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檄文と襲撃
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王国は幼い少女を使って命を盾に、恭順を迫っている。
皇国は騙されている。いずれ王国に使い捨てられるぞ!
聖女は何も知らない傀儡にすぎない。
政治利用される痛ましい少女を助けよう。
皇国が、5つの都市を選定して、聖女巡回のスケジュールを発表した途端、どこからともなく、怪文書や檄文が皇国のいたるところで、バラまかれだした。
それはオルタナ教団と名乗る宗教組織で、女神が生まれる前にいたのは、原初の神オルタナである、ということらしい。
それでオルタナ教が言うには、癒しの力は、オルタナ神の加護によるもので、聖女はオルタナ神と共にあるべきだと主張している。
そんなこともあって、私を守る守護隊は、最近ピリピリしている。
オルタナ教は神の教えを守るための戦いを聖戦と呼んでいて、聖戦で死ねば、天国にいけるとかで、戦いでは死兵になることが多く、恐れられているからだ。
しかもレイを先頭に守備隊の多くが、帰路にある小国に、王国との同盟を呼びかける調略のために出払っていて、守りが薄くなっている。
まさかこのタイミングでオルタナ教団が出てくるとは、思っていなかったからだ。
今日も守護隊に向けて檄文が投げ入れられた。
「ねぇ、セン。この檄文と~ても良く出来てるよねぇ。」
「そんなもん、いつまでも読んでねぇで、トレーニングに集中しろ、気が乱れてるぞ。」
「はぁ~い。」
私はセンと一緒に霊力を高めるための、気のコントロールの真っ最中なんです。
1日2回も3回も霊力を使うなんて、やったことないし。
霊力を使った後、体調が悪いと熱をだして寝込むし。
まぁ気力だけでがんばっている状態です。
ともかく霊力を増やすことに専念するのが、私のお仕事ですよね。
セーラさまが恋しいよぉ。
なんか疲れたよ。
ぶちぶちと心の中で文句を垂れ流していると、なんだか嫌な気配が大勢こちらに押し寄せてくる。
「セン、なんだか大勢の敵がこっちに向かってくるよ、守備隊だけじゃ無理みたい。セン、守りを固めておいて。」
「よし、お前はここからでるな。大人しく息を潜めてろ。メリーベルこいつを頼んだぞ。」
センがでて、しばらくすると。
天幕の外が騒がしくなって、 怒鳴り合う声がここまで聞こえるようになった。
「聖女さまを、お救いしろ!」
「聖女さまを、政治の道具にさせるな!」
「聖女さまは、我々オルタナ教団がお守りする。」
ひぇ~ん、なんか危なそうな人たちが来てるみたいですよ。
なんかこういう狂信的な人たちって、苦手なんだよね。
話が通じる気がしないんだもん。
思わずメリーベルにしがみついてしまった。
メリーベルはしっかりと抱きかかえて
「姫さま、大丈夫ですよ。」
って背中をゆっくりと撫でてくれる。
私はメリーベルにしがみつきながら、小声で伝える。
「誰か天幕にいる。」
メリーべルは、太ももに仕込んだ短剣を手に取った。
「ほほぉ!本当になにもできない臆病な子どもじゃな。まぁその方が使いやすいか。」
誰もいない筈の天幕の隅に、黒いターバンを巻いた男が浮き上がってきた。
「姫さま、逃げて下さい!」
メリーベルは、短剣を構えると、私を背後にかばって叫んだ。
私は出口に向かって、すぐに駆けだしたが、その時天幕の入り口から、もうひとりの男が入ってきて、私の腕を捻じりあげる。
「痛い!嫌だ、離して」
痛みのあまり、涙が滲んでくる。
「おい、この娘か?」
「はい、若。この者が『姫様』と呼んでおりましたゆえ、間違いなかろうかと」
黒いターバンの男は、メリーベルの身体を投げ捨てて立ち上がった。
「メリーベル、メリーベル、いったいメリーベルに何をしたの、離して、離してよ。」
メリーベルの身体からは、真っ赤な血がどくどくと溢れだしていた。
