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湖畔の孤児、祓魔師の愛を悟る
1.砕けた夢
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『湖畔の孤児、祓魔師の愛を悟る』
こちらは、パネースとニエルドの出会い編となります。
本編の続編や番外編も引き続き更新して参ります。
併せて、この二人の物語もどうぞよろしくお願いします。
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積み重ねてきた努力と決心が一瞬にして砕け散った日、私は人攫いに襲われた。森の中で袋を被せられ、これから奴隷として売られるのだと悟った瞬間、
「大丈夫か?」
私を救った人物は、猛禽類のような鋭く深い目をしていた。
◆◆◆
十五歳の誕生日に孤児院を出て、この湖のほとりの小さな小屋に一人で住み始めた。木々に囲まれた小さな湖。周りに家は無くとても静かで、風に吹かれた水面が揺らいでいるのを見ると心が落ち着く。この場所が好きだった。
私は孤児院を出てから、すぐに魔獣保護施設で働き始めた。
魔獣とは、簡単に言えば殆ど害のないステージ0の魔物のことだ。魔物はステージ0から5までランク付けされていて、数字が増えるごとにその脅威は増す。
人々は、日々魔物の脅威に晒されている、
私たち人間の住んでいる領域は結界で守られていると聞いたことがある。その結界を作っているのは「魔祓い師」という方達で、毎日伏魔域に出て魔物を討伐してくださっているらしい。
伏魔域と言うのは結界の外のこと。そこにはたくさんの魔物がいるのだとか。危険なところで毎日戦ってくれている魔祓い師様たちのことを、人々は英雄と讃えている。
一度私のいた孤児院にも、ここ東の地の魔祓い師様が慰問してくれたことがある。その若い魔祓い師様は、自信に溢れた鋭い目をしていた。
お姿を見た瞬間に、住む世界が違うことを確信した。清潔な服に、艶のある髪の毛。目には精気が溢れている。
私はどんな顔をして彼のことを見たら良いかわからなくなってずっと背を背けていた気がする。
今思えばとても失礼な態度をとってしまった。いつかお会いできたら謝りたいけれど、私のような人間が魔祓い師様にお会いできることなんて二度と無いだろうし、彼らにとって私は数多くの孤児のひとり。覚えてすらいないだろう。
私が世話をする魔獣はほとんど魔力を持たないので、人間に対して悪影響は無い。が、それでも「魔物」であることに変わりはないため忌み嫌う人も多い。
結界の内側に迷い込んだ魔獣は事故をしたり動物虐待に遭ったりすることも多いから、保護して、治療して、伏魔域に還す。
私の仕事は雑務が主だった。掃除と洗濯と魔獣の餌やり。体力的にも厳しかった。重たいものを運んだり泥まみれの魔獣をお世話するので、私の手はいつも汚れていた。
でも可愛い魔獣に癒されながらの仕事は嫌いじゃなかった。仕事は学校に行くためのお金を稼ぐ手段に過ぎなかったけれど、この子達のためならどんな辛いことも頑張れると思った。
両親の顔も知らない。この世の常識にも疎い。孤児とはそういうものだ。
私は私が生きているこの世の中のことを知るために、学校に行きたかった。
一年間は朝も夜も働き、さらに日々の生活も切り詰めてようやくお金を貯めることができた。
孤児院で大人たちが話していたんだ。学校に行くためにはこのくらいのお金がいるから孤児は無理だ、と。その金額に達した時は、とてつもない達成感を感じた。
町の一番大きな学校の門を叩いた。学校に入るためには「試験」というものが必要だと、その時初めて知った。
お金を握りしめて「学校に入れてくれ」と乞う私は、どうやら周りから見ればおかしなことを言っている人間に見えたようだった。生徒と思しき同年代の子や教師らしき大人が私を見ながらくすくすと笑っていた。
