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恐るべき執着心
131 獣
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誰かの視点
カルタが居た場所にはローシュテールが立っていた。
「わ、私の友人に何をするんですの!」
怒ったメメが即座に水の矢をローシュテールに放つ。
水の矢はローシュテールの肩を貫くが、ローシュテールは割れ関せずだ。
ローシュテールの視線はメメに向く。
「危ない!」
辛うじて反応できたのは一番近くにいたララだった。
ローシュテールはララの首を掴み、メメに向かって勢いよく投げつける。
メメとレーピオはララをキャッチしようとしたが悲鳴が上がって、縺れ合い勢いのあまり木を何本か折って地面に転がった。
ローシュテールは目を押さえて座り込んでいる永華を一瞥するが、変わらぬ体制に動けないと思ったのか永華を無視してローレスとロンテに近づいていく。
ローレスは震えながらロンテを守るように抱え込む。
もう、あちこちが傷だらけでボロボロ、致命傷ではないものの動いてるのが不思議なくらいだ。
ふらり、ふらり、ふらり。
一歩、一歩、確実に二人の方に進んでいく。
今のローシュテールは人には見えず、もはや獣のような何かにしか見えない。
ローシュテールが二人に近づいていく中、完全に自分から意識が逸れたと確信した永華は木刀もどきをキツく握る。
音を立てないように動き、ローシュテールの頭に向かって振り上げる。
永華が木刀もどきを振り下ろそうとしたとき、ローシュテールが振り返り、永華の顎を拳で撃ち抜いた。
「がっ!?」
顎を撃ち抜かれ、脳が揺れる。
永華の目がぐりんと回って木刀もどきが手から落ちて、膝から崩れ落ちる。
脳震盪だ。
「えいか、ちゃ……」
確実に背後を取っていた、しかも気がつくような音を立てていたようには思えなかった。
まるで頭の後ろにも目がついてるような、そんな動きだったように思える。
ローシュテールは動かなくなった永華を蹴り上げて、ついげきをする。
永華の奇襲で中断されてしまったが、ロンテとローレスの二人のもとに行こうとしたとき、ローシュテールの体がぐらりと揺れて、傾いた。
ローシュテールの腹が膨れて、許容量を越えた入れ物みたいに口から黒い粘性のあるものを吐き出す。
辛うじて意識を失っていない永華とローレスはローシュテールの吐き出した、おぞましく黒い粘性のあるものをみて肌を粟立たせる。
あれは、あれは箱庭試験のときに黒いワイバーンを産み出した泥と同じものだ。
冷や汗が体のあちこちから流れ出す。
なんでローシュテールがそんなものを吐いているんだ?
あの黒いワイバーンはローシュテールが用意したものなのか?
それともローシュテールの魔力と混ざっている何かが、あの黒いワイバーンをけしかけたのか?
なんで?なんで?なんで?
思考が疑問に埋まっていく。
ローシュテールは呻き、頭を抱える。
口から黒い粘性のある液体を滴し、震える手で何かを取り出した。
それはやや灰色の混ざった薄い赤の液体が入った瓶だった。
あれは、確かカルタがブレイブ家の屋敷の地下室、その倉庫で見つけた憤怒と書かれた、効果もわからないものだったはずだ。
力流眼の再現をやめていなかった永華の目には、ローシュテールの魔力と混ざり会う得体の知れない魔力が瓶の中に渦巻いているのが見えた。
魔力が混ざるなんて不可解なことが起きているのは、あの瓶の中身のせいだ。
永華も、得体の知れない魔力が見えていないローレスですら、それを確信していた。
ローシュテールが瓶に口をつけて、瓶の中を飲むと得体の知れない魔力が増えていき、治癒魔法を使っていないのに、魔方陣もないのに、ローシュテールの体の怪我が、ゆっくりとではあるが治っていく。
ローシュテールが息も切らさずに、動けないほどの怪我をして起きながら起き上がりカルタやララ達を吹き飛ばせたのは、魔力切れを起こしたって可笑しくもないのに魔法を使えていたのは、あの瓶の中身のせいだ。
全部飲ませたらダメだ。
全部飲まれてしまえば、状況は振り出しに戻り、永華達の敗けは濃厚になってしまう。
勝てる確率なんてほとんどないだろう。
ローレスは杖を向け、魔法を放とうとするが、それに気がついたローシュテールに杖を折られてしまう。
永華は起き上がり、足を踏み出すが千鳥足になってしまい、転けてしまった。
魔方陣を編もうにも、眩暈のせいでうまくできない。
ララ、メメ、レーピオは気絶したまま起き上がらない。ロンテもそうだ。
カルタとベイノット、ミューはどこにいるのかわからない状態で、そもそも気絶しているのかすらわからない。
ローレスはがむしゃらにローシュテールに向かっていくがかわされ、とりつくしまものない。
永華が動こうにも動けず、その様子を眺める他なかった。
いつまでも狙ってくるローレスを煩わしく思ったのか、ローシュテールは拳を振り上げ、ローレスを殴ろうとする。
カルタやララの時のように殴られるのだろうか?
