8 / 10
第8話 お茶会の視線
しおりを挟む
白灰宮の薔薇の庭園は、季節を問わず白い花が咲いている。
魔石を含んだ土壌のためか、この庭の薔薇だけは色素を持たない。純白の花弁が午前の光を受けて、硝子細工のように透き通っていた。
白いテーブルクロスの上に、侍女たちがティーセットを並べていく。銀のティーポット。薄い磁器のカップ。焼き菓子を盛った皿。マリエルが凛のドレスの裾を手早く直し、「よろしいかと存じます」と小さく頷いた。
「ありがとう、マリエル。……これ、何人くらい来るの?」
「本日は六名ほどかと。ランドール侯爵家のアシェル嬢もお見えになるとのことです」
(お茶会か。格闘家には最も縁遠いイベントだな。前世じゃ茶を飲むのは紙コップだったし、打ち上げは居酒屋だったし)
椅子に腰を下ろしながら、凛は内心でため息をついた。リゼットの身体は自然にドレスの裾を整え、背筋を伸ばし、手を膝の上に揃える。王女としての所作が骨に染み込んでいるらしい。凛の意思とは関係なく、身体が「正しい座り方」を覚えている。
(助かるけど、なんか居心地悪い。試合前の計量みたいに落ち着かない)
令嬢たちが一人、また一人と庭園に現れた。淡い色のドレスと日傘。柔らかな挨拶と社交辞令。「姫殿下のご快復をお慶び申し上げます」「お顔色がよろしくて安心いたしました」——凛はリゼットの微笑みで一人ひとりに応え、名前と家紋を記憶に刻んだ。
(ヴァルトハイム伯爵家の三女。フェーリクス男爵家の長女。……忠誠派っぽいけど、この辺の中小貴族は日和見に転ぶ可能性がある。昨日メモした買収貴族の一覧と照らし合わせないと)
お茶会の社交辞令を交わしながら、格闘家の脳は宮廷の力学を計算している。リゼットの口が「まあ、素敵な髪飾りですわね」と言っている間に、凛の頭は「この家はテオクラシアとの距離は」と分析を走らせている。
——そんな二重生活の最中に、庭園の入り口から新しい人影が現れた。
「遅参をお許しください、姫殿下」
黒い髪だった。
この宮廷では珍しい、短く揃えられた黒髪。耳にかけた髪の下に、碧い瞳が光っている。百六十四センチのすらりとした体躯。令嬢らしい淡紫のドレスを着ているが、どこか布地に着られている感じがした。服が似合っていないのではなく、中身がドレスの想定する人物像と微妙にずれている。
ランドール侯爵令嬢、アシェル。
「お気になさらないで、アシェル嬢。お席をどうぞ」
凛がリゼットの声で応えると、アシェルは丁寧に一礼して空いた椅子に向かった。
(ランドール侯爵令嬢アシェル。ゲームでは攻略対象じゃない。「姫の幼なじみの友人」として設定資料に名前が載ってた程度だ。個別の立ち絵もなかった)
アシェルが椅子に座った。
その瞬間、凛の視線が止まった。
(……座り方)
アシェルの背筋が、一直線に伸びていた。椅子の背もたれに体重を預けず、腰から上を自力で支えている。令嬢たちの座り方ではない。コルセットに支えられた姿勢でもない。
——あれは、自分の身体で姿勢を保つ訓練を受けた人間の座り方だ。
(貴族令嬢が身につける姿勢矯正は、もっと肩が開く。エチケットの座り方は肩甲骨を寄せて胸を張る形。あの子のは違う。背骨の軸だけで保ってる。あれは——)
凛は格闘技の構えを二十年以上練り込んだ人間だ。身体の使い方を見れば、その人間がどんな訓練を積んできたかが大まかにわかる。アシェルの座り方は、武道家のそれに近い。あるいは——
(……軍人?)
一瞬の違和感を、凛は飲み込んだ。
―――――✧ ❀ ✧―――――
お茶会が進む中で、凛はふと顔を上げた。
庭園の向こうに、回廊がある。白い柱が連なる二階の回廊。午前の光が柱の間に縞模様の影を落としている。
その柱の一本に、人影が寄りかかっていた。
金色の髪。長身の端正な横顔。エルヴィンだった。
(……兄上?)
