14 / 27
少年と猫
幕間
しおりを挟む
ペンを止め、書きかけていた文章に目を滑らせる。
やや躊躇いもあったが、ページを丸めてノートから引きちぎった。まだ乾ききらないインクが指先を汚す。
この事件は、後に「シェラトゥ断章事変」と呼ばれることになる一連の騒動の始まりだったのかもしれない。
しかし、これを記録すべきではない気がしたのだ。
あの少年が事件に関わるきっかけになったのは間違いないが、この事件はあくまでも少年が猫を助けただけのものだ。
男は依頼を受け、宮廷魔術師の使い魔を釣るために猫を誘拐していた。
証拠もなしに書いても、後の記述の信憑性を損ねるだけだろう。
これまで集めた情報を確認しながら、ノートの白紙に新しい記録を綴っていく。
やはり、禁書庫が破られた夜の出来事を、一連の事件の始まりにすべきだ。
同じ孤児院を出た少女が巻き込まれた、寄宿学校で起きたあの事件を……。
やや躊躇いもあったが、ページを丸めてノートから引きちぎった。まだ乾ききらないインクが指先を汚す。
この事件は、後に「シェラトゥ断章事変」と呼ばれることになる一連の騒動の始まりだったのかもしれない。
しかし、これを記録すべきではない気がしたのだ。
あの少年が事件に関わるきっかけになったのは間違いないが、この事件はあくまでも少年が猫を助けただけのものだ。
男は依頼を受け、宮廷魔術師の使い魔を釣るために猫を誘拐していた。
証拠もなしに書いても、後の記述の信憑性を損ねるだけだろう。
これまで集めた情報を確認しながら、ノートの白紙に新しい記録を綴っていく。
やはり、禁書庫が破られた夜の出来事を、一連の事件の始まりにすべきだ。
同じ孤児院を出た少女が巻き込まれた、寄宿学校で起きたあの事件を……。
0
あなたにおすすめの小説
踏み台(王女)にも事情はある
mios
恋愛
戒律の厳しい修道院に王女が送られた。
聖女ビアンカに魔物をけしかけた罪で投獄され、処刑を免れた結果のことだ。
王女が居なくなって平和になった筈、なのだがそれから何故か原因不明の不調が蔓延し始めて……原因究明の為、王女の元婚約者が調査に乗り出した。
主人公の恋敵として夫に処刑される王妃として転生した私は夫になる男との結婚を阻止します
白雪の雫
ファンタジー
突然ですが質問です。
あなたは【真実の愛】を信じますか?
そう聞かれたら私は『いいえ!』『No!』と答える。
だって・・・そうでしょ?
ジュリアーノ王太子の(名目上の)父親である若かりし頃の陛下曰く「私と彼女は真実の愛で結ばれている」という何が何だか訳の分からない理屈で、婚約者だった大臣の姫ではなく平民の女を妃にしたのよ!?
それだけではない。
何と平民から王妃になった女は庭師と不倫して不義の子を儲け、その不義の子ことジュリアーノは陛下が側室にも成れない身分の低い女が産んだ息子のユーリアを後宮に入れて妃のように扱っているのよーーーっ!!!
私とジュリアーノの結婚は王太子の後見になって欲しいと陛下から土下座をされてまで請われたもの。
それなのに・・・ジュリアーノは私を後宮の片隅に追いやりユーリアと毎晩「アッー!」をしている。
しかも!
ジュリアーノはユーリアと「アッー!」をするにしてもベルフィーネという存在が邪魔という理由だけで、正式な王太子妃である私を車裂きの刑にしやがるのよ!!!
マジかーーーっ!!!
前世は腐女子であるが会社では働く女性向けの商品開発に携わっていた私は【夢色の恋人達】というBLゲームの、悪役と位置づけられている王太子妃のベルフィーネに転生していたのよーーーっ!!!
思い付きで書いたので、ガバガバ設定+矛盾がある+ご都合主義。
世界観、建築物や衣装等は古代ギリシャ・ローマ神話、古代バビロニアをベースにしたファンタジー、ベルフィーネの一人称は『私』と書いて『わたくし』です。
【完結】捨て去られた王妃は王宮で働く
ここ
ファンタジー
たしかに私は王妃になった。
5歳の頃に婚約が決まり、逃げようがなかった。完全なる政略結婚。
夫である国王陛下は、ハーレムで浮かれている。政務は王妃が行っていいらしい。私は仕事は得意だ。家臣たちが追いつけないほど、理解が早く、正確らしい。家臣たちは、王妃がいないと困るようになった。何とかしなければ…
【完結】私が愛されるのを見ていなさい
芹澤紗凪
恋愛
虐げられた少女の、最も残酷で最も華麗な復讐劇。(全6話の予定)
公爵家で、天使の仮面を被った義理の妹、ララフィーナに全てを奪われたディディアラ。
絶望の淵で、彼女は一族に伝わる「血縁者の姿と入れ替わる」という特殊能力に目覚める。
ディディアラは、憎き義妹と入れ替わることを決意。
完璧な令嬢として振る舞いながら、自分を陥れた者たちを内側から崩壊させていく。
立場と顔が入れ替わった二人の少女が織りなす、壮絶なダークファンタジー。
いっとう愚かで、惨めで、哀れな末路を辿るはずだった令嬢の矜持
空月
ファンタジー
古くからの名家、貴き血を継ぐローゼンベルグ家――その末子、一人娘として生まれたカトレア・ローゼンベルグは、幼い頃からの婚約者に婚約破棄され、遠方の別荘へと療養の名目で送られた。
その道中に惨めに死ぬはずだった未来を、突然現れた『バグ』によって回避して、ただの『カトレア』として生きていく話。
※悪役令嬢で婚約破棄物ですが、ざまぁもスッキリもありません。
※以前投稿していた「いっとう愚かで惨めで哀れだった令嬢の果て」改稿版です。文章量が1.5倍くらいに増えています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる