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異世界旅行
220 一角鷲の依頼
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ドンジャカと騒がしい店内、私たちは気弱そうなおじさん__基、キノ・バレンティノさんと一緒に夕食を食べていた。
カルタと私の夕食はお酒が入ってしまったから変えてもらって、キノさんのご飯も酔っ払いがひっくり返しちゃったから新しく作ってもらって……。
そうしているうちに奢りだと言う話を聞きつけた人たちが集まりだして席が次から次に埋まっていき、結果的に相席することになったのだ。
一気に賑やかさを取り戻した店内で、私たちは世間話をしていた。
「二人は旅の人かな?」
「そうだよ~。あちこち言ってるんだ」
「そういっても、動き出して四ヶ月だがな」
「その前まではメルトポリアにいたんだ」
そういうとキノさんは驚いた様子で目を見開いた。
「メルトポリア王国?それって、四ヶ月ちょっと前に犯罪組織の幹部が暴れたって言う……。もしかして、何か関係あったりする?」
あ、余計なこと言ったかもしれない。
ちょっとヒヤッとしているとカルタに脇腹をつつかれた。
「まあ、否定はしないでおきますね。あれがきっかけなのは間違いありませんからね。キノさんはダンジョン目当てですか?」
「う~ん、ダンジョンといえばダンジョンなんだけど、目的は違うかな」
ダンジョン目当てではあるけど、目的はダンジョンじゃない?
じゃあ、ダンジョンにあると言う魔具や財宝が目当てなのだろうか?
キノさんは少し悩んでから、口を開いた。
「えっと、二か月くらい前に妻と喧嘩してね?それで家でして追いかけてきたんだけど、目撃情報によればダンジョンに行ったみたいで探してるんだよね」
行方不明で、ダンジョン……。
キノさんの話を聞いていると、犯罪に巻き込まれてダンジョンに置き去りにされて危ない目になったネレーオさんが頭をすぎさった。
「ダンジョンに出入りしてる人に聞いてみたら見かけてる人が最初はちらほらいるんだけど、最近になると誰もいなくて……。ついには死んだんじゃないかなんて言い出す人もいて、まいってきてるんだよね」
キノさんはトホホと項垂れ、ビールをあおる。
「いや~……」
「うん……」
カルタと顔を見合わせる。
「ねぇ、キノさん。キノさんの奥さんって、どんな人?」
「ん?ん~……そうだね。とても強い魔導師かな?そもそも人じゃないし、本気をだせばドラゴンくらい倒せると思う。でも皆、信じてくれないんだよ……」
ネレーオさんと言う、ドラゴンが追いかけてきても軽い傷程度で帰ってきたような人がダンジョンの内部で三週間近く生き残っている人がいるんだ。
ドラゴンを倒せるかもしれない人が、ダンジョンの中で一ヶ月生き残っていてもおかしくはない話である。
「生きてるでしょ」
「生きてるだろうね」
ほぼ確信しての言葉だった。
「え?信じてくれるの?」
「前例があるから……」
「知り合いが三週間生き延びてるからな……」
「二人とも目が遠いけど何かあった?」
うん、何かあったといえばあったよね。
「まあ、まあ。隠し部屋とか探してみたらどう?私たちのときは隠し部屋に隠れて生活してたんだよ」
「隠し部屋に逃げ込むタイプじゃないけど、最近は目撃情報が全くないからあるかも?」
「ドラゴンを倒せるぐらい強いんだったら奥不覚まで潜っているのかもしれないな。それなら目撃情報が出ていないのもおかしくはないだろう」
あ~、どっちかって言えばカルタのいってるダンジョンの奥までいってる可能性の方があるかな。
「ダンジョンの奥……。なるほど、奥か。家でしても割りとすぐに見つかるような場所にいるから浅いところにいると思ってたから奥までいってないな」
そういって、キノさんはまたお酒をあおる。
