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つかの間の平穏
137 哀れローレス、だが自業自得である
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ローレス視点
ブレイブ家の騒動が終わった日から、二週間と二日で退院が決まり、翌日にのうちに学校に復帰。
それから入院している間の補習を行ったりして、三週間後の今、春休みに突入した今、俺は半泣きだった。
それもそうだろう。
永華ちゃん達は入院していた間、二週間分だったが、俺に関しては2ヶ月近く学校に来ていなかったので補習地獄になっているからだ。
他の同級生達が楽しそうに放課後遊びに行ったりしている間も補習、永華達が戦闘訓練をしている間も補習、春休みに突入して周囲が実家に帰っていたり遊びに行っていたりしていても補習。
補習、補習、補習。
休みの間もずうっと補習。
「もうやだーーーー!!!!!!」
補習地獄の果て、限界を迎えてた俺の情けない叫びが学内に木霊する。
いつもの教室で俺はザベル先生監視のもと、補習詰めにされてれていたところ、永華ちゃんがいつメンの代表としれ進捗を覗きに来ていた。
「事情があったって言っても自業自得でしょ?」
「永華ちゃ~ん……」
「これ食べて元気だしなよ」
午前中に何やら用事があって町に出掛けたときに買った偽梨を切ったものを三時のおやつとして、食べて元気を出せと渡してくれた。
「わーい!!ありがと!」
「はいはい、これ食べて頑張ってね」
「おう!」
一瞬で元気になってしまって、我ながら現金だなと思う。
永華ちゃんが持っていた、もう一皿分の偽梨はザベル先生に渡されていた。
ザベル先生はここ最近の俺の補習にずっと付き合って貰っているように、永華ちゃんたちも付き合って貰っていたので労いを込めてのものなのかもしれない。
俺も何か渡すべきかな……。
「先生もどうぞ」
「ありがとうございます」
永華ちゃんが先生に進捗を聞く。
最初に考えていた二ヶ月間という長期にわたる補習は俺の努力により倍の早さで進んでいるのと聞かされ、驚いた表情をしていた。
それで身に付いているのか?何て話が先生達の間で出てきたりしていたが、小テストがちゃんと出来ているし本人の希望だから、この状態を維持しているのである。
今さっきの叫びに関しては、いつものことであるので誰も気にしていない。
別に気にしないのはいいけど、それはそれで寂しいんだよな……。
このまま行けば春休み中に補習が終わり、三学期が始まる頃には放課後の自由が確約されることになっている。
誇らしげに胸を張っていればザベル先生に手を動かせと怒られ、永華ちゃんからは苦笑いを貰ってしまった。
仕方がないので補習出だされている課題を解いていると嬉しい情報が永華ちゃんから教えられた。
「今日の夕飯は私主導でハンバーグの予定だから、夕食時になる前に終わらせてね」
「まじで!?俺頑張る!!」
もしかして前はベイノットと同じで肉がいいと言っていたのを覚えていたからハンバーグになっていたりするのだろうか?
