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子は鎹
151 窓からこんにちわ
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あの後、戌井が先生を呼んできて僕は保健室に連れていかれた。
医者には重めの風邪と知恵熱だと診断され、数日の安静を余儀なくされた。
四十度の熱が出て、咳や鼻水が出るし、頭や間接が痛む。
熱があることを自覚したら、次から次へと症状が出てきたんだからたまったものじゃない。
しかも、そのせいで普段は考えないようなことを考えたり、普段は言わないことを言ってしまった。
愛だなんだと色々と喋って……。
思い出したくないな……。
「ゲホッ、ゲホッ……」
あぁ、喉が痛い……。
どこか他人事に思いつつ、見慣れない上段ベッドの裏側を眺めつつける。
戌井の前で動けなくなった翌日、医者から帰った後、僕は気絶するように眠ってしまったから、あれから何がどうしたか知らない。
それにしたって、季節の変わり目とはいえど寝込むほどの風邪をひくなんていつぶりなんだろうか。
最後は確か小学生のころだった覚えがある。
「はぁ……」
布団を被っているのに寒い。
一度、熱は収まったはずなのに、また熱がぶり返しているのだろうか。
治癒魔法は病気にも効くが、今回は僕の“治癒魔法が効きにくい”体質が災いして薬を処方してもらうだけにとどまってしまった。
この前のように無理にでも治してしまえばいいと思ったのだが、それも出来ない。
怪我の時は乗り物酔いの時のようになっていたが、病気の場合には下手すると悪化してしまう可能性もあるので治癒魔法を強くかけられなかったのだ。
だから、外が騒がしく皆が授業を受けている今もベッドに寝っ転がっているのだ。
寝て時間を潰そうと思っても昨日の夕食後から少し前まで寝ていたから、眠るに眠れない状態だ。
暇潰しに本を読もうと思って取り出したら、知恵熱でもあるんだから本を読まずに頭を休ませなさいと言われて取り上げられてしまった。
不服であるが、当然といえば当然のことなので文句は言えない。
二段目のベッドの裏を見続けて数時間、時計を見る限り今は昼食時だろう。
ほどなくして保険医が昼食を持ってきたが、この状態でパンとスープを食べられる気になれなかったので断ってしまった。
本来なら食べた方がいいんだろうけど、果物と昼の分の薬だけもらって、またベッドに寝転がる。
保険医だっていつまでも僕に構っている暇はないんだろう、果物を一口二口食べたのを確認して部屋を出ていった。
また室内が静かになって、一人になった。
「……」
別に、小さい子供のようなことを言うつもりはないが風邪を引くと一肌が恋しくなると言うのは今の状態を言うんだろうか。
柄にもなく寂しいと思ってしまっている。
こんなことを思うのも、小学生以来か。
「……」
眠れもしないからボーッと天井を眺めながら時間が過ぎ去るのを待つ。
すると窓の外から音が鳴った。
風でも吹いたのかと思ったが、音がノックをするようなものだったので気になって窓の方を見る。
「開けて~」
そこには窓の縁に足をかけて、自己魔法の糸で体を支えている戌井がいた。
「は!?」
な、なんで戌井がここにいるんだ!?