彼らは皆綺麗な洋服に身を包んでいた。
私は自分の格好を改めて見た。
浄化魔法は使えないので、お金を掴む手は泥がなじみ薄汚れている。服は最低限のものしか持っていないし毎日仕事で着ているから、シワくちゃで汚れは落ちきらない。
転移魔法も使えないから毎日自分の足で山を越えて仕事に行く。靴は原型を保ってはいるがどう見てもボロボロだった。
私は本当に何も知らなかった。こんなに綺麗な世界があることも、学校の行き方も、何も知らなかった。
なんのために身を粉にして働いてきたか分からなくなって、惨めになって、気がつけばトボトボと重たい足取りで帰路についていた。
「試験」というのはどういう物なのか、頭の中はそればかりだった。だから、後ろから後をつける人影に全く気が付かなかったのだ。
町を出て森の中を歩いていると、私は人相の悪い4、5人の人に囲まれていた。
「だれ……っですか」
ニヤリと笑ってこっちを見下す大人の男たち。怖くて仕方がない。動けない。逃げようと背を向けると瞬く間に体を捉えられて、顔に麻袋のようなものを被せられた。怖くて声も出なかった。
「……っ!」
男たちの会話を聞き、絶望した。
「ハッハハハっ!こりゃいい、澄んだ湖のような青い髪の毛、高く売れる」
「奴隷にしちゃ線が細いな。雌雄同体か? 力仕事は無理だろうが、性奴隷には丁度いい」
「よし、連れて行け」
ああ、ものを知らないというのはこんなに理不尽なのか。ものを知らないだけでクスクスと笑われるし、攫われるし、奴隷として売られるんだ。これがものを知らない私の運命なんだ。
全てを諦めようと体の力を抜いた瞬間。
「あ? 誰だおま…っんぐああああっ!!」
「ゔぁぁあ"っっ…!!」
押さえつけられていた体が突然解放された。
麻袋を被せられたままの私は周りの状況がわからなかった。ただならないことが起きているのだけは、周囲の悲痛な叫び声で推測できた。
「お前ら全員現行犯だ現行犯、証拠映像と共に軍城に転送してやる。ほら歯ぁ食いしばれー、気を抜いてると転送中に舌噛むぞ」
「やめっ、ゔ、ゔああぁぁぁぁ………」
「あ"あ"あ"ぁぁあ…!」
地響きのような音と叫び声が響いたと思ったら、パタっ、と消えて、また静寂が戻った。
「大丈夫か?」
——パサッ
「……っ!」
被されていた麻袋が取り払われ、突然視界が開けた。目の前には、大きな体で猛禽類のような鋭く深い目をした人がいる。先ほどの人たちはすっかりどこかへ消えてしまっていた。
「ぁ……、の……」
おそらく助けてくれたということは学のない私でも分かる。お礼を言いたいけど、詰まってしまった喉はうまく声を出そうとしない。
もどかしさに口をパクパクさせていると、その人は腰の抜けた私に視線を合わせ「家まで送ろう」と言ってきた。
私はまだ体が震えていた。彼は自分からは触れて来ずただこちらに手を差し伸べ、私がその手を取るのをじっと待っていた。急かすこともなくじっと待っていた。
私は息を整えて、大きく分厚い手に触れた。
その人は私の様子を伺いながら少しずつ、本当に少しずつ距離を縮めた。そして「持ち上げるぞ、少しの間我慢しろ」と言いながら私を抱き上げ、ゆっくり歩いて湖のほとりの小屋まで連れ帰ってくれた。
◆
私は腰が抜けていたために、自宅であるにもかかわらず彼に水を出させてしまった。
——コトッ
「あっ、あの、ありがとう……ございます」
目の前に置かれた2つのコップ。
テーブルの向かいには私を助けてくださった方が座っている。
ここに自分以外の人間がいるのが不思議で、しかしどこか暖かい気持ちになって、私の緊張は少しずつ解けていった。
「少しは落ち着いたか?」
「はい……たすけてくれて、ありがとうございます。わたし、パネースといいます。あなたの、お名前は」
「パネースか。俺はニエルド・ヴィーホットだ。以後よろしく」
「………………………え」
彼は今、自分の名前を口にしたのか?
