星紋仔猫の魔法使い

yu-kie

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序 章

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黒騎士の印の腕章を持つ藍色の髪の青年はドームがたの広い訓練場にいた。

本日はとある試験の日。

国に仕える上位の騎士は独立するチャンスが与えられる。その為の試験がこの日行われた。

過酷な試験は重症者が出る。

青年は舞うように、そして力強く剣を突き、振り下ろし、空を切る。

顔色変えず次々に対戦相手を打ち倒し決勝まで到達した。

「殺す気でゆけ」
「御意」

国が認める力を持つ騎士が外に出ればよその国に属し敵になる事もあり得る。そのため、国から出ていく戦力を留めるため、試験監視官は試験の裏で合格者を減らすための工作するのはよくある事だった。

ドーム内…その先、闘技場に待つ黒騎士。遅れて現れた対戦相手は監視官とすれ違いざま何かを手渡された。

その小さな何かは弾けて消えた。対戦相手の手に吸収されたかのように…。

黒騎士と後から来た紅い腕章を付けた騎士は向かい合い、剣を鞘から抜き静かに構え、中央に転移で現れた、勝負の判定をする審査官が白い旗を振り下ろした。

「始め!」

黒騎士の対戦相手の全身が黄色いオーラに包まれる。

「なるほど」

対戦相手の異変に気がついた黒騎士も変わらぬ表情のまま口角を小さくあげ不気味な笑みを浮かべる。

剣をまじえる二人。

紅い腕章の騎士の剣先から現れた黄色い光が黒騎士の剣を捕らえ動きを鈍らせる。

「小細工か」
「ふはっ」

「ならば…」
『任せてにゃ』

黒騎士の脳に直接仔猫の少女のこえがする。

『魔法を弾く魔法、うにゃむにゃ~(呪文)』
「上出来だ」

黒騎士は鈍らせていた剣の動きを最初より一層…力と、素早さを増し、紅い腕章の騎士の動きを捕らえ、攻撃を繰り返し、傷だらけにさせ、終了の鐘がなった。

いつの間にかいなくなった審査官が2人の前に現れ旗を振り下ろした。

「勝者黒騎士。」

こうして、黒騎士リクトは合格を勝ち取った。


最後、試験監視官から黒騎士に腕章が渡された。

そこにあるのは念願の…国の紋が無い2本の剣が交わる金糸の刺繍が施された黒い腕章、国に縛られない自由が許された者の証。


    
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