拘束が解かれたので、メリーベルの側に駆け寄ると、すぐに治療を行った。
メリーベルの身体はみるみるうちに回復し、意識を取り戻す。
「姫さま、御無事ですか?」
「大丈夫じゃないのはメリーベルでしょ。まだ起きちゃ駄目よ。たくさん血が流れたんだから」
「ふん、力も本物のようだな。」
その声を聞いてゾッとする。
私の力を確認する為だけに、メリーベルに瀕死の重傷を与えることに、なんのためらいも見せなかった。
「教団の者どもも、哀れですな。若に利用されてるとも知らず、あの様子では、全員が死ぬまで戦うつもりですぞ。」
「ふん、死ねば天国にいけるそうだから、喜んでるだろ。おかげで上手くいった。それよりも、さっさといくぞ。爺」
若と呼ばれた男は、ひょいと私を抱え上げると
「しばらく静かにしてもらおう」というなり
軽く手を私の首元にあてたが、それだけで私は意識を失った。
私が意識を取り戻した時には、砂漠の真っ只中で、ラクダに揺られていた。
もっと正確にいえば、身体を布で覆われてそのうえで男の腕でしっかりと抱えられていたのだ。
私が身じろぎしたことで、男は私が気がついたとわかったのだろう。
「起きたか。口をしっかりと閉じて、ベールで顔を覆っておけ、さもないと砂が口に入って呼吸も苦しくなるぞ。」
私が声を出そうと口を開くと、たちまち喉に砂が舞い込んできて、ごほっごほっと咳き込んでしまった。
「だから言ったろ。これに懲りたら大人しくしておくことだ。」
男は愉快そうに笑ったので、むっとしたが、言い返しはしなかった。
砂漠の旅はとても過酷で、私ひとりでは、ほんの数メートルも歩けそうになかった。
もともと私はインドア派だし、この新しい身体は幼いうえに、前の身体よりもさらに虚弱だったのだから。
わずか数メートル歩くのすら、砂に足を取られて進めないのを見ると、男たちは私を好きなようにさせていた。
男たちにとって、私は放置すればすぐに死んでしまいそうな、あまりにも虚弱な生き物に見えた。
旅をしてわずか数日で、私はすっかり弱りこみ、熱をだし、うつらうつらとしていることが多くなっていった。
「おい、爺なんだこの生き物は、死んでしまうんじゃないのか?」
「カナリアの霊獣とのことですから、かなり弱い生き物かもしれませんな。まぁ砂漠にカナリアなんぞおりませんし、いたらすぐに死んでしまうでしょうしのう。」
「せっかく苦労して連れ出したというのに、死なれてたまるかよ。爺、進路変更だ。近くのオアシスで、しばらく休むぞ。」
「じゃが、若。王がお待ちかねなんですぞ。」
「殺したら何にもならんだろ。」
「ほほう、若が珍しくご執心じゃ。」
「ぬかせ、行くぞ」
若と呼ばれた男は、私を大事そうに包むと、またぞろラクダの上に抱え上げた。
「もうすぐオアシスだ。すぐに楽になるぞ。」
何度も何度も、そんな声が聞こえていたが、私は目をあけるのも辛かった。
それでもあまり必死に呼びかけるので、時々は目を開けて微笑んでみせた。
そうすると男は、びっくりしたように私の顔をまじまじとみるのだ。
自分で呼びかけておいて、びっくりするなんて変なの。
そんなことを思っていると、突然
「レティ、レティ、来て!」
と呼ぶセーラの声があたり一面に響き渡った。
その途端、私の身体は空間に溶けて転移した。
「レティ、レティ、レティ」
「なんてことなの!すぐに医者を!」
「おい、ナナしっかりしろ、死ぬんじゃねえぞ。」
「ナナ、ナナ、意識をしっかりもって。こっちを見なさい。寝てはだめですよナナ。」
なんだか沢山の人の声が、ぐわんぐわんとする。
口の中に何か押し込まれたと思ったら、水が流し込まれたので。ごくごくと飲んだ。
たっぷりの少し甘しょっぱい水を、嫌という程飲まされて、身体を水に浸たされ、さっぱりとした服を着せてもらった。
「よくがんばったね。もう休んでいいよ。」
レイのお許しがでたので、私はそのまま意識を手放した。
皇国は騙されている。いずれ王国に使い捨てられるぞ!
聖女は何も知らない傀儡にすぎない。
政治利用される痛ましい少女を助けよう。
皇国が、5つの都市を選定して、聖女巡回のスケジュールを発表した途端、どこからともなく、怪文書や檄文が皇国のいたるところで、バラまかれだした。
それはオルタナ教団と名乗る宗教組織で、女神が生まれる前にいたのは、原初の神オルタナである、ということらしい。
それでオルタナ教が言うには、癒しの力は、オルタナ神の加護によるもので、聖女はオルタナ神と共にあるべきだと主張している。
そんなこともあって、私を守る守護隊は、最近ピリピリしている。
オルタナ教は神の教えを守るための戦いを聖戦と呼んでいて、聖戦で死ねば、天国にいけるとかで、戦いでは死兵になることが多く、恐れられているからだ。
しかもレイを先頭に守備隊の多くが、帰路にある小国に、王国との同盟を呼びかける調略のために出払っていて、守りが薄くなっている。
まさかこのタイミングでオルタナ教団が出てくるとは、思っていなかったからだ。
今日も守護隊に向けて檄文が投げ入れられた。
「ねぇ、セン。この檄文と~ても良く出来てるよねぇ。」
「そんなもん、いつまでも読んでねぇで、トレーニングに集中しろ、気が乱れてるぞ。」
「はぁ~い。」
私はセンと一緒に霊力を高めるための、気のコントロールの真っ最中なんです。
1日2回も3回も霊力を使うなんて、やったことないし。
霊力を使った後、体調が悪いと熱をだして寝込むし。
まぁ気力だけでがんばっている状態です。
ともかく霊力を増やすことに専念するのが、私のお仕事ですよね。
セーラさまが恋しいよぉ。
なんか疲れたよ。
ぶちぶちと心の中で文句を垂れ流していると、なんだか嫌な気配が大勢こちらに押し寄せてくる。
「セン、なんだか大勢の敵がこっちに向かってくるよ、守備隊だけじゃ無理みたい。セン、守りを固めておいて。」
「よし、お前はここからでるな。大人しく息を潜めてろ。メリーベルこいつを頼んだぞ。」
センがでて、しばらくすると。
天幕の外が騒がしくなって、 怒鳴り合う声がここまで聞こえるようになった。
「聖女さまを、お救いしろ!」
「聖女さまを、政治の道具にさせるな!」
「聖女さまは、我々オルタナ教団がお守りする。」
ひぇ~ん、なんか危なそうな人たちが来てるみたいですよ。
なんかこういう狂信的な人たちって、苦手なんだよね。
話が通じる気がしないんだもん。
思わずメリーベルにしがみついてしまった。
メリーベルはしっかりと抱きかかえて
「姫さま、大丈夫ですよ。」
って背中をゆっくりと撫でてくれる。
私はメリーベルにしがみつきながら、小声で伝える。
「誰か天幕にいる。」
メリーべルは、太ももに仕込んだ短剣を手に取った。
「ほほぉ!本当になにもできない臆病な子どもじゃな。まぁその方が使いやすいか。」
誰もいない筈の天幕の隅に、黒いターバンを巻いた男が浮き上がってきた。
「姫さま、逃げて下さい!」
メリーベルは、短剣を構えると、私を背後にかばって叫んだ。
私は出口に向かって、すぐに駆けだしたが、その時天幕の入り口から、もうひとりの男が入ってきて、私の腕を捻じりあげる。
「痛い!嫌だ、離して」
痛みのあまり、涙が滲んでくる。
「おい、この娘か?」
「はい、若。この者が『姫様』と呼んでおりましたゆえ、間違いなかろうかと」
黒いターバンの男は、メリーベルの身体を投げ捨てて立ち上がった。
「メリーベル、メリーベル、いったいメリーベルに何をしたの、離して、離してよ。」
メリーベルの身体からは、真っ赤な血がどくどくと溢れだしていた。
拘束が解かれたので、メリーベルの側に駆け寄ると、すぐに治療を行った。
メリーベルの身体はみるみるうちに回復し、意識を取り戻す。
「姫さま、御無事ですか?」