エルヴィンは回廊の柱の傍に立ち、庭園のお茶会を遠くから見下ろしていた。参加するでもなく。声をかけるでもなく。ただ、そこにいる。
凛と目が合った。
距離があった。庭園から回廊までは三十メートルほど。しかし凛の格闘家としての視力は、その距離でもエルヴィンの表情を捉えた。
——何かを言おうとしていた。
唇がわずかに動いた。声は届かない。けれど口の形が「リゼ——」と動きかけて、止まった。
エルヴィンが口を閉じた。
碧い瞳が、一瞬だけ凛を見つめ、それから庭園のお茶会全体を——凛とアシェルが並んで座っている光景を俯瞰するように眺めた。
小さく頭を下げて、エルヴィンは回廊の奥に消えていった。
(……また。また黙った)
凛はティーカップに視線を戻した。白い磁器の中で、琥珀色の紅茶が揺れている。
(第一章の「よかった」の時と同じだ。何か言いかけて、飲み込んで、去っていく。ゲームのエルヴィンは、あんな顔をしなかった。あの人は何を抱えてるんだ。何を言いたいんだ)
問いかけたい衝動を、凛は押し殺した。今は別の疑念が、頭の中でずっと鳴り続けている。
(エルヴィンのことは後だ。今は——あの子だ)
凛の視線が、隣に座るアシェルに戻った。
―――――✧ ❀ ✧―――――
お茶会の話題は、庭園の花の手入れに移っていた。
ヴァルトハイム伯爵家の三女が、白薔薇の株分けについて語っている。「この品種は水捌けが良い土でないと根腐れしますのよ」——凛は頷きながら、意識の八割をアシェルに向けていた。
違和感は、座り方だけではなかった。
お茶会が始まって三十分ほどが経った頃。話題が宮廷の催事の手配に及んだとき、フェーリクス男爵家の令嬢が「アシェル様にも花飾りの選定にご参加いただけないかしら」と提案した。
アシェルが小さく頷いた。
「了解しました。では、そのように——」
令嬢たちは何の引っかかりもなく会話を続けた。
凛だけは、耳の奥で警報が鳴った。
(……今、「了解」って言った)
了解。軍隊用語だ。民間でも使われるが、この世界の令嬢が使う言葉ではない。「承知いたしました」「かしこまりました」が普通だ。
(偶然か? この世界にも似た表現があるのかもしれない。……いや、あのイントネーション。反射的に出た。噛まずに、ためらわずに、「了解」。あれは習慣だ)
凛はティーカップを口に運びながら、視界の端でアシェルの手元を観察した。
もう一つ、気になることがあった。アシェルのティーカップの持ち方だ。
令嬢たちは小指を軽く持ち上げるか、添える形でカップを持つ。エチケットの型。しかしアシェルは違った。親指と人差し指でハンドルを挟み、中指で底を支える。実用的な持ち方だ。美しさよりも安定性を優先している。
(あの持ち方、見覚えがある。——食堂で。自衛隊の食堂で。こぼさないこと、素早く飲めること。効率を重視した持ち方だ)
話題が庭園の地形に移った時だった。
「このお庭は丘の斜面にあるから、雨が降ると水の流れが変わりますわね」と誰かが言った。アシェルが僅かに首を傾げて、こう言った。
「この庭の等高線を見ると——あ、いえ、地形の起伏が美しいですわね」
空気が止まった——のは、凛の中だけだ。
他の令嬢たちは、アシェルの言い直しに気づいていない。「ええ、本当に。この傾斜がお花を美しく見せるのですわ」と会話が流れていく。
凛の心臓が、静かに速度を上げた。
(等高線。……等高線?)
