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東の祓魔師と側仕えの少年
3.※準備は念入りに※
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予想と違った。
なるほど、転送か。………転送?
転送って何だっけ、と頭の中の辞書をひっくり返している僕をよそに、銀髪の人は僕の頬に手を添えて、親指で眉毛やほっぺたを撫でる。かと思えば前髪に指を通したり唇をふにふに触ってきたり。なんか楽しそうだ。
銀髪の人が動くたびにふわりと漂う甘い香りとくすぐったさが程よい眠気を誘う。
「まだ眠いのかい?」
「眠たい、です……」
「では眠りなさい」
「はい…お言葉に、甘えて……」
眉毛をなぞる指がゆっくりと瞼に乗せられ、その心地よさに再び目を閉じようとした時、どこからかドタバタと足音が近づいてきた。
「フレイヤ様ァー!!! はぁっ、はぁっ、フレイヤ様! 戻っておられたのですね! なんか今この辺ものすんごい光りませんでしたか!? 何事ですか、お怪我は!?」
わ、イケメンが来た。
茶髪をいい感じにオールバックにセットしてる。こういう雰囲気の人のこと「陽きゃ」って言うんだって。クラスの前田さんが教えてくれた。響きが可愛いから覚えてた。
「問題ない。それよりウラー、今日から彼を側仕えにする。後は頼んだ。私は仕事に戻る」
「なっ…!! それはまことですか!? 一体どのような風の吹き回しで!? あれほど側仕えは置かないと」
「そば、ずかえ……? っうわ」
銀髪の人がいきなり立ち上がるから、地面に後頭部が激突……することなく、手のひらで支えられてゆっくりと芝生の枕におろされた。
「ではハルオミ。また後で」
すたすたと歩いてどこかへ行ってしまう。
背、高いなあ。
「はい……また後で」
また後で、会うのかな?
「君!」
さっきの銀髪の人に代わって日の傾く空を背景に現れたのは、陽きゃのお兄さん。
「どこのどなたかは分かりませんが、でかしました! そうと決まれば早速準備をしましょう!」
グッジョブ、と親指を立ててテンション高めのお兄さん。
「ああ、はい……」
寝転んだままの僕を起こして、そそくさと手を引かれやってきたのは大きなお屋敷の中の広ーいお部屋。の、広ーい浴室。
ぼーっとしていたせいでどの道を通ったかなんて覚えてないし、心地いい匂いはいつの間にか消え去っていた。もうちょっと寝ていたかった。
◆
——チャポン、チャポン
なぜか僕はお風呂でくつろいでいる。
湯船に体をしずめ、四肢を投げ出し、だらっと縁に頭を預け、気分は湯浴み中の王様だ。こんなふうに足を伸ばせるお風呂は初めてで、ついうきうきしてしまう。
「お湯加減はいかがですか?」
「とてもいいです~」
なぜか背後にはピシっと服を着たままの陽きゃことウラーさんが湯船の外に居て、僕の髪をわしゃわしゃと洗っている。なんか悪いことしてる気分。でも人に頭を洗って貰うってこんなに気持ち良いんだあ。
されるがままにまるっと体を洗われた僕は両脇を抱えられて湯船から引きあげられ、これまたなぜか、湯船の縁に腰掛けたウラーさんの膝の上にちょこんと座らされた。
「え。………え?」
「では、早速準備をしましょう」
「はぁ、準備」
そういえば、さっきもそんなこと言ってたな。
寝る準備かな? 歯磨きとか? この体勢で?
