異世界図書館の幽霊って私のことですか?

木漏れ日

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結婚しちゃったのです

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「セディ。うん、もう。お寝坊さんね。ほら、鳥さんたちが水場で遊んでるわよ」

 私とセディは結婚式のあと、新婚旅行の代わりにお母さまから頂いた荘園に来ています。
 結婚式は、かなり盛大でした。

 何というか「魔法少女見参!」ってお話が大ヒットしたみたいで、その魔法少女の結婚式だっていうんで大騒ぎになって……

 うん、まさか結婚式まで黒歴史が影響するなんて思っていませんでした。

 ナオがせっせと作り上げた魔法少女の衣装が、なんだかすっごく人気になっちゃったらしくて、今や魔法使い女子の定番になってしまったのです。

 えーー。
 それで本来なら、少女さん限定衣装って部分が理解されないまま、舞台で上演されたもので……
 街中にけっこう魔法少女が溢れています。
 

 そんな恐ろしい世界から、さっさと逃げ出してこの鄙びた温泉街に引っ込んでいるって訳なんですよ。

「ロッテ、まだ寒いのになんだってそう簡単にベッドから抜け出せるんだろうねぇ」

 セディがぶつくさ言いながら起き出してきましたよ。

「おはよう、セディ。マールさんが暖かなスープを作ってくれていますわ。それに焼き立てのパンもね。顔を洗ってらっしゃいな。お食事にしましょう」

 私がセディに軽くおはようのキスをしたら、セディがしっかりと抱きしめてきたので、睨みながらそう言います。
 セディは面倒くさそうに、浄化の術式を使いました。

 冷たい水で顔を洗うのって気持ちがいいものなのにね。
 一緒に暮らすようになって、セディって猫みたいに暖かいところでごろごろしているのが好きだってわかりました。

 お父さまの屋敷にいる時のセディは、ちょっぴり頑張っているセディだったみたいです。
 私も、ぬくぬくごろごろが大好きですけれども、2人ともそんなだと食事すらままなりませんからね。

「あーー。帰りたくない。もう引退する。ねぇロッテ。僕たちずっとここでごろごろしていようよ。ロッテがいて。温泉があって。湖と山と森がある。他にはなんにもいらないよね」

 始りました。
 セディの王都に帰りたくない病が。

「セディ。あなたは王立魔法塔の筆頭魔術師でしょう? それに王太子殿下の結婚パーティでは、セディが夜空に美しい花々を描くって約束したよね。 しかも私はリリーの上級侍女としてお仕えすることになっているのよ」

「ロッテは真面目過ぎなんだよ。へーきだって。殿下はほっといたって結婚するし、リリーの侍女ならジェシカがいるじゃないかぁ」

 おーー。
 セディは本気でここに残るつもりみたいですけれどね。
 たぶん、もうすぐやってくると思いますよ。

 ほら。
 馬車がとまりました。
 きっとお兄さまです。

「よう。セディ。新婚休暇は半月だっていう申請が出ていたはずなんだがね。もう一カ月過ぎてしまったんだが、どうなっているのかな」

 お兄さまはかなりお怒りのようで、外套も取らなければ挨拶もなしに、いきなりセディを叱りつけています。

「お兄さま、いらっしゃいませ。お姉さまのお加減はいかがですか?」

 実はお姉さまは、赤ちゃんが出来たんです。
 つわりの時期はすぎて、そろそろ安定期に入る筈なんですけれど。

「あぁ、ロッテ。ありがとう。ようやく落ち着いてきたみたいだよ。生まれるまで気が気じゃないけれどね」

 お兄さまはお姉さまに赤ちゃんが出来てから、少しでも早く仕事を終えて家に帰ろうと必死なんです。
 それなのに弟が、いつまでも仕事をさぼってたら、そりゃ迎えにも来ようってもんですよね。

