4 / 25
✼••┈第0話┈••✼ (4)
しおりを挟む
「今日は酷い一日だったわ……いつもより早いけど、この辺りで休まない?」
荷馬車の中で横たえた体を起こすと、子供たちと一緒に寝そべっているロダとヴェンに声をかけた。
「んだ、いいと思うだ」
「まぁ、まだ王都まで暫くかかるからな。早めに休んでおいてもいいと思うぜ」
ロダとヴェンは随分疲れた顔をしている。あれだけの戦闘の後だ、無理もない。二人の返事を聞いた私は、荷馬車の前へ行きウルドに声をかけた。
「ウルド、荷馬車を止めて。今日はもう休みましょう」
「ナオ、何かあったのか。まだ陽があるから先へ行けるぞ」
「みんなかなり疲てるわ。今日は早めに休む方がいいと思うの」
「確かに、そうだな」
私はウルドに指示し、荷馬車を小高い丘の上に止めさせた。
荷馬車が止まると、荷台にある木箱から食材と大鍋を取り出し食事の準備にかかった。
ヴェンとロダは子供たちと薪を集めにいくようだ。二人共、あの大きな肩の左右に子供を乗せている。子供たちは二人に懐いてるようだ。
ウルドは職員の女性と院長と三人で何か話し込んでいる。深刻な顔をしているようにも見えるけど、今はそっとしておこう。
「ナオ、火の準備ができたぜ」
「分かった。今そっちに持っていくわね」
「ロダ、あそこの野菜を持ってきて、鍋に入れてほしいわ」
「んだ、すぐ入れるだ」
私たちたちは焚き火を囲みながら煮あがったスープを食べた。スープの暖かさがじんわりと体に広がる。食べ終わるとどっと疲れが込み上げてきた。
気付かなかったけど、どこか気持ちが張り詰めていたみたい。多分、大男三人もそうだったのかも、三人とも、今は安心した顔をしている。
「美味しかったわね」
「ああ、やっぱこのスープいい、安定の美味しさだぜ」
「んだ、いつも美味しいだ」
私は食事を終え、そのまま草の上で横になりこれからの事を考えていた。
お金と蓄えはまだある。あの広いアジトなら子供たちの面倒もみれるから当面は心配ない。心配なのはこれから来る戦争の事だ。
私の横で食事をしていたウルドがスープを食べ終えると、寝転んでいる私に声をかけてきた。
「孤児院の出来事を気にしているのか?」
「えっ――どうしてそう思うの?」
「あの惨劇で動揺しないヤツなんていないだろ、ましてやナオの故郷なんだからな」
「ウルド、その事ではないの」
ウルドにこれからについて考えていると伝えると、次第に彼の表情が曇っていった。多分、ウルドも荷馬車を操りながら考えていたのだろう。
「この戦争、これからさらに酷くなると思うぞ」
「そうね……これからたくさんの人たちが巻き込まれて、多くの犠牲が出るでしょうね」
「ナオが考えている事はわかる。――ヴェンもロダも分かっているだろうな。俺も家族を襲われたらやることなんて一つだけだ」
「そうね……。でも、今日はもう休むわ。また明日にしましょう」
✼••┈┈••✼••┈┈••✼
「王都が見えてきたぞ」
荷馬車を運転するウルドの声が聞こえ、私は荷台から顔を出した。
王都ベルザール。ほんの少し離れていただけなのに、とても懐かしい気がする。
景色を眺めていると、遠くに王都へ帰還しようとする軍隊が目に留まった。
馬に乗り大剣を背負った兵士を先頭に、魔導士の集団に囲われた馬車とその後ろを歩くカーザフ軍人たちの姿が見える。
(カーザフ軍だわ、……戦争を止めに行っていたのかしら)
夕暮れ時、私たちはストライカー打撃団のアジトに到着した。
アジトという言葉が似合わない程の立派な館だ。見栄を張って皆でお金を出し合って手に入れた。
アジトに入ると子供たちが走り回り始めた。子供たちは広い部屋や珍しい家具に興味津々だ。ロダも一緒になって走り回っている。
その様子を横目に見ながら、私はウルド、ヴェンと共に院長と女性職員に館内を案内した。二人とも館の広さに圧倒されている。