自惚れかもしれないが、もしそうであるなら嬉しい。
さっきまでの半泣き状態どこへやら、上機嫌になり嬉々として補習として出された課題にとりくみだす。
永華ちゃんはは邪魔にならないように、早々に退出していってしまった。
問題を解きながら、考える。
ブレイブ家の事件が終息した日から母ちゃんは学校の近くにある喫茶店で働き出した。
本人は王都に来る気はなかったらしいがローシュテールやローザベッラさんが万が一にも脱走して母ちゃんに危害を加えないとは言えない。
他にも不安要素はある。だから安全面を考えて王都の、しかも学校近くである喫茶店で働くという結果に落ち着いたのだ。
他の不安要素、それは憤怒の薬をローシュテールに流していた何かだ。
まあ、憤怒の薬を流していた者達が母ちゃんに危害を加えるとは思えないけど……。
何の足取りもつかめなかったことが気になる。
魔導警察の話を聞いてみて思ったのだが、まるで誰かが意図的に隠しているような感覚だった。
売ってる人間か、実験している人間か……。
恐らくだが、憤怒の薬か強欲の薬か、手を出しているものがいるのたもしれない。
入学してから少し立った頃に食堂で起きた騒動、考えれば強欲の薬が使われていた可能性があるからだ。
それを考えれば、同室が信頼のおけるいつメンでよかった。
他の人でも、半年近く過ごしているから、そこまで気にしていないかもしれないけど、たぶん疑心暗鬼になってただろうな。
事件だって、微妙に後味の悪い終わり方だったし……。
っと、のんびりと考え事をしている暇はないんだった。
さっさと課題を片付けて、皆が待っている食堂にいかなければ。
それから時間が過ぎて夕食時、食べ物を盛り付け、食器を並べ、飲み物を準備してローレスを待っていると急ぎ足で__というかほぼ走っていた__ローレスが食堂にやってきた。
「間に合った!?」
「間に合うもなにも食べ始めてすらねえよ」
焦りを隠す余裕もなにもない俺にベイノットは呆れ半分で突っ込みをいれる。
「というか、皆でローくんのこと待ってたんですわよ?」
「え?あ、そうなの?」
「冷めたご飯食べさせるわけないじゃん。ほら、早く座りなよ」
「うん」
全員が席に着いて、夕飯が始まる。
こうやって食事を作ってとまではいかずとも、皆でご飯を食べるのはいつぶりだったか。
病院じゃあ、仕方ないとはいえ、ご飯を一緒に食べることすら出来なかったし、今までだって補習で俺が忙しいから集まることはなかった。
たまに様子を見に来たりしてくれたけれど、それだけだったし。
そんな風なことを考えていると、ポロリと口から転げ出た。
「こうやって集まって飯食べるのっていつぶりだ?」
「ローレスが魔法学校を出ていってから、今までずっとね」
「アタシ達、誘おうと思ったりもしたのだけれど邪魔するのもって思って誘えなかったのもあるわね」
「わ、わあ……」
半ば自分が原因で、皆が遠慮していたものだから俺は何も言えなくなってしまった。
「え、でも、それなら何で今日誘ってくれたの?」
「昨日、レイスの独り言をアスクスが聞いていたんだ」
「“皆と一緒にわいわいしたいな~。寂しいな~”でしたっけえ?机でぐでえっとしながら言ってましたよねえ」
「え?あ、あれ聞かれてたの?」
まさか聞かれていたと思ってなくて、自然と顔に熱が集まるのを感じる。
“寂しい”といった俺の発言がレーピオに聞かれていたことや、それを皆がしっているなんて……。
まるで俺が寂しがりの子供みたいじゃんか……。
嬉しい、けれど恥ずかしくてそわそわとしてしまう。
否定が出てこない辺り、俺も俺なんだろうけど……。
「素直に一緒にご飯食べましょう?とか誘えばよかったのにい、言わずに誰もいない教室でぐだぐだしてるローレスくんの自業自得ですよお」
「ええ、それ俺が悪いの?」
「少なくとも補習うんぬんはローレスの自業自得よ。あ、ローレスさんって呼んだ方がいいかしら?」
ミューが俺が二十歳超えだって発覚したことをいじり出した。
この世界に人、というか亜人は見た目年齢が当てにならないから思ってたよりも年上だとか言うの話が起きるのは仕方のないことなんだが、純人間で二十二歳である俺相手に皆が似たような年だと思っていたとは驚きだった。
俺ってそんな童顔なの?