そうなったら、ローレスはただではすまないだろう。
「ローシュテール!」
あと少しで拳が当たる。
その瞬間、凛とした芯の通った女性の声が場に響いた。
現れたのは現在ロンテの部下に護衛されながらメルリス魔法学校に向かっているはずの、ローレスの母でローシュテールに執着されている内の一人、アーネチカ・レイスだった。
「アーネチカ?」
「母ちゃん!?」
二人の声が被る。
ローシュテールは不確かな足取りで、アーネチカのもとに向かっていく。
アーネチカの登場で唖然としていたローレスはローシュテールの動きに気がつき、直ぐにアーネチカとローシュテールの間に入り込む。
「あぁ!アーネチカ!やっと、やっと会えた!」
ローシュテールは歓喜の色しかなく、反対にアーネチカには哀れみの色しかなかった。
「これほどにまで変わってしまうなんて……怖じけずいて逃げなければよかったわ」
「アーネチカ?どうしたんだ?怒っているのか?あぁ、何が悪かったのか教えておくれ?」
ここにアーネチカが来てしまったのなら、ローシュテールの願いは叶えられてしまったのも同義である。
ローシュテールを止めようとしている者のほとんどが動けず、ロンテは動けないし、あのやや灰色の混ざった薄い赤の液体を飲んでしまえばローレスもアーネチカも反抗と言う反抗はできないだろう。
“人形の砂糖薬”の入手しようとしていたことは、恐らくはリンデヒル紹介が軍か魔導警察に知らせているだろう。
仮に疑惑であれ、処罰は免れないだろう状態で二人を家に監禁したとて幻覚魔法を使っても取り繕えないだろう。
だって、ローレスの友人達をパーティーに招待したり一人だけ脅して呼び出し、そのさきで揃いも揃って死んだ、または行方不明になった。
疑ってくださいと言っているようなものだ。
だが、それは屋敷にとどまったときのはなし、財をもちだして他国にでも言ってしまえば幻覚魔法と怪しい瓶の中身を使ってしまえば逃げ延びれてしまう。
ろくな未来が見えない状態だ。
「もう、おやめなさい。すでに魔導警察がこちらに向かって、貴方を捕らえようとしているわ」
「それは、なぜ?」
「ご禁制の“人形の砂糖薬”を手に入れようとしたからよ」
「あれは、望んで手に入れたわけではない」
「それでも、あんなものを貴方に送る相手がいると言う事実がダメなのよ。相手は、そのろくでもない薬を貴方に飲ませた人でしょう?」
ローシュテールはなにも言わない。
「もう、逃げ回るのはやめよ。その結果がこれだもの。確かに貴方を愛していた、けれど今の貴方は受け入れられないわ」
アーネチカの言葉にローシュテールはその目が落ちそうなほどに目を見開く。
「な、何でだ!?なぜ?十四年も見つけられなかったからか!?それとも、君の両親を助けられなかったからか?」
「いいえ、私たちを見つけれなかったことでも、ブレイブ家の皮を被った誰かが私の家族を殺したことでもないわ。確かに、両親の件は最初は疑ったけど、あんなことやっても余計に私たちが見つからなくなるだけの愚策だもの。まだ、まともな方だった、あのときの貴方がそんな手を取るとは思えない」
「じゃあ、なんで!」
「その薬に骨の髄まで犯されて、罪もない子供を傷つけたことが理由よ!」
アーネチカの叫びがこだまする。
「あの頃は、幸せだったのに……!」
アーネチカは悔しげに唇を噛み、どこにいるとも知れない黒幕を睨む。
「可笑しくなった貴方を怖がって、ローレスを連れて逃げだした私の言えたことじゃないわ。もうやめなさい!私は望んでいないし、それ以上は貴方が壊れるわ!」
「な、んで……」
唖然、いや茫然自失といっても言いかもしれない。
アーネチカに拒絶されたローシュテールは、他を気にしている余裕はなかった。
だから、飛んでくる矢にも、気づかなかった。
パリンッ!__
誰かが放った矢が、ローシュテールの持っていた瓶を撃ち抜き、中身を地面に散らした。
「なっ!?」
地面に散った薬は雑草を枯らして消失する。
それを見たもの達の背に、ゾクリと冷たいものが走った。
カルタが居た場所にはローシュテールが立っていた。
「わ、私の友人に何をするんですの!」
怒ったメメが即座に水の矢をローシュテールに放つ。
水の矢はローシュテールの肩を貫くが、ローシュテールは割れ関せずだ。
ローシュテールの視線はメメに向く。
「危ない!」
辛うじて反応できたのは一番近くにいたララだった。
