2回目チート人生、まじですか

ゆめ

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動き出した影と光

プチ会議

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「…まぁ、そういうことでしたら多少は大目に見ましょう。団長の話が本当でしたら早急に調べなければ行けない案件ですしね…」
「え、ちょ…1時間説教しといて大目に見られてるの…?うそやん…」
「だんちょ…よくこんなんを2日連続受けようと思えるな…」
「いや、好きで受けてるわけじゃないんですけどね???」

 正座で痺れた足を擦りながら立ち上がり執務室の椅子に座る。

 はぁーーーーーーーーーーー何椅子って素晴らしいね誰が考えてくれたんだろう。1時間正座してた私にとって天国でございます。はい、幸せ。こんな身近に幸せってころがっているのね…
 
「で、どう考える?」
「……そうですねぇ………あのような端の村を狙ったというからには何かしら理由があることは確かでしょう…魔族なんかが絡んでいるのなら尚更ですね。あの村が不都合…いえ、それなら直接村を攻撃することも可能ですね……ならば自然を装いあの村を弱体化、廃村にさせたかった。魔族は自分たちが関わってることを知られたくなかった、という所でしょうか」
「あんなめんどくせぇ方法使って時間を掛けてやってたんだからなぁ」
「うーーん…そこなんだよなぁ……アナラス、あそこの村の資料あるか?」
「えぇ、ここに」
「ありがとう」

 アナラスがいつの間に用意しといたのであろう。村の資料に目を通す。

「あそこの村の周辺は基本森しかねぇのか」
「えぇ、そうですね。あの村から1番近くの村となりますと少し距離があります」
「へぇ……しかも鉱山もあんのか…すげぇなここ」
「えぇ、ですがあまり技術が発達しておりませんので今のところそこからの回収は難しいのです。故にまだ手つかづですね」
「あそこから資源がとれるようになりゃ国の経済はかなり潤うだろーな…」
「ふーん……」

見ていた村周辺の地図を一枚めくり、別の資料を見る。

「多いなぁ」
「ん?…あぁ、農作物か。あそこは王都に売って収入を得てるからな。最近では見ねぇがいつもなら王都にあそこの村の農作物が並んでんだぞ」
「今は少ないのか」
「えぇ…農作物が育っていなかったというなら辻褄があいますね。売る余裕も無いのでしょう」

 ここの村の農作物が王都に…か…

「じゃあこの国の物価が変動したろ」
「えぇ、ここ近頃で物価は上昇しております」
「その事で何か変わるのか?」
「あぁ。混乱が起こったろ」
「よくお分かりで…えぇ、物価の上昇により国民が混乱、少なからず不満が溜まってしまってますね…」
「そうすると得する所は?」
「…!まさか!!!」
「多分な…」
「…?どゆこと?」

 1人意味がわからず首を傾げるセトルイスを俺とアナラスが視線を送る。

「こいつ…脳筋系?」
「えぇ…………………頭脳は3歳児です」
「おい!?!?」
「いいか?猿でもわかるように説明してやる」
「団長!?!?」
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