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ノーゲスト市街戦編
第107話 救援の音
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静寂を思わせるその音は、一音一音紡がれ繋がり、戦場を無数の雪で包み隠すかのように辺り一面の空気を震わせた。全員がその音に捕らわれ、住宅街の奥の発信源へと目を向け、耳を済ませていた。敵味方関係なく、そう、グラティスでさえも。音に心が奪われた──だけではないだろう。きっと、おそらく、疑問がそれぞれの頭をもたげていた。それは紛れもなくピアノの音だが、通常、音楽魔法の中では最も戦場に向かないとされているピアノが、この場において聞こえるわけがなかった。
この戦場でピアノの演奏ができるとするならば、ピアノを具現化させるほどの魔法の使い手──つまり、カロリナほどの実力が必要だった。
引き続いて奏でられる牧歌的なメロディは、僕の中に一つの確かな仮説を形成させる。それは恐ろしいほど慣れ親しんだ、あのマリーのピアノに似ていたから。
『ハルトは聴いたことがないと思うけど、私の音はね、エルサ姉さんと同じなの。私の最初の先生がエルサ姉さんだったから。得意なエレメントも同じ水だったし、演奏技術も音色も全てエルサ姉さんから教わった。ずっとわかっていた。どんなに練習しても、どんなに褒められても私の音はエルサ姉さんには届かない』
あのときマリーはそう言っていた。残念ながら、確かにこの音は予想を遥かに超えている。
「クラーラ、この音は」
「ええ、エルサのピアノの音です。久し振りに聴きましたが、こんな絶望的な状況でも心が震える……!」
戦場に似つかわしくないのんびりとした音の隙間を縫うように、雨音が押し寄せてきた。ポツポツと降り始めた雨は次第に粒を増やし、スコールのように騒がしさを増していく。瞬く間に街中に半透明の青色が覆い被さっていく。
「まさかエルサ!? マズイ、総員防御体制を取れ!!!」
我に返ったように、急に大声でバルバロッサは命令を出した。
「あれは、化物だ」
魔法兵が一斉に詠唱を開始し、再び敵軍をすっぽりと覆い隠す強固な土の壁を創り上げた。多少の攻撃ではビクともしないような堅牢な檻を。
だが、止まることなく演奏は流れ続ける。こんこんと涌き出る泉の水のように、透き通った碧が広がり、ついに屋根をも呑み込んでいった。──まさか。
危険を察知したルイスが慌てて後ろへ駆け出した。
音が跳ね上がる。
静かに波打っていたはずの水が上空へと飛び上がり、一斉に土壁へと襲い掛かっていった。
それは轟音とともに土壁を呑み込んだ。激突したのではない、100人近い兵士の魔法によって形成された壁が青色に染まった直後に、粘土細工のように粉々に砕け散っていった。
反撃もままならず、唖然と立ち尽くす兵士たちに向けて、急激に装いを変えた鋭い鍵盤を弾く音が追撃する。空中に無数に現れた水泡がパンッと勢いよく弾け、中から飛び出したブルーの小さな球体が矢かあるいは弾丸のように兵士たちを射ぬいていく。
次々と兵士が倒れ行くなか、火炎の盾でその砲撃を防いだのはバルバロッサだった。
「くそっ! おい! 何をしている! 陣を崩すな! 防壁を再構成しろ!!」
「ムリですよ!!」「もうダメだ!」「これ以上やってられるか!!!」
敵陣営に混乱が生じていた。無理もない。予想もつかない変幻自在な演奏の前では、もはや翻弄されることしかできなかった。──ただ一人を除いて。
「うるさい連中だ」
「グラティス!」
一度緩めた剣に力を込めると、グラティスは剣を高く掲げて、苛立ちに任せるように勢いよく振り下ろした。
「ゾーヤ!!」
僕は咄嗟に手に持ったヴェルヴを投げた。ゾーヤはそれをしっかりと受け取ると自身に向かう剣を柄で受け止めた。
「……チッ」
跳ね返った剣を持ち返ると、グラティスはすかさず二撃目のモーションに移る。反動をも活かした素早い攻撃は、しかし、急速に飛んできた鉄の矢によって妨害された。
「誰だ!?」
それが飛んできた方向に目を向けると、茶色いコートに身を包んだ長身の人物の姿があった。片手にクロスボウを持ち、エルサの音楽に合わせるかのように早足で向かってくる。
最初に驚嘆の声を上げたのは、クラーラだった。
「まさか……シグリッド!?」
「シグリッド……シグリッド元王子ですか!?」