等高線。地図に描かれる、標高を示す曲線。軍事地図の基礎中の基礎。この世界にも地図はあるが、「等高線」という概念を令嬢が日常会話で使うことはまずない。
(偶然じゃない。「了解」は一回なら偶然。でも「等高線」は偶然じゃない。この子は——地図を読む訓練を受けた人間だ)
凛は紅茶を一口含み、舌の上で温度を確かめるふりをしながら、アシェルの横顔を観察した。
アシェルは穏やかな表情でお茶会に参加していた。令嬢たちの会話に相槌を打ち、時折自分の意見を述べる。控えめだが的確な発言。品のある口調。ランドール侯爵家の令嬢として、完璧な振る舞い。
——しかし。
凛は見ていた。他の令嬢が話している間、アシェルの碧い瞳がほんの一瞬だけ変わる瞬間を。
瞼が微かに細くなる。虹彩の奥に冷たい光が走る。令嬢たちの会話を聞きながら——聞いているのではなく、選別している。どの情報が有用で、どの情報が無価値か。一瞬で判別して、不要なものを切り捨てている目だ。
(あの目)
凛は知っている。格闘家は相手の目を見る。構えを見る前に目を見る。目に意志が出るからだ。
アシェルの目は、令嬢の目ではなかった。あれは情報を扱う人間の目だ。分析者の目。大量の入力から必要なものだけを抽出する、訓練された知性の目だ。
(座り方。「了解」。ティーカップの持ち方。「等高線」。そしてあの目)
一つ一つは些細な違和感かもしれない。けれどそれが五つ重なった時、凛の中で確信に近いものが形を結び始めていた。
(この子は——この世界の人間じゃない)
心臓が速くなる。手の中のティーカップが微かに震えた。凛は両手でカップを包み込んで、震えを抑えた。
(まさか。まさか、この子も——)
魔石を含んだ土壌のためか、この庭の薔薇だけは色素を持たない。純白の花弁が午前の光を受けて、硝子細工のように透き通っていた。
白いテーブルクロスの上に、侍女たちがティーセットを並べていく。銀のティーポット。薄い磁器のカップ。焼き菓子を盛った皿。マリエルが凛のドレスの裾を手早く直し、「よろしいかと存じます」と小さく頷いた。
「ありがとう、マリエル。……これ、何人くらい来るの?」
「本日は六名ほどかと。ランドール侯爵家のアシェル嬢もお見えになるとのことです」
(お茶会か。格闘家には最も縁遠いイベントだな。前世じゃ茶を飲むのは紙コップだったし、打ち上げは居酒屋だったし)
椅子に腰を下ろしながら、凛は内心でため息をついた。リゼットの身体は自然にドレスの裾を整え、背筋を伸ばし、手を膝の上に揃える。王女としての所作が骨に染み込んでいるらしい。凛の意思とは関係なく、身体が「正しい座り方」を覚えている。
(助かるけど、なんか居心地悪い。試合前の計量みたいに落ち着かない)
令嬢たちが一人、また一人と庭園に現れた。淡い色のドレスと日傘。柔らかな挨拶と社交辞令。「姫殿下のご快復をお慶び申し上げます」「お顔色がよろしくて安心いたしました」——凛はリゼットの微笑みで一人ひとりに応え、名前と家紋を記憶に刻んだ。
(ヴァルトハイム伯爵家の三女。フェーリクス男爵家の長女。……忠誠派っぽいけど、この辺の中小貴族は日和見に転ぶ可能性がある。昨日メモした買収貴族の一覧と照らし合わせないと)
お茶会の社交辞令を交わしながら、格闘家の脳は宮廷の力学を計算している。リゼットの口が「まあ、素敵な髪飾りですわね」と言っている間に、凛の頭は「この家はテオクラシアとの距離は」と分析を走らせている。
——そんな二重生活の最中に、庭園の入り口から新しい人影が現れた。
「遅参をお許しください、姫殿下」
黒い髪だった。
この宮廷では珍しい、短く揃えられた黒髪。耳にかけた髪の下に、碧い瞳が光っている。百六十四センチのすらりとした体躯。令嬢らしい淡紫のドレスを着ているが、どこか布地に着られている感じがした。服が似合っていないのではなく、中身がドレスの想定する人物像と微妙にずれている。
ランドール侯爵令嬢、アシェル。
「お気になさらないで、アシェル嬢。お席をどうぞ」
凛がリゼットの声で応えると、アシェルは丁寧に一礼して空いた椅子に向かった。
(ランドール侯爵令嬢アシェル。ゲームでは攻略対象じゃない。「姫の幼なじみの友人」として設定資料に名前が載ってた程度だ。個別の立ち絵もなかった)
アシェルが椅子に座った。
その瞬間、凛の視線が止まった。
(……座り方)
アシェルの背筋が、一直線に伸びていた。椅子の背もたれに体重を預けず、腰から上を自力で支えている。令嬢たちの座り方ではない。コルセットに支えられた姿勢でもない。
——あれは、自分の身体で姿勢を保つ訓練を受けた人間の座り方だ。
(貴族令嬢が身につける姿勢矯正は、もっと肩が開く。エチケットの座り方は肩甲骨を寄せて胸を張る形。あの子のは違う。背骨の軸だけで保ってる。あれは——)
凛は格闘技の構えを二十年以上練り込んだ人間だ。身体の使い方を見れば、その人間がどんな訓練を積んできたかが大まかにわかる。アシェルの座り方は、武道家のそれに近い。あるいは——
(……軍人?)