「兄上、いやぁ奇遇ですね。今日は王都に帰ろうかなぁと準備していたところなんですよ」

 やっぱりセディはお兄さまは苦手みたいです。
 急にきびきび、しゃっきりとしましたよ。

「なら、あの馬車共々、さっさとクレメンタイン公爵邸に転移させろ! お母さまもお待ちかねだ」

 お兄さまったら、ほんの少しの間もお姉さまから離れたくないんですね。
 赤ちゃんが生まれるまで、あと半年はありますのに。



「ただいま帰りました。お父さま。お母さま」

「遅くなって申し訳ございません。父上。母上。姉上の体調はいかがですか」

 セディはちゃんと王都に自分の屋敷を持っていたんですが、お兄さまたちも別居していますから、お母さまが寂しがるので、隣の離宮に手をいれて私たちの屋敷にすることになりました。

 私としても公爵邸の図書館からは、離れがたいものがありますから、大喜びでそれを受け入れたんです。

 お父さまたちが爵位をお兄さまに譲られる時には、館は出ますけれどあと少しだけ甘えさせてもらいます。

「お帰りなさいませ、若奥様。『お話の学び舎』ソサエティーと『癒しの手』ソサエティー。それにリリーさまから戻られたら、すぐに連絡を寄越すようにとのお手紙が、毎日届いておりますよ」

 ベッキーが困った顔でそう言います。
 若奥様って少し照れてしまいますけれど、もうお嬢様ではありませんからね。

 私が仕事モードになるころには、セディもたまっていた仕事に忙殺されていました。



「ねぇロッテ。ぼくら新婚だよね」

「だったらさぁ。どうしてもう少しイチャイチャする時間が取れないんだろうねぇ。あーー。ロッテ成分が足りなくていらいらしちゃうよ」

「セディの甘えん坊さん。オペラの招待状が届いていますわ。今夜いかがですか?」

「もちろん一緒にいくよ。ロッテ。久しぶりだねぇ。2人で外出するの。ロッテはずっと僕をほったらかしだったからね」

「リリーの結婚式までは、お互いすれ違ってばかりでしたものね。それにしてもセディの魔法は素晴らしかったわ。あんなに素敵な花火。私初めて見ましたもの」

 セディは王太子殿下の結婚式の夜、なんと壮大な花火と音楽そして映像を、王都の空に描き出して見せたんです。
 いまだに王都の人々の口にのぼるくらいなんですよ。

「ふふん。君の旦那さまは、王都一番の魔術師さまなんだぞ」

「ええ、私の旦那様は王都で一番素敵な旦那様よ。ねぇ旦那様。今夜のオペラ楽しみにしていますからね。早く帰ってらしてね」

「もちろんだとも。今日はロッテは『癒しの手』ソサエティーに行くんだったね」

「はい。リリーが南の離宮に新婚旅行に行かれたので、私も少しはゆっくりできそうなのよ。今夜はオペラ。そして明日はのんびりとね」

「のんびりとね。それが一番のご褒美だな。じゃぁ行ってくるよ」

 セディがチュッと私にキスをすると、楽し気にお仕事に向かいました。
 私たちは、お出かけ前やおやすみの前、そして目が覚めた時、いつだって挨拶はキスなんです。
 新婚さんってそんなものですよね。



 『癒しの手』ソサエティーの白亜の建物では、面接に訪れた令嬢たちが固い表情で控室で順番を待っています。

「ジェシカ。今日は新人の面接日でしょう? どうして私たちが呼ばれたの?」

 ジェシカの主催する『病気の子供を支援するグループ」の会合は、週の初めと決まっている筈です。
 こんな週末に呼ばれるのは初めてのことです。

「来てくれてありがとう。実はナオが子供病院での看護婦の制服についてアイデアがあるというから、あなたに来て貰ったのよ」

 みればナオの手元にはスケッチブックが置いてあります。
 私はなんだか嫌な予感がしました。
 あの黒歴史が蘇ります。

「ナオが言うには、子供たちは医者や看護師の白やグレーの制服に恐怖感を持っているっていうの。なるべく子供たちが安心できる服が必要だという提案なんだけどね」

 なるほど。
 確かに一理ありますよね。
 だけどなぜジェシカは、あんな風に奥歯にものが挟まったような言い方をするのかしら?

