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第1章 洞窟出現編
14話 洞窟の異変
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舞はカクと一緒に王様の所に向かった。
正直、舞の世界でもそんな偉い方に挨拶に行く経験も無かったので、どう振舞えば良いかわからなかった。
すでに軍部のシウンや、シンブ達薬師の長老方が揃っていた。
オウギ王は舞達に気付き、こちらに歩いてきたのである。
「ああ、そなたが舞だね。
マサユキには昔世話になったのだよ。
ヨクから話は聞いたが、残念であった。
会える事を楽しみにしていたのだ。
しかし、舞がこちらに来てくれて、本当に助かったのだよ。
一緒に話をきいてもらえるだろうか?
あ、他の者には、舞がどこから来たかは秘密になっておるから、カクの親戚とでも話しておくれ。」
「少しでもお力になれればと・・・」
舞は緊張して、一言だけ答えて頭を下げた。
オウギ王は、一見怖そうに見えたが、自分や祖父を気遣ってくれる言葉を聞いて、舞は少し安心したのである。
大きなテーブルを囲んで、国の重鎮達がすでに席に着いていた。
もちろん、舞とカクの席も用意してあり、二人は緊張しながら席に着いた。
軍部のシウンが立ち上がり口を開いた。
「洞窟に動きがありました。
奥から獣の鳴き声のようなものが聞こえたため、警備隊が確認しに中に入ったのですが、戻ってこないのであります。
今まで見えない壁のようなものがあったのですが、それがなくなったと思われます。
現在いつでも中に突入できる体制にはなっております。
オウギ様の指示が有ればいつでも動かせますが、いかがしましょうか?」
「うーん、薬師の長老方、どう見るかな?」
オウギ王は薬師の取りまとめであるシンブに向かって話した。
「警備隊が行方不明とあれば、捜索に出るべきでしょうな。
ただ、こちらからの先制攻撃と言えるものは避けたいですな。
なにぶん、わからない事が多いですから。」
シンブの話に頷き、オウギ王はシウンに向けて話した。
「うむ、そうであるな。
シウン、慎重に頼むぞ。
突入の許可をする。
もしも、攻撃されるような事が有れば、迎撃は構わないが、向こうの出方を見るのだぞ。」
「わかりました。
では、仰せのままに。」
シウンは、部下にそれぞれの配置に着くように指示を出した。
「ヨク、獣の声とは、魔獣のたぐいだろうか?」
オウギ王は隣にいるヨクに問いかけた。
「なんとも言えませんが、かつての魔人は魔獣を戦力として使っていたと伝えられております。
ただ、我らの国にいる魔獣とは違い、かなりの攻撃力のある魔獣と思われますぞ。
油断は禁物ですな。」
「そうだろうな・・・シウン、魔鉱の武器の準備を。
魔獣は魔法のような攻撃をしてくる可能性があるゆえ、それに対抗できる物を揃えるように。
それと、ここにいるカクと舞を一緒に連れて行ってくれ。
力になってくれるだろう。」
舞は急に話が自分にふられてびっくりしたのだ。
それは、カクも同じであった。
カクは下を向き、少し青ざめた顔をしていた。
また、シウンも驚いたのか、少し沈黙した後、答えた。
「・・・承知致しましたが、危険では?」
「問題はないであろう。なあ、ヨク?」
オウギ王はニヤリとしてヨクを向いて答えた。
「そうですな。
二人とも、軍部の足手纏いにならないようにするのだぞ。」
ヨクはオウギ王と同じに嬉しそうに二人にむかって話したのだ。
すぐに自宅に戻って、ヨクの指示通り準備を進めた。
ヨクの話では、一緒に行くと言っても、洞窟の中に行くわけではなく、洞窟の近くで、負傷者などが出たときに対応できるような救護所のようなところで待機するという事であった。
それに、後からヨクも合流するとのことで、二人は安心したのであった。
ここ数日カクと作っていたものがある。
舞の漢方薬とこちらの鉱石で作られた薬を小さなカプセルのようなものに入れていたのだ。
かなり地道な作業ではあったが、少量で効果が発揮できるらしく、持ち運びには便利な素晴らしいものであった。
しかし、ヨクの指示で、光や闇の鉱石で作られる薬を持ち込むことはなかった。
今回はこれらを使う事にはならないとの、ヨクの考えからであった。
舞は王様の前では、この世界の薬師の服装でいたが、今は着替えていた。
やはり、作業をするとなると舞にとっては、白衣の方が楽なのであった。
薄水色の白衣をまとい、長い髪を一つにまとめ、この世界に転移した時と同じ姿になったのだ。
カクはその姿を見ると、舞が来た時のことを思い出して、作業の手が止まってしまった。
そして、しばらく、ぼーっと眺めていたのである。
「カク、準備はいい?・・・どうしたの?」
気付いたら、舞が近くに来て顔を覗き込んでいた。
「えっ・・・いや、考え事だよ。
今後、洞窟がどうなるか気になってね。」
舞をずっと見ていたのがバレないように、焦って準備をすすめるのであった。
「そうねー。
この薬が使うことが無ければいいわね。
さあ、行きましょう。
迎えがもうすぐ来るわ。」
舞はそう言いながら、不謹慎ではあったが、この薬の効果を少しは見たかったのである。
正直、舞の世界でもそんな偉い方に挨拶に行く経験も無かったので、どう振舞えば良いかわからなかった。
すでに軍部のシウンや、シンブ達薬師の長老方が揃っていた。
オウギ王は舞達に気付き、こちらに歩いてきたのである。
「ああ、そなたが舞だね。
マサユキには昔世話になったのだよ。
ヨクから話は聞いたが、残念であった。
会える事を楽しみにしていたのだ。
しかし、舞がこちらに来てくれて、本当に助かったのだよ。
一緒に話をきいてもらえるだろうか?