熱のせいで幻覚でも見たのかと思って目を擦ってみても、窓の向こう側に戌井がいるのは変わらない。
慌てて窓の鍵をはずして窓を開け、戌井を中に招き入れる。
「と、とりあえず中にはいれ」
「おじゃましま~す」
戌井の身体能力ならば、三階の窓に上がってくることも可能なのかもしれないが、いくらなんでも予想外が過ぎるだろう……。
「はぁ、一体なんのようだ?」
ベッドの上に座り、戌井の行動を見る。
戌井の片手にはお盆を持っており、その上にはスプーンと少し深めのシチューを入れるのに使いそうな皿が乗っかっていた。
皿の上には蓋の変わりにしているのか、鍋用の蓋が乗っていた。
「篠野部が果物しか食べてないって聞いてさ、おじやだったら食べるかなと思ってさ。いる?」
差し出されたのは皿には戌井の言う通り、おじやが入っていた。
湯気が立っていることを考えると作ってからそれほど時間が立っていないようだ。
「……何で?」
「ちゃんと食べないと治るものも治らなくなるよ。それに、こういう時ってスープとかよりもお粥やおじやを食べたくなるのか日本人じゃない?私だけ?」
ぐぅ……__
戌井の言葉に返事をするように、情けない音が僕の腹部から聞こえてきた。
「ふふ、私だけじゃないみたいだね」
「……うるさい」
「まあ、まあ。果物だけよりもましでしょ?食べな」
おじやが入った皿が差し出され、それを受けとる。
おじやは暖かくて、卵が入っていて、出しでも使っているのか和風の優しい味をしていた。
「……これ、僕が食べなかったらどうするつもりだったんだ?」
「ん?そうしたら私が食べるだけだよ?おじや好きだし」
余ったら自分の昼食にするつもりだったのか。
「味はどう?美味しい?」
「悪くない……ケホッ」
「素直にうなずいてくれた昨日とは大違いだね」
「うるさい、昨日がおかしかったんだ」
本当に……。
余計なことを考えて、勝手に思考の沼に落ちかけて、僕らしくもないことを戌井に聞いたりして、考えたことがそのまま口から出ていっていたような感じで。
多分、あのときが一番熱が上がっていたんだろう。
だから思考がおかしくなって、あの有り様。
見られたのが戌井だけなのが幸いと思うべきなのか、戌井に見られてしまったのを最悪だと思うべきなのか、わからない。
「はぁ……」
「ため息はいて落ち込むほどなの……?」
「そうだ。ケホッ……あのときの僕は頭がおかしかった」
「熱があるとあんなもんじゃない?」
「普段熱が出たことがないからわからない」
「健康優良児かな?」
「ケホッ、ケホッ……。今がこれだし、健康優良児でもないだろう」
肩凝りからくる頭痛なんてしょっちゅうあるしな。
「なんか、篠野部って体調不良隠してそうだよね」
「はぁ……」
戌井は心が読めたりするんだろうか……。
雑談もほどほどにしつつ、僕はおじやを食べきると薬を飲んでベッドに寝転んだ。
「寝る」
「ん、おやすみ~」
そう言いつつも戌井は立ち上がるどころか、作成途中の編み物を取り出して作業を進めていっている。
特になにかうるさいと言うわけでもないが、何でここに居続けるんだろうと言う疑問が浮かんできた。
「帰らないのか?」
「帰った方がいい?」
「別に……ケホッ」
「じゃあ、もう少しいる」
「あっそ」
戌井は本当にそこにいるだけだった。
無意識だろう鼻歌を歌いつつ、編み物を進めているだけだった。
鼻歌も特に気にならなかったし、何をするでもなく目を閉じていると、いつのまにか眠っていた。
鍋で食材を煮込む音と、食材を切る音が聞こえる。
「おかあさん、ごはんなあに?」
幼児といても良いくらい小さな僕が台所にいる、まだ元気だった頃の母に近づいてく。
「あら、カルタ。今日はクリームシチューよ」