一瞬の違和感を、凛は飲み込んだ。
―――――✧ ❀ ✧―――――
お茶会が進む中で、凛はふと顔を上げた。
庭園の向こうに、回廊がある。白い柱が連なる二階の回廊。午前の光が柱の間に縞模様の影を落としている。
その柱の一本に、人影が寄りかかっていた。
金色の髪。長身の端正な横顔。エルヴィンだった。
(……兄上?)
エルヴィンは回廊の柱の傍に立ち、庭園のお茶会を遠くから見下ろしていた。参加するでもなく。声をかけるでもなく。ただ、そこにいる。
凛と目が合った。
距離があった。庭園から回廊までは三十メートルほど。しかし凛の格闘家としての視力は、その距離でもエルヴィンの表情を捉えた。
——何かを言おうとしていた。
唇がわずかに動いた。声は届かない。けれど口の形が「リゼ——」と動きかけて、止まった。
エルヴィンが口を閉じた。
碧い瞳が、一瞬だけ凛を見つめ、それから庭園のお茶会全体を——凛とアシェルが並んで座っている光景を俯瞰するように眺めた。
小さく頭を下げて、エルヴィンは回廊の奥に消えていった。
(……また。また黙った)
凛はティーカップに視線を戻した。白い磁器の中で、琥珀色の紅茶が揺れている。
(第一章の「よかった」の時と同じだ。何か言いかけて、飲み込んで、去っていく。ゲームのエルヴィンは、あんな顔をしなかった。あの人は何を抱えてるんだ。何を言いたいんだ)
問いかけたい衝動を、凛は押し殺した。今は別の疑念が、頭の中でずっと鳴り続けている。
(エルヴィンのことは後だ。今は——あの子だ)
凛の視線が、隣に座るアシェルに戻った。
―――――✧ ❀ ✧―――――
お茶会の話題は、庭園の花の手入れに移っていた。
ヴァルトハイム伯爵家の三女が、白薔薇の株分けについて語っている。「この品種は水捌けが良い土でないと根腐れしますのよ」——凛は頷きながら、意識の八割をアシェルに向けていた。
違和感は、座り方だけではなかった。
お茶会が始まって三十分ほどが経った頃。話題が宮廷の催事の手配に及んだとき、フェーリクス男爵家の令嬢が「アシェル様にも花飾りの選定にご参加いただけないかしら」と提案した。
アシェルが小さく頷いた。
「了解しました。では、そのように——」
令嬢たちは何の引っかかりもなく会話を続けた。
凛だけは、耳の奥で警報が鳴った。
(……今、「了解」って言った)
了解。軍隊用語だ。民間でも使われるが、この世界の令嬢が使う言葉ではない。「承知いたしました」「かしこまりました」が普通だ。
(偶然か? この世界にも似た表現があるのかもしれない。……いや、あのイントネーション。反射的に出た。噛まずに、ためらわずに、「了解」。あれは習慣だ)
凛はティーカップを口に運びながら、視界の端でアシェルの手元を観察した。
もう一つ、気になることがあった。アシェルのティーカップの持ち方だ。
令嬢たちは小指を軽く持ち上げるか、添える形でカップを持つ。エチケットの型。しかしアシェルは違った。親指と人差し指でハンドルを挟み、中指で底を支える。実用的な持ち方だ。美しさよりも安定性を優先している。
(あの持ち方、見覚えがある。——食堂で。自衛隊の食堂で。こぼさないこと、素早く飲めること。効率を重視した持ち方だ)
話題が庭園の地形に移った時だった。
「このお庭は丘の斜面にあるから、雨が降ると水の流れが変わりますわね」と誰かが言った。アシェルが僅かに首を傾げて、こう言った。
「この庭の等高線を見ると——あ、いえ、地形の起伏が美しいですわね」
空気が止まった——のは、凛の中だけだ。
他の令嬢たちは、アシェルの言い直しに気づいていない。「ええ、本当に。この傾斜がお花を美しく見せるのですわ」と会話が流れていく。
凛の心臓が、静かに速度を上げた。
(等高線。……等高線?)
