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第四章「渇愛の奇魂」
第48話 御琴の想い
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「伊薙君、ピークも過ぎたからそろそろ休憩に入っていいわよ」
「はい。お疲れ様でした!」
午前の仕事を終え、海斗はエプロンを外した。初日は校内祭と言うこともあり人の入りもまだ余裕があるため高校生レストランの仕事にも皆余裕があった。むしろ、明日と明後日が本番だ。そのために皆余力を残しているようだった。
「……っ!」
右手首は朝から痛みが引かない。重い物は左手で持つなどして何とか負担がかからないようにしてはいたが、明日以降はもっと負担がかかるのは間違いない。深雪らに申し出ることも考えたが、そうなれば美波が責任を感じてしまうに違いない。
「……芦達祭が終わるまでは黙っておくか」
せめてどこかで手当てを。そう考えると、体育教師の咲耶は頼めない。教師としては必ず止めるに違いない。無茶をすることを叱られそうだが、ここは家に帰った時に武志に頼むのがいいかもしれない。
「海斗!」
レストランから出ると、そこには御琴が待っていた。彼女とはこれから一緒に芦達祭を回る約束をしている。
「待たせたか?」
「ううん、時間ぴったり。それより、これ見て!」
御琴は見るからに上機嫌だった。これから海斗と一緒に行動できるからだけではなく、その手に持っている新聞にあるようだった。
「お、芦原タイムズか」
「そうそう。それに、今日の地方版にも載ってるのよ。今やあたしたちは県内じゃちょっとした有名人ってわけ。控えーい」
「ははー。今日は、そんな御琴様と一緒に回れることを誇りに思わせていただきます」
「うむ。よろしい!」
胸を張る御琴に海斗も調子を合わせる。
御琴が指した記事には、御琴の去年の成績とまどかの記録会の成績が載っていた。これからの成長が期待できる二人として、県内でも注目の選手にあげられている。
「じゃあ、行こっか」
「そう言えば、どこへ行くか決めてるのか?」
「もち、片っ端からに決まってるでしょ!」
そのテンションの高さに思わず海斗は笑ってしまう。思えば去年はここに美波も加えて三人で回っていた。たった一年だが、自分たちの関係もだんだんと変わっていることを実感してきている。
「あ、海斗。フリマで『竜巻コアラVS外道ペンギン』のグッズ売ってるよ!」
「……なんだその映画」
謎のB級映画のタイトルに釣られて御琴が会場へ突入していく。海斗も去年、ここで野菜やお茶などを買っていたことを思い出し、財布の中身を計算しながら後を追った。
「えへへー、大漁大漁!」
そして、フリーマーケット会場から出た御琴は、喫茶スペースでジュースを飲みながら満足げに戦利品を眺めていた。明らかに使うかわからないようなものまで紙袋の中には入っている。
「買い込んだな……」
「……あたしもさすがに買いすぎたと思った」
果たしてスイッチ一つでバク転と側転が入れ替わるコアラの玩具などどこで使うのだろうか。アイスを食べながら海斗はぐるぐる回るコアラを見ていた。
「次はどうする?」
「うーん……」
海斗がパンフレットを開き、二人で各会場の出し物を確認するためにのぞき込む。が、すぐに御琴が距離を取った。
「どうした?」
「な、なんでもない」
思わず顔の距離が縮まったことに御琴はつい意識してしまい、顔を離していた。もう一度、今度は気合を入れて近づく。
「ねえ、海斗。ここ行かない?」
そして、指さしたのは三階の端の教室だった。
「お化け屋敷?」
「うん」
「いいけど……お前、お化けとか平気だったっけ?」
「あんまり得意じゃないけど、まあ高校生の出し物だし……海斗がいれば大丈夫かなって」
「……わ、わかった」
顔から火が出るような熱さを海斗は感じた。御琴も自分で言っていて恥ずかしがっている。最近の御琴は、こうやって時折ドキッとする仕草を見せて来る。海斗を意識するようになって、より女の子らしさを見せるようになったと言うべきか。
「い、行こうか」
「う、うん」
ぎこちない雰囲気のまま、二人はお化け屋敷が催されている教室へと向かった。学校祭では人気アトラクションの一つだが、校内祭の今日はあまり行列もできておらず、すぐに入れた。
「うう……作りものってわかっているけど、やっぱり怖い」
「痛い痛い。さりげなく肘を極めるな」
「あ、ごめん」
