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恐るべき執着心
136 前祝い
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ローレスの話を聞いたカルタは顎に手を添え、考える。
「本能剥き出しのシマシマベアー。ナリューラ先輩は頭を抱えて蹲るほどの痛みを訴え、フィーリーに絡み、魔法を乱発した。ローシュテールは家族愛や何かが元になったであろう異様な執着心をみせ、邪魔する僕たちを排除しようとした」
カルタの言葉にレーピオが付け足すように続ける。
「まるで人の理性を消そうとしているみたいですねえ?」
強欲の薬を投与された者も、憤怒の薬を投与された者も、皆一律にして乏しく理性をなくし、自分の欲求のままに動いている。
ローシュテールは他二人に比べて微妙に違うが、それは薬の違いだろう。
ローザベッラも、ローシュテール程ではないが感情剥き出しだった。
生き物の理性を蒸発させる薬、ともとれる。
だが、これが副作用である可能性も大いにある。
身体能力、身体強度、魔力増強、その他もろもろは銭湯を想定して作られているように思う。
「それが副作用であれ、元々想定していた作用であれ、末恐ろしい薬だな。主成分も何もかもが分かっていないのも余計に怖いわ……」
永華の体がぶるりと震える。
「正直かかわり合いになりたくありませんことよ。私の故郷の人たちに伝えておきませんと……」
入手経路が分からない以上、誰だって手に入れられる可能性があるので注意喚起は必須だ。
「そういえば、ロンテ先輩ってどうなるの?退学はしないっていうか、先生達が必死に引き留めたらしいけど」
「ブレイブ家事態は事実上のお取り潰し、ロンテはローシュテールを止めようとしたり、俺や母ちゃんをローシュテールから引き離そうとした、虐待を受けていたことを加味してそこまでの罰は下らなかったみたいだな。病院だって、俺たちと同じくらいの次期に退院する予定みたいだしな」
「ローシュテールさんやローザベッラさんのように薬を飲んでしまったってこともないですから薬を抜くための長期入院もないですよねえ」
「そ。で、ロンテはあれから色々考えて魔法学校を退学しようとしてたんだけど先生達に止められて卒業はすることになったみたいだな」
卒業しておいて損はないだとか、これからいく道を学校内で探してみるのはどうだ?とか、俺の研究の手伝いしてくれだとか。
まあ、色々言われて説得されたらしい。
ロンテは小さい頃から母に言われ続けたローレスを越えること、を実行しようとして色々と努力していたらしく、優秀な生徒であったらしい。
しかも大きな問題を起こしたのも今回が始めてだそうだ。
それも手伝ってか、将来の就職先に学者兼先生の助手だとかが入ってる__というか学者兼先生達にねじ込まれたらしい。
今回の事件は虐待されていたことが明らかになったり、憤怒の薬で可笑しくなった家族のいざこざに巻き込まれたと言う認識になっているらしい。
それどころか優秀が故にやらかしていても良いか助手に欲しいとか言い出す輩までいる。
ローレスは弟が認められてにっこりとしていたが等の本人は複雑そうだった。さもありなん。
「ブレイブ家はお取り潰しただけど、変わりになる領主がいないってんで今はお国が管理してるけど、もしかしたら監視付きでロンテが領主になるかもな。上級貴族だけど人手が足りないってんで領主やってるんだし」
他の領と統合しようという話もあったが、どうも憤怒の薬があったことで誰も手をだそうとしないのだ。
いつ自分達に盛られて可笑しくなるかも分からないのが怖いんだろう。
こちらも、さもありなん。
ローシュテールとローザベッラの変わりようを知っているものなら警戒するのは当然だ。
「効果のせいもあってすぐにご禁制になるんだろうが製造元が分かってないから根絶なんてできないし、強欲の薬はまだしも憤怒の薬は味も匂いも薄いから混ぜられたら分からないものね」
強欲の薬はまだしも、とは言っているが投与したら即座に効果が現れる強欲の薬もなかなかに厄介だ。
