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子は鎹
209 VS虚飾の幹部3
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「あ……っぶね……」
鈍い音の正体、それは槍と刀がぶつかった音だった。
槍の先には一瞬にして体を起こし、今にも永華の首を狙わんとしているキャシーがいた。
「もっと威力があるならまだしも、魔族がこれくらいで“動けなくなる”なんてこと、あるわけねえだろ」
懸念があたっていた。
運が悪いのか、良いのか。
その見た目や、表情からして無効化ということにはなっていないのが不幸中の幸いだろう。
「はは、マジでタフ」
「そう言うくせに、僕が起きてるのに気がついてたでしょ?お前も中々人間じゃねえな?」
「失礼な奴……」
「でも、これはわかんないだろ?“来い”!」
永華が反応するもりも前に、永華が受け止めた槍と別の槍が脇腹を突いた。
「ぐっ……!?」
確かに一対の腕は永華が受け止めた槍を握っている。
もう一本の槍はどこからきて、何が操っているのか?
槍は魔法で召喚し、脇腹から生えてきた“もう一対の腕”で操っているのだ。
人としてはあり得ない状態に永華は困惑しつつも、どこかしらで冷静な頭は「アニメでこんなの見たな」なんて呑気なことを考えていた。
「ビックリした?」
「声がでないくらいには……」
キャシーの声に現実に引き戻される。
腹に激痛が走って声が震えてしまうが、虚勢で表情は崩さない。
「この状態になるのは久しぶりだよ。普段は邪魔だし、しまってれば不意打ちだってできるから便利なんだよねえ」
槍から永華の血が伝い、キャシーの手が汚れる。
キャシーが強引に槍を引き抜き、傷口が広がり、ボタボタと血が溢れて、地面を汚していく。
服に染み込み、足を伝って足元に血溜まりを作り上げる。
更なる追撃を、とキャシーが動き出したのを察知した腕を振り上げ、永華は糸で自分の体を無理矢理ひっぱり、キャシーと距離をとる。
何となくわかっていたことだけど、こうなってしまったか……。
犯罪組織の幹部が、永華ひとりの手で倒せるとは到底思っていなかった。
だが、キャシーが動かなくなったことで安心して、気を抜いてしまい、これだ。
それに、キャシーが魔族ではないかという懸念はあった。
魔族がタフなのも、人にはない力があることも知っていた。
だが確信は持てなかった。
ケイネのような身体的特徴に顕著に現れている場合、すぐに気がついていただろう。
例えば第三の目だとか、肌の色だとか、腕の本数だとか。
キャシーには、それがなかった。
そもそもの話、魔族は数が少ない。
まさか犯罪組織と敵対しているとき遭遇することになるとは思わなかったのだ。
まぁ、今となっては言い訳にしかならないことだけど。
疑ってはいたが、崩れた瓦礫に気を取られてしまい、この様だ。
ダクダクと血が溢れてくる傷口に目をやる。
傷口の部分がもう一つの心臓のように脈打っているような感覚がある。
これは、重傷か……。
手で押さえていても動く度に血が垂れて瓦礫や地面を血で汚していく。
「その状態なら、もってあと一時間ってところか?あの女の子ともあるんだし、警戒してお前も死にかけの状態で連れていくか。足の腱斬っちゃえば__」
永華はキャシーの話を遮るように魔方陣を編んで氷柱を放った。
「人の話、最後まで聞けよ」
「そんな暇、無いんだよ……」
話を遮られてキャシーは不機嫌になるが、永華はそれに構っていられなかった。
血が流れる度に嫌なものが永華の肌を撫で上げる。
キャシーの予想よりも、あまり長くないかもしれない。
「動けるうちに、終わらせないと……ね」
永華の操る糸が地を這い、広がっていく。
次の瞬間、赤色の光を纏った魔方陣がいくつも空中に浮き上がる。
「は!?」
いくつもの魔方陣が動き出したかと思えば、様々な魔法が打ち出され、キャシーを狙う。
