異世界図書館の幽霊って私のことですか?

木漏れ日

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ミス・ブルックナーとのお別れ

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 いよいよ授業開始ですね。
 自分でお勉強するのは好きじゃないけれども、教えて貰うのは大好きなんです。

 いったいどんな授業が始まるのでしょうね。

「シャルロット嬢。あなたは異界渡りの姫についてどのようなことを知っていますか?」

 へっ? ミス・ブルックナーの最初の質問が、異界渡りの姫ですか?

「えーと、よく知らないんですけど、この世界はいくつもの次元層みたいなのがあって、二つの次元がたまたま重なった時に、異次元の断層に落ちてしまうことがあるんですよね。その運に恵まれなかった人ってことですよね。」

 ミス・ブルックナーは、目を見開いて私をまじまじと見つめると、深くため息をついた。

「つまりシャルロット嬢の見解では、異界渡りの姫とはたまたま運がない人が落ちるものだというのですね」


 そーですが、それ以外の考え方があるのでしょうか?

 ミス・ブルックナーは手鏡を取り出して、私に手渡しました。

「よく、顔をごらんなさい」

 ちゃんとお化粧はしましたけど、もしかしてどっかおかしいですかね。
 私は何が何やらわからないままに、鏡を覗き込んでみた。

 別に特に美人ってわけでもない、しいて言えば可愛いとは言えるかもしれない童顔の私が映っているだけですけど……。

 
 ちらっとミス・ブルックナーを見れば真剣な表情をしています。
 何を見つけろというのだろう?

 あれ? なんだか瞳の色が薄くなってきていませんか?
 うん、間違いない。
 すこし紫っぽい色になってる。

 それに黒髪も変ですよ。
 所々にメッシュが入っています。

 今は黒に紛れて目立ちませんが、この色って青みがかった銀色ですよね。

 私が自分の色の変化に気が付いたのがわかったのでしょう。

「異界渡りの姫とは、特別な祝福を受けた姫だと言われています。この世界に落ちて番を得ると、その番との親密度が増すにつれて、自分本来の色を取り戻すとされているのですよ」

 
 親密度ってつまり、あーゆーことやこーゆーことのことでしょうか?
 私は恥ずかしくって真っ赤になってしまいました。

 それってつまりみんなには、セディとキスしたのがばれてるってことですよね。
 なんの羞恥プレイですか。

 それなのにミス・ブルックナーは表情も変えずに話を進めました。


「よろしいですか? めったにないことですが異界渡りの姫を見つけたら、必ず王に報告することになっています。それ程貴重な存在なのですよ」

 うーん。信じがたいことだけれど、確かにすこしづつ髪や目の色が変化しています。もしかしたら異界を渡るときに何かの祝福でも受けることができるんでしょうか。

 私にはまったく身に覚えがありませんが、お話だと神様からチートを授けられるっていうのもありますよね。

 どーしましょう。
 私は絶対に神様にはお会いしていませんけど。

 なんかあんまり期待されても、何もできませんよ。
 わたわたしている私を無視してミス・ブルックナーはさらに話を進めていきます。


「前回の異界渡りは600年前のことです。その時は王太子の伴侶になり恵の妃と言われました。妃の瞳は緑で、髪は黄金色だったそうです。妃が生きている間、王国の小麦や植物が豊作になり餓えることはなかったといいます」

 それってこじつけすぎじゃないでしょうか。
 たまたまじゃないでしょうかね。

 でも今の話を聞く限り異界渡りの姫が、なにか超能力を使う訳じゃなくて、なんとなくいるといいことがあるよねっていうような、つまりはラッキーアイテムてきなものみたいです。

 良かったですねー。
 いるだけでいいなら特に問題はなさそうですが。


「今回の番は公爵家の次男坊。異界渡りの姫のお相手としては立場が低すぎます。この国の王太子もまだ未婚ですしね」


 いやいやいや。
 私はただの平凡な娘なんですって!

 公爵閣下のご子息でも、私なんて釣り合わないんですからね。
 そこんとこなんか間違っちゃいませんか?


「この国では、結婚するまでは純潔でなければなりません。ですからセディ坊ちゃまもいきなり色を変化させることができません。ここに王太子の入り込む隙ができます」

 待ってください。
 ミス・ブルックナー。

 その言い方だと、王太子殿下が私を望んでいるみたいに聞こえますが、そんなことは絶対にありえませんからね。

 大体、王太子殿下は、私を見てつまらないって言ったんですからね。


「王太子は、セディ坊ちゃまがシャルロット嬢を幽霊だと偽ったことを、いたく怒っておられます。自分の番に横恋慕したとね」

 いやいや、だって順番が違うでしょう。
 セディが異界渡りの姫を呼ぶために召喚術をつかったんですよね。

 しかも落ちてきた人を婚約者にすることを、王も認めていたんですよね。


「はっきり言って王太子の器でない方が王太子になってしまいました。しかし順序を壊すのは乱れの元です。足りないのは臣下が補えばよい事」

「しかしこのままでは、坊ちゃまの命すらあやうくなりかねません」

 マジですか!
 なんて怖いことを言うのでしょう。


「ですからシャルロット嬢。できうる限り速やかに色を纏ってください。色が変化した異界渡りの姫は、変化させた番のものと昔から決まっております」

 それってそれって。まさか!