「ウラーさん、服が濡れちゃいますよ…」
すっぽんぽんかつびしょびしょの僕を膝に乗せるなんてウラーさんチャレンジャーだ。着てる執事服みたいなやつも高そうなのに、なんかとっても申し訳ない。
「問題ありません。濡れませんので」
真顔で冗談を言うウラーさんに突っ込むべきか迷っていると、背後から伸びてきた手に脚を開かされていることに気が付いた。
「ウラー、さん?」
僕の太腿をつかみ、クイっといとも簡単に広げたウラーさんは続いてお腹に手を当ててきた。
「まずはココの浄化から。少し違和感を感じるかもしれませんが、動かないでくださいね」
そう言った途端、信じられないことにウラーさんの手からじんわりと光が放たれ、その暖かい光は僕のお腹あたりに広がった。
「っな、これ、なに」
違和感に、ついウラーさんの腕を掴んでしまう。
「大丈夫です。ただの浄化魔法ですから」
数秒後ゆっくりと光はおさまり、背後からは満足げに漏れる息が耳を掠める。何が起きたんだろう。考える間も無く、今度はウラーさんの右手があろうことか僕の陰茎にやわやわと刺激を与えてきた。
「え、と……急にっ、なんですか、」
「おや、こういうことには慣れていらっしゃらないのですね。まあ良いでしょう。これからフレイヤ様がじっくりと仕込んでくださるはずです」
「やっ、んんっ……はぁ、ウラ、さんっ」
正直な体はウラーさんが手を動かすたびに力が抜けて、快感を追ってしまう。
「ここがよいのですか?」
「あぁあっ……ん、んあぁっ」
腰がくねくねと勝手に動き、抑えきれない声が素直に体から抜け出る。
「いいのですよ。夜伽でもご自分の快いところを正直にフレイヤ様にお伝えください。側仕えが単なる性処理要員という考えはもはや古い。お互いに気持ち良くなってこそ、主を癒せるというもの」
「ぁ、あの……そば、ずかえっ……て……」
「では後ろの方も失礼しますよ」
「やぁっ、なに、なにっ……」
ウラーさんは僕の言葉を遮り、なんと先端から溢れ出す先走りをお尻の穴にぬるぬると塗り込み、そのまゆっくりと指を侵入させてきた。
思わぬ圧迫感に身を捩る。
「んっ、んんぁ……」
「少々きついですが、大丈夫そうですね。もう一本追加しますよ。少しでも広げておかないと、夜に辛い思いをするのはあなたですからね」
「よ、る…? っや、あ、ぁぁっ」
夜に何があるというのか。
何かを考えようとすれば次の刺激がすぐに来て、もう何も考えられなくなってしまう。お尻の圧迫感に耐えていると、思い出したように前への刺激も再開される。
「んんんぅっ……はぁ、はぁ、あぁっんん」
「よい反応をされますね。さすがフレイヤ様がお選びになった側仕え。今夜もその調子でお願いしますよ……さて、一度達しておいた方がお互いに長く愉しめるでしょう。少し刺激を強くしますよ」
「いやっ、やだ、やぁあっっ……でちゃ……」
「構いません。そのまま、出してしまいましょう」
「んっ………あ、あぁぁっ!」
◆
透け感のあるひらひらした素材の襦袢みたいなやつに着替えさせられ、大きなベッドに寝かせられた。
フレイヤ様がお戻りになるまでお待ちください、とのことだ。フレイヤ様と言うのはあの銀髪の人だろうか。
大人しくフッカフカのお布団に埋まって天を仰ぐ。
こう言っちゃアレだけど……とてもスッキリした。
お尻に指を入れられたのは全く意味がわからなかったが、なんだかじんわり気持ちよさが広がる感覚に驚きつつも素直に快感を受け入れてしまった。
あんなことをされたのに何故それほど動揺していないかと言うと、びしょびしょの僕をお膝に抱きかかえたウラーさんの服が一滴たりとも濡れていなかったからだ。意味不明な現象にドン引きしてしまい、セクハラまがいの行為なんか若干どうでもよくなっている。
あれは一体何だったんだ。服が濡れないって何。普通びちょびちょの人間を膝に抱えたら濡れるよね。やっぱり "違う世界" って言ってたの、あれ本当なのかな。
ああ、疲れてきた。
考え事は体にも心にも悪い。せっかくふかふかのお布団にいるんだから、ぼーっとした時間を楽しまなくちゃ。
いつのまにか日は沈みきった。電気のついていない部屋は月明かりのみで薄暗い。
いつも通り眠気は訪れない。
———ガチャ
なるほど、転送か。………転送?
転送って何だっけ、と頭の中の辞書をひっくり返している僕をよそに、銀髪の人は僕の頬に手を添えて、親指で眉毛やほっぺたを撫でる。かと思えば前髪に指を通したり唇をふにふに触ってきたり。なんか楽しそうだ。
銀髪の人が動くたびにふわりと漂う甘い香りとくすぐったさが程よい眠気を誘う。
「まだ眠いのかい?」
「眠たい、です……」
「では眠りなさい」
「はい…お言葉に、甘えて……」
眉毛をなぞる指がゆっくりと瞼に乗せられ、その心地よさに再び目を閉じようとした時、どこからかドタバタと足音が近づいてきた。
「フレイヤ様ァー!!! はぁっ、はぁっ、フレイヤ様! 戻っておられたのですね! なんか今この辺ものすんごい光りませんでしたか!? 何事ですか、お怪我は!?」
わ、イケメンが来た。
茶髪をいい感じにオールバックにセットしてる。こういう雰囲気の人のこと「陽きゃ」って言うんだって。クラスの前田さんが教えてくれた。響きが可愛いから覚えてた。
「問題ない。それよりウラー、今日から彼を側仕えにする。後は頼んだ。私は仕事に戻る」
「なっ…!! それはまことですか!? 一体どのような風の吹き回しで!? あれほど側仕えは置かないと」
「そば、ずかえ……? っうわ」
銀髪の人がいきなり立ち上がるから、地面に後頭部が激突……することなく、手のひらで支えられてゆっくりと芝生の枕におろされた。
「ではハルオミ。また後で」
すたすたと歩いてどこかへ行ってしまう。
背、高いなあ。
「はい……また後で」
また後で、会うのかな?
「君!」
さっきの銀髪の人に代わって日の傾く空を背景に現れたのは、陽きゃのお兄さん。
「どこのどなたかは分かりませんが、でかしました! そうと決まれば早速準備をしましょう!」
グッジョブ、と親指を立ててテンション高めのお兄さん。
「ああ、はい……」
寝転んだままの僕を起こして、そそくさと手を引かれやってきたのは大きなお屋敷の中の広ーいお部屋。の、広ーい浴室。
ぼーっとしていたせいでどの道を通ったかなんて覚えてないし、心地いい匂いはいつの間にか消え去っていた。もうちょっと寝ていたかった。
◆
——チャポン、チャポン
なぜか僕はお風呂でくつろいでいる。
湯船に体をしずめ、四肢を投げ出し、だらっと縁に頭を預け、気分は湯浴み中の王様だ。こんなふうに足を伸ばせるお風呂は初めてで、ついうきうきしてしまう。
「お湯加減はいかがですか?」
「とてもいいです~」
なぜか背後にはピシっと服を着たままの陽きゃことウラーさんが湯船の外に居て、僕の髪をわしゃわしゃと洗っている。なんか悪いことしてる気分。でも人に頭を洗って貰うってこんなに気持ち良いんだあ。
されるがままにまるっと体を洗われた僕は両脇を抱えられて湯船から引きあげられ、これまたなぜか、湯船の縁に腰掛けたウラーさんの膝の上にちょこんと座らされた。
「え。………え?」
「では、早速準備をしましょう」
「はぁ、準備」
そういえば、さっきもそんなこと言ってたな。
寝る準備かな? 歯磨きとか? この体勢で?
