネルだが、何か秘密があるようで?
自分に向けられる、獣人の深い愛情に翻弄される番を描いた、とろ甘溺愛ラブストーリー。
こわいかおの獣人騎士が、仕事大好きトリマーに秒で堕とされた結果
てへぺろ
恋愛
仕事大好きトリマーである黒木優子(クロキ)が召喚されたのは、毛並みの手入れが行き届いていない、犬系獣人たちの国だった。
とりあえず、護衛兼監視役として来たのは、ハスキー系獣人であるルーサー。不機嫌そうににらんでくるものの、ハスキー大好きなクロキにはそんなの関係なかった。
「とりあえずブラッシングさせてくれません?」
毎日、獣人たちのお手入れに精を出しては、ルーサーを(犬的に)愛でる日々。
そのうち、ルーサーはクロキを女性として意識するようになるものの、クロキは彼を犬としかみていなくて……。
※獣人のケモ度が高い世界での恋愛話ですが、ケモナー向けではないです。ズーフィリア向けでもないです。
身を引いたのに、皇帝からの溺愛が止まりません ~秘された珠の還る場所~
ささゆき細雪
恋愛
五年前、内乱の混乱のなかで姿を消した最愛の妃・白瑤華(はくようか)。
彼女を失った皇帝・景玄耀(けいげんよう)は、その後ただ一人を想い続けながら執務に追われていた。そんなある日、書類に彼女の名前を発見し、居ても立っても居られなくなる。
――死んだはずの彼女が、生きている?
同姓同名かもしれないが確かめずにいられなくなった彼は地方巡察を決行。そこで、彼によく似た幼子とともに彼女と再会、地方官吏として働く瑤華と、珠児(しゅじ)を見て、皇帝は決意する――もう二度と、逃がさないと。
「今さら、逃げ道があると思うなよ」
瑤華を玄耀は責めずに、待ちの姿勢で包み込み、囲い込んでいく。
秘された皇子と、選び直した愛。
三人で食卓を囲む幸福が、国をも動かすことになるなんて――?
* * *
後宮から逃げ出して身を引いたのに、皇帝の溺愛は止まらない――これはそんな、中華風異世界ロマンス。
【完結】 「運命の番」探し中の狼皇帝がなぜか、男装中の私をそばに置きたがります
廻り
恋愛
羊獣人の伯爵令嬢リーゼル18歳には、双子の兄がいた。
二人が成人を迎えた誕生日の翌日、その兄が突如、行方不明に。
リーゼルはやむを得ず兄のふりをして、皇宮の官吏となる。
叙任式をきっかけに、リーゼルは皇帝陛下の目にとまり、彼の侍従となるが。
皇帝ディートリヒは、リーゼルに対する重大な悩みを抱えているようで。
番探しにやって来た王子様に見初められました。逃げたらだめですか?
ゆきりん(安室 雪)
恋愛
私はスミレ・デラウェア。伯爵令嬢だけど秘密がある。長閑なぶどう畑が広がる我がデラウェア領地で自警団に入っているのだ。騎士団に入れないのでコッソリと盗賊から領地を守ってます。
そんな領地に王都から番探しに王子がやって来るらしい。人が集まって来ると盗賊も来るから勘弁して欲しい。
お転婆令嬢が番から逃げ回るお話しです。
愛の花シリーズ第3弾です。
王弟殿下の番様は溺れるほどの愛をそそがれ幸せに…
ましろ
恋愛
見つけた!愛しい私の番。ようやく手に入れることができた私の宝玉。これからは私のすべてで愛し、護り、共に生きよう。
王弟であるコンラート公爵が番を見つけた。
それは片田舎の貴族とは名ばかりの貧乏男爵の娘だった。物語のような幸運を得た少女に人々は賞賛に沸き立っていた。
貧しかった少女は番に愛されそして……え?
ヤンデレ王子に鉄槌を
ましろ
恋愛
私がサフィア王子と婚約したのは7歳のとき。彼は13歳だった。
……あれ、変態?
そう、ただいま走馬灯がかけ巡っておりました。だって人生最大のピンチだったから。
「愛しいアリアネル。君が他の男を見つめるなんて許せない」
そう。殿下がヤンデレ……いえ、病んでる発言をして部屋に鍵を掛け、私をベッドに押し倒したから!
「君は僕だけのものだ」
いやいやいやいや。私は私のものですよ!
何とか救いを求めて脳内がフル稼働したらどうやら現世だけでは足りずに前世まで漁くってしまったみたいです。
逃げられるか、私っ!
✻基本ゆるふわ設定です。
気を付けていますが、誤字脱字などがある為、あとからこっそり修正することがあります。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる