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#7 大運動会
#7.1 白黒をつけよう
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夢見る俺である。それも異国の空の下で見る夢は格別であろう。日中の疲れなのか、深い眠りに落ちていく感覚が分かる。その途中で見えてくるのが夢だ。それが夢だと分かる不思議な感覚を伴って、夢の世界が訪れる。
そこは雲の上であろう。一面の白い雲が絨毯のように広がり、切れ目無く続いている。上は青く澄み切った空である。心地よさと不思議さを兼ね備えた、ゆるふわの世界、そこに立つ俺である。
これが現実であれば雲の上に立つことなど出来はしないが、夢の中では可能である。では、そこに立った感触は如何なものなのか。それは普通に大地に立つのと変わりないが、一歩踏み出すと少し柔らかい感触がある。それが雲の上というのを感じさせてくれる唯一の感触である。他に例えるなら、海岸の砂浜、それも波際を裸足で歩く感触に近いだろう。
海岸を想像したせいか、足元に波が当たるような、そんな感じの波、雲のさざ波が足元に押し寄せてくる。地震ではないが緩やかに揺れている感じだ。それと共に地響きと言っては変だが、空気が振動するようなものを肌で感じていると、その正体が遠くの方から迫ってきている。
それは人である。それも一人や二人ではない、大勢、いや、軍団と言っていいかもしれない。とにかく沢山の人、人、人である。その人達は、非常に見にくいのだが白い服を纏っているようである。よって最初は白い雲が揺らめいているようにしか見えなかったが、近づくにつれ、いくたの顔と髪で人と判断できた次第だ。
それらが右側奥から手前に向かって移動、いや、どんどんと増えているではないか。終わりの見えない大行進である。しかも、顔までは分からないが、その長い髪をして全員が女性であることが伺える。これはもしかしてハーレム、それも超巨大ハーレムになるのだろうか。
それらを見てワクワクしていると、今度は左側奥から黒い何かが迫ってきている。こちらも同様に揺らめきながら増えてくるが、それも人のようである。おそらく白い人達とは逆に黒い服を着ているのだろう。暫くその軍団を見ていると、白組と違い男女混成であるようだ。
これら白組と黒組が一列にズラッと並び、互いに向き合い始めている。その先端が俺の目の前まで来たが、終端はどこまでも続いているようである。一体、これから何が始まるというのだろうか。やはり色からして白黒つけるつもりなのだろう。早速、一番手間の人に確認である。勿論、白組の人でだ。黒組の人は近寄りがたい雰囲気全開である。
「すみません、ちょっとお尋ねしたいのですが宜しいですか」
白い服を着た人、それをワンピースというのだろうか、大きな布をすっぽりと被った感じである。風が吹けば何かが見えそうではあるが、それを期待する風は吹きそうにもない。手を伸ばせば、その体に触れられる距離だが何故か恐れ多くて躊躇してしまう俺である。ハーレム構想はどこに吹き飛んでしまったのであろうか。
「頑張って来るわ、よ」
と俺が声を掛けた女性が振り向きながら答えてくれたのだが。なんとそれはリンダではないか。よく見るとその隣も隣もリンダである。白服のリンダ軍団。これだけ大勢いると誰がリンダか分からなくなるではないか、と考えたが、誰を選んだとしてもリンダである。一体、何人のリンダがいるのだろうか。
「リンダ、全員で何人いるのだ?」
「144,000人、よ」
と何番目かのリンダが答えてくれたが、とにかく大勢いるということだけは分かった。その返答ぶりからして、性格というか人格はどれも同じような感じである。要は一人のリンダが大勢いるという俺の夢である。
せっかくなので黒組にも聞いてみるつもりである。こちらも黒いワンピースのようではあるが、体にフィットしてタイトな感じの服装である。色が黒いということもあり、何やら威圧感があるが、俺は何も悪いことをしていないので臆することはないだろう。
「もし、そこの貴方。ここで何が始まるのですか?」
少しばかり丁寧な口調になってしまったが、初対面の人には礼を欠かすことはできないであろう。
「何だ、あんたか、よ。ああ、これから始まる、よ」