「いらないから!今さらお前らにさん付けされるとか気持ち悪いし……」
「ちょっと、気持ち悪いって何よ」
「じゃあ、ミューは俺が「ミューさん」とか言ったら、どう思うんだよ」
「気持ち悪い」
「即答!」
俺とミューのやり取りに笑いが起こる。
俺も篠野部も戻ってきた。
ブレイブ家の問題も、憤怒の薬のことがあるから完全に解決したとは言えないが終わった。
これで、俺は正直、気にすることはなくなった。
どうせならば、卒業まで、この状態が続けばいいのになあ。
ブレイブ家の騒動が終わった日から、二週間と二日で退院が決まり、翌日にのうちに学校に復帰。
それから入院している間の補習を行ったりして、三週間後の今、春休みに突入した今、俺は半泣きだった。
それもそうだろう。
永華ちゃん達は入院していた間、二週間分だったが、俺に関しては2ヶ月近く学校に来ていなかったので補習地獄になっているからだ。
他の同級生達が楽しそうに放課後遊びに行ったりしている間も補習、永華達が戦闘訓練をしている間も補習、春休みに突入して周囲が実家に帰っていたり遊びに行っていたりしていても補習。
補習、補習、補習。
休みの間もずうっと補習。
「もうやだーーーー!!!!!!」
補習地獄の果て、限界を迎えてた俺の情けない叫びが学内に木霊する。
いつもの教室で俺はザベル先生監視のもと、補習詰めにされてれていたところ、永華ちゃんがいつメンの代表としれ進捗を覗きに来ていた。
「事情があったって言っても自業自得でしょ?」
「永華ちゃ~ん……」
「これ食べて元気だしなよ」
午前中に何やら用事があって町に出掛けたときに買った偽梨を切ったものを三時のおやつとして、食べて元気を出せと渡してくれた。
「わーい!!ありがと!」
「はいはい、これ食べて頑張ってね」
「おう!」
一瞬で元気になってしまって、我ながら現金だなと思う。
永華ちゃんが持っていた、もう一皿分の偽梨はザベル先生に渡されていた。
ザベル先生はここ最近の俺の補習にずっと付き合って貰っているように、永華ちゃんたちも付き合って貰っていたので労いを込めてのものなのかもしれない。
俺も何か渡すべきかな……。
「先生もどうぞ」
「ありがとうございます」
永華ちゃんが先生に進捗を聞く。
最初に考えていた二ヶ月間という長期にわたる補習は俺の努力により倍の早さで進んでいるのと聞かされ、驚いた表情をしていた。
それで身に付いているのか?何て話が先生達の間で出てきたりしていたが、小テストがちゃんと出来ているし本人の希望だから、この状態を維持しているのである。
今さっきの叫びに関しては、いつものことであるので誰も気にしていない。
別に気にしないのはいいけど、それはそれで寂しいんだよな……。
このまま行けば春休み中に補習が終わり、三学期が始まる頃には放課後の自由が確約されることになっている。
誇らしげに胸を張っていればザベル先生に手を動かせと怒られ、永華ちゃんからは苦笑いを貰ってしまった。
仕方がないので補習出だされている課題を解いていると嬉しい情報が永華ちゃんから教えられた。
「今日の夕飯は私主導でハンバーグの予定だから、夕食時になる前に終わらせてね」
「まじで!?俺頑張る!!」
もしかして前はベイノットと同じで肉がいいと言っていたのを覚えていたからハンバーグになっていたりするのだろうか?