「ウラーさん、服が濡れちゃいますよ…」
すっぽんぽんかつびしょびしょの僕を膝に乗せるなんてウラーさんチャレンジャーだ。着てる執事服みたいなやつも高そうなのに、なんかとっても申し訳ない。
「問題ありません。濡れませんので」
真顔で冗談を言うウラーさんに突っ込むべきか迷っていると、背後から伸びてきた手に脚を開かされていることに気が付いた。
「ウラー、さん?」
僕の太腿をつかみ、クイっといとも簡単に広げたウラーさんは続いてお腹に手を当ててきた。
「まずはココの浄化から。少し違和感を感じるかもしれませんが、動かないでくださいね」
そう言った途端、信じられないことにウラーさんの手からじんわりと光が放たれ、その暖かい光は僕のお腹あたりに広がった。
「っな、これ、なに」
違和感に、ついウラーさんの腕を掴んでしまう。
「大丈夫です。ただの浄化魔法ですから」
数秒後ゆっくりと光はおさまり、背後からは満足げに漏れる息が耳を掠める。何が起きたんだろう。考える間も無く、今度はウラーさんの右手があろうことか僕の陰茎にやわやわと刺激を与えてきた。
「え、と……急にっ、なんですか、」
「おや、こういうことには慣れていらっしゃらないのですね。まあ良いでしょう。これからフレイヤ様がじっくりと仕込んでくださるはずです」
「やっ、んんっ……はぁ、ウラ、さんっ」
正直な体はウラーさんが手を動かすたびに力が抜けて、快感を追ってしまう。
「ここがよいのですか?」
「あぁあっ……ん、んあぁっ」
腰がくねくねと勝手に動き、抑えきれない声が素直に体から抜け出る。
「いいのですよ。夜伽でもご自分の快いところを正直にフレイヤ様にお伝えください。側仕えが単なる性処理要員という考えはもはや古い。お互いに気持ち良くなってこそ、主を癒せるというもの」
「ぁ、あの……そば、ずかえっ……て……」
「では後ろの方も失礼しますよ」
「やぁっ、なに、なにっ……」
ウラーさんは僕の言葉を遮り、なんと先端から溢れ出す先走りをお尻の穴にぬるぬると塗り込み、そのまゆっくりと指を侵入させてきた。
思わぬ圧迫感に身を捩る。
「んっ、んんぁ……」
「少々きついですが、大丈夫そうですね。もう一本追加しますよ。少しでも広げておかないと、夜に辛い思いをするのはあなたですからね」
「よ、る…? っや、あ、ぁぁっ」
夜に何があるというのか。
何かを考えようとすれば次の刺激がすぐに来て、もう何も考えられなくなってしまう。お尻の圧迫感に耐えていると、思い出したように前への刺激も再開される。
「んんんぅっ……はぁ、はぁ、あぁっんん」
「よい反応をされますね。さすがフレイヤ様がお選びになった側仕え。今夜もその調子でお願いしますよ……さて、一度達しておいた方がお互いに長く愉しめるでしょう。少し刺激を強くしますよ」
「いやっ、やだ、やぁあっっ……でちゃ……」
「構いません。そのまま、出してしまいましょう」
「んっ………あ、あぁぁっ!」
◆
透け感のあるひらひらした素材の襦袢みたいなやつに着替えさせられ、大きなベッドに寝かせられた。
フレイヤ様がお戻りになるまでお待ちください、とのことだ。フレイヤ様と言うのはあの銀髪の人だろうか。
大人しくフッカフカのお布団に埋まって天を仰ぐ。
こう言っちゃアレだけど……とてもスッキリした。
お尻に指を入れられたのは全く意味がわからなかったが、なんだかじんわり気持ちよさが広がる感覚に驚きつつも素直に快感を受け入れてしまった。
あんなことをされたのに何故それほど動揺していないかと言うと、びしょびしょの僕をお膝に抱きかかえたウラーさんの服が一滴たりとも濡れていなかったからだ。意味不明な現象にドン引きしてしまい、セクハラまがいの行為なんか若干どうでもよくなっている。
あれは一体何だったんだ。服が濡れないって何。普通びちょびちょの人間を膝に抱えたら濡れるよね。やっぱり "違う世界" って言ってたの、あれ本当なのかな。
ああ、疲れてきた。
考え事は体にも心にも悪い。せっかくふかふかのお布団にいるんだから、ぼーっとした時間を楽しまなくちゃ。
いつのまにか日は沈みきった。電気のついていない部屋は月明かりのみで薄暗い。
いつも通り眠気は訪れない。
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