怖さを紛らわせようと海斗の腕にしがみついた御琴だが、力を入れすぎてしまって逆関節を取っていた。気を取り直して仕切りに沿って二人は歩き出す。
「……やっぱり締まらないなぁ、あたし」
「そうか?」
歩きながら、御琴はポツリと呟く。
「うん。ここを選んだのも、友達に色々聞いて『お化け屋敷なら合法的にくっつけるから』とか言われたからなのよね……フリマも一緒に買い物って思ったのに自分の好きなものばかり買っちゃうし」
「うーん……でも、俺はそれで良いと思ったけどな」
「え?」
「どっちかと言うと、俺は御琴が楽しんでいる姿を見れた方がいいな。変に飾らずに、御琴らしさを見せてくれた方が楽しい」
「そっか……」
海斗の腕を取る手に力がこもる。昔は側にいても何とも思わなかったのに、今は御琴は海斗に強い好意を抱いている。だからこそ、その行動を海斗も意識してしまう。
「うん。やっぱり、あたしらしいのが一番だよね。ありがと」
「あ、ああ……」
「……あのー、お二人さん。お化け無視してイチャイチャされると、こっちも立場無いんですけどー」
気づけば、白い布を被ったお化けが近くに立っていた。どうやら先ほどから驚かそうと近くで動いていたのだが二人とも気が付いていなかったらしい。
あまりに露骨に登場したものだから驚きを通り過ぎて普通の対応をしてしまう。
「せめてね、お化けをダシにイチャイチャするとか利用してくれるならわかるんですけどね」
「あはは……」
「な、なんかすいません」
「はいはい。後ろつっかえてるから、早く行って」
なぜかお化けに説教をされてしまった。二人は恐縮しながら先へ進もうと歩き出す。
「……まあ、このままくっついてくれるならこっちとしてもありがたいんだけど」
その瞬間、布の向こうから呟かれたその言葉を海斗は聞き逃さなかった。
「どういう意味だ、今の?」
「あ、いや。こっちの話で」
見てわかるほどにお化けが狼狽え始めた。海斗はこの教室の組を思い出す。
「そう言えばこの教室……担任は」
「ギクッ!?」
「母さん!」
「ちっ、バレた!」
白い布を取り、お化けが正体を見せる。海斗の母親で黒ジャージの体育教師、咲耶が現れた。
「よく正体を見破ったな、海斗!」
「この間の件で賭けはやめさせただろ!」
「それはお前の嫁に関してだ。今回はこの学校祭でお前に彼女ができるか否かだ!」
「参加者は誰だ、吐け!」
「胴元としてそれだけは言えない!」
白い布を翻し、咲耶が逃げ出す。まるで逃げ出す怪盗のマントの様だった。
「はっはっは。お前が嫁を作るまで母さんは諦めないからな! あ、成人までは健全なお付き合い限定だぞ。破ったら問答無用で生徒指導に入れる」
「何だその捨て台詞は!?」
捕まえようと手を伸ばすが、その前に咲耶はスタッフ専用の出入り口に逃げ込んでしまった。
「あはは……咲耶さんも芦達祭楽しんでるみたいね」
「……お化けよりよっぽど怖い」
残されたのは不気味なBGMと薄暗い中に取り残された二人。だが咲耶のお陰でお化け屋敷の雰囲気ではなくなってしまっていた。
「次、行くか」
「そうだね……あ」
「ん?」
御琴が近づいたと思った瞬間、海斗の頬に柔らかい感触があった。その意味を瞬時に理解した海斗は真っ赤になる。
「なっ!?」
「えへへー、これくらいなら咲耶さんも許してくれるんじゃない?」
「いや、お前……今の」
「海斗がまだ答えを出せないのは仕方ないからね。だから、あたしはあたしなりに精一杯頑張る。もしも、まどかを選んでも、美波んを選んでも、その時に後悔はしたくないから」
「え……美波?」
「海斗だって気付いているんでしょ。それとも、言わなきゃわからない?」
「……いや」
美波の好意。ずっと昔から一緒に居て、向けられてきた気持ちが徐々に変化しているのに、海斗もどこかで気が付き始めている。
誰も、その思いが真剣だからこそ海斗は真剣にその思いに応えなくてはならない。だからこそ海斗も迷い続けていた。
「あんまり女の子待たせたらダメだよ……って、海斗ならわかってるか。それじゃ、こう言っておいた方がいいかな」
海斗の胸を軽く叩き、御琴はそっとささやく。
「早くしないと、アプローチがもっと激しくなるかもよ?」
「お、おい!?」
「あはは。さあ、どうなるかな。でも美波んが本格的に参戦したら凄いことになるかも」
茶化すように笑うが、御琴はその瞳の奥に不安を抱いている。だが、そんな気持ちを隠すように海斗に言う。
「大丈夫。海斗なら真剣に選んだのは分かるから。誰も文句は言わないよ」
チャイムが鳴る。校内放送が中庭でイベントが始まると告げている。海斗もそろそろレストランの手伝いに戻らなくてはならない時間だった。
「付き合ってくれてありがとう海斗。楽しかったよ」
笑顔で踵を返す。御琴は振り向かずに一人でお化け屋敷から出ていくのだった。
「はい。お疲れ様でした!」
午前の仕事を終え、海斗はエプロンを外した。初日は校内祭と言うこともあり人の入りもまだ余裕があるため高校生レストランの仕事にも皆余裕があった。むしろ、明日と明後日が本番だ。そのために皆余力を残しているようだった。
「……っ!」
右手首は朝から痛みが引かない。重い物は左手で持つなどして何とか負担がかからないようにしてはいたが、明日以降はもっと負担がかかるのは間違いない。深雪らに申し出ることも考えたが、そうなれば美波が責任を感じてしまうに違いない。
「……芦達祭が終わるまでは黙っておくか」
せめてどこかで手当てを。そう考えると、体育教師の咲耶は頼めない。教師としては必ず止めるに違いない。無茶をすることを叱られそうだが、ここは家に帰った時に武志に頼むのがいいかもしれない。
「海斗!」
レストランから出ると、そこには御琴が待っていた。彼女とはこれから一緒に芦達祭を回る約束をしている。
「待たせたか?」
「ううん、時間ぴったり。それより、これ見て!」
御琴は見るからに上機嫌だった。これから海斗と一緒に行動できるからだけではなく、その手に持っている新聞にあるようだった。
「お、芦原タイムズか」
「そうそう。それに、今日の地方版にも載ってるのよ。今やあたしたちは県内じゃちょっとした有名人ってわけ。控えーい」
「ははー。今日は、そんな御琴様と一緒に回れることを誇りに思わせていただきます」
「うむ。よろしい!」
胸を張る御琴に海斗も調子を合わせる。
御琴が指した記事には、御琴の去年の成績とまどかの記録会の成績が載っていた。これからの成長が期待できる二人として、県内でも注目の選手にあげられている。
「じゃあ、行こっか」
「そう言えば、どこへ行くか決めてるのか?」
「もち、片っ端からに決まってるでしょ!」
そのテンションの高さに思わず海斗は笑ってしまう。思えば去年はここに美波も加えて三人で回っていた。たった一年だが、自分たちの関係もだんだんと変わっていることを実感してきている。
「あ、海斗。フリマで『竜巻コアラVS外道ペンギン』のグッズ売ってるよ!」
「……なんだその映画」
謎のB級映画のタイトルに釣られて御琴が会場へ突入していく。海斗も去年、ここで野菜やお茶などを買っていたことを思い出し、財布の中身を計算しながら後を追った。
「えへへー、大漁大漁!」
そして、フリーマーケット会場から出た御琴は、喫茶スペースでジュースを飲みながら満足げに戦利品を眺めていた。明らかに使うかわからないようなものまで紙袋の中には入っている。
「買い込んだな……」
「……あたしもさすがに買いすぎたと思った」
果たしてスイッチ一つでバク転と側転が入れ替わるコアラの玩具などどこで使うのだろうか。アイスを食べながら海斗はぐるぐる回るコアラを見ていた。
「次はどうする?」
「うーん……」
海斗がパンフレットを開き、二人で各会場の出し物を確認するためにのぞき込む。が、すぐに御琴が距離を取った。
「どうした?」
「な、なんでもない」
思わず顔の距離が縮まったことに御琴はつい意識してしまい、顔を離していた。もう一度、今度は気合を入れて近づく。
「ねえ、海斗。ここ行かない?」
そして、指さしたのは三階の端の教室だった。
「お化け屋敷?」
「うん」
「いいけど……お前、お化けとか平気だったっけ?」
「あんまり得意じゃないけど、まあ高校生の出し物だし……海斗がいれば大丈夫かなって」
「……わ、わかった」
顔から火が出るような熱さを海斗は感じた。御琴も自分で言っていて恥ずかしがっている。最近の御琴は、こうやって時折ドキッとする仕草を見せて来る。海斗を意識するようになって、より女の子らしさを見せるようになったと言うべきか。
「い、行こうか」
「う、うん」
ぎこちない雰囲気のまま、二人はお化け屋敷が催されている教室へと向かった。学校祭では人気アトラクションの一つだが、校内祭の今日はあまり行列もできておらず、すぐに入れた。
「うう……作りものってわかっているけど、やっぱり怖い」
「痛い痛い。さりげなく肘を極めるな」
「あ、ごめん」
怖さを紛らわせようと海斗の腕にしがみついた御琴だが、力を入れすぎてしまって逆関節を取っていた。気を取り直して仕切りに沿って二人は歩き出す。
「……やっぱり締まらないなぁ、あたし」
「そうか?」
歩きながら、御琴はポツリと呟く。