自惚れかもしれないが、もしそうであるなら嬉しい。
さっきまでの半泣き状態どこへやら、上機嫌になり嬉々として補習として出された課題にとりくみだす。
永華ちゃんはは邪魔にならないように、早々に退出していってしまった。
問題を解きながら、考える。
ブレイブ家の事件が終息した日から母ちゃんは学校の近くにある喫茶店で働き出した。
本人は王都に来る気はなかったらしいがローシュテールやローザベッラさんが万が一にも脱走して母ちゃんに危害を加えないとは言えない。
他にも不安要素はある。だから安全面を考えて王都の、しかも学校近くである喫茶店で働くという結果に落ち着いたのだ。
他の不安要素、それは憤怒の薬をローシュテールに流していた何かだ。
まあ、憤怒の薬を流していた者達が母ちゃんに危害を加えるとは思えないけど……。
何の足取りもつかめなかったことが気になる。
魔導警察の話を聞いてみて思ったのだが、まるで誰かが意図的に隠しているような感覚だった。
売ってる人間か、実験している人間か……。
恐らくだが、憤怒の薬か強欲の薬か、手を出しているものがいるのたもしれない。
入学してから少し立った頃に食堂で起きた騒動、考えれば強欲の薬が使われていた可能性があるからだ。
それを考えれば、同室が信頼のおけるいつメンでよかった。
他の人でも、半年近く過ごしているから、そこまで気にしていないかもしれないけど、たぶん疑心暗鬼になってただろうな。
事件だって、微妙に後味の悪い終わり方だったし……。
っと、のんびりと考え事をしている暇はないんだった。
さっさと課題を片付けて、皆が待っている食堂にいかなければ。
それから時間が過ぎて夕食時、食べ物を盛り付け、食器を並べ、飲み物を準備してローレスを待っていると急ぎ足で__というかほぼ走っていた__ローレスが食堂にやってきた。
「間に合った!?」
「間に合うもなにも食べ始めてすらねえよ」
焦りを隠す余裕もなにもない俺にベイノットは呆れ半分で突っ込みをいれる。
「というか、皆でローくんのこと待ってたんですわよ?」
「え?あ、そうなの?」
「冷めたご飯食べさせるわけないじゃん。ほら、早く座りなよ」
「うん」
全員が席に着いて、夕飯が始まる。
こうやって食事を作ってとまではいかずとも、皆でご飯を食べるのはいつぶりだったか。
病院じゃあ、仕方ないとはいえ、ご飯を一緒に食べることすら出来なかったし、今までだって補習で俺が忙しいから集まることはなかった。
たまに様子を見に来たりしてくれたけれど、それだけだったし。
そんな風なことを考えていると、ポロリと口から転げ出た。
「こうやって集まって飯食べるのっていつぶりだ?」
「ローレスが魔法学校を出ていってから、今までずっとね」
「アタシ達、誘おうと思ったりもしたのだけれど邪魔するのもって思って誘えなかったのもあるわね」
「わ、わあ……」
半ば自分が原因で、皆が遠慮していたものだから俺は何も言えなくなってしまった。
「え、でも、それなら何で今日誘ってくれたの?」
「昨日、レイスの独り言をアスクスが聞いていたんだ」
「“皆と一緒にわいわいしたいな~。寂しいな~”でしたっけえ?机でぐでえっとしながら言ってましたよねえ」
「え?あ、あれ聞かれてたの?」
まさか聞かれていたと思ってなくて、自然と顔に熱が集まるのを感じる。
“寂しい”といった俺の発言がレーピオに聞かれていたことや、それを皆がしっているなんて……。
まるで俺が寂しがりの子供みたいじゃんか……。
嬉しい、けれど恥ずかしくてそわそわとしてしまう。
否定が出てこない辺り、俺も俺なんだろうけど……。
「素直に一緒にご飯食べましょう?とか誘えばよかったのにい、言わずに誰もいない教室でぐだぐだしてるローレスくんの自業自得ですよお」
「ええ、それ俺が悪いの?」
「少なくとも補習うんぬんはローレスの自業自得よ。あ、ローレスさんって呼んだ方がいいかしら?」
ミューが俺が二十歳超えだって発覚したことをいじり出した。
この世界に人、というか亜人は見た目年齢が当てにならないから思ってたよりも年上だとか言うの話が起きるのは仕方のないことなんだが、純人間で二十二歳である俺相手に皆が似たような年だと思っていたとは驚きだった。
俺ってそんな童顔なの?
「いらないから!今さらお前らにさん付けされるとか気持ち悪いし……」
「ちょっと、気持ち悪いって何よ」
「じゃあ、ミューは俺が「ミューさん」とか言ったら、どう思うんだよ」
「気持ち悪い」
「即答!」
俺とミューのやり取りに笑いが起こる。
俺も篠野部も戻ってきた。
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