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第5章 闇の遺跡編
169話 舞の決断
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舞は目の前で起きる同じ結末を見て、一つの考えに至った。
私は何回過去に戻っただろう・・・
ブラックの消滅する姿を見て、心が折れそうな時もみんなの言葉で私はまた過去に戻る事が出来た。
そして私の中に響いてきた声・・・
私がやるべき事がやっとわかったのだ。
私がそこで消滅すれば、パラシスが私に左手を向ける事はなく、ブラックが私の犠牲になる事も無いのだ。
初めからそうすれば良かったのだ。
ブラックにもう一度会って、伝えたい事はあったけど・・・
そんな私のちっぽけな希望よりも、魔人の王が生きている事の方が何倍も大事なのだ。
私が持ってきた薬の中に、あの時ブラックの指示で作った闇の薬が一つだけあった。
使うあてがあったわけでは無いけれど、持って来ていたのだ。
まさか自分自身に使う事になるとは・・・
私は過去に戻る為に、森の主を回復させたり、みんなを説得させたりと、これまで何回も行ってきた事をまた繰り返した。
次にみんなが話す言葉も覚えてしまったくらいだ。
その間もずっと考えていたのだ。
この選択が正しいのか・・・
『ブラックのために全てをかける事は、素晴らしい事だわ・・・』
私の心の中でまた囁く声があったのだ。
その声の通り行う事が正しいはず・・・
私は鞄の中の薬を確かめた。
中には自分の作った薬以外に、色々な市販薬やガーゼなどが入っていて、持って来ていたことをすっかり忘れていたのだ。
使わなかった物はカクにあげると喜ぶと思い、たくさん鞄に入れていたのだ。
それに今回は父が持って行くようにと言って、渡してくれた漢方薬もあったのだ。
薬華異堂薬局で昔から作られている風邪の漢方薬で、常連さんには評判も良く、私が子供の頃からよく飲んでいた薬なのだ。
父が身体に気をつけるようにと持たせてくれたもの・・・
私はそれを見ているうちに、父やカク、ヨクの顔と彼らに言われた言葉を思い出したのだ。
『約束してくれ。
落ち着いたら、必ず戻ってくる事を。
私は舞の父親だからな。
心配するのは当たり前だろう・・・』
私が異世界に行く事を快く了解してくれた父・・・
『私とて、舞が危険な行動をしていないか、いつも心配してるからのう。
決して無理をしてはいけないのだよ。
心配している人がいる事を忘れてはならないのだよ。
そうだよ。
いつも心配でハラハラしてるんだよ。』
この世界に来るといつも本当の家族のように迎えてくれたカクとヨク・・・
もしも、私が消滅してしまったら・・・
私は彼らの言葉を裏切る事になるのだ。
そしてきっと彼らを悲しませる事になる。
それに、ブラックにも辛い思いをさせてしまうかも・・・
しかし・・・
森の主と過去に戻る話をしながらも、私はずっと考えていたのだ。
そして予定通り過去に戻り、あの何回も見た光景。
森の主とパラシスに向かい歩いている自分を認識するギリギリまで、私は悩んでいたのだ。
そして私は真っ直ぐに二人を見て・・・選択したのだ。
すぐに鞄から薬を取り出し、それを自分の身体に押し付け破裂させたのだ。
私が今できる事は、これしか無いのだ。
・・・そして、私の意識はここで途絶えたのだ。
○
○
○
舞の指輪に宿し者はずっと舞の行動に注視していた。
今回魔人の王であるブラックが、舞の壁となり消滅して行く姿を見た時、多分自分の分身である者が何とか手助けをするだろうと想像できたのだ。
あいつは、命をかけて何かを守るような行動をする者が大好きなのだ。
だが、私はあいつとは全く違うのだ。
感情で動く者よりも、もっと合理的で計算し尽くされた行動をする者を良しと思うのだ。
そしてわずかな生命エネルギーであっても、それを無駄にするような者は論外であるのだ。
あえて言うなら、この舞は感情で動く事が多く計算高いとは言えないだろう。
だから今回、私は舞を試すいい機会だと思ったのだ。
舞の心の中に囁いて、舞が行いそうな展開になるように誘導してみたのだ。
そして、その囁きにどう反応するかを見てみたかったのだ。
