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第43話 キャルン姉様の危機
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今日は5月5日。
ふと思い出す――日本なら子供の日。
この世界は異世界。
もちろんそんなことは関係なく、僕たちは授業を終え寮に帰ってきたところだ。
幼少部と中等部はカリキュラムが違うため、僕とココナ、それからティアの3人でリビングで寛いでいた。
突然僕の危機感知にザワリと嫌な感覚が伝わる。
「っ!?」
「ライト様?…どうされ…サルツ?!」
ドアが開かれ倒れ込むように入ってくるサルツさん。
肩口から出血?
しかも体中には焼け焦げた跡…
しかもこれって…
“強制帰還”の発動?!
っ!?
…かなり深い傷だ。
僕は慌てて治療魔法を紡ぐ。
「ラ、ライト様…キャ、キャルン様が…グウッ」
「キャルン姉さま?…ごめん、見るよ…『鑑定!』…くそっ!!」
※※※※※
映し出される光景。
数名の女生徒をかばい、戦うキャルン姉さまとサルツさん。
そして…
『ぐうっ?!』
『きゃあああああ―――――!!???』
激しい閃光と爆発に包まれる二人。
…あり得ない。
第5位階だと?!
『…流石にこれは効いたダロ?…しっかしコイツ、マジで11歳?…ゴクリ』
爆発により体中から出血し、気を失い倒れ伏すキャルン姉さま。
それを下卑た表情で見下ろす男。
かつてない怒りに僕の視界は真っ赤に染まる。
許さない。
僕の…
“俺の女”に手を出しやがった!!
そして僕は。
一瞬で姿を消していた。
※※※※※
「っ!?」
忽然と消えるライト様。
…動けなかった。
突然立ち昇る、例の“教皇事件”の時を凌駕する凄まじい怒りの魔力。
気付けばわたくしは。
全身からとんでもない量の冷や汗を流していた。
ココナも涙を浮かべ、床にへたり込んでしまっている。
「…ライト…様…っ!?いけない、サルツ…ああ、ライト様の回復魔術でもう傷はないけど…寝室へ…ココナ、手を貸してくださる?」
「は、はい」
「それと…キャルンの寝室、ベッド。整えておきましょうか。それとお茶の準備もしておきましょう。…ライト様、きっとすぐに戻られるわ」
「っ!?そ、そうですよね…さっきのライト様…こ、恐かった」
「…ええ」
普段は温厚でお優しいライト様。
久し振りに見せた怒り。
本当にすさまじい。
(愚かな…どこの誰かは知りませんが…生まれてきたこと、後悔するでしょうね…)
わたくしとココナの二人は。
サルツを彼の寝室に寝かせ、キャルンの部屋へと歩を進めた。
※※※※※
閑静な高級住宅街のひときわ目立つ豪邸。
その一室、高級な家具で包まれた寝室。
そのベッドの上。
治療魔術を施され傷の癒えたキャルンは気を失い、静かな寝息を立てていた。
制服はあちらこちら破け焼き焦げ、見る影もない。
彼女の美しい肢体が見え隠れしてしまう。
「ゴクリ…な、なあエメロン。…い、良いのか?」
「はあ?何をいまさら。…好きなんだろ?…このマセガキが。…くくく、見ていてやるからよ。…せいぜい既成事実、作っておくんだな。…しっかし。本当にコイツ11歳か?…ゴクリ…なあ、先に良いか?」
キャルンにじっとりとした視線を向けるエメロン。
思わず手を伸ばす。
「お、おい。…ぼ、僕が先だ…」
牽制する今回の首謀者である生徒。
手を引っ込めるのを確認し、彼はそそくさと着替え始めた。
実はこの男たち。
つい今さっき戻ってきたばかりだ。
戦闘の時にエメロンが使用した爆炎の第5位階魔術。
それにより彼等もまた服が一部焦げていた。
「…取り敢えず着替えないと…せっかくの『神の思し召し』だ。…ククク。じっくりと、な」
「ふん。貴族様の考えは分からねえな。神の思し召しだあ?…ケッ――焦げた服なんぞ脱げば同じだろうに」
聞くに堪えない身勝手な会話。
彼らは二人、にやりと顔を歪ませる。
いまだ目を覚まさないキャルン。
彼女の危機――
しかし。
刹那――
まるでその寝室は猛獣の巣にでもなったような凄まじい殺気に包まれた。
同時に噴出するすさまじい魔力圧。
吹き飛ばされ、カエルのようにひっくり返った男は目を見開いた。
「なっ?!!ひぎいっ?!」
「くあっ?!な、なん…ぐがあっ?!」
「――カスが…俺の女に手を出そうとしやがったな…」
ゆらりと出現する少年。
そして吹き上がる。
かつて経験したことの無い、濃密でいてそして恐怖を含む魔力。
――二人の脳裏が絶望で埋め尽くされる。
「…う、うん?……痛うっ…っ!?…ラ、ライト?…」
ライトの濃厚な魔力に触発され目を覚ますキャルン。
駆け寄り心配そうにライトは問いかけた。
「姉さま…」
「えっと…」
事情の良く判っていないキャルン。
帰宅時の戦闘が脳裏によぎる。
「うあ、そ、その…みんなは?」
「…無事だよ?…姉さまとサルツ兄さんのおかげ」
「そっか…良かった」
手を取り優しくベッドから起こすライト。
手のひらから伝わるライトの思いやる気持ちに、キャルンは顔を赤らめた。
「姉さま…キャルン」
「あうっ?!」
無事だった事実。
そしてあと一歩遅かったら…
怒り・焦燥・恐怖…そして安心…愛。
ライトの彼女に対する想いが弾ける。
今ライトは。
キャルンの事を、姉としてではなく――
“愛する一人の女性”として、抱きしめていた。
反射的に涙が頬を伝う。
初めて向けられる“異性”としての感情。
キャルンはこんな時だというのに“かつてない幸福感”に包まれていた。
「く、くそっ…いまのうちに…逃げっ…ぐうっ?!」
「は?…逃がすわけないでしょ?」
――大切な姉さま。
――怪我をさせたこいつ…
「…お前…姉さまに…キャルンに、怪我を…」
「ひ、ひいっ?!!」
――所どころ破けている制服。
――体に残された幾つもの痣。
怒りが溢れる。
「ゴミがっ!」
「っ?!」
突然嫌な音を立ていびつに曲がる、エメロンとひっくり返っている男の両腕。
「っ!?ま、待って。…あ、あなた…ルガード聖王国の…」
「…………ふう…同級生?」
「ううん。二つ上の…先輩?」
僕は大きくため息をつき、魔力の放出を弱めた。
どうやらコイツ。
学園で見た姉さまに対し、求婚をしていた多くの男性の一人らしい。
どうにもなびかない姉さまに対し、しびれを切らし実力行使。
そして帰り際に襲撃していた。
余りにも身勝手な行動。
ライトは一周回ってかえって冷静になってきていた。
思わず霧散するライトの怒気。
その瞬間、硬直していたエメロンと呼ばれた男から魔力が立ち昇る。
「ヒャハハ!油断しやがったな…これでも喰らえ!!『エクストラブリザー…』……はあっ?な、なんで…がああっ?!!!」
『強制キャンセル』
この世界ではライト以外、誰もできない術式。
僕はいきなり喚きだした小者にそれを適用させた。
行き場を無くした魔力が、男の中で荒れ狂う。
そして面倒なので継続する痛みと苦しみを二人に付与する。
苦しみのたうち回る二人の男性。
それを横目に僕は深呼吸をし、改めてキャルン姉さまに意識を向けた。
「ふう…姉さま…その…大丈夫?」
「う、うん。…ちょっと痣になっちゃったけど…えっと…その…も、問題ない、みたい?」
こっそり鑑定を向け彼女を調べる。
――良かった。
どうやらなにもされてはいない。
サルツさんの早急な対応のおかげでまだ時間の経過が少なかった。
本当に彼は頼りになる。
それに不幸中の幸いでキャルン姉さまは気を失っていたので。
二人の聞くに堪えない会話は聞いてないはずだ。
(…くそっ…はあ。…でも、良かった…軽い怪我だけ…うん…問題ない…)
思わずあふれ出してしまう“独占欲”。
つい熱い瞳でキャルン姉さまを見つめた。
恥ずかしそうに目を逸らす姉さま。
その様子に僕はさらに顔を真っ赤に染めてしまう。
「コホン…制服、新しいの注文しないとね…取り敢えず…」
僕は魔術で服を生成、衣装替えの魔術を施す。
一瞬でスタイリッシュな姿になるキャルン姉さま。
やっと彼女を見ることができるその様子に、僕ほっと息を吐き出していた。
いつもの可愛い姉さま。
うん。
「うわあ、可愛い服♡…ありがと、ライト♡」
「う、うん」
改めて僕の腕をとる。
そしてそっと体を寄せる。
安心するいつもの香り。
心に温かいものが沸き上がる。
(…良かった…守ることが出来た)
伝わる優しい感触に、僕の怒りは霧散していったんだ。
ふと思い出す――日本なら子供の日。
この世界は異世界。
もちろんそんなことは関係なく、僕たちは授業を終え寮に帰ってきたところだ。
幼少部と中等部はカリキュラムが違うため、僕とココナ、それからティアの3人でリビングで寛いでいた。
突然僕の危機感知にザワリと嫌な感覚が伝わる。
「っ!?」
「ライト様?…どうされ…サルツ?!」
ドアが開かれ倒れ込むように入ってくるサルツさん。
肩口から出血?
