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第5章 闇の遺跡編
170話 指輪を持つ資格
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舞は何も無い白い空間の中で目覚めた。
私は起き上がり辺りを見回すと、そこは精霊の空間に似ている雰囲気の場所であった。
何も無い白い空間・・・
私は死んでしまったのだろうか・・・
鞄から薬を取り出して自分に押し付け、破裂させたところまでは覚えているのだ。
その後の事は何もわからなかったのだ。
私の行った行動で、ブラックを助けられたのかも不明だった。
私はその何も無い空間に座り込んで呆然としていると、急に後ろから拍手が聞こえたのだ。
私は振り向くと、さっきまで何も無かった空間に、一人の綺麗な女性を思わせる者を見つける事が出来た。
その者は長椅子に横になり、私を見て微笑んだのだ。
この空間を考えるとその者は精霊のような、自分とは全く違う存在なのだろう。
「舞、素晴らしかった。
私の予想とは違う結末に進んだ事に、私はお前を見直したぞ。」
そう言いながら、私を見つめたのだ。
「あなたは誰?
私は死んでしまったの?」
私は恐る恐る聞いてみた。
「私は指輪に宿し者だ。
結論から言うと、舞が指輪を持つ資格がある者で良かった。
それと、お前はまだ生きている。
話をする為に、ここに呼んだだけだから、安心すると良い。」
そう言って立ち上がり、私に近付いて来たのだ。
指輪・・・ブラックから貰った・・・
「あの、ブラックはどうなったかわかりますか?」
「ああ、魔人の王だな。
舞の行った行動のおかげで問題なく存在しているぞ。
未来は書きかえられた。
何回も過去に戻ったかいがあったな。」
「え?私が過去に戻った事を知っているの?
過去に戻してくれた森の主でさえ、わからなくなると言われたのに。」
「そうだろうな。
だが私はずっと舞と行動を共にしていたからな。」
なるほど、指輪に宿し者は私と一緒に過去に行っていたようなものなのか。
私は右手にはめている指輪を見ると、指輪が優しく光っていたのだ。
「私の導きの通り行えば、舞は消滅を選択したかもしれないのに、よく結末を変える事が出来たな。」
私は心の声と思っていたものが、この者の導く声だったのかとすぐに納得できた。
あの時、私は本当に自分を犠牲にする事でしかブラックを助ける事が出来ないと思っていた。
この指輪に宿し者がどんな意図で私を導いたかはわからないが、自分に薬を使う事でブラックが救えるのでは無いかと気付かせてくれたのはあの声だったのだ。
私は闇の薬で私自身が消えれば、パラシスが攻撃する事は無いと思ったのだ。
そうすれば、私の元に来たブラックも傷つく事は無いと思った。
だが、鞄の中を見た時に父やカク、ヨクの言葉を思い出したのだ。
自分の思いを遂げる事が出来ても、周りの人を悲しませる事になるのに、本当にこれで良いのかと迷っていたのだ。
ギリギリまで考えた挙句、私は闇の薬では無く別の薬を使う事にしたのだ。
そう、今までにドラゴンやシンブを眠らせる為に使った事がある薬だ。
私は私の仲間たちを信じる事にしたのだ。
私が倒れる事で、パラシスは少なからず一瞬攻撃の時間が遅れると思ったのだ。
もしブラックが私の前に立ち塞がっても、少しの時間があれば、ジルコンや精霊達が何か手を打つのでは無いかと思ったのだ。
だから、私はほんの少しでもあの時より時間が稼げれば良いと思ったのだ。
もし失敗しても、私が生きているなら何度でもまた戻って考えればいいと・・・
「舞、私はね、与えられた命を無駄にする者が大嫌いなのだよ。
まあ、魔人の王に宿し私の分身は真逆で、命をかける行動を素晴らしいと思っているだろうがね。
だから、舞がどんな選択をするか見ていたのだ。
誰もが納得出来る結末を描こうとするなら、私は手助けをしてやろうと思ったのだ。
だが、結果としてその必要は無かった。
舞はわかっていたのだろう?
きっと自分の取った行動から周りがどう動くかを。」
指輪に宿し者は満足気に話すが、私はそこまで考えてはいなかった。
だが、きっと私が思う通りにみんなが行動して良い結果となった事なのだろう。
私はホッとしたのだ。
そして指輪に宿し者は付け加えた。
「だから、この指輪を持つ者として認めよう。
契約や約束の指輪と言われていたが、我らの意志が介在しなければ、ただの指輪なのだよ。
今回は私の手を貸さずとも乗り越えたが、これからは舞が困った時など指輪に願えば、いつでも助けてやろうではないか。」
私はその言葉を聞き、一つ頼みたい事があったのだ。
「・・・では今、お願いをしてもいいですか?
私の事ではないのですが、あのパラシスを本当の意味で救う事は出来ないでしょうか?