「ナオ。きみは本当に立派になったんだね」
「素晴らしいお住まいですね!こんな素敵なところを使わせてもらえるなんて」
「ナオ。今回は本当に助けられたよ。来てくれて――本当にありがとう」
案内を終えると、私はヴェンとウルド、そして走り回っているロダを呼び止め、大広間のテーブルに来るよう伝えた。
そして、三人が大広間のテーブルに集まったところで、これからの事を話し始めた。
「ヴェン、ロダ、ウルド、今回はありがとう。とても助かったわ。でも、こんなに身近に戦争が迫っているなんて。」
「俺も同じように思ったぜ。ずっと近かったぜ」
「だから……私は、カーザフ軍に入ろうと思っている」
「分かっていた。軍に志願する気だろうと思っていたぞ」
「行くだな、志願するだな」
三人はすぐに賛成してくれた。私の考えはお見通しだったみたい。嬉しいけれど、こんなにあっさり受け入れられてしまうとどこか寂しい。
「そうなると、次はギルドの今後の事だな」
「ええ……そうね」
ウルドは腕を組み、眉間にしわを寄せ、険しい顔をしている。彼の様子から、ギルドから私が抜ける重さが伝わって来きた。ヴェンとロダもウルドの言葉が出るのを待っているようだ。
「ギルドはナオが抜けたら続かない、それは事実だ。解散か、別の職種に鞍替えになるだろう。でもそれは後々決めればいい。院長もいる、彼なら何か思いつくはずだ」
「大丈夫だ。心配無いだよ。子供たちも一緒だ。みんながいればなんとかなるだ」
「そう。でも――本当に大丈夫なの?」
私はもう一度問いかけた。やはり三人とも戸惑っている。明日からは割のいい依頼も、ギルドランク第二位の維持も、出来ないことが分かっているからだろう。
「ギルドランク二位が突然の解散か鞍替え。反響はすごいかもだぜ」
「ヴェン、分かっている。だが、戦争を止める方が大事だぞ」
「大丈夫だ、なんとかなるだよ。心配かけないだ」
「――分かったわ。私は戦争を終わらせにいくわ」
翌朝。
私はウルド、ヴェン、ロダ、そして、孤児院の皆に見送られながらストライカー打撃団のアジトを出た。振り返ると、大男三人は、まだ手を振っている。
彼らの為にも、そしてレントノール孤児院の人たちの為にも、私は私の出来ることをすると心に誓い、前を向いた。
(――この戦争を止める)
強い決意を胸に、私はカーザフ王国軍の軍事訓練施設へ向かって行った。
荷馬車の中で横たえた体を起こすと、子供たちと一緒に寝そべっているロダとヴェンに声をかけた。
「んだ、いいと思うだ」
「まぁ、まだ王都まで暫くかかるからな。早めに休んでおいてもいいと思うぜ」
ロダとヴェンは随分疲れた顔をしている。あれだけの戦闘の後だ、無理もない。二人の返事を聞いた私は、荷馬車の前へ行きウルドに声をかけた。
「ウルド、荷馬車を止めて。今日はもう休みましょう」
「ナオ、何かあったのか。まだ陽があるから先へ行けるぞ」
「みんなかなり疲てるわ。今日は早めに休む方がいいと思うの」
「確かに、そうだな」
私はウルドに指示し、荷馬車を小高い丘の上に止めさせた。
荷馬車が止まると、荷台にある木箱から食材と大鍋を取り出し食事の準備にかかった。
ヴェンとロダは子供たちと薪を集めにいくようだ。二人共、あの大きな肩の左右に子供を乗せている。子供たちは二人に懐いてるようだ。
ウルドは職員の女性と院長と三人で何か話し込んでいる。深刻な顔をしているようにも見えるけど、今はそっとしておこう。
「ナオ、火の準備ができたぜ」
「分かった。今そっちに持っていくわね」
「ロダ、あそこの野菜を持ってきて、鍋に入れてほしいわ」
「んだ、すぐ入れるだ」
私たちたちは焚き火を囲みながら煮あがったスープを食べた。スープの暖かさがじんわりと体に広がる。食べ終わるとどっと疲れが込み上げてきた。
気付かなかったけど、どこか気持ちが張り詰めていたみたい。多分、大男三人もそうだったのかも、三人とも、今は安心した顔をしている。
「美味しかったわね」
「ああ、やっぱこのスープいい、安定の美味しさだぜ」
「んだ、いつも美味しいだ」
私は食事を終え、そのまま草の上で横になりこれからの事を考えていた。
お金と蓄えはまだある。あの広いアジトなら子供たちの面倒もみれるから当面は心配ない。心配なのはこれから来る戦争の事だ。
私の横で食事をしていたウルドがスープを食べ終えると、寝転んでいる私に声をかけてきた。
「孤児院の出来事を気にしているのか?」
「えっ――どうしてそう思うの?」
「あの惨劇で動揺しないヤツなんていないだろ、ましてやナオの故郷なんだからな」
「ウルド、その事ではないの」
ウルドにこれからについて考えていると伝えると、次第に彼の表情が曇っていった。多分、ウルドも荷馬車を操りながら考えていたのだろう。
「この戦争、これからさらに酷くなると思うぞ」
「そうね……これからたくさんの人たちが巻き込まれて、多くの犠牲が出るでしょうね」
「ナオが考えている事はわかる。――ヴェンもロダも分かっているだろうな。俺も家族を襲われたらやることなんて一つだけだ」
「そうね……。でも、今日はもう休むわ。また明日にしましょう」
✼••┈┈••✼••┈┈••✼
「王都が見えてきたぞ」
荷馬車を運転するウルドの声が聞こえ、私は荷台から顔を出した。
王都ベルザール。ほんの少し離れていただけなのに、とても懐かしい気がする。
景色を眺めていると、遠くに王都へ帰還しようとする軍隊が目に留まった。
馬に乗り大剣を背負った兵士を先頭に、魔導士の集団に囲われた馬車とその後ろを歩くカーザフ軍人たちの姿が見える。
(カーザフ軍だわ、……戦争を止めに行っていたのかしら)
夕暮れ時、私たちはストライカー打撃団のアジトに到着した。
アジトという言葉が似合わない程の立派な館だ。見栄を張って皆でお金を出し合って手に入れた。
アジトに入ると子供たちが走り回り始めた。子供たちは広い部屋や珍しい家具に興味津々だ。ロダも一緒になって走り回っている。
その様子を横目に見ながら、私はウルド、ヴェンと共に院長と女性職員に館内を案内した。二人とも館の広さに圧倒されている。
「ナオ。きみは本当に立派になったんだね」
「素晴らしいお住まいですね!こんな素敵なところを使わせてもらえるなんて」
「ナオ。今回は本当に助けられたよ。来てくれて――本当にありがとう」
案内を終えると、私はヴェンとウルド、そして走り回っているロダを呼び止め、大広間のテーブルに来るよう伝えた。
そして、三人が大広間のテーブルに集まったところで、これからの事を話し始めた。
「ヴェン、ロダ、ウルド、今回はありがとう。とても助かったわ。でも、こんなに身近に戦争が迫っているなんて。」
「俺も同じように思ったぜ。ずっと近かったぜ」
「だから……私は、カーザフ軍に入ろうと思っている」
「分かっていた。軍に志願する気だろうと思っていたぞ」
「行くだな、志願するだな」
三人はすぐに賛成してくれた。私の考えはお見通しだったみたい。嬉しいけれど、こんなにあっさり受け入れられてしまうとどこか寂しい。
「そうなると、次はギルドの今後の事だな」
「ええ……そうね」
ウルドは腕を組み、眉間にしわを寄せ、険しい顔をしている。彼の様子から、ギルドから私が抜ける重さが伝わって来きた。ヴェンとロダもウルドの言葉が出るのを待っているようだ。
「ギルドはナオが抜けたら続かない、それは事実だ。解散か、別の職種に鞍替えになるだろう。でもそれは後々決めればいい。院長もいる、彼なら何か思いつくはずだ」
「大丈夫だ。心配無いだよ。子供たちも一緒だ。みんながいればなんとかなるだ」
「そう。でも――本当に大丈夫なの?」
私はもう一度問いかけた。やはり三人とも戸惑っている。明日からは割のいい依頼も、ギルドランク第二位の維持も、出来ないことが分かっているからだろう。