しかも体中には焼け焦げた跡…
しかもこれって…
“強制帰還”の発動?!
っ!?
…かなり深い傷だ。
僕は慌てて治療魔法を紡ぐ。
「ラ、ライト様…キャ、キャルン様が…グウッ」
「キャルン姉さま?…ごめん、見るよ…『鑑定!』…くそっ!!」
※※※※※
映し出される光景。
数名の女生徒をかばい、戦うキャルン姉さまとサルツさん。
そして…
『ぐうっ?!』
『きゃあああああ―――――!!???』
激しい閃光と爆発に包まれる二人。
…あり得ない。
第5位階だと?!
『…流石にこれは効いたダロ?…しっかしコイツ、マジで11歳?…ゴクリ』
爆発により体中から出血し、気を失い倒れ伏すキャルン姉さま。
それを下卑た表情で見下ろす男。
かつてない怒りに僕の視界は真っ赤に染まる。
許さない。
僕の…
“俺の女”に手を出しやがった!!
そして僕は。
一瞬で姿を消していた。
※※※※※
「っ!?」
忽然と消えるライト様。
…動けなかった。
突然立ち昇る、例の“教皇事件”の時を凌駕する凄まじい怒りの魔力。
気付けばわたくしは。
全身からとんでもない量の冷や汗を流していた。
ココナも涙を浮かべ、床にへたり込んでしまっている。
「…ライト…様…っ!?いけない、サルツ…ああ、ライト様の回復魔術でもう傷はないけど…寝室へ…ココナ、手を貸してくださる?」
「は、はい」
「それと…キャルンの寝室、ベッド。整えておきましょうか。それとお茶の準備もしておきましょう。…ライト様、きっとすぐに戻られるわ」
「っ!?そ、そうですよね…さっきのライト様…こ、恐かった」
「…ええ」
普段は温厚でお優しいライト様。
久し振りに見せた怒り。
本当にすさまじい。
(愚かな…どこの誰かは知りませんが…生まれてきたこと、後悔するでしょうね…)
わたくしとココナの二人は。
サルツを彼の寝室に寝かせ、キャルンの部屋へと歩を進めた。
※※※※※
閑静な高級住宅街のひときわ目立つ豪邸。
その一室、高級な家具で包まれた寝室。
そのベッドの上。
治療魔術を施され傷の癒えたキャルンは気を失い、静かな寝息を立てていた。
制服はあちらこちら破け焼き焦げ、見る影もない。
彼女の美しい肢体が見え隠れしてしまう。
「ゴクリ…な、なあエメロン。…い、良いのか?」
「はあ?何をいまさら。…好きなんだろ?…このマセガキが。…くくく、見ていてやるからよ。…せいぜい既成事実、作っておくんだな。…しっかし。本当にコイツ11歳か?…ゴクリ…なあ、先に良いか?」
キャルンにじっとりとした視線を向けるエメロン。
思わず手を伸ばす。
「お、おい。…ぼ、僕が先だ…」
牽制する今回の首謀者である生徒。
手を引っ込めるのを確認し、彼はそそくさと着替え始めた。
実はこの男たち。
つい今さっき戻ってきたばかりだ。
戦闘の時にエメロンが使用した爆炎の第5位階魔術。
それにより彼等もまた服が一部焦げていた。
「…取り敢えず着替えないと…せっかくの『神の思し召し』だ。…ククク。じっくりと、な」
「ふん。貴族様の考えは分からねえな。神の思し召しだあ?…ケッ――焦げた服なんぞ脱げば同じだろうに」
聞くに堪えない身勝手な会話。
彼らは二人、にやりと顔を歪ませる。
いまだ目を覚まさないキャルン。
彼女の危機――
しかし。
刹那――
まるでその寝室は猛獣の巣にでもなったような凄まじい殺気に包まれた。
同時に噴出するすさまじい魔力圧。
吹き飛ばされ、カエルのようにひっくり返った男は目を見開いた。
「なっ?!!ひぎいっ?!」
「くあっ?!な、なん…ぐがあっ?!」
「――カスが…俺の女に手を出そうとしやがったな…」
ゆらりと出現する少年。
そして吹き上がる。
かつて経験したことの無い、濃密でいてそして恐怖を含む魔力。
――二人の脳裏が絶望で埋め尽くされる。
「…う、うん?……痛うっ…っ!?…ラ、ライト?…」
ライトの濃厚な魔力に触発され目を覚ますキャルン。