そうこうしているうちにご飯を食べ終わり、私たちは解散することになった。
さて、翌日。
私たちは宿屋からでて、またギルドに来ていた。
「お姉さ~ん、なんか依頼ない?」
ここ数日、通い続けて顔見知りになったギルドの受付のお姉さんに依頼がないか聞いてみる。
「ん~、そうねえ。討伐依頼はこの前ので最後だし……」
ここは神鋼龍の鱗からできる装備や武器が作れるアルバシェラ公国に近いこともあり、冒険者や強い装備を求めるもの達がよく足を運ぶ。
そして、その冒険者達は神鋼龍の装備を得るために、アルバシェラ公国が近くの近くである、ここで金策する人が一定数いるのだ。
その手段の一つがギルドでの依頼で、もう一つがダンジョンにある財宝や魔具だ。
そういうわけもあって、この国はギルドでの依頼はすぐになくなってしまうのだ。
「あなた達、神鋼龍の鱗を使った装備を買うのでしょう?だったら値がはる物の方がいいんでしょうけど、ないわね。お金が欲しいんならダンジョンに行った方がいいわよ?」
「別に構いませんよ。神鋼龍の装備は買う“かもしれない”と言うだけですし、そもそも依頼を受けているのは暇潰しもかねているので。まあ、ダンジョンもありですけどね」
まあ、“名を売る”とか“私たちがここにいると言う噂を広める”というのもあるけどね。
それに適しているのがギルドでの依頼を、どんどん解決していくことだからギルドに来ているのだ。
「そう?それなら、これなんてどうかしら?ダンジョンに行ってダンジョンにいる魔獣の角を取ってくるのよ。値がはるものはないって言ったけど、この依頼なら取れれば取れるほど報酬がもらえるわよ」
受付のお姉さんが差し出した依頼が書かれた紙には大きな角がついた鷲のような魔獣が描かれていた。
「鷲?ていうか角?なんになるの?」
「ハクトウワシ、か?」
「いいえ、この魔獣は一角鷲っていうのよ。アルバシェラ公国との貿易品になるのよ。アルバシェラ公国にいったら加工されて防具や武器、アクセサリーなんかの加工品になるのよ。これもそうね」
そういってお姉さんが指を指したのは胸元についている小さめではあるが黒と白の、細かくて繊細な赤い薔薇が掘りこまれたブローチだった。
「お~!綺麗」
「これは中々……。人気があるのでは?」
黒と白っていうのがクールでかっこいいし、掘られている薔薇も細かくて、その細かさに職人の腕の良さがわかる。
「そうなのよ。しかも一角鷲は“配偶者に対する貞節のシンボル”って言われるほど一途で、恋人たちの間では贈り物としても人気なのよ」
私も彼氏にもらったのよ、というお姉さんはとても嬉しそうで頬を染めて、まさしく恋する乙女といった感じだ。
へぇ、恋人に送るものとして有名で人気なのか……。
「人気があるから頻繁に納品依頼がくるのよね」
なるほど、恋人たちの間で人気ってなると赤い薔薇が掘られているのも恋人たち向けだからか。
「受けてみるつもりはない?数が欲しいから、この依頼は取り合いにならないし無くならないのよね」
「ふむ、ダンジョンに潜ってみたいとも話し合っていたし、ありだな」
「受ける?私は賛成~」
「じゃあ、行くか」
「はい、まいど~。じゃあ、申請だしておくから、ちょっと待ってね。すぐにダンジョンに行けるように手配するわ」
そういって、お姉さんは裏に行ってしまった。
あちこち回ってから分かったことだけど、ネレーオさん救出の時は色々と特例中の特例だったのだ。
ネレーオさん救出のときに封鎖中でも入れたのは、校長が口を利いてくれたからだし、時間がかかったのも封鎖中のアレコレがあったからだ。
話は変わるけど、お姉さんがつけていたブローチ、綺麗だったな。
今は恋愛に現を抜かす気もないし、そもそも異世界の人との恋愛なんてしない方がいいというのも分かっているからしないけど、ロマンがあるとは思うよね。
あぁ、言うのって元の世界でいうところのなんに該当するんだろうか?