いや、効果を考えれば優劣などつけられないレベルで両方揃って厄介なものだな。
「改良して売ったら金になるんじゃねえかって言ってる連中がいるのがなあ……」
「アタシ、副作用あっても飲みたくないわね」
「成分とか分かってないですものね」
「そもそも、成分が分かってないんですから改良のしようがありませんよお」
「バカの発想」
「同意だ……」
「ローシュテールの様子を見て分からないものなのかしらね?」
「分からないから考えるんでしょ」
確かに、効果だけ見れば、とても良い代物だがあれほど絶大な効果であることを考えるとろくでもない品が材料になっていそうだ。
証拠はないが、八人は“確実に違法な代物を材料に使っているだろうな”と確信していた。
「あれだけ動き回って、魔法を使っていたのにアタシとミューさんの複合魔法を受けてもピンピンしていたのを考えると、効果は本物よね……」
「現場を見ていない戦闘職とか冒険者が改良したものが欲しいって言うのも納得よ……」
あの複合魔法が決定的な攻撃だったのに、ローシュテールはあれだったから二人はそれなりにショックを受けていた。
「ローシュテールが薬の効果もあって頑丈になってたってのもあるんでしょうけど、多分あの薬って試験の時の黒いワイバーンとどこかしら繋がってますわよね」
その繋がりの決定的な証拠は黒い粘性のあるものという共通点以外ない。
最初は、黒いワイバーンを仕込んだのはローシュテールではないかと言われていたが、黒い粘性のあるものに振り回されていた人物がやったこととは思えず、その説はどこかに流れた。
「そりゃこの結果だろって感じだけどよ。俺らの魔法の火力が低いんじゃねえかっておもっちまうよな……」
ベイノットの言葉に皆が頷く。
何かしら必殺技みたいな、決定的な攻撃力のある魔法が欲しいということである。
こういう話は戦闘職や冒険者達の間で上がる話題で、学生である永華達が考えることでもないんだけれど、巻き込まれ具合を考えれば可笑しくもない話かもしれない。
あーでもないこーでもないと話は続き、ついには永華達の世界でのこと_異世界出身と言うのを隠しつつ__話したりしだした。
次第に話は盛り上がり、病院のものが部屋には言ってきて、それぞれの病室に戻るように言われるまで話し込むことになった。
場所は変わり、キャシーの部屋。
部下からことの顛末を聞いていたキャシーは呆れた表情を隠すこともなく、思い切りため息を吐いていた。
「あの偏執狂、ローシュテールだっけ~?あれ、捕まったの?」
「はい、昏睡して起きる気配は見えないようですけどね」
「……まあ、元々切り捨てる予定だったから別に良いや~。ちょっと期待してたけど、余計なことしかしなかったな~」
少し考えたキャシーではあったが、ローシュテールが持ち込む厄介事と天秤にかければどれを選ぶか何て明白だった。
「どうなさいますか?」
「ん~……警備厳しいんでしょ?どうせもう起きてこないだろうし、処分するコスト考えると放置一択だね~」
「わかりました」
キャシーはソファに寝転がり、ローシュテールに悪態をつく。
そこから少しして、キャシーは満足したのか部下に用意させていた酒をあおる。
「作戦の方はどう?」
「順調です。必要なものも手に入りましたので、あとは決行するだけとなりました」
さっきまで不機嫌気味だったキャシーはニタリと不気味に笑う。
「じゃあ、今年中に仕掛けようか」
「はい、具体的にどの時期を狙いましょうか?」
「そうだね~。教師や生徒が少ないときの方が邪魔はされにくいよね~。ん~……」
キャシーは考え込む。
生徒を守ろうとする強い教師、雑魚ではあるが集まればそれはそれでめんどくさい生徒達。
両方揃っていない、または極力少ない状態。
「次、夏の長期休みにやろう」
「かしこまりました」
「じゃあ、前祝いで高いお酒のも~。君ものむ?」
「では、ありがたく」
チェシャ猫のように笑うキャシー、笑顔ばかりで真意の見えないキャシーの部下、暇が過ぎてあくびをする暗殺者、道具をさわりつつニタニタと笑う嫉妬の幹部候補。