そう答えたのは最初に訪問した取引先1号のおっさんではないか。黒い服を着ているので、見違えるほどの極悪人に見えて仕方がない。そのおっさんに更に聞こうと思ったが、羽が生えたように何処かに消えてしまったようである。
◇◇
そこは雲の上であろう。一面の白い雲が絨毯のように広がり、切れ目無く続いている。上は青く澄み切った空である。心地よさと不思議さを兼ね備えた、ゆるふわの世界、そこに立つ俺である。
これが現実であれば雲の上に立つことなど出来はしないが、夢の中では可能である。では、そこに立った感触は如何なものなのか。それは普通に大地に立つのと変わりないが、一歩踏み出すと少し柔らかい感触がある。それが雲の上というのを感じさせてくれる唯一の感触である。他に例えるなら、海岸の砂浜、それも波際を裸足で歩く感触に近いだろう。
海岸を想像したせいか、足元に波が当たるような、そんな感じの波、雲のさざ波が足元に押し寄せてくる。地震ではないが緩やかに揺れている感じだ。それと共に地響きと言っては変だが、空気が振動するようなものを肌で感じていると、その正体が遠くの方から迫ってきている。
それは人である。それも一人や二人ではない、大勢、いや、軍団と言っていいかもしれない。とにかく沢山の人、人、人である。その人達は、非常に見にくいのだが白い服を纏っているようである。よって最初は白い雲が揺らめいているようにしか見えなかったが、近づくにつれ、いくたの顔と髪で人と判断できた次第だ。
それらが右側奥から手前に向かって移動、いや、どんどんと増えているではないか。終わりの見えない大行進である。しかも、顔までは分からないが、その長い髪をして全員が女性であることが伺える。これはもしかしてハーレム、それも超巨大ハーレムになるのだろうか。
それらを見てワクワクしていると、今度は左側奥から黒い何かが迫ってきている。こちらも同様に揺らめきながら増えてくるが、それも人のようである。おそらく白い人達とは逆に黒い服を着ているのだろう。暫くその軍団を見ていると、白組と違い男女混成であるようだ。
これら白組と黒組が一列にズラッと並び、互いに向き合い始めている。その先端が俺の目の前まで来たが、終端はどこまでも続いているようである。一体、これから何が始まるというのだろうか。やはり色からして白黒つけるつもりなのだろう。早速、一番手間の人に確認である。勿論、白組の人でだ。黒組の人は近寄りがたい雰囲気全開である。
「すみません、ちょっとお尋ねしたいのですが宜しいですか」
白い服を着た人、それをワンピースというのだろうか、大きな布をすっぽりと被った感じである。風が吹けば何かが見えそうではあるが、それを期待する風は吹きそうにもない。手を伸ばせば、その体に触れられる距離だが何故か恐れ多くて躊躇してしまう俺である。ハーレム構想はどこに吹き飛んでしまったのであろうか。
「頑張って来るわ、よ」
と俺が声を掛けた女性が振り向きながら答えてくれたのだが。なんとそれはリンダではないか。よく見るとその隣も隣もリンダである。白服のリンダ軍団。これだけ大勢いると誰がリンダか分からなくなるではないか、と考えたが、誰を選んだとしてもリンダである。一体、何人のリンダがいるのだろうか。
「リンダ、全員で何人いるのだ?」
「144,000人、よ」
と何番目かのリンダが答えてくれたが、とにかく大勢いるということだけは分かった。その返答ぶりからして、性格というか人格はどれも同じような感じである。要は一人のリンダが大勢いるという俺の夢である。
せっかくなので黒組にも聞いてみるつもりである。こちらも黒いワンピースのようではあるが、体にフィットしてタイトな感じの服装である。色が黒いということもあり、何やら威圧感があるが、俺は何も悪いことをしていないので臆することはないだろう。
「もし、そこの貴方。ここで何が始まるのですか?」
少しばかり丁寧な口調になってしまったが、初対面の人には礼を欠かすことはできないであろう。
「何だ、あんたか、よ。ああ、これから始まる、よ」
そう答えたのは最初に訪問した取引先1号のおっさんではないか。黒い服を着ているので、見違えるほどの極悪人に見えて仕方がない。そのおっさんに更に聞こうと思ったが、羽が生えたように何処かに消えてしまったようである。
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