等高線。地図に描かれる、標高を示す曲線。軍事地図の基礎中の基礎。この世界にも地図はあるが、「等高線」という概念を令嬢が日常会話で使うことはまずない。
(偶然じゃない。「了解」は一回なら偶然。でも「等高線」は偶然じゃない。この子は——地図を読む訓練を受けた人間だ)
凛は紅茶を一口含み、舌の上で温度を確かめるふりをしながら、アシェルの横顔を観察した。
アシェルは穏やかな表情でお茶会に参加していた。令嬢たちの会話に相槌を打ち、時折自分の意見を述べる。控えめだが的確な発言。品のある口調。ランドール侯爵家の令嬢として、完璧な振る舞い。
——しかし。
凛は見ていた。他の令嬢が話している間、アシェルの碧い瞳がほんの一瞬だけ変わる瞬間を。
瞼が微かに細くなる。虹彩の奥に冷たい光が走る。令嬢たちの会話を聞きながら——聞いているのではなく、選別している。どの情報が有用で、どの情報が無価値か。一瞬で判別して、不要なものを切り捨てている目だ。
(あの目)
凛は知っている。格闘家は相手の目を見る。構えを見る前に目を見る。目に意志が出るからだ。
アシェルの目は、令嬢の目ではなかった。あれは情報を扱う人間の目だ。分析者の目。大量の入力から必要なものだけを抽出する、訓練された知性の目だ。
(座り方。「了解」。ティーカップの持ち方。「等高線」。そしてあの目)
一つ一つは些細な違和感かもしれない。けれどそれが五つ重なった時、凛の中で確信に近いものが形を結び始めていた。
(この子は——この世界の人間じゃない)
心臓が速くなる。手の中のティーカップが微かに震えた。凛は両手でカップを包み込んで、震えを抑えた。
(まさか。まさか、この子も——)
0
あなたにおすすめの小説
結婚30年、契約満了したので離婚しませんか?
おもちのかたまり
恋愛
恋愛・小説 11位になりました!
皆様ありがとうございます。
「私、旦那様とお付き合いも甘いやり取りもしたことが無いから…ごめんなさい、ちょっと他人事なのかも。もちろん、貴方達の事は心から愛しているし、命より大事よ。」
眉根を下げて笑う母様に、一発じゃあ足りないなこれは。と確信した。幸い僕も姉さん達も祝福持ちだ。父様のような力極振りではないけれど、三対一なら勝ち目はある。
「じゃあ母様は、父様が嫌で離婚するわけではないんですか?」
ケーキを幸せそうに頬張っている母様は、僕の言葉にきょとん。と目を見開いて。…もしかすると、母様にとって父様は、関心を向ける程の相手ではないのかもしれない。嫌な予感に、今日一番の寒気がする。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇
20年前に攻略対象だった父親と、悪役令嬢の取り巻きだった母親の現在のお話。
ハッピーエンド・バットエンド・メリーバットエンド・女性軽視・女性蔑視
上記に当てはまりますので、苦手な方、ご不快に感じる方はお気を付けください。
メインをはれない私は、普通に令嬢やってます
かぜかおる
ファンタジー
ヒロインが引き取られてきたことで、自分がラノベの悪役令嬢だったことに気が付いたシルヴェール
けど、メインをはれるだけの実力はないや・・・
だから、この世界での普通の令嬢になります!