それにルイスも続いた。驚きのあまり声が上擦っている。
シグリッド元王子。確か、旧王家の生き残りでクーデターのあと姿を消したという……。
『はぁ……参ったわ。またシグリッドに怒られてしまう』
脳裡に初めてエルサに会ったときの場面が浮かんだ。そう、あのとき、もしかしたらシグルド王子と間違えたのではないかと一瞬思ったが、そうではなかった。あの時点ですでに、エルサはこのシグリッド元王子と行動を共にしていたんだ。
「馬鹿な! シグリッドまで!! そんな、そんな情報はなかったぞ!!」
バルバロッサはヴァイオリンの弓を手に持ったまま頭をかきあげた。明らかに動揺している。スルノア国第二王女の登場に引き続いて旧王国の元王子まで現れたとなれば、当然の反応かもしれない。だが、こちらにとっては事態は好転した。逃げるとするならば、今しかない。
「誰だかよくわからないけど、邪魔するなら殺すよ?」
変わらず低い声のまま、グラティスはしっかりとした足取りで向かってくるシグリッド元王子に対して真っ直ぐに剣を伸ばした。
「魔法が効かない少年と言うのは君か」
思ったよりも穏やかな声色だった。決して大きな声というわけではないが、空気の流れを上手くとらえ相手の耳へと伝わる声。そこにはこれまでのおそらく無数とも言える戦いをくぐり抜けてきた芯の強さがあった。
「そうだけど? 君も魔法を使うの? 全然そうは見えないけど」
「その通り。私の得物は、君と同じで一振りの剣だ。『オゴンファーグ』の生き残りの少年」
オゴンファーグ? そう呼ばれたグラティスはわずかに肩を震わせる。クラーラに情報を求めたが、首を横に振った。
「ふーん、そんなことも知ってるんだ。ただ者ではなさそうだね」
無防備に近付いた王子へ向かってグラティスは飛び上がった。僕の目には捉えられなかった上空からの攻撃を苦もなくかわすと、側にあったヴェルヴを拾い上げる。
「面白いヴェルヴだな。鉄製、か。君専用のものか? ハルト」
ダークブラウンの瞳と、長髪に隠れた無表情とも言える表情が冷静さを現していた。
「は、はい、そうですが」
なぜ今そんな質問を?
「なるほど。エルサの言うとおり、君は信頼されているらしい」
「よそ見してる場合じゃないでしょ!」
再び後ろからグラティスが飛びかかってきた。頭上に迫る白銀の剣をシグリッド元王子はヴェルヴの柄でなんなく受けると、後ろ向きへ回転し、コートが翻った。雪面へ背中をつけたのは、グラティスの方だった。
「返す」
その一言とともに僕の手のひらに向けて投げられたのはヴェルヴ。王子はコートの下から銀色に輝くロングソードを引き抜くと、両手を添えて構えた。
「私とエルサで時間を稼ぐ、その間に子どもたちを連れて退避しろ」
この戦場でピアノの演奏ができるとするならば、ピアノを具現化させるほどの魔法の使い手──つまり、カロリナほどの実力が必要だった。
引き続いて奏でられる牧歌的なメロディは、僕の中に一つの確かな仮説を形成させる。それは恐ろしいほど慣れ親しんだ、あのマリーのピアノに似ていたから。
『ハルトは聴いたことがないと思うけど、私の音はね、エルサ姉さんと同じなの。私の最初の先生がエルサ姉さんだったから。得意なエレメントも同じ水だったし、演奏技術も音色も全てエルサ姉さんから教わった。ずっとわかっていた。どんなに練習しても、どんなに褒められても私の音はエルサ姉さんには届かない』
あのときマリーはそう言っていた。残念ながら、確かにこの音は予想を遥かに超えている。
「クラーラ、この音は」
「ええ、エルサのピアノの音です。久し振りに聴きましたが、こんな絶望的な状況でも心が震える……!」
戦場に似つかわしくないのんびりとした音の隙間を縫うように、雨音が押し寄せてきた。ポツポツと降り始めた雨は次第に粒を増やし、スコールのように騒がしさを増していく。瞬く間に街中に半透明の青色が覆い被さっていく。
「まさかエルサ!? マズイ、総員防御体制を取れ!!!」
我に返ったように、急に大声でバルバロッサは命令を出した。
「あれは、化物だ」
魔法兵が一斉に詠唱を開始し、再び敵軍をすっぽりと覆い隠す強固な土の壁を創り上げた。多少の攻撃ではビクともしないような堅牢な檻を。
だが、止まることなく演奏は流れ続ける。こんこんと涌き出る泉の水のように、透き通った碧が広がり、ついに屋根をも呑み込んでいった。──まさか。
危険を察知したルイスが慌てて後ろへ駆け出した。
音が跳ね上がる。