ニエルド、それが彼の名。その後、姓は何と言った? ヴィーホット? ヴィーホットと言ったら、私の住むこの地域の地名だ。地名を姓に持つ者が何者であるかは、私のような孤児でも知っていた。
「ま…っま、ばらいし…さま…っ!?」
私は、抜けた腰がもう一度抜けるような感覚を起こした。天地がひっくり返るほど驚き、せっかく落ち着いていた心臓が再び激しく打ちだした。
「おいおい、大丈夫か? 顔が真っ青だ」
助けてくれた命の恩人に失礼な態度をとってしまったことを情けなく思い、急いで姿勢を正す。
「す、すみません。びっくりしてしまって……」
魔祓い師といえばこの世界の英雄だ。
この世界の人間が平和に生きていられるのも、魔祓い師様がその身を犠牲にして魔物を祓ってくれているから。
そんな方に命を助けてもらった。
私は自分にできる恩返しが思いつかなかった。それもそのはず。相手は英雄と讃えられる魔祓い師で、私は学校の入り方も知らない孤児なのだから。
どうやって感謝の気持ちを伝えていいかわからず、私はポケットの中に仕舞い込んでいたお金をおろおろと差し出していた。
すると、ニエルドさんは表情を歪めて言った。
「その金はお前のもんだろ。そんな簡単に人に差し出すな」
少し怒っているような言い方だったけど、私は不思議と怖くはなかった。とても優しい声だったからだ。
『湖畔の孤児、祓魔師の愛を悟る』
こちらは、パネースとニエルドの出会い編となります。
本編の続編や番外編も引き続き更新して参ります。
併せて、この二人の物語もどうぞよろしくお願いします。
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積み重ねてきた努力と決心が一瞬にして砕け散った日、私は人攫いに襲われた。森の中で袋を被せられ、これから奴隷として売られるのだと悟った瞬間、
「大丈夫か?」
私を救った人物は、猛禽類のような鋭く深い目をしていた。
◆◆◆
十五歳の誕生日に孤児院を出て、この湖のほとりの小さな小屋に一人で住み始めた。木々に囲まれた小さな湖。周りに家は無くとても静かで、風に吹かれた水面が揺らいでいるのを見ると心が落ち着く。この場所が好きだった。
私は孤児院を出てから、すぐに魔獣保護施設で働き始めた。
魔獣とは、簡単に言えば殆ど害のないステージ0の魔物のことだ。魔物はステージ0から5までランク付けされていて、数字が増えるごとにその脅威は増す。
人々は、日々魔物の脅威に晒されている、
私たち人間の住んでいる領域は結界で守られていると聞いたことがある。その結界を作っているのは「魔祓い師」という方達で、毎日伏魔域に出て魔物を討伐してくださっているらしい。
伏魔域と言うのは結界の外のこと。そこにはたくさんの魔物がいるのだとか。危険なところで毎日戦ってくれている魔祓い師様たちのことを、人々は英雄と讃えている。
一度私のいた孤児院にも、ここ東の地の魔祓い師様が慰問してくれたことがある。その若い魔祓い師様は、自信に溢れた鋭い目をしていた。
お姿を見た瞬間に、住む世界が違うことを確信した。清潔な服に、艶のある髪の毛。目には精気が溢れている。
私はどんな顔をして彼のことを見たら良いかわからなくなってずっと背を背けていた気がする。
今思えばとても失礼な態度をとってしまった。いつかお会いできたら謝りたいけれど、私のような人間が魔祓い師様にお会いできることなんて二度と無いだろうし、彼らにとって私は数多くの孤児のひとり。覚えてすらいないだろう。
私が世話をする魔獣はほとんど魔力を持たないので、人間に対して悪影響は無い。が、それでも「魔物」であることに変わりはないため忌み嫌う人も多い。
結界の内側に迷い込んだ魔獣は事故をしたり動物虐待に遭ったりすることも多いから、保護して、治療して、伏魔域に還す。
私の仕事は雑務が主だった。掃除と洗濯と魔獣の餌やり。体力的にも厳しかった。重たいものを運んだり泥まみれの魔獣をお世話するので、私の手はいつも汚れていた。
でも可愛い魔獣に癒されながらの仕事は嫌いじゃなかった。仕事は学校に行くためのお金を稼ぐ手段に過ぎなかったけれど、この子達のためならどんな辛いことも頑張れると思った。
両親の顔も知らない。この世の常識にも疎い。孤児とはそういうものだ。
私は私が生きているこの世の中のことを知るために、学校に行きたかった。
一年間は朝も夜も働き、さらに日々の生活も切り詰めてようやくお金を貯めることができた。
孤児院で大人たちが話していたんだ。学校に行くためにはこのくらいのお金がいるから孤児は無理だ、と。その金額に達した時は、とてつもない達成感を感じた。
町の一番大きな学校の門を叩いた。学校に入るためには「試験」というものが必要だと、その時初めて知った。
お金を握りしめて「学校に入れてくれ」と乞う私は、どうやら周りから見ればおかしなことを言っている人間に見えたようだった。生徒と思しき同年代の子や教師らしき大人が私を見ながらくすくすと笑っていた。
彼らは皆綺麗な洋服に身を包んでいた。
私は自分の格好を改めて見た。
浄化魔法は使えないので、お金を掴む手は泥がなじみ薄汚れている。服は最低限のものしか持っていないし毎日仕事で着ているから、シワくちゃで汚れは落ちきらない。