↑本文と大分テンションの違う説明になってます・・・
ざまぁされるための努力とかしたくない
こうやさい
ファンタジー
ある日あたしは自分が乙女ゲームの悪役令嬢に転生している事に気付いた。
けどなんか環境違いすぎるんだけど?
例のごとく深く考えないで下さい。ゲーム転生系で前世の記憶が戻った理由自体が強制力とかってあんまなくね? って思いつきから書いただけなので。けど知らないだけであるんだろうな。
作中で「身近な物で代用できますよってその身近がすでにないじゃん的な~」とありますが『俺の知識チートが始まらない』の方が書いたのは後です。これから連想して書きました。
ただいま諸事情で出すべきか否か微妙なので棚上げしてたのとか自サイトの方に上げるべきかどうか悩んでたのとか大昔のとかを放出中です。見直しもあまり出来ないのでいつも以上に誤字脱字等も多いです。ご了承下さい。
恐らく後で消す私信。電話機は通販なのでまだ来てないけどAndroidのBlackBerry買いました、中古の。
中古でもノーパソ買えるだけの値段するやんと思っただろうけど、ノーパソの場合は妥協しての機種だけど、BlackBerryは使ってみたかった機種なので(後で「こんなの使えない」とぶん投げる可能性はあるにしろ)。それに電話機は壊れなくても後二年も経たないうちに強制的に買い換え決まってたので、最低限の覚悟はしてたわけで……もうちょっと壊れるのが遅かったらそれに手をつけてた可能性はあるけど。それにタブレットの調子も最近悪いのでガラケー買ってそっちも別に買い換える可能性を考えると、妥協ノーパソより有意義かなと。妥協して惰性で使い続けるの苦痛だからね。
……ちなみにパソの調子ですが……なんか無意識に「もう嫌だ」とエンドレスでつぶやいてたらしいくらいの速度です。これだって10動くっていわれてるの買ってハードディスクとか取り替えてもらったりしたんだけどなぁ。
はじめまして、私の知らない婚約者様
有木珠乃@『ヒロ弟』コミカライズ配信中
ファンタジー
ミルドレッド・カーマイン公爵令嬢は突然、学園の食堂で話しかけられる。
見覚えのない男性。傍らには豊満な体型の女性がいる。
けれどその女性から発せられた男性の名前には、聞き覚えがあった。
ミルドレッドの婚約者であるブルーノ王子であることを。
けれどミルドレッドの反応は薄い。なぜなら彼女は……。
この世界を乙女ゲームだと知った人々による、悪役令嬢とヒロイン、魔女の入れ替え話です。
悪役令嬢を救いたかったはずなのに、どうしてこんなことに?
※他サイトにも掲載しています。
ねえ、今どんな気持ち?
かぜかおる
ファンタジー
アンナという1人の少女によって、私は第三王子の婚約者という地位も聖女の称号も奪われた
彼女はこの世界がゲームの世界と知っていて、裏ルートの攻略のために第三王子とその側近達を落としたみたい。
でも、あなたは真実を知らないみたいね
ふんわり設定、口調迷子は許してください・・・
腹違いの妹にすべてを奪われた薄幸の令嬢が、義理の母に殴られた瞬間、前世のインテリヤクザなおっさんがぶちギレた場合。
灯乃
ファンタジー
十二歳のときに母が病で亡くなった途端、父は後妻と一歳年下の妹を新たな『家族』として迎え入れた。
彼らの築く『家族』の輪から弾き出されたアニエスは、ある日義母の私室に呼び出され――。
タイトル通りのおっさんコメディーです。
【完結】乙女ゲーム開始前に消える病弱モブ令嬢に転生しました
佐倉穂波
恋愛
転生したルイシャは、自分が若くして死んでしまう乙女ゲームのモブ令嬢で事を知る。
確かに、まともに起き上がることすら困難なこの体は、いつ死んでもおかしくない状態だった。
(そんな……死にたくないっ!)
乙女ゲームの記憶が正しければ、あと数年で死んでしまうルイシャは、「生きる」ために努力することにした。
2023.9.3 投稿分の改稿終了。
2023.9.4 表紙を作ってみました。
2023.9.15 完結。
2023.9.23 後日談を投稿しました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる