転生少女は自由に生きるっ！

9 入学式

今日は待ちに待った入学式！！
もうウッキウッキ度がMAXですよー！

私は準備を全て整えてエル兄様と馬車に乗り込む。

私が通う、ちょっと上流階級向けの学院は初等科から高等科までおんなじ敷地内にあるから、これから毎日エル兄様と一緒に学院にいけるのである！

エル兄様はちょっと過保護で困るところもあるけどだーいすきだから、ちょっとでも一緒に居られる時間が増えると思うとすっごい嬉しい！

そんな事を考えていると馬車が止まった。
どうやら学院に着いたようだ。

校門近くには真新しい制服を着た恐らく私と同世代くらいだと思われるちびっ子達がいっぱいいる。

この中からいつか大切な友達となるかもしれない子がいると思うと期待で胸が膨らみますねぇ！！


「エミ？ソワソワするのはわかるけれど今日は入学式ということで親達もいるから落ち着いて、失礼の無いようにね？」

「はっ！はい！」

げっ、あんまり辺りをキョロキョロしてるもんだからエル兄様に注意されちった・・
レディなんだからもうちょっと落ち着きを持たないとね！


～～～～～～


あ～～～！！なんで校長の話っていうものは全世界共通で長いの！！
まだ五歳の体の私には、なんだか面白味のない子守唄のように聞こえたよ・・・

明日からやっとクラスごとに分かれての授業が始まる。
そこに新たな出会いを期待しているエミなのでしたー！