「ナオ。それでどんな制服なの?」

 ナオのスケッチブックには、セーラ―服風だの、ミニスカポリス風だの、お色気看護師風だの、ロリータ風だの、様々なコスプレ衣装が描かれています。

「ナオ。あなた一体、何考えているのよ!」

「あら、ロッテ。だってあの魔法少女ファッションは大流行したのよ。私はいわばファッションはリーダーなのよ。中途半端なファッションは出せないわ」

「いいこと。看護師さんや治癒師さんはお仕事しているんですからね。動きやすくて清潔なのが一番です!」

 もしかしてナオの趣味って……

 ナオが繰り出すアラビアンナイト風衣装や巫女服なんかを、ばっさばっさと却下していった結果、私はジェシカから戦力外通達を受けてしまいました。

 ナオが、私がいたら決まるものも決まらないと主張して、それが通ったのです。
 確かに私の代案は、あまりにもありきたりな服でしたけれど、治癒師にコスプレは必要ないはずです。


 とはいえ、とっとと部屋を追い出された私は、不安を抱えて帰宅しました。
 私も一応治癒師なので、変な制服は着たくありませんからね。


 それでも早く家に帰れたので、セディとのオペラも開園前からゆっくりと楽しめました。

 問題なのは魔法少女の衣装で、舞台映えを重視したんだとは思いますけれども、スカート丈が思いっきり短かかったんです。

 どうやら中にアンダースコートを履いているみたいですけれど、ちゃんとあれは事実じゃないと理解してくれていますよね?

 もしも私が本当にあんな衣装を着ていたと思われでもしたら、恥ずかしさで悶え死ぬレベルですよ。
 でもさすがにプロの舞台は、素晴らしいものでした。

 実際に戦闘に参加した私たちですら、王太子殿下の勇ましさとか、ロビン先生の冷静さだとか、セディの絢爛たる魔法に夢中になってしまいました。

 それに魔法少女たちは、とても健気で愛らしかったんです。

「セディ。とっても素敵な舞台だったわ。けれど本物のあなたは舞台のセディよりもずっと素敵よ」

「ロッテ。君だって、あの舞台の魔法少女より何倍も愛らしいよ」

 私たちはお互いをうっとりと見つめていました。
 バカップルと言われてもいいわ。
 だって私たち、お互いにとっても愛しあっているんですもの。

 
 こののち王太子が王になりリリーが王妃となった時、天才軍師や魔術師がその御世を支え続けたので、ゆるぎない安寧な世の中になりました。

 そしてこの時代には、とても可愛らしいファッションが流行しましたが、それは異界渡りの姫君が伝えたものだと言われています

 王や異界渡りの姫君たちには、多くの子供が生まれ国は栄え続けました。


 おしまい。
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感想 10

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みんなの感想(10件)

如月刹那
2017.10.13 如月刹那

完結おめでとぉございます!
(*´∀`)ノ<※。.:*:・'°
ロビン先生とナオのお話が読めるのを楽しみにしています!

2017.10.13 木漏れ日

如月さま。
ありがとうございました。

如月さまから頂いた感想のおかげで、無事に完結させることができました。
ナオのお話も、がんばりますので引き続きよろしくお願い致します。

解除
ツチノコ
2017.10.11 ツチノコ

( ゚Д゚)コスプレだと!?

2017.10.12 木漏れ日

ツチノコさま。
やっぱり、まずかった……?

感想書き込みありがとうございます。

解除
如月刹那
2017.10.04 如月刹那

セディさん…重い…想いが重いよ~…
= ノ≧3≦)ノ Σ(´□`;)
8時間で心配って…ロッテが気になって仕事が手に着かないのカナ(´ω`)?
日々、更新が待ち遠しいです!!

2017.10.05 木漏れ日

 如月さま。いつも感想ありがとうございます。
 そうですよねぇ。
 これはセディさんも、お叱りを受けるレベルかも?
 楽しみにしていただいて、すっごく嬉しいです。
 これからも、楽しんでいただけるようにがんばります。

解除

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