彼らがやろうとしていることは、とても恐ろしい者に捧げる前奏曲のための準備。
どこかの暗闇でニタリと笑うそれは、一体なんなのだろうか。
「本能剥き出しのシマシマベアー。ナリューラ先輩は頭を抱えて蹲るほどの痛みを訴え、フィーリーに絡み、魔法を乱発した。ローシュテールは家族愛や何かが元になったであろう異様な執着心をみせ、邪魔する僕たちを排除しようとした」
カルタの言葉にレーピオが付け足すように続ける。
「まるで人の理性を消そうとしているみたいですねえ?」
強欲の薬を投与された者も、憤怒の薬を投与された者も、皆一律にして乏しく理性をなくし、自分の欲求のままに動いている。
ローシュテールは他二人に比べて微妙に違うが、それは薬の違いだろう。
ローザベッラも、ローシュテール程ではないが感情剥き出しだった。
生き物の理性を蒸発させる薬、ともとれる。
だが、これが副作用である可能性も大いにある。
身体能力、身体強度、魔力増強、その他もろもろは銭湯を想定して作られているように思う。
「それが副作用であれ、元々想定していた作用であれ、末恐ろしい薬だな。主成分も何もかもが分かっていないのも余計に怖いわ……」
永華の体がぶるりと震える。
「正直かかわり合いになりたくありませんことよ。私の故郷の人たちに伝えておきませんと……」
入手経路が分からない以上、誰だって手に入れられる可能性があるので注意喚起は必須だ。
「そういえば、ロンテ先輩ってどうなるの?退学はしないっていうか、先生達が必死に引き留めたらしいけど」
「ブレイブ家事態は事実上のお取り潰し、ロンテはローシュテールを止めようとしたり、俺や母ちゃんをローシュテールから引き離そうとした、虐待を受けていたことを加味してそこまでの罰は下らなかったみたいだな。病院だって、俺たちと同じくらいの次期に退院する予定みたいだしな」
「ローシュテールさんやローザベッラさんのように薬を飲んでしまったってこともないですから薬を抜くための長期入院もないですよねえ」
「そ。で、ロンテはあれから色々考えて魔法学校を退学しようとしてたんだけど先生達に止められて卒業はすることになったみたいだな」
卒業しておいて損はないだとか、これからいく道を学校内で探してみるのはどうだ?とか、俺の研究の手伝いしてくれだとか。
まあ、色々言われて説得されたらしい。
ロンテは小さい頃から母に言われ続けたローレスを越えること、を実行しようとして色々と努力していたらしく、優秀な生徒であったらしい。
しかも大きな問題を起こしたのも今回が始めてだそうだ。
それも手伝ってか、将来の就職先に学者兼先生の助手だとかが入ってる__というか学者兼先生達にねじ込まれたらしい。
今回の事件は虐待されていたことが明らかになったり、憤怒の薬で可笑しくなった家族のいざこざに巻き込まれたと言う認識になっているらしい。
それどころか優秀が故にやらかしていても良いか助手に欲しいとか言い出す輩までいる。
ローレスは弟が認められてにっこりとしていたが等の本人は複雑そうだった。さもありなん。
「ブレイブ家はお取り潰しただけど、変わりになる領主がいないってんで今はお国が管理してるけど、もしかしたら監視付きでロンテが領主になるかもな。上級貴族だけど人手が足りないってんで領主やってるんだし」
他の領と統合しようという話もあったが、どうも憤怒の薬があったことで誰も手をだそうとしないのだ。
いつ自分達に盛られて可笑しくなるかも分からないのが怖いんだろう。
こちらも、さもありなん。
ローシュテールとローザベッラの変わりようを知っているものなら警戒するのは当然だ。
「効果のせいもあってすぐにご禁制になるんだろうが製造元が分かってないから根絶なんてできないし、強欲の薬はまだしも憤怒の薬は味も匂いも薄いから混ぜられたら分からないものね」
強欲の薬はまだしも、とは言っているが投与したら即座に効果が現れる強欲の薬もなかなかに厄介だ。
いや、効果を考えれば優劣などつけられないレベルで両方揃って厄介なものだな。