次々に繰り出される魔法を、キャシーは詠唱を省略した魔法で相殺し、二つの槍を振り回して魔法を弾いては避ける。
だが、永華は更に魔方陣の数を増やして攻撃の量が増していく。
更には刀を握り、傷になんて脇目もふらずに走りだし、キャシーに斬りかかる。
「てめっ!……ふざけんなよ!」
「篠野部に言われてたけど、私の強みって中々できない複合魔法ができることと、こうやって物量押しできるところなんだよ。使わない手はないよねえ!」
さっきまでは、余裕がなくて咄嗟にできたのが手榴弾じみたものだった。
「クソッ!」
キャシーは回りに仲間がいないからできる、周囲の損害度外視の普段ならしない圧倒的な物量押しに、永華の相手をしないといけなくなっていた。
だから段々と、さっきまでとは裏腹にキャシーも余裕を無くしていく。
「やけくそかよ!」
「お前に負けるかもって思ったらやけくそにもならあ!」
「血の気多すぎるだろ!モカノフも言ってたけど、つくづく、あの女に似てるな!苛立つわ!」
「そんなの知るか!」
段々と傷が増えていくキャシー、段々と動きが鈍くなっていく永華。
だが、だてに犯罪組織の幹部をしているわけではないらしい。
キャシーはその洗練された技で永華の持つ刀を弾き飛ばした。
キャシーはここぞとばかりに永華の足を狙うが、永華だって一筋縄では行かない。
弾き飛ばされた刀を糸で引き戻し、槍を弾いた。
「くっ!」
「鈍いぞ、クソガキ!」
勝敗は、そこまで迫っていた。
「永華ちゃん!」
洗浄に響いた声、それはローレスのものだった。
キャシーが一瞬、ローレスに気を取られる。
永華が片手を刀から離し、思い切り腕を引く。
瓦礫が舞い上がり、瓦礫のしたに隠れていた糸が出てきて、空中に広がっていた魔方陣は崩れて糸となる。
キャシーが気がついた頃には、もう遅い。
瓦礫の下から現れた糸が、崩れた魔方陣の糸が、キャシーを締め上げる。
ジタバタと暴れる度に糸はしまっていき、しまいには肌に糸が食い込み、血が流れる。
「クソガキ!消し炭にしてやる!」
「生きて捕まえなきゃいけないんじゃなかったの?」
「うるせえ!」
次第にキャシーは暴れることをやめる。
諦めたのか、槍を手放した。
とか思えば、更にもう一対の手が現れた。
縛られていない手が自分が手放した槍を受け止め、限界の永華を槍で射貫こうと、腕を振り抜く。
永華はそれを避けようと動くが、血を流し過ぎたことによって起きた貧血と、足場の悪さにより、その場で転倒することになった。
槍があたる。
そう思ったのはキャシーも永華も同じだった。
だが、動けない永華の眼前に槍が迫った時、一閃の光が槍を砕いた。
「篠野部!?」
明らかに飛んできたのはカルタの自己魔法で作り出したものだった。
キャシーは槍での攻撃が駄目ならばと、魔法の詠唱を始めた。
それは風魔法のものであり、竜巻を引き起こす魔法だ。
それが起こればどうなるのか、動けない永華は抵抗するまもなくボロボロになるし、永華の操る糸は地面や瓦礫を支えにしているのだから、それがなくなってしまえばキャシーの拘束は緩んでしまう。
このままでは振り出しに戻ってしまうだろう。
だが、永華は慌てること無くキャシーを見据えて拘束が外れないように集中していた。
鈍い音の正体、それは槍と刀がぶつかった音だった。
槍の先には一瞬にして体を起こし、今にも永華の首を狙わんとしているキャシーがいた。
「もっと威力があるならまだしも、魔族がこれくらいで“動けなくなる”なんてこと、あるわけねえだろ」
懸念があたっていた。
運が悪いのか、良いのか。
その見た目や、表情からして無効化ということにはなっていないのが不幸中の幸いだろう。
「はは、マジでタフ」
「そう言うくせに、僕が起きてるのに気がついてたでしょ?お前も中々人間じゃねえな?」
「失礼な奴……」
「でも、これはわかんないだろ?“来い”!」
永華が反応するもりも前に、永華が受け止めた槍と別の槍が脇腹を突いた。
「ぐっ……!?」
確かに一対の腕は永華が受け止めた槍を握っている。
もう一本の槍はどこからきて、何が操っているのか?