「ギルドランク二位が突然の解散か鞍替え。反響はすごいかもだぜ」
「ヴェン、分かっている。だが、戦争を止める方が大事だぞ」
「大丈夫だ、なんとかなるだよ。心配かけないだ」
「――分かったわ。私は戦争を終わらせにいくわ」
翌朝。
私はウルド、ヴェン、ロダ、そして、孤児院の皆に見送られながらストライカー打撃団のアジトを出た。振り返ると、大男三人は、まだ手を振っている。
彼らの為にも、そしてレントノール孤児院の人たちの為にも、私は私の出来ることをすると心に誓い、前を向いた。
(――この戦争を止める)
強い決意を胸に、私はカーザフ王国軍の軍事訓練施設へ向かって行った。
0
あなたにおすすめの小説
主人公の恋敵として夫に処刑される王妃として転生した私は夫になる男との結婚を阻止します
白雪の雫
ファンタジー
突然ですが質問です。
あなたは【真実の愛】を信じますか?
そう聞かれたら私は『いいえ!』『No!』と答える。
だって・・・そうでしょ?
ジュリアーノ王太子の(名目上の)父親である若かりし頃の陛下曰く「私と彼女は真実の愛で結ばれている」という何が何だか訳の分からない理屈で、婚約者だった大臣の姫ではなく平民の女を妃にしたのよ!?
それだけではない。
何と平民から王妃になった女は庭師と不倫して不義の子を儲け、その不義の子ことジュリアーノは陛下が側室にも成れない身分の低い女が産んだ息子のユーリアを後宮に入れて妃のように扱っているのよーーーっ!!!
私とジュリアーノの結婚は王太子の後見になって欲しいと陛下から土下座をされてまで請われたもの。
それなのに・・・ジュリアーノは私を後宮の片隅に追いやりユーリアと毎晩「アッー!」をしている。
しかも!
ジュリアーノはユーリアと「アッー!」をするにしてもベルフィーネという存在が邪魔という理由だけで、正式な王太子妃である私を車裂きの刑にしやがるのよ!!!
マジかーーーっ!!!
前世は腐女子であるが会社では働く女性向けの商品開発に携わっていた私は【夢色の恋人達】というBLゲームの、悪役と位置づけられている王太子妃のベルフィーネに転生していたのよーーーっ!!!
思い付きで書いたので、ガバガバ設定+矛盾がある+ご都合主義。
世界観、建築物や衣装等は古代ギリシャ・ローマ神話、古代バビロニアをベースにしたファンタジー、ベルフィーネの一人称は『私』と書いて『わたくし』です。
「がっかりです」——その一言で終わる夫婦が、王宮にはある
柴田はつみ
恋愛
妃の席を踏みにじったのは令嬢——けれど妃の心を折ったのは、夫のたった一言だった
王太子妃リディアの唯一の安らぎは、王太子アーヴィンと交わす午後の茶会。だが新しく王宮に出入りする伯爵令嬢ミレーユは、妃の席に先に座り、殿下を私的に呼び、距離感のない振る舞いを重ねる。
リディアは王宮の礼節としてその場で正す——正しいはずだった。けれど夫は「リディア、そこまで言わなくても……」と、妃を止めた。
「わかりました。あなたには、がっかりです」
微笑んで去ったその日から、夫婦の茶会は終わる。沈黙の王宮で、言葉を失った王太子は、初めて“追う”ことを選ぶが——遅すぎた。
はじめまして、私の知らない婚約者様
有木珠乃@『ヒロ弟』コミカライズ配信中
ファンタジー
ミルドレッド・カーマイン公爵令嬢は突然、学園の食堂で話しかけられる。
見覚えのない男性。傍らには豊満な体型の女性がいる。
けれどその女性から発せられた男性の名前には、聞き覚えがあった。
ミルドレッドの婚約者であるブルーノ王子であることを。
けれどミルドレッドの反応は薄い。なぜなら彼女は……。
この世界を乙女ゲームだと知った人々による、悪役令嬢とヒロイン、魔女の入れ替え話です。
悪役令嬢を救いたかったはずなのに、どうしてこんなことに?