それで消滅するのであれば、この指輪を持つ資格もなかったと言う事。
私を味方に付けられない者が、この指輪を持っていても意味は無いのだ。
私は何回過去に戻っただろう・・・
ブラックの消滅する姿を見て、心が折れそうな時もみんなの言葉で私はまた過去に戻る事が出来た。
そして私の中に響いてきた声・・・
私がやるべき事がやっとわかったのだ。
私がそこで消滅すれば、パラシスが私に左手を向ける事はなく、ブラックが私の犠牲になる事も無いのだ。
初めからそうすれば良かったのだ。
ブラックにもう一度会って、伝えたい事はあったけど・・・
そんな私のちっぽけな希望よりも、魔人の王が生きている事の方が何倍も大事なのだ。
私が持ってきた薬の中に、あの時ブラックの指示で作った闇の薬が一つだけあった。
使うあてがあったわけでは無いけれど、持って来ていたのだ。
まさか自分自身に使う事になるとは・・・
私は過去に戻る為に、森の主を回復させたり、みんなを説得させたりと、これまで何回も行ってきた事をまた繰り返した。
次にみんなが話す言葉も覚えてしまったくらいだ。
その間もずっと考えていたのだ。
この選択が正しいのか・・・
『ブラックのために全てをかける事は、素晴らしい事だわ・・・』
私の心の中でまた囁く声があったのだ。
その声の通り行う事が正しいはず・・・
私は鞄の中の薬を確かめた。
中には自分の作った薬以外に、色々な市販薬やガーゼなどが入っていて、持って来ていたことをすっかり忘れていたのだ。
使わなかった物はカクにあげると喜ぶと思い、たくさん鞄に入れていたのだ。
それに今回は父が持って行くようにと言って、渡してくれた漢方薬もあったのだ。
薬華異堂薬局で昔から作られている風邪の漢方薬で、常連さんには評判も良く、私が子供の頃からよく飲んでいた薬なのだ。
父が身体に気をつけるようにと持たせてくれたもの・・・
私はそれを見ているうちに、父やカク、ヨクの顔と彼らに言われた言葉を思い出したのだ。
『約束してくれ。
落ち着いたら、必ず戻ってくる事を。
私は舞の父親だからな。
心配するのは当たり前だろう・・・』
私が異世界に行く事を快く了解してくれた父・・・
『私とて、舞が危険な行動をしていないか、いつも心配してるからのう。
決して無理をしてはいけないのだよ。
心配している人がいる事を忘れてはならないのだよ。
そうだよ。
いつも心配でハラハラしてるんだよ。』
この世界に来るといつも本当の家族のように迎えてくれたカクとヨク・・・
もしも、私が消滅してしまったら・・・
私は彼らの言葉を裏切る事になるのだ。
そしてきっと彼らを悲しませる事になる。
それに、ブラックにも辛い思いをさせてしまうかも・・・
しかし・・・
森の主と過去に戻る話をしながらも、私はずっと考えていたのだ。
そして予定通り過去に戻り、あの何回も見た光景。
森の主とパラシスに向かい歩いている自分を認識するギリギリまで、私は悩んでいたのだ。
そして私は真っ直ぐに二人を見て・・・選択したのだ。
すぐに鞄から薬を取り出し、それを自分の身体に押し付け破裂させたのだ。
私が今できる事は、これしか無いのだ。
・・・そして、私の意識はここで途絶えたのだ。
○
○
○
舞の指輪に宿し者はずっと舞の行動に注視していた。
今回魔人の王であるブラックが、舞の壁となり消滅して行く姿を見た時、多分自分の分身である者が何とか手助けをするだろうと想像できたのだ。
あいつは、命をかけて何かを守るような行動をする者が大好きなのだ。
だが、私はあいつとは全く違うのだ。
感情で動く者よりも、もっと合理的で計算し尽くされた行動をする者を良しと思うのだ。
そしてわずかな生命エネルギーであっても、それを無駄にするような者は論外であるのだ。
あえて言うなら、この舞は感情で動く事が多く計算高いとは言えないだろう。
だから今回、私は舞を試すいい機会だと思ったのだ。
舞の心の中に囁いて、舞が行いそうな展開になるように誘導してみたのだ。
そして、その囁きにどう反応するかを見てみたかったのだ。
それで消滅するのであれば、この指輪を持つ資格もなかったと言う事。
私を味方に付けられない者が、この指輪を持っていても意味は無いのだ。
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