駆け寄り心配そうにライトは問いかけた。
「姉さま…」
「えっと…」
事情の良く判っていないキャルン。
帰宅時の戦闘が脳裏によぎる。
「うあ、そ、その…みんなは?」
「…無事だよ?…姉さまとサルツ兄さんのおかげ」
「そっか…良かった」
手を取り優しくベッドから起こすライト。
手のひらから伝わるライトの思いやる気持ちに、キャルンは顔を赤らめた。
「姉さま…キャルン」
「あうっ?!」
無事だった事実。
そしてあと一歩遅かったら…
怒り・焦燥・恐怖…そして安心…愛。
ライトの彼女に対する想いが弾ける。
今ライトは。
キャルンの事を、姉としてではなく――
“愛する一人の女性”として、抱きしめていた。
反射的に涙が頬を伝う。
初めて向けられる“異性”としての感情。
キャルンはこんな時だというのに“かつてない幸福感”に包まれていた。
「く、くそっ…いまのうちに…逃げっ…ぐうっ?!」
「は?…逃がすわけないでしょ?」
――大切な姉さま。
――怪我をさせたこいつ…
「…お前…姉さまに…キャルンに、怪我を…」
「ひ、ひいっ?!!」
――所どころ破けている制服。
――体に残された幾つもの痣。
怒りが溢れる。
「ゴミがっ!」
「っ?!」
突然嫌な音を立ていびつに曲がる、エメロンとひっくり返っている男の両腕。
「っ!?ま、待って。…あ、あなた…ルガード聖王国の…」
「…………ふう…同級生?」
「ううん。二つ上の…先輩?」
僕は大きくため息をつき、魔力の放出を弱めた。
どうやらコイツ。
学園で見た姉さまに対し、求婚をしていた多くの男性の一人らしい。
どうにもなびかない姉さまに対し、しびれを切らし実力行使。
そして帰り際に襲撃していた。
余りにも身勝手な行動。
ライトは一周回ってかえって冷静になってきていた。
思わず霧散するライトの怒気。
その瞬間、硬直していたエメロンと呼ばれた男から魔力が立ち昇る。
「ヒャハハ!油断しやがったな…これでも喰らえ!!『エクストラブリザー…』……はあっ?な、なんで…がああっ?!!!」
『強制キャンセル』
この世界ではライト以外、誰もできない術式。
僕はいきなり喚きだした小者にそれを適用させた。
行き場を無くした魔力が、男の中で荒れ狂う。
そして面倒なので継続する痛みと苦しみを二人に付与する。
苦しみのたうち回る二人の男性。
それを横目に僕は深呼吸をし、改めてキャルン姉さまに意識を向けた。
「ふう…姉さま…その…大丈夫?」
「う、うん。…ちょっと痣になっちゃったけど…えっと…その…も、問題ない、みたい?」
こっそり鑑定を向け彼女を調べる。
――良かった。
どうやらなにもされてはいない。
サルツさんの早急な対応のおかげでまだ時間の経過が少なかった。
本当に彼は頼りになる。
それに不幸中の幸いでキャルン姉さまは気を失っていたので。
二人の聞くに堪えない会話は聞いてないはずだ。
(…くそっ…はあ。…でも、良かった…軽い怪我だけ…うん…問題ない…)
思わずあふれ出してしまう“独占欲”。
つい熱い瞳でキャルン姉さまを見つめた。
恥ずかしそうに目を逸らす姉さま。
その様子に僕はさらに顔を真っ赤に染めてしまう。
「コホン…制服、新しいの注文しないとね…取り敢えず…」
僕は魔術で服を生成、衣装替えの魔術を施す。
一瞬でスタイリッシュな姿になるキャルン姉さま。
やっと彼女を見ることができるその様子に、僕ほっと息を吐き出していた。
いつもの可愛い姉さま。
うん。
「うわあ、可愛い服♡…ありがと、ライト♡」
「う、うん」
改めて僕の腕をとる。
そしてそっと体を寄せる。
安心するいつもの香り。
心に温かいものが沸き上がる。
(…良かった…守ることが出来た)
伝わる優しい感触に、僕の怒りは霧散していったんだ。
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