「クリームシチュー!やった=!」
好物が出て子供らしく喜ぶ僕を微笑ましげに見つめる母。
玄関から音がしたら、火を止めて二人して玄関に向かっていく。
「おとうさん、おかえりなさい」
「あなた、おかり」
「あぁ、ただいま」
ありふれた、幸せな家庭の光景。
次から次に流れていく幸せな光景に、嫌気がさした。
一瞬暗転したかと思えば、状況は大きく変わっていた。
泣き崩れる母に、それを冷めた目で見つめてどこかに行く父。
逆行が眩しくて人物までは特定できないが、外には誰かが立っている。
二人を少しはなれたところで、見ている幼い僕。
冷や汗が流れる。
喉が真綿で閉められるような感覚に陥る。
視界がぶれる。
あぁ、これは思い出したくすらない悪夢だ。
それを理解したと同時に、僕は飛び起きた。
医者には重めの風邪と知恵熱だと診断され、数日の安静を余儀なくされた。
四十度の熱が出て、咳や鼻水が出るし、頭や間接が痛む。
熱があることを自覚したら、次から次へと症状が出てきたんだからたまったものじゃない。
しかも、そのせいで普段は考えないようなことを考えたり、普段は言わないことを言ってしまった。
愛だなんだと色々と喋って……。
思い出したくないな……。
「ゲホッ、ゲホッ……」
あぁ、喉が痛い……。
どこか他人事に思いつつ、見慣れない上段ベッドの裏側を眺めつつける。
戌井の前で動けなくなった翌日、医者から帰った後、僕は気絶するように眠ってしまったから、あれから何がどうしたか知らない。
それにしたって、季節の変わり目とはいえど寝込むほどの風邪をひくなんていつぶりなんだろうか。
最後は確か小学生のころだった覚えがある。
「はぁ……」
布団を被っているのに寒い。
一度、熱は収まったはずなのに、また熱がぶり返しているのだろうか。
治癒魔法は病気にも効くが、今回は僕の“治癒魔法が効きにくい”体質が災いして薬を処方してもらうだけにとどまってしまった。
この前のように無理にでも治してしまえばいいと思ったのだが、それも出来ない。
怪我の時は乗り物酔いの時のようになっていたが、病気の場合には下手すると悪化してしまう可能性もあるので治癒魔法を強くかけられなかったのだ。
だから、外が騒がしく皆が授業を受けている今もベッドに寝っ転がっているのだ。
寝て時間を潰そうと思っても昨日の夕食後から少し前まで寝ていたから、眠るに眠れない状態だ。
暇潰しに本を読もうと思って取り出したら、知恵熱でもあるんだから本を読まずに頭を休ませなさいと言われて取り上げられてしまった。
不服であるが、当然といえば当然のことなので文句は言えない。
二段目のベッドの裏を見続けて数時間、時計を見る限り今は昼食時だろう。
ほどなくして保険医が昼食を持ってきたが、この状態でパンとスープを食べられる気になれなかったので断ってしまった。
本来なら食べた方がいいんだろうけど、果物と昼の分の薬だけもらって、またベッドに寝転がる。
保険医だっていつまでも僕に構っている暇はないんだろう、果物を一口二口食べたのを確認して部屋を出ていった。
また室内が静かになって、一人になった。
「……」
別に、小さい子供のようなことを言うつもりはないが風邪を引くと一肌が恋しくなると言うのは今の状態を言うんだろうか。
柄にもなく寂しいと思ってしまっている。
こんなことを思うのも、小学生以来か。
「……」
眠れもしないからボーッと天井を眺めながら時間が過ぎ去るのを待つ。
すると窓の外から音が鳴った。
風でも吹いたのかと思ったが、音がノックをするようなものだったので気になって窓の方を見る。
「開けて~」
そこには窓の縁に足をかけて、自己魔法の糸で体を支えている戌井がいた。
「は!?」
な、なんで戌井がここにいるんだ!?