婚約指輪?は何か違うような気が……。
「永華は、あの人のブローチが気になったりしないのか?」
「え?」
「ああいうのって、女子の憧れとか。そういうのだろ?」
「あぁ、あるといえばあるけど、私に送ってくれる人はいないじゃん。いたとして、嬉しいは嬉しいけど、今は恋愛する気はないからお断りするかな」
「ふ~ん……」
自分で買ったりするのもないだろうな。
あの一角鷲のアクセサリーよりも刀の方が欲しいし。
「カルタってこういう、恋話になるのかな?しないものだと思ってたよ」
「単純な興味だ。見たときもそうだけど、あのアクセサリーの話を聞いてるときは特に目を輝かせてたからな」
あれ?そんな自覚無かったんだけどな……。
なんか、ちょっと恥ずかしいな。
「まあ、あんな感じのプレゼントされたりするの憧れがない訳じゃないですし~?」
「そうか」
そんな感じで話していると受付のお姉さんが戻ってきた。
カルタと私の夕食はお酒が入ってしまったから変えてもらって、キノさんのご飯も酔っ払いがひっくり返しちゃったから新しく作ってもらって……。
そうしているうちに奢りだと言う話を聞きつけた人たちが集まりだして席が次から次に埋まっていき、結果的に相席することになったのだ。
一気に賑やかさを取り戻した店内で、私たちは世間話をしていた。
「二人は旅の人かな?」
「そうだよ~。あちこち言ってるんだ」
「そういっても、動き出して四ヶ月だがな」
「その前まではメルトポリアにいたんだ」
そういうとキノさんは驚いた様子で目を見開いた。
「メルトポリア王国?それって、四ヶ月ちょっと前に犯罪組織の幹部が暴れたって言う……。もしかして、何か関係あったりする?」
あ、余計なこと言ったかもしれない。
ちょっとヒヤッとしているとカルタに脇腹をつつかれた。
「まあ、否定はしないでおきますね。あれがきっかけなのは間違いありませんからね。キノさんはダンジョン目当てですか?」
「う~ん、ダンジョンといえばダンジョンなんだけど、目的は違うかな」
ダンジョン目当てではあるけど、目的はダンジョンじゃない?
じゃあ、ダンジョンにあると言う魔具や財宝が目当てなのだろうか?
キノさんは少し悩んでから、口を開いた。
「えっと、二か月くらい前に妻と喧嘩してね?それで家でして追いかけてきたんだけど、目撃情報によればダンジョンに行ったみたいで探してるんだよね」
行方不明で、ダンジョン……。
キノさんの話を聞いていると、犯罪に巻き込まれてダンジョンに置き去りにされて危ない目になったネレーオさんが頭をすぎさった。
「ダンジョンに出入りしてる人に聞いてみたら見かけてる人が最初はちらほらいるんだけど、最近になると誰もいなくて……。ついには死んだんじゃないかなんて言い出す人もいて、まいってきてるんだよね」
キノさんはトホホと項垂れ、ビールをあおる。
「いや~……」
「うん……」
カルタと顔を見合わせる。
「ねぇ、キノさん。キノさんの奥さんって、どんな人?」
「ん?ん~……そうだね。とても強い魔導師かな?そもそも人じゃないし、本気をだせばドラゴンくらい倒せると思う。でも皆、信じてくれないんだよ……」
ネレーオさんと言う、ドラゴンが追いかけてきても軽い傷程度で帰ってきたような人がダンジョンの内部で三週間近く生き残っている人がいるんだ。
ドラゴンを倒せるかもしれない人が、ダンジョンの中で一ヶ月生き残っていてもおかしくはない話である。
「生きてるでしょ」
「生きてるだろうね」
ほぼ確信しての言葉だった。
「え?信じてくれるの?」
「前例があるから……」
「知り合いが三週間生き延びてるからな……」
「二人とも目が遠いけど何かあった?」
うん、何かあったといえばあったよね。
「まあ、まあ。隠し部屋とか探してみたらどう?私たちのときは隠し部屋に隠れて生活してたんだよ」
「隠し部屋に逃げ込むタイプじゃないけど、最近は目撃情報が全くないからあるかも?」
「ドラゴンを倒せるぐらい強いんだったら奥不覚まで潜っているのかもしれないな。それなら目撃情報が出ていないのもおかしくはないだろう」
あ~、どっちかって言えばカルタのいってるダンジョンの奥までいってる可能性の方があるかな。
「ダンジョンの奥……。なるほど、奥か。家でしても割りとすぐに見つかるような場所にいるから浅いところにいると思ってたから奥までいってないな」
そういって、キノさんはまたお酒をあおる。
そうこうしているうちにご飯を食べ終わり、私たちは解散することになった。