静かに波打っていたはずの水が上空へと飛び上がり、一斉に土壁へと襲い掛かっていった。
それは轟音とともに土壁を呑み込んだ。激突したのではない、100人近い兵士の魔法によって形成された壁が青色に染まった直後に、粘土細工のように粉々に砕け散っていった。
反撃もままならず、唖然と立ち尽くす兵士たちに向けて、急激に装いを変えた鋭い鍵盤を弾く音が追撃する。空中に無数に現れた水泡がパンッと勢いよく弾け、中から飛び出したブルーの小さな球体が矢かあるいは弾丸のように兵士たちを射ぬいていく。
次々と兵士が倒れ行くなか、火炎の盾でその砲撃を防いだのはバルバロッサだった。
「くそっ! おい! 何をしている! 陣を崩すな! 防壁を再構成しろ!!」
「ムリですよ!!」「もうダメだ!」「これ以上やってられるか!!!」
敵陣営に混乱が生じていた。無理もない。予想もつかない変幻自在な演奏の前では、もはや翻弄されることしかできなかった。──ただ一人を除いて。
「うるさい連中だ」
「グラティス!」
一度緩めた剣に力を込めると、グラティスは剣を高く掲げて、苛立ちに任せるように勢いよく振り下ろした。
「ゾーヤ!!」
僕は咄嗟に手に持ったヴェルヴを投げた。ゾーヤはそれをしっかりと受け取ると自身に向かう剣を柄で受け止めた。
「……チッ」
跳ね返った剣を持ち返ると、グラティスはすかさず二撃目のモーションに移る。反動をも活かした素早い攻撃は、しかし、急速に飛んできた鉄の矢によって妨害された。
「誰だ!?」
それが飛んできた方向に目を向けると、茶色いコートに身を包んだ長身の人物の姿があった。片手にクロスボウを持ち、エルサの音楽に合わせるかのように早足で向かってくる。
最初に驚嘆の声を上げたのは、クラーラだった。
「まさか……シグリッド!?」
「シグリッド……シグリッド元王子ですか!?」
それにルイスも続いた。驚きのあまり声が上擦っている。
シグリッド元王子。確か、旧王家の生き残りでクーデターのあと姿を消したという……。
『はぁ……参ったわ。またシグリッドに怒られてしまう』
脳裡に初めてエルサに会ったときの場面が浮かんだ。そう、あのとき、もしかしたらシグルド王子と間違えたのではないかと一瞬思ったが、そうではなかった。あの時点ですでに、エルサはこのシグリッド元王子と行動を共にしていたんだ。
「馬鹿な! シグリッドまで!! そんな、そんな情報はなかったぞ!!」
バルバロッサはヴァイオリンの弓を手に持ったまま頭をかきあげた。明らかに動揺している。スルノア国第二王女の登場に引き続いて旧王国の元王子まで現れたとなれば、当然の反応かもしれない。だが、こちらにとっては事態は好転した。逃げるとするならば、今しかない。
「誰だかよくわからないけど、邪魔するなら殺すよ?」
変わらず低い声のまま、グラティスはしっかりとした足取りで向かってくるシグリッド元王子に対して真っ直ぐに剣を伸ばした。
「魔法が効かない少年と言うのは君か」
思ったよりも穏やかな声色だった。決して大きな声というわけではないが、空気の流れを上手くとらえ相手の耳へと伝わる声。そこにはこれまでのおそらく無数とも言える戦いをくぐり抜けてきた芯の強さがあった。
「そうだけど? 君も魔法を使うの? 全然そうは見えないけど」
「その通り。私の得物は、君と同じで一振りの剣だ。『オゴンファーグ』の生き残りの少年」
オゴンファーグ? そう呼ばれたグラティスはわずかに肩を震わせる。クラーラに情報を求めたが、首を横に振った。
「ふーん、そんなことも知ってるんだ。ただ者ではなさそうだね」
無防備に近付いた王子へ向かってグラティスは飛び上がった。僕の目には捉えられなかった上空からの攻撃を苦もなくかわすと、側にあったヴェルヴを拾い上げる。
「面白いヴェルヴだな。鉄製、か。君専用のものか? ハルト」
ダークブラウンの瞳と、長髪に隠れた無表情とも言える表情が冷静さを現していた。
「は、はい、そうですが」
なぜ今そんな質問を?
「なるほど。エルサの言うとおり、君は信頼されているらしい」
「よそ見してる場合じゃないでしょ!」
再び後ろからグラティスが飛びかかってきた。頭上に迫る白銀の剣をシグリッド元王子はヴェルヴの柄でなんなく受けると、後ろ向きへ回転し、コートが翻った。雪面へ背中をつけたのは、グラティスの方だった。
「返す」
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