「うん。ここを選んだのも、友達に色々聞いて『お化け屋敷なら合法的にくっつけるから』とか言われたからなのよね……フリマも一緒に買い物って思ったのに自分の好きなものばかり買っちゃうし」
「うーん……でも、俺はそれで良いと思ったけどな」
「え?」
「どっちかと言うと、俺は御琴が楽しんでいる姿を見れた方がいいな。変に飾らずに、御琴らしさを見せてくれた方が楽しい」
「そっか……」
海斗の腕を取る手に力がこもる。昔は側にいても何とも思わなかったのに、今は御琴は海斗に強い好意を抱いている。だからこそ、その行動を海斗も意識してしまう。
「うん。やっぱり、あたしらしいのが一番だよね。ありがと」
「あ、ああ……」
「……あのー、お二人さん。お化け無視してイチャイチャされると、こっちも立場無いんですけどー」
気づけば、白い布を被ったお化けが近くに立っていた。どうやら先ほどから驚かそうと近くで動いていたのだが二人とも気が付いていなかったらしい。
あまりに露骨に登場したものだから驚きを通り過ぎて普通の対応をしてしまう。
「せめてね、お化けをダシにイチャイチャするとか利用してくれるならわかるんですけどね」
「あはは……」
「な、なんかすいません」
「はいはい。後ろつっかえてるから、早く行って」
なぜかお化けに説教をされてしまった。二人は恐縮しながら先へ進もうと歩き出す。
「……まあ、このままくっついてくれるならこっちとしてもありがたいんだけど」
その瞬間、布の向こうから呟かれたその言葉を海斗は聞き逃さなかった。
「どういう意味だ、今の?」
「あ、いや。こっちの話で」
見てわかるほどにお化けが狼狽え始めた。海斗はこの教室の組を思い出す。
「そう言えばこの教室……担任は」
「ギクッ!?」
「母さん!」
「ちっ、バレた!」
白い布を取り、お化けが正体を見せる。海斗の母親で黒ジャージの体育教師、咲耶が現れた。
「よく正体を見破ったな、海斗!」
「この間の件で賭けはやめさせただろ!」
「それはお前の嫁に関してだ。今回はこの学校祭でお前に彼女ができるか否かだ!」
「参加者は誰だ、吐け!」
「胴元としてそれだけは言えない!」
白い布を翻し、咲耶が逃げ出す。まるで逃げ出す怪盗のマントの様だった。
「はっはっは。お前が嫁を作るまで母さんは諦めないからな! あ、成人までは健全なお付き合い限定だぞ。破ったら問答無用で生徒指導に入れる」
「何だその捨て台詞は!?」
捕まえようと手を伸ばすが、その前に咲耶はスタッフ専用の出入り口に逃げ込んでしまった。
「あはは……咲耶さんも芦達祭楽しんでるみたいね」
「……お化けよりよっぽど怖い」
残されたのは不気味なBGMと薄暗い中に取り残された二人。だが咲耶のお陰でお化け屋敷の雰囲気ではなくなってしまっていた。
「次、行くか」
「そうだね……あ」
「ん?」
御琴が近づいたと思った瞬間、海斗の頬に柔らかい感触があった。その意味を瞬時に理解した海斗は真っ赤になる。
「なっ!?」
「えへへー、これくらいなら咲耶さんも許してくれるんじゃない?」
「いや、お前……今の」
「海斗がまだ答えを出せないのは仕方ないからね。だから、あたしはあたしなりに精一杯頑張る。もしも、まどかを選んでも、美波んを選んでも、その時に後悔はしたくないから」
「え……美波?」
「海斗だって気付いているんでしょ。それとも、言わなきゃわからない?」
「……いや」
美波の好意。ずっと昔から一緒に居て、向けられてきた気持ちが徐々に変化しているのに、海斗もどこかで気が付き始めている。
誰も、その思いが真剣だからこそ海斗は真剣にその思いに応えなくてはならない。だからこそ海斗も迷い続けていた。
「あんまり女の子待たせたらダメだよ……って、海斗ならわかってるか。それじゃ、こう言っておいた方がいいかな」
海斗の胸を軽く叩き、御琴はそっとささやく。
「早くしないと、アプローチがもっと激しくなるかもよ?」
「お、おい!?」
「あはは。さあ、どうなるかな。でも美波んが本格的に参戦したら凄いことになるかも」
茶化すように笑うが、御琴はその瞳の奥に不安を抱いている。だが、そんな気持ちを隠すように海斗に言う。
「大丈夫。海斗なら真剣に選んだのは分かるから。誰も文句は言わないよ」
チャイムが鳴る。校内放送が中庭でイベントが始まると告げている。海斗もそろそろレストランの手伝いに戻らなくてはならない時間だった。
「付き合ってくれてありがとう海斗。楽しかったよ」
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