「大丈夫じゃないのはメリーベルでしょ。まだ起きちゃ駄目よ。たくさん血が流れたんだから」
「ふん、力も本物のようだな。」
その声を聞いてゾッとする。
私の力を確認する為だけに、メリーベルに瀕死の重傷を与えることに、なんのためらいも見せなかった。
「教団の者どもも、哀れですな。若に利用されてるとも知らず、あの様子では、全員が死ぬまで戦うつもりですぞ。」
「ふん、死ねば天国にいけるそうだから、喜んでるだろ。おかげで上手くいった。それよりも、さっさといくぞ。爺」
若と呼ばれた男は、ひょいと私を抱え上げると
「しばらく静かにしてもらおう」というなり
軽く手を私の首元にあてたが、それだけで私は意識を失った。
私が意識を取り戻した時には、砂漠の真っ只中で、ラクダに揺られていた。
もっと正確にいえば、身体を布で覆われてそのうえで男の腕でしっかりと抱えられていたのだ。
私が身じろぎしたことで、男は私が気がついたとわかったのだろう。
「起きたか。口をしっかりと閉じて、ベールで顔を覆っておけ、さもないと砂が口に入って呼吸も苦しくなるぞ。」
私が声を出そうと口を開くと、たちまち喉に砂が舞い込んできて、ごほっごほっと咳き込んでしまった。
「だから言ったろ。これに懲りたら大人しくしておくことだ。」
男は愉快そうに笑ったので、むっとしたが、言い返しはしなかった。
砂漠の旅はとても過酷で、私ひとりでは、ほんの数メートルも歩けそうになかった。
もともと私はインドア派だし、この新しい身体は幼いうえに、前の身体よりもさらに虚弱だったのだから。
わずか数メートル歩くのすら、砂に足を取られて進めないのを見ると、男たちは私を好きなようにさせていた。
男たちにとって、私は放置すればすぐに死んでしまいそうな、あまりにも虚弱な生き物に見えた。
旅をしてわずか数日で、私はすっかり弱りこみ、熱をだし、うつらうつらとしていることが多くなっていった。
「おい、爺なんだこの生き物は、死んでしまうんじゃないのか?」
「カナリアの霊獣とのことですから、かなり弱い生き物かもしれませんな。まぁ砂漠にカナリアなんぞおりませんし、いたらすぐに死んでしまうでしょうしのう。」
「せっかく苦労して連れ出したというのに、死なれてたまるかよ。爺、進路変更だ。近くのオアシスで、しばらく休むぞ。」
「じゃが、若。王がお待ちかねなんですぞ。」
「殺したら何にもならんだろ。」
「ほほう、若が珍しくご執心じゃ。」
「ぬかせ、行くぞ」
若と呼ばれた男は、私を大事そうに包むと、またぞろラクダの上に抱え上げた。
「もうすぐオアシスだ。すぐに楽になるぞ。」
何度も何度も、そんな声が聞こえていたが、私は目をあけるのも辛かった。
それでもあまり必死に呼びかけるので、時々は目を開けて微笑んでみせた。
そうすると男は、びっくりしたように私の顔をまじまじとみるのだ。
自分で呼びかけておいて、びっくりするなんて変なの。
そんなことを思っていると、突然
「レティ、レティ、来て!」
と呼ぶセーラの声があたり一面に響き渡った。
その途端、私の身体は空間に溶けて転移した。
「レティ、レティ、レティ」
「なんてことなの!すぐに医者を!」
「おい、ナナしっかりしろ、死ぬんじゃねえぞ。」
「ナナ、ナナ、意識をしっかりもって。こっちを見なさい。寝てはだめですよナナ。」
なんだか沢山の人の声が、ぐわんぐわんとする。
口の中に何か押し込まれたと思ったら、水が流し込まれたので。ごくごくと飲んだ。
たっぷりの少し甘しょっぱい水を、嫌という程飲まされて、身体を水に浸たされ、さっぱりとした服を着せてもらった。
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