さて、翌日。
私たちは宿屋からでて、またギルドに来ていた。
「お姉さ~ん、なんか依頼ない?」
ここ数日、通い続けて顔見知りになったギルドの受付のお姉さんに依頼がないか聞いてみる。
「ん~、そうねえ。討伐依頼はこの前ので最後だし……」
ここは神鋼龍の鱗からできる装備や武器が作れるアルバシェラ公国に近いこともあり、冒険者や強い装備を求めるもの達がよく足を運ぶ。
そして、その冒険者達は神鋼龍の装備を得るために、アルバシェラ公国が近くの近くである、ここで金策する人が一定数いるのだ。
その手段の一つがギルドでの依頼で、もう一つがダンジョンにある財宝や魔具だ。
そういうわけもあって、この国はギルドでの依頼はすぐになくなってしまうのだ。
「あなた達、神鋼龍の鱗を使った装備を買うのでしょう?だったら値がはる物の方がいいんでしょうけど、ないわね。お金が欲しいんならダンジョンに行った方がいいわよ?」
「別に構いませんよ。神鋼龍の装備は買う“かもしれない”と言うだけですし、そもそも依頼を受けているのは暇潰しもかねているので。まあ、ダンジョンもありですけどね」
まあ、“名を売る”とか“私たちがここにいると言う噂を広める”というのもあるけどね。
それに適しているのがギルドでの依頼を、どんどん解決していくことだからギルドに来ているのだ。
「そう?それなら、これなんてどうかしら?ダンジョンに行ってダンジョンにいる魔獣の角を取ってくるのよ。値がはるものはないって言ったけど、この依頼なら取れれば取れるほど報酬がもらえるわよ」
受付のお姉さんが差し出した依頼が書かれた紙には大きな角がついた鷲のような魔獣が描かれていた。
「鷲?ていうか角?なんになるの?」
「ハクトウワシ、か?」
「いいえ、この魔獣は一角鷲っていうのよ。アルバシェラ公国との貿易品になるのよ。アルバシェラ公国にいったら加工されて防具や武器、アクセサリーなんかの加工品になるのよ。これもそうね」
そういってお姉さんが指を指したのは胸元についている小さめではあるが黒と白の、細かくて繊細な赤い薔薇が掘りこまれたブローチだった。
「お~!綺麗」
「これは中々……。人気があるのでは?」
黒と白っていうのがクールでかっこいいし、掘られている薔薇も細かくて、その細かさに職人の腕の良さがわかる。
「そうなのよ。しかも一角鷲は“配偶者に対する貞節のシンボル”って言われるほど一途で、恋人たちの間では贈り物としても人気なのよ」
私も彼氏にもらったのよ、というお姉さんはとても嬉しそうで頬を染めて、まさしく恋する乙女といった感じだ。
へぇ、恋人に送るものとして有名で人気なのか……。
「人気があるから頻繁に納品依頼がくるのよね」
なるほど、恋人たちの間で人気ってなると赤い薔薇が掘られているのも恋人たち向けだからか。
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「受ける?私は賛成~」
「じゃあ、行くか」
「はい、まいど~。じゃあ、申請だしておくから、ちょっと待ってね。すぐにダンジョンに行けるように手配するわ」
そういって、お姉さんは裏に行ってしまった。
あちこち回ってから分かったことだけど、ネレーオさん救出の時は色々と特例中の特例だったのだ。
ネレーオさん救出のときに封鎖中でも入れたのは、校長が口を利いてくれたからだし、時間がかかったのも封鎖中のアレコレがあったからだ。
話は変わるけど、お姉さんがつけていたブローチ、綺麗だったな。
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「永華は、あの人のブローチが気になったりしないのか?」
「え?」
「ああいうのって、女子の憧れとか。そういうのだろ?」
「あぁ、あるといえばあるけど、私に送ってくれる人はいないじゃん。いたとして、嬉しいは嬉しいけど、今は恋愛する気はないからお断りするかな」
「ふ~ん……」
自分で買ったりするのもないだろうな。
あの一角鷲のアクセサリーよりも刀の方が欲しいし。
「カルタってこういう、恋話になるのかな?しないものだと思ってたよ」
「単純な興味だ。見たときもそうだけど、あのアクセサリーの話を聞いてるときは特に目を輝かせてたからな」
あれ?そんな自覚無かったんだけどな……。
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