あ、他の者には、舞がどこから来たかは秘密になっておるから、カクの親戚とでも話しておくれ。」
「少しでもお力になれればと・・・」
舞は緊張して、一言だけ答えて頭を下げた。
オウギ王は、一見怖そうに見えたが、自分や祖父を気遣ってくれる言葉を聞いて、舞は少し安心したのである。
大きなテーブルを囲んで、国の重鎮達がすでに席に着いていた。
もちろん、舞とカクの席も用意してあり、二人は緊張しながら席に着いた。
軍部のシウンが立ち上がり口を開いた。
「洞窟に動きがありました。
奥から獣の鳴き声のようなものが聞こえたため、警備隊が確認しに中に入ったのですが、戻ってこないのであります。
今まで見えない壁のようなものがあったのですが、それがなくなったと思われます。
現在いつでも中に突入できる体制にはなっております。
オウギ様の指示が有ればいつでも動かせますが、いかがしましょうか?」
「うーん、薬師の長老方、どう見るかな?」
オウギ王は薬師の取りまとめであるシンブに向かって話した。
「警備隊が行方不明とあれば、捜索に出るべきでしょうな。
ただ、こちらからの先制攻撃と言えるものは避けたいですな。
なにぶん、わからない事が多いですから。」
シンブの話に頷き、オウギ王はシウンに向けて話した。
「うむ、そうであるな。
シウン、慎重に頼むぞ。
突入の許可をする。
もしも、攻撃されるような事が有れば、迎撃は構わないが、向こうの出方を見るのだぞ。」
「わかりました。
では、仰せのままに。」
シウンは、部下にそれぞれの配置に着くように指示を出した。
「ヨク、獣の声とは、魔獣のたぐいだろうか?」
オウギ王は隣にいるヨクに問いかけた。
「なんとも言えませんが、かつての魔人は魔獣を戦力として使っていたと伝えられております。
ただ、我らの国にいる魔獣とは違い、かなりの攻撃力のある魔獣と思われますぞ。
油断は禁物ですな。」
「そうだろうな・・・シウン、魔鉱の武器の準備を。
魔獣は魔法のような攻撃をしてくる可能性があるゆえ、それに対抗できる物を揃えるように。
それと、ここにいるカクと舞を一緒に連れて行ってくれ。
力になってくれるだろう。」
舞は急に話が自分にふられてびっくりしたのだ。
それは、カクも同じであった。
カクは下を向き、少し青ざめた顔をしていた。
また、シウンも驚いたのか、少し沈黙した後、答えた。
「・・・承知致しましたが、危険では?」
「問題はないであろう。なあ、ヨク?」
オウギ王はニヤリとしてヨクを向いて答えた。
「そうですな。
二人とも、軍部の足手纏いにならないようにするのだぞ。」
ヨクはオウギ王と同じに嬉しそうに二人にむかって話したのだ。
すぐに自宅に戻って、ヨクの指示通り準備を進めた。
ヨクの話では、一緒に行くと言っても、洞窟の中に行くわけではなく、洞窟の近くで、負傷者などが出たときに対応できるような救護所のようなところで待機するという事であった。
それに、後からヨクも合流するとのことで、二人は安心したのであった。
ここ数日カクと作っていたものがある。
舞の漢方薬とこちらの鉱石で作られた薬を小さなカプセルのようなものに入れていたのだ。
かなり地道な作業ではあったが、少量で効果が発揮できるらしく、持ち運びには便利な素晴らしいものであった。
しかし、ヨクの指示で、光や闇の鉱石で作られる薬を持ち込むことはなかった。
今回はこれらを使う事にはならないとの、ヨクの考えからであった。
舞は王様の前では、この世界の薬師の服装でいたが、今は着替えていた。
やはり、作業をするとなると舞にとっては、白衣の方が楽なのであった。
薄水色の白衣をまとい、長い髪を一つにまとめ、この世界に転移した時と同じ姿になったのだ。
カクはその姿を見ると、舞が来た時のことを思い出して、作業の手が止まってしまった。
そして、しばらく、ぼーっと眺めていたのである。
「カク、準備はいい?・・・どうしたの?」
気付いたら、舞が近くに来て顔を覗き込んでいた。
「えっ・・・いや、考え事だよ。
今後、洞窟がどうなるか気になってね。」
舞をずっと見ていたのがバレないように、焦って準備をすすめるのであった。
「そうねー。
この薬が使うことが無ければいいわね。
さあ、行きましょう。
迎えがもうすぐ来るわ。」
舞はそう言いながら、不謹慎ではあったが、この薬の効果を少しは見たかったのである。
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