熱のせいで幻覚でも見たのかと思って目を擦ってみても、窓の向こう側に戌井がいるのは変わらない。
慌てて窓の鍵をはずして窓を開け、戌井を中に招き入れる。
「と、とりあえず中にはいれ」
「おじゃましま~す」
戌井の身体能力ならば、三階の窓に上がってくることも可能なのかもしれないが、いくらなんでも予想外が過ぎるだろう……。
「はぁ、一体なんのようだ?」
ベッドの上に座り、戌井の行動を見る。
戌井の片手にはお盆を持っており、その上にはスプーンと少し深めのシチューを入れるのに使いそうな皿が乗っかっていた。
皿の上には蓋の変わりにしているのか、鍋用の蓋が乗っていた。
「篠野部が果物しか食べてないって聞いてさ、おじやだったら食べるかなと思ってさ。いる?」
差し出されたのは皿には戌井の言う通り、おじやが入っていた。
湯気が立っていることを考えると作ってからそれほど時間が立っていないようだ。
「……何で?」
「ちゃんと食べないと治るものも治らなくなるよ。それに、こういう時ってスープとかよりもお粥やおじやを食べたくなるのか日本人じゃない?私だけ?」
ぐぅ……__
戌井の言葉に返事をするように、情けない音が僕の腹部から聞こえてきた。
「ふふ、私だけじゃないみたいだね」
「……うるさい」
「まあ、まあ。果物だけよりもましでしょ?食べな」
おじやが入った皿が差し出され、それを受けとる。
おじやは暖かくて、卵が入っていて、出しでも使っているのか和風の優しい味をしていた。
「……これ、僕が食べなかったらどうするつもりだったんだ?」
「ん?そうしたら私が食べるだけだよ?おじや好きだし」
余ったら自分の昼食にするつもりだったのか。
「味はどう?美味しい?」
「悪くない……ケホッ」
「素直にうなずいてくれた昨日とは大違いだね」
「うるさい、昨日がおかしかったんだ」
本当に……。
余計なことを考えて、勝手に思考の沼に落ちかけて、僕らしくもないことを戌井に聞いたりして、考えたことがそのまま口から出ていっていたような感じで。
多分、あのときが一番熱が上がっていたんだろう。
だから思考がおかしくなって、あの有り様。
見られたのが戌井だけなのが幸いと思うべきなのか、戌井に見られてしまったのを最悪だと思うべきなのか、わからない。
「はぁ……」
「ため息はいて落ち込むほどなの……?」
「そうだ。ケホッ……あのときの僕は頭がおかしかった」
「熱があるとあんなもんじゃない?」
「普段熱が出たことがないからわからない」
「健康優良児かな?」
「ケホッ、ケホッ……。今がこれだし、健康優良児でもないだろう」
肩凝りからくる頭痛なんてしょっちゅうあるしな。
「なんか、篠野部って体調不良隠してそうだよね」
「はぁ……」
戌井は心が読めたりするんだろうか……。
雑談もほどほどにしつつ、僕はおじやを食べきると薬を飲んでベッドに寝転んだ。
「寝る」
「ん、おやすみ~」
そう言いつつも戌井は立ち上がるどころか、作成途中の編み物を取り出して作業を進めていっている。
特になにかうるさいと言うわけでもないが、何でここに居続けるんだろうと言う疑問が浮かんできた。
「帰らないのか?」
「帰った方がいい?」
「別に……ケホッ」
「じゃあ、もう少しいる」
「あっそ」
戌井は本当にそこにいるだけだった。
無意識だろう鼻歌を歌いつつ、編み物を進めているだけだった。
鼻歌も特に気にならなかったし、何をするでもなく目を閉じていると、いつのまにか眠っていた。
鍋で食材を煮込む音と、食材を切る音が聞こえる。
「おかあさん、ごはんなあに?」
幼児といても良いくらい小さな僕が台所にいる、まだ元気だった頃の母に近づいてく。
「あら、カルタ。今日はクリームシチューよ」
「クリームシチュー!やった=!」
好物が出て子供らしく喜ぶ僕を微笑ましげに見つめる母。
玄関から音がしたら、火を止めて二人して玄関に向かっていく。
「おとうさん、おかえりなさい」
「あなた、おかり」
「あぁ、ただいま」
ありふれた、幸せな家庭の光景。
次から次に流れていく幸せな光景に、嫌気がさした。
一瞬暗転したかと思えば、状況は大きく変わっていた。
泣き崩れる母に、それを冷めた目で見つめてどこかに行く父。
逆行が眩しくて人物までは特定できないが、外には誰かが立っている。
二人を少しはなれたところで、見ている幼い僕。
冷や汗が流れる。
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