「よろしいですか?純潔の乙女でも、心から婚約者を愛すれば色を染めることは可能です。それともシャルロット嬢。セディ坊ちゃまがお嫌いですか? セディ坊ちゃまがどうなってもいいとおっしゃいますか?」


 ブンブンと必死になって私は首を振りました。
 まさかセディが殺されてもいいなんて思ってませんとも。


 それにそれに、けっこうセディのことは好きかも……。
 少なくとも、あの偉そうな王太子なんかよりはずっと……。


「よろしいシャルロット嬢。少しは色の変化が進みましたね。この調子でどうかセディ坊ちゃまを大事にしてください。セディ坊ちゃまはあの召喚術に10年を費やしたのですよ。」

「はい、ミス・ブルックナー。私ができますことなら喜んでセディを支えますわ」

 私がそう答えるとミス・ブルックナーはにんまりと笑いました。

「よろしい。私が教えることはもう何もありません。明日からは専門の先生方がまいりますから、しっかり学ぶのですよ」

 うそー!
 つまりミス・ブルックナーって、可愛い教え子のセディの恋路を応援するために私の家庭教師になったんですの!

 お姉さまはこれをねらったんですのね!


 残念ながらどー考えても王太子殿下とセディとでは勝負になりませんわ。
 こんなに腹黒な方たちが付いているんですもの。

 私が驚きのあまりわたわたしていると、ミス・ブルックナーは、黙って手鏡を渡してくれました、

 恐る恐る覗き込んでみると、なんと私の姿は全く日本にいた時とは異なっていました。

 髪は青い光を帯びた銀色で、瞳は菫色に染まっています。
 身体は今までよりほっそらとしていますし、もともとキメの細かい肌はミルクみたいに白くなりました。

 しかも髪がさらさらと腰あたりまで伸びて、身体を覆っています。

 全く、これが私だとはとても思えません。
 ここまで変化してしまうものでしょうか。

 
 確かに私は、王太子と結婚させられるのは絶対に嫌だとおもいました。

 そしてどうしてもセディを守りたいとおもいました。
 ただそれだけだと思っていたのに、なんと正直に変化してしまったのでしょう。

 私はどーやらセディを本気で番だと認めたようです。

 番を持った異界渡りの姫が、こんなにも劇的に変化するなら、いつまでも黒髪の私は王太子の番だと勘繰られてもしかたなかったんですね。

 
 それを認めさせるためにミス・ブルックナーを使ってこんな大芝居をうったと……。


 確かにしょっぱなにミス・ブルックナーに鞭で打たれてから、私にとってはミス・ブルックナーはこの世で一番怖い人でした。

 そんな人の言葉ですから、必死で考えようとしますよね。
 同じことを、別の人に言われたら私は、はぐらかしてしまったかもしれません。

 本気で向き合わなければならないと、ミス・ブルックナーは私を追い込んでいったのです。



「ひどいわミス・ブルックナー。みんなして騙しましたのね」

 ミス・ブルックナーは今までみたことのないほど、柔らかに微笑みました。
 その笑顔を見て私は確信しました。

 ミス・ブルックナーは子供たちに慕われたナニーに違いありません。

 傘を持っていなくても、魔法が使えなくてもミス・ブルックナーみたいなナニーになら勉強を教えてもらいたいなぁと私は心から思いました。


「ミス・ブルックナー。どうもありがとうございました」
 私は思いっきりミス・ブルックナーに抱き着きました。

 ミス・ブルックナーは優しく私を抱きしめてくれました。
 
 そして耳元でささやきました。

「幸せになるんですよ」
 って。


 私はたった2日でミス・ブルックナーから卒業しました。
 それは私の力ではなく、全くミス・ブルックナーの力量によるものでした。

 教師というのは凄いものだなぁ。
 ミス・ブルックナーとお別れをしたあと、私はしみじみとそうおもいました。

 恩師といえる人がある人はとても幸せです。
 そして私の恩師はミス・ブルックナーです。

 これからきっと高名な先生方がいらっしゃるでしょうけれども、ミス・ブルックナーは別格なのだと、私は思うのでした。

 

「お帰りなさい」
  を言った時のセディは見ものでしたよ。

 感に堪えたようにこういったんです。

「僕の番になってくれますか?」

 私が頷くと私をだきしめたまま、いつまでも離そうとはしませんでした。
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