私の言葉では無理でした・・・」
「なるほど、あの存在を別の存在に変えれば良いのであろうな。
エネルギーを吸い取る力があるが故に、全てをそれで解決できると思っている。
その考えを変えさせるのは、あの存在が信用している森の主しかいないだろう。
・・・わかった。
私の分身にも伝えよう。
あいつも、ブラックを助けるつもりでいただろうが、舞の行動で手を貸す事は無くなったからな。
まあ、何とかなるであろう。」
そう言って、得意気な顔をして微笑んだのだ。
私は起き上がり辺りを見回すと、そこは精霊の空間に似ている雰囲気の場所であった。
何も無い白い空間・・・
私は死んでしまったのだろうか・・・
鞄から薬を取り出して自分に押し付け、破裂させたところまでは覚えているのだ。
その後の事は何もわからなかったのだ。
私の行った行動で、ブラックを助けられたのかも不明だった。
私はその何も無い空間に座り込んで呆然としていると、急に後ろから拍手が聞こえたのだ。
私は振り向くと、さっきまで何も無かった空間に、一人の綺麗な女性を思わせる者を見つける事が出来た。
その者は長椅子に横になり、私を見て微笑んだのだ。
この空間を考えるとその者は精霊のような、自分とは全く違う存在なのだろう。
「舞、素晴らしかった。
私の予想とは違う結末に進んだ事に、私はお前を見直したぞ。」
そう言いながら、私を見つめたのだ。
「あなたは誰?
私は死んでしまったの?」
私は恐る恐る聞いてみた。
「私は指輪に宿し者だ。
結論から言うと、舞が指輪を持つ資格がある者で良かった。
それと、お前はまだ生きている。
話をする為に、ここに呼んだだけだから、安心すると良い。」
そう言って立ち上がり、私に近付いて来たのだ。
指輪・・・ブラックから貰った・・・
「あの、ブラックはどうなったかわかりますか?」
「ああ、魔人の王だな。
舞の行った行動のおかげで問題なく存在しているぞ。
未来は書きかえられた。
何回も過去に戻ったかいがあったな。」
「え?私が過去に戻った事を知っているの?
過去に戻してくれた森の主でさえ、わからなくなると言われたのに。」
「そうだろうな。
だが私はずっと舞と行動を共にしていたからな。」
なるほど、指輪に宿し者は私と一緒に過去に行っていたようなものなのか。
私は右手にはめている指輪を見ると、指輪が優しく光っていたのだ。
「私の導きの通り行えば、舞は消滅を選択したかもしれないのに、よく結末を変える事が出来たな。」
私は心の声と思っていたものが、この者の導く声だったのかとすぐに納得できた。
あの時、私は本当に自分を犠牲にする事でしかブラックを助ける事が出来ないと思っていた。
この指輪に宿し者がどんな意図で私を導いたかはわからないが、自分に薬を使う事でブラックが救えるのでは無いかと気付かせてくれたのはあの声だったのだ。
私は闇の薬で私自身が消えれば、パラシスが攻撃する事は無いと思ったのだ。
そうすれば、私の元に来たブラックも傷つく事は無いと思った。
だが、鞄の中を見た時に父やカク、ヨクの言葉を思い出したのだ。
自分の思いを遂げる事が出来ても、周りの人を悲しませる事になるのに、本当にこれで良いのかと迷っていたのだ。
ギリギリまで考えた挙句、私は闇の薬では無く別の薬を使う事にしたのだ。
そう、今までにドラゴンやシンブを眠らせる為に使った事がある薬だ。
私は私の仲間たちを信じる事にしたのだ。
私が倒れる事で、パラシスは少なからず一瞬攻撃の時間が遅れると思ったのだ。
もしブラックが私の前に立ち塞がっても、少しの時間があれば、ジルコンや精霊達が何か手を打つのでは無いかと思ったのだ。
だから、私はほんの少しでもあの時より時間が稼げれば良いと思ったのだ。
もし失敗しても、私が生きているなら何度でもまた戻って考えればいいと・・・
「舞、私はね、与えられた命を無駄にする者が大嫌いなのだよ。
まあ、魔人の王に宿し私の分身は真逆で、命をかける行動を素晴らしいと思っているだろうがね。
だから、舞がどんな選択をするか見ていたのだ。
誰もが納得出来る結末を描こうとするなら、私は手助けをしてやろうと思ったのだ。
だが、結果としてその必要は無かった。
舞はわかっていたのだろう?
きっと自分の取った行動から周りがどう動くかを。」
指輪に宿し者は満足気に話すが、私はそこまで考えてはいなかった。
だが、きっと私が思う通りにみんなが行動して良い結果となった事なのだろう。
私はホッとしたのだ。
そして指輪に宿し者は付け加えた。
「だから、この指輪を持つ者として認めよう。
契約や約束の指輪と言われていたが、我らの意志が介在しなければ、ただの指輪なのだよ。
今回は私の手を貸さずとも乗り越えたが、これからは舞が困った時など指輪に願えば、いつでも助けてやろうではないか。」
私はその言葉を聞き、一つ頼みたい事があったのだ。
「・・・では今、お願いをしてもいいですか?
私の事ではないのですが、あのパラシスを本当の意味で救う事は出来ないでしょうか?
私の言葉では無理でした・・・」
「なるほど、あの存在を別の存在に変えれば良いのであろうな。
エネルギーを吸い取る力があるが故に、全てをそれで解決できると思っている。
その考えを変えさせるのは、あの存在が信用している森の主しかいないだろう。
・・・わかった。
私の分身にも伝えよう。
あいつも、ブラックを助けるつもりでいただろうが、舞の行動で手を貸す事は無くなったからな。
まあ、何とかなるであろう。」
そう言って、得意気な顔をして微笑んだのだ。
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