※他サイトにも掲載しています。
つまらない妃と呼ばれた日
柴田はつみ
恋愛
公爵令嬢リーシャは政略結婚で王妃に迎えられる。だが国王レオニスの隣には、幼馴染のセレスが“当然”のように立っていた。祝宴の夜、リーシャは国王が「つまらない妃だ」と語る声を聞いてしまい、心を閉ざす。
舞踏会で差し出された手を取らず、王弟アドリアンの助けで踊ったことで、噂は一気に燃え上がる――「王妃は王弟と」「国王の本命は幼馴染」と。
さらに宰相は儀礼と世論を操り、王妃を孤立させる策略を進める。監視の影、届かない贈り物、すり替えられた言葉、そして“白薔薇の香”が事件現場に残る冤罪の罠。
リーシャは微笑を鎧に「今日から、王の隣に立たない」と決めるが、距離を取るほど誤解は確定し、王宮は二人を引き裂いていく。
――つまらない妃とは、いったい誰が作ったのか。真実が露わになった時、失われた“隣”は戻るのか。
夫と息子に邪険にされたので王太子妃の座を譲ります~死に戻ってから溺愛されても今更遅い
青の雀
恋愛
夫婦喧嘩の末に置き去りにされた妻は、旦那が若い愛人とイチャついている間に盗賊に襲われ、命を落とした。
神様の温情により、10日間だけこの世に戻った妻と護衛の騎士は、その10日間の間に心残りを処分する。それは、娘の行く末と……もし、来世があるならば、今度は政略といえども夫以外の人の妻になるということ。
もう二度と夫と出会いたくない彼女は、彼女を蔑ろにしてきた息子とも縁を切ることを決意する。
生まれかわった妻は、新しい人生を強く生きることを決意。
過去世と同じ轍を踏みたくない……
お飾りの妻として嫁いだけど、不要な妻は出ていきます
菻莅❝りんり❞
ファンタジー
貴族らしい貴族の両親に、売られるように愛人を本邸に住まわせている其なりの爵位のある貴族に嫁いだ。
嫁ぎ先で私は、お飾りの妻として別棟に押し込まれ、使用人も付けてもらえず、初夜もなし。
「居なくていいなら、出ていこう」
この先結婚はできなくなるけど、このまま一生涯過ごすよりまし
初夜に暴言を吐いた夫は後悔し続ける──10年後の償い【完結】
星森 永羽(ほしもりとわ)
恋愛
王命により、辺境伯ロキアのもとへ嫁いだのは、金髪翠眼の美しき公爵令嬢スフィア。
だが、初夜に彼が告げたのは、愛も権限も与えないという冷酷な宣言だった。噂に踊らされ、彼女を「穢れた花嫁」と罵ったロキア。
しかし、わずか一日でスフィアは姿を消し、教会から届いたのは婚姻無効と慰謝料請求の書状──。
王と公爵の怒りを買ったロキアは、爵位も領地も名誉も奪われ、ただの補佐官として生きることに。
そして十年後、運命のいたずらか、彼は被災地で再びスフィアと出会う。
地位も捨て、娘を抱えて生きる彼女の姿に、ロキアの胸に去来するのは、悔恨と赦しを乞う想い──。
⚠️本作はAIの生成した文章を一部に使用しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