転移魔法も使えないから毎日自分の足で山を越えて仕事に行く。靴は原型を保ってはいるがどう見てもボロボロだった。
私は本当に何も知らなかった。こんなに綺麗な世界があることも、学校の行き方も、何も知らなかった。
なんのために身を粉にして働いてきたか分からなくなって、惨めになって、気がつけばトボトボと重たい足取りで帰路についていた。
「試験」というのはどういう物なのか、頭の中はそればかりだった。だから、後ろから後をつける人影に全く気が付かなかったのだ。
町を出て森の中を歩いていると、私は人相の悪い4、5人の人に囲まれていた。
「だれ……っですか」
ニヤリと笑ってこっちを見下す大人の男たち。怖くて仕方がない。動けない。逃げようと背を向けると瞬く間に体を捉えられて、顔に麻袋のようなものを被せられた。怖くて声も出なかった。
「……っ!」
男たちの会話を聞き、絶望した。
「ハッハハハっ!こりゃいい、澄んだ湖のような青い髪の毛、高く売れる」
「奴隷にしちゃ線が細いな。雌雄同体か? 力仕事は無理だろうが、性奴隷には丁度いい」
「よし、連れて行け」
ああ、ものを知らないというのはこんなに理不尽なのか。ものを知らないだけでクスクスと笑われるし、攫われるし、奴隷として売られるんだ。これがものを知らない私の運命なんだ。
全てを諦めようと体の力を抜いた瞬間。
「あ? 誰だおま…っんぐああああっ!!」
「ゔぁぁあ"っっ…!!」
押さえつけられていた体が突然解放された。
麻袋を被せられたままの私は周りの状況がわからなかった。ただならないことが起きているのだけは、周囲の悲痛な叫び声で推測できた。
「お前ら全員現行犯だ現行犯、証拠映像と共に軍城に転送してやる。ほら歯ぁ食いしばれー、気を抜いてると転送中に舌噛むぞ」
「やめっ、ゔ、ゔああぁぁぁぁ………」
「あ"あ"あ"ぁぁあ…!」
地響きのような音と叫び声が響いたと思ったら、パタっ、と消えて、また静寂が戻った。
「大丈夫か?」
——パサッ
「……っ!」
被されていた麻袋が取り払われ、突然視界が開けた。目の前には、大きな体で猛禽類のような鋭く深い目をした人がいる。先ほどの人たちはすっかりどこかへ消えてしまっていた。
「ぁ……、の……」
おそらく助けてくれたということは学のない私でも分かる。お礼を言いたいけど、詰まってしまった喉はうまく声を出そうとしない。
もどかしさに口をパクパクさせていると、その人は腰の抜けた私に視線を合わせ「家まで送ろう」と言ってきた。
私はまだ体が震えていた。彼は自分からは触れて来ずただこちらに手を差し伸べ、私がその手を取るのをじっと待っていた。急かすこともなくじっと待っていた。
私は息を整えて、大きく分厚い手に触れた。
その人は私の様子を伺いながら少しずつ、本当に少しずつ距離を縮めた。そして「持ち上げるぞ、少しの間我慢しろ」と言いながら私を抱き上げ、ゆっくり歩いて湖のほとりの小屋まで連れ帰ってくれた。
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私は腰が抜けていたために、自宅であるにもかかわらず彼に水を出させてしまった。
——コトッ
「あっ、あの、ありがとう……ございます」
目の前に置かれた2つのコップ。
テーブルの向かいには私を助けてくださった方が座っている。
ここに自分以外の人間がいるのが不思議で、しかしどこか暖かい気持ちになって、私の緊張は少しずつ解けていった。
「少しは落ち着いたか?」
「はい……たすけてくれて、ありがとうございます。わたし、パネースといいます。あなたの、お名前は」
「パネースか。俺はニエルド・ヴィーホットだ。以後よろしく」
「………………………え」
彼は今、自分の名前を口にしたのか?
ニエルド、それが彼の名。その後、姓は何と言った? ヴィーホット? ヴィーホットと言ったら、私の住むこの地域の地名だ。地名を姓に持つ者が何者であるかは、私のような孤児でも知っていた。
「ま…っま、ばらいし…さま…っ!?」
私は、抜けた腰がもう一度抜けるような感覚を起こした。天地がひっくり返るほど驚き、せっかく落ち着いていた心臓が再び激しく打ちだした。
「おいおい、大丈夫か? 顔が真っ青だ」
助けてくれた命の恩人に失礼な態度をとってしまったことを情けなく思い、急いで姿勢を正す。
「す、すみません。びっくりしてしまって……」
魔祓い師といえばこの世界の英雄だ。
この世界の人間が平和に生きていられるのも、魔祓い師様がその身を犠牲にして魔物を祓ってくれているから。
そんな方に命を助けてもらった。
私は自分にできる恩返しが思いつかなかった。それもそのはず。相手は英雄と讃えられる魔祓い師で、私は学校の入り方も知らない孤児なのだから。
どうやって感謝の気持ちを伝えていいかわからず、私はポケットの中に仕舞い込んでいたお金をおろおろと差し出していた。
すると、ニエルドさんは表情を歪めて言った。
「その金はお前のもんだろ。そんな簡単に人に差し出すな」
少し怒っているような言い方だったけど、私は不思議と怖くはなかった。とても優しい声だったからだ。
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