「改良して売ったら金になるんじゃねえかって言ってる連中がいるのがなあ……」
「アタシ、副作用あっても飲みたくないわね」
「成分とか分かってないですものね」
「そもそも、成分が分かってないんですから改良のしようがありませんよお」
「バカの発想」
「同意だ……」
「ローシュテールの様子を見て分からないものなのかしらね?」
「分からないから考えるんでしょ」
確かに、効果だけ見れば、とても良い代物だがあれほど絶大な効果であることを考えるとろくでもない品が材料になっていそうだ。
証拠はないが、八人は“確実に違法な代物を材料に使っているだろうな”と確信していた。
「あれだけ動き回って、魔法を使っていたのにアタシとミューさんの複合魔法を受けてもピンピンしていたのを考えると、効果は本物よね……」
「現場を見ていない戦闘職とか冒険者が改良したものが欲しいって言うのも納得よ……」
あの複合魔法が決定的な攻撃だったのに、ローシュテールはあれだったから二人はそれなりにショックを受けていた。
「ローシュテールが薬の効果もあって頑丈になってたってのもあるんでしょうけど、多分あの薬って試験の時の黒いワイバーンとどこかしら繋がってますわよね」
その繋がりの決定的な証拠は黒い粘性のあるものという共通点以外ない。
最初は、黒いワイバーンを仕込んだのはローシュテールではないかと言われていたが、黒い粘性のあるものに振り回されていた人物がやったこととは思えず、その説はどこかに流れた。
「そりゃこの結果だろって感じだけどよ。俺らの魔法の火力が低いんじゃねえかっておもっちまうよな……」
ベイノットの言葉に皆が頷く。
何かしら必殺技みたいな、決定的な攻撃力のある魔法が欲しいということである。
こういう話は戦闘職や冒険者達の間で上がる話題で、学生である永華達が考えることでもないんだけれど、巻き込まれ具合を考えれば可笑しくもない話かもしれない。
あーでもないこーでもないと話は続き、ついには永華達の世界でのこと_異世界出身と言うのを隠しつつ__話したりしだした。
次第に話は盛り上がり、病院のものが部屋には言ってきて、それぞれの病室に戻るように言われるまで話し込むことになった。
場所は変わり、キャシーの部屋。
部下からことの顛末を聞いていたキャシーは呆れた表情を隠すこともなく、思い切りため息を吐いていた。
「あの偏執狂、ローシュテールだっけ~?あれ、捕まったの?」
「はい、昏睡して起きる気配は見えないようですけどね」
「……まあ、元々切り捨てる予定だったから別に良いや~。ちょっと期待してたけど、余計なことしかしなかったな~」
少し考えたキャシーではあったが、ローシュテールが持ち込む厄介事と天秤にかければどれを選ぶか何て明白だった。
「どうなさいますか?」
「ん~……警備厳しいんでしょ?どうせもう起きてこないだろうし、処分するコスト考えると放置一択だね~」
「わかりました」
キャシーはソファに寝転がり、ローシュテールに悪態をつく。
そこから少しして、キャシーは満足したのか部下に用意させていた酒をあおる。
「作戦の方はどう?」
「順調です。必要なものも手に入りましたので、あとは決行するだけとなりました」
さっきまで不機嫌気味だったキャシーはニタリと不気味に笑う。
「じゃあ、今年中に仕掛けようか」
「はい、具体的にどの時期を狙いましょうか?」
「そうだね~。教師や生徒が少ないときの方が邪魔はされにくいよね~。ん~……」
キャシーは考え込む。
生徒を守ろうとする強い教師、雑魚ではあるが集まればそれはそれでめんどくさい生徒達。
両方揃っていない、または極力少ない状態。
「次、夏の長期休みにやろう」
「かしこまりました」
「じゃあ、前祝いで高いお酒のも~。君ものむ?」
「では、ありがたく」
チェシャ猫のように笑うキャシー、笑顔ばかりで真意の見えないキャシーの部下、暇が過ぎてあくびをする暗殺者、道具をさわりつつニタニタと笑う嫉妬の幹部候補。
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