ローシュテールはララの首を掴み、メメに向かって勢いよく投げつける。
メメとレーピオはララをキャッチしようとしたが悲鳴が上がって、縺れ合い勢いのあまり木を何本か折って地面に転がった。
ローシュテールは目を押さえて座り込んでいる永華を一瞥するが、変わらぬ体制に動けないと思ったのか永華を無視してローレスとロンテに近づいていく。
ローレスは震えながらロンテを守るように抱え込む。
もう、あちこちが傷だらけでボロボロ、致命傷ではないものの動いてるのが不思議なくらいだ。
ふらり、ふらり、ふらり。
一歩、一歩、確実に二人の方に進んでいく。
今のローシュテールは人には見えず、もはや獣のような何かにしか見えない。
ローシュテールが二人に近づいていく中、完全に自分から意識が逸れたと確信した永華は木刀もどきをキツく握る。
音を立てないように動き、ローシュテールの頭に向かって振り上げる。
永華が木刀もどきを振り下ろそうとしたとき、ローシュテールが振り返り、永華の顎を拳で撃ち抜いた。
「がっ!?」
顎を撃ち抜かれ、脳が揺れる。
永華の目がぐりんと回って木刀もどきが手から落ちて、膝から崩れ落ちる。
脳震盪だ。
「えいか、ちゃ……」
確実に背後を取っていた、しかも気がつくような音を立てていたようには思えなかった。
まるで頭の後ろにも目がついてるような、そんな動きだったように思える。
ローシュテールは動かなくなった永華を蹴り上げて、ついげきをする。
永華の奇襲で中断されてしまったが、ロンテとローレスの二人のもとに行こうとしたとき、ローシュテールの体がぐらりと揺れて、傾いた。
ローシュテールの腹が膨れて、許容量を越えた入れ物みたいに口から黒い粘性のあるものを吐き出す。
辛うじて意識を失っていない永華とローレスはローシュテールの吐き出した、おぞましく黒い粘性のあるものをみて肌を粟立たせる。
あれは、あれは箱庭試験のときに黒いワイバーンを産み出した泥と同じものだ。
冷や汗が体のあちこちから流れ出す。
なんでローシュテールがそんなものを吐いているんだ?
あの黒いワイバーンはローシュテールが用意したものなのか?
それともローシュテールの魔力と混ざっている何かが、あの黒いワイバーンをけしかけたのか?
なんで?なんで?なんで?
思考が疑問に埋まっていく。
ローシュテールは呻き、頭を抱える。
口から黒い粘性のある液体を滴し、震える手で何かを取り出した。
それはやや灰色の混ざった薄い赤の液体が入った瓶だった。
あれは、確かカルタがブレイブ家の屋敷の地下室、その倉庫で見つけた憤怒と書かれた、効果もわからないものだったはずだ。
力流眼の再現をやめていなかった永華の目には、ローシュテールの魔力と混ざり会う得体の知れない魔力が瓶の中に渦巻いているのが見えた。
魔力が混ざるなんて不可解なことが起きているのは、あの瓶の中身のせいだ。
永華も、得体の知れない魔力が見えていないローレスですら、それを確信していた。
ローシュテールが瓶に口をつけて、瓶の中を飲むと得体の知れない魔力が増えていき、治癒魔法を使っていないのに、魔方陣もないのに、ローシュテールの体の怪我が、ゆっくりとではあるが治っていく。
ローシュテールが息も切らさずに、動けないほどの怪我をして起きながら起き上がりカルタやララ達を吹き飛ばせたのは、魔力切れを起こしたって可笑しくもないのに魔法を使えていたのは、あの瓶の中身のせいだ。
全部飲ませたらダメだ。
全部飲まれてしまえば、状況は振り出しに戻り、永華達の敗けは濃厚になってしまう。
勝てる確率なんてほとんどないだろう。
ローレスは杖を向け、魔法を放とうとするが、それに気がついたローシュテールに杖を折られてしまう。
永華は起き上がり、足を踏み出すが千鳥足になってしまい、転けてしまった。
魔方陣を編もうにも、眩暈のせいでうまくできない。
ララ、メメ、レーピオは気絶したまま起き上がらない。ロンテもそうだ。
カルタとベイノット、ミューはどこにいるのかわからない状態で、そもそも気絶しているのかすらわからない。
ローレスはがむしゃらにローシュテールに向かっていくがかわされ、とりつくしまものない。
永華が動こうにも動けず、その様子を眺める他なかった。
いつまでも狙ってくるローレスを煩わしく思ったのか、ローシュテールは拳を振り上げ、ローレスを殴ろうとする。
カルタやララの時のように殴られるのだろうか?
そうなったら、ローレスはただではすまないだろう。
「ローシュテール!」
あと少しで拳が当たる。
その瞬間、凛とした芯の通った女性の声が場に響いた。
現れたのは現在ロンテの部下に護衛されながらメルリス魔法学校に向かっているはずの、ローレスの母でローシュテールに執着されている内の一人、アーネチカ・レイスだった。
「アーネチカ?」
「母ちゃん!?」
二人の声が被る。
ローシュテールは不確かな足取りで、アーネチカのもとに向かっていく。
アーネチカの登場で唖然としていたローレスはローシュテールの動きに気がつき、直ぐにアーネチカとローシュテールの間に入り込む。
「あぁ!アーネチカ!やっと、やっと会えた!」
ローシュテールは歓喜の色しかなく、反対にアーネチカには哀れみの色しかなかった。
「これほどにまで変わってしまうなんて……怖じけずいて逃げなければよかったわ」
「アーネチカ?どうしたんだ?怒っているのか?あぁ、何が悪かったのか教えておくれ?」
ここにアーネチカが来てしまったのなら、ローシュテールの願いは叶えられてしまったのも同義である。
ローシュテールを止めようとしている者のほとんどが動けず、ロンテは動けないし、あのやや灰色の混ざった薄い赤の液体を飲んでしまえばローレスもアーネチカも反抗と言う反抗はできないだろう。
“人形の砂糖薬”の入手しようとしていたことは、恐らくはリンデヒル紹介が軍か魔導警察に知らせているだろう。
仮に疑惑であれ、処罰は免れないだろう状態で二人を家に監禁したとて幻覚魔法を使っても取り繕えないだろう。
だって、ローレスの友人達をパーティーに招待したり一人だけ脅して呼び出し、そのさきで揃いも揃って死んだ、または行方不明になった。
疑ってくださいと言っているようなものだ。
だが、それは屋敷にとどまったときのはなし、財をもちだして他国にでも言ってしまえば幻覚魔法と怪しい瓶の中身を使ってしまえば逃げ延びれてしまう。
ろくな未来が見えない状態だ。
「もう、おやめなさい。すでに魔導警察がこちらに向かって、貴方を捕らえようとしているわ」
「それは、なぜ?」
「ご禁制の“人形の砂糖薬”を手に入れようとしたからよ」
「あれは、望んで手に入れたわけではない」
「それでも、あんなものを貴方に送る相手がいると言う事実がダメなのよ。相手は、そのろくでもない薬を貴方に飲ませた人でしょう?」
ローシュテールはなにも言わない。
「もう、逃げ回るのはやめよ。その結果がこれだもの。確かに貴方を愛していた、けれど今の貴方は受け入れられないわ」
アーネチカの言葉にローシュテールはその目が落ちそうなほどに目を見開く。
「な、何でだ!?なぜ?十四年も見つけられなかったからか!?それとも、君の両親を助けられなかったからか?」
「いいえ、私たちを見つけれなかったことでも、ブレイブ家の皮を被った誰かが私の家族を殺したことでもないわ。確かに、両親の件は最初は疑ったけど、あんなことやっても余計に私たちが見つからなくなるだけの愚策だもの。まだ、まともな方だった、あのときの貴方がそんな手を取るとは思えない」
「じゃあ、なんで!」
「その薬に骨の髄まで犯されて、罪もない子供を傷つけたことが理由よ!」
アーネチカの叫びがこだまする。
「あの頃は、幸せだったのに……!」
アーネチカは悔しげに唇を噛み、どこにいるとも知れない黒幕を睨む。
「可笑しくなった貴方を怖がって、ローレスを連れて逃げだした私の言えたことじゃないわ。もうやめなさい!私は望んでいないし、それ以上は貴方が壊れるわ!」
「な、んで……」
唖然、いや茫然自失といっても言いかもしれない。
アーネチカに拒絶されたローシュテールは、他を気にしている余裕はなかった。
だから、飛んでくる矢にも、気づかなかった。
パリンッ!__
誰かが放った矢が、ローシュテールの持っていた瓶を撃ち抜き、中身を地面に散らした。
「なっ!?」
地面に散った薬は雑草を枯らして消失する。
それを見たもの達の背に、ゾクリと冷たいものが走った。
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