槍は魔法で召喚し、脇腹から生えてきた“もう一対の腕”で操っているのだ。
人としてはあり得ない状態に永華は困惑しつつも、どこかしらで冷静な頭は「アニメでこんなの見たな」なんて呑気なことを考えていた。
「ビックリした?」
「声がでないくらいには……」
キャシーの声に現実に引き戻される。
腹に激痛が走って声が震えてしまうが、虚勢で表情は崩さない。
「この状態になるのは久しぶりだよ。普段は邪魔だし、しまってれば不意打ちだってできるから便利なんだよねえ」
槍から永華の血が伝い、キャシーの手が汚れる。
キャシーが強引に槍を引き抜き、傷口が広がり、ボタボタと血が溢れて、地面を汚していく。
服に染み込み、足を伝って足元に血溜まりを作り上げる。
更なる追撃を、とキャシーが動き出したのを察知した腕を振り上げ、永華は糸で自分の体を無理矢理ひっぱり、キャシーと距離をとる。
何となくわかっていたことだけど、こうなってしまったか……。
犯罪組織の幹部が、永華ひとりの手で倒せるとは到底思っていなかった。
だが、キャシーが動かなくなったことで安心して、気を抜いてしまい、これだ。
それに、キャシーが魔族ではないかという懸念はあった。
魔族がタフなのも、人にはない力があることも知っていた。
だが確信は持てなかった。
ケイネのような身体的特徴に顕著に現れている場合、すぐに気がついていただろう。
例えば第三の目だとか、肌の色だとか、腕の本数だとか。
キャシーには、それがなかった。
そもそもの話、魔族は数が少ない。
まさか犯罪組織と敵対しているとき遭遇することになるとは思わなかったのだ。
まぁ、今となっては言い訳にしかならないことだけど。
疑ってはいたが、崩れた瓦礫に気を取られてしまい、この様だ。
ダクダクと血が溢れてくる傷口に目をやる。
傷口の部分がもう一つの心臓のように脈打っているような感覚がある。
これは、重傷か……。
手で押さえていても動く度に血が垂れて瓦礫や地面を血で汚していく。
「その状態なら、もってあと一時間ってところか?あの女の子ともあるんだし、警戒してお前も死にかけの状態で連れていくか。足の腱斬っちゃえば__」
永華はキャシーの話を遮るように魔方陣を編んで氷柱を放った。
「人の話、最後まで聞けよ」
「そんな暇、無いんだよ……」
話を遮られてキャシーは不機嫌になるが、永華はそれに構っていられなかった。
血が流れる度に嫌なものが永華の肌を撫で上げる。
キャシーの予想よりも、あまり長くないかもしれない。
「動けるうちに、終わらせないと……ね」
永華の操る糸が地を這い、広がっていく。
次の瞬間、赤色の光を纏った魔方陣がいくつも空中に浮き上がる。
「は!?」
いくつもの魔方陣が動き出したかと思えば、様々な魔法が打ち出され、キャシーを狙う。
次々に繰り出される魔法を、キャシーは詠唱を省略した魔法で相殺し、二つの槍を振り回して魔法を弾いては避ける。
だが、永華は更に魔方陣の数を増やして攻撃の量が増していく。
更には刀を握り、傷になんて脇目もふらずに走りだし、キャシーに斬りかかる。
「てめっ!……ふざけんなよ!」
「篠野部に言われてたけど、私の強みって中々できない複合魔法ができることと、こうやって物量押しできるところなんだよ。使わない手はないよねえ!」
さっきまでは、余裕がなくて咄嗟にできたのが手榴弾じみたものだった。
「クソッ!」
キャシーは回りに仲間がいないからできる、周囲の損害度外視の普段ならしない圧倒的な物量押しに、永華の相手をしないといけなくなっていた。
だから段々と、さっきまでとは裏腹にキャシーも余裕を無くしていく。
「やけくそかよ!」
「お前に負けるかもって思ったらやけくそにもならあ!」
「血の気多すぎるだろ!モカノフも言ってたけど、つくづく、あの女に似てるな!苛立つわ!」
「そんなの知るか!」
段々と傷が増えていくキャシー、段々と動きが鈍くなっていく永華。
だが、だてに犯罪組織の幹部をしているわけではないらしい。
キャシーはその洗練された技で永華の持つ刀を弾き飛ばした。
キャシーはここぞとばかりに永華の足を狙うが、永華だって一筋縄では行かない。
弾き飛ばされた刀を糸で引き戻し、槍を弾いた。
「くっ!」
「鈍いぞ、クソガキ!」
勝敗は、そこまで迫っていた。
「永華ちゃん!」
洗浄に響いた声、それはローレスのものだった。
キャシーが一瞬、ローレスに気を取られる。
永華が片手を刀から離し、思い切り腕を引く。
瓦礫が舞い上がり、瓦礫のしたに隠れていた糸が出てきて、空中に広がっていた魔方陣は崩れて糸となる。
キャシーが気がついた頃には、もう遅い。
瓦礫の下から現れた糸が、崩れた魔方陣の糸が、キャシーを締め上げる。
ジタバタと暴れる度に糸はしまっていき、しまいには肌に糸が食い込み、血が流れる。
「クソガキ!消し炭にしてやる!」
「生きて捕まえなきゃいけないんじゃなかったの?」
「うるせえ!」
次第にキャシーは暴れることをやめる。
諦めたのか、槍を手放した。
とか思えば、更にもう一対の手が現れた。
縛られていない手が自分が手放した槍を受け止め、限界の永華を槍で射貫こうと、腕を振り抜く。
永華はそれを避けようと動くが、血を流し過ぎたことによって起きた貧血と、足場の悪さにより、その場で転倒することになった。
槍があたる。
そう思ったのはキャシーも永華も同じだった。
だが、動けない永華の眼前に槍が迫った時、一閃の光が槍を砕いた。
「篠野部!?」
明らかに飛んできたのはカルタの自己魔法で作り出したものだった。
キャシーは槍での攻撃が駄目ならばと、魔法の詠唱を始めた。
それは風魔法のものであり、竜巻を引き起こす魔法だ。
それが起こればどうなるのか、動けない永華は抵抗するまもなくボロボロになるし、永華の操る糸は地面や瓦礫を支えにしているのだから、それがなくなってしまえばキャシーの拘束は緩んでしまう。
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