775 / 976
小さな恋に花束を 9
しおりを挟む
アビーとの出会いでカティは少しずつ料理を覚えるようになった。
大体焦げていて野菜は生焼けだけど、この程度は山の家で高校生に料理をさせた時に経験済みの想定内なので生でも食べれる野菜を中心に用意して料理をさせていた。勿論それで時間を取られるのもばかばかしいので一品だけ作らせている。他は簡単に冷凍食品や俺が合間合間に作る料理で食卓は完成させていた。
あの水野料理がこんなはるか遠い場所でお役にたつとはと密かに感動しながらゴリゴリと歯ごたえのあるシチューのニンジンを申し訳なさそうな顔をするカティの目の前で噛み砕いて食べるのだった。ちなみにジャガイモはとろとろになって崩れて存在が不明になっている。きっとジャガイモとニンジンを煮込む時間が逆転してたら丁度よかったのだろうなとニンジンと一緒に鍋に放り込んだ本日のお肉はソーセージなので問題なく頂けた。
ほら、命にかかわる問題になるからね。
自分の危機管理能力の高さにここまで追い詰めてくれた水野をほんと褒め称えたい。
「おかしいなあ。絶対失敗しないシチューって言う触れ込みだったのに」
カティもガリガリとニンジンを齧りながら
「ジャガイモとニンジンの入れる順番だけ間違えただけじゃないか。
まだ食べれるぐらいだから問題ないだろ」
ジャガイモの存在が溶け込んでしまったシチューを口へ運びながら
「アヤト知ってる?それぜんぜん慰めになってないよ?
失敗したカティが言える事じゃないけど、ニンジンとジャガイモの見分けぐらい付くのに、間違えたってすごい致命的な問題なんだよ?」
「それが自分で分かっているのなら次は失敗しないな」
冷静に言いながらプリッと皮が弾けそうになってるソーセージを噛み砕く。
見るからにおいしそうな肉屋のソーセージはピリッと胡椒が効いていて弾けた皮からあふれ出る肉汁は期待以上で思わず笑みが浮かんでしまう。
「ふん!良いもん!次は絶対アヤトをぎゃふんと言わせるんだから!」
「料理でぎゃふんって、失敗フラグを自ら立ててどうする」
「違う!美味しくって「また作ってください」って言わせてやるってこと!」
「悪いが俺はかなり舌が肥えてるぞ。せいぜいがんばるんだな」
「くー!!!ムカつく!」
「ムカつくのは人並みに料理が作れるようになってからだな」
その程度にカティの料理成功率は悪い。
普通数字が好きならば食材の目方や調理時間を気にして科学の実験如ききっちりと計って来るものだと思っていたのにだ。
「少し柔らかめの方が好きだから」
とか
「薄味ぐらいが好きだけどいいかな?」
なんて謎の言葉を裏切る事を連日繰り広げてくれた。
柔らかめの方が好きだからと言って煮込み時間を長くしたら水分が飛んでこんがりと焦げるぐらいになったり、薄味ぐらいが好きだと言っていたのにまったく味がしないとか毎度毎度奇跡を起こしてくれているので今回のニンジンがかなり固め位はまずまず成功の内と考えても良いだろう。じゃないと次のご飯が食べれない。
何とか自分で自分を誤魔化して鮭のムニエルを食べながら
「所で卒論の進み具合はどうだ?」
「ほぼほぼ終わりだよ。今度こそ教授にパーフェクトって言わせるんだから!」
そんな気合を入れる様子を微笑ましく見ながら
「まだ言われた事ないんだ」
「ないよ!悪い!」
逆切れする様子は多分追い込まれて焦っているからだろう。
「明後日カレッジに戻るって言うのにだいじょぶか?」
「だ、大丈夫。教授の授業まで三日間の猶予があるから、最悪何とかなるから」
つまり全然問題ないわけじゃないと言う事だ。むしろ
「大問題じゃないか……」
信じられん。料理をしてる場合じゃないだろうと睨みつければ
「アヤトみたいな優等生は知らないかもしれないけどね、多分ここで提出してももう一度リテイクくらうのは判ってるの。
だから今回は何とか形が出来れば今回のミッションはクリアなの。後半の手抜きになりがちな所をもう一回つめれば問題なくて……」
ポロリと涙が落ちた。
「何でよりによって一番気位の難しい教授が卒論担当になったんだろう」
「いや、気位の難しい教授なら他にもいくらでもいるだろう」
単に相性の問題だと言うも
「どのみち今日は少し休んだ方がいい」
目の下の隈の酷さにこれでは眠くても逆に眠れない状態じゃないのではと思えば
「そうは思うんだけどね。一人でいるといろいろ考えちゃうから寝れなくってね。
だったら起きて少しでも卒論進める方が建設的でしょ」
この向上心はどうだと言うように胸を張るカティに
「心意気は立派だが効率が落ちてる時点で悪循環に入ってる。
リフレッシュのつもりでさせていた料理でもリフレッシュで来てない時点で今夜ぐらいはしっかり寝た方がいい。寝れなくても横になって目を瞑っているだけで十分体は休まるからな」
そう言う物だと言えば
「アヤトもそんな時在ったの?」
心配げなカティの視線に
「あったような無かったような。ただ俺の側に正真正銘の不眠症がいてな、今でこそ平均四時間は続けて寝れるようになったって不眠症脱却した人がいたから。それを思えばぜんぜん不眠症じゃなかったな」
寝て悪夢を見てうなされて起きて、それの繰り返し。
身体も頭も休まらないけど、それでも睡眠時間は十分確保できていた。
「そんな人から寝れない時の対策として部屋を暗くして目を瞑って横になってればそれだけで十分体は休まるってアドバイスにならないアドバイスを貰ってさ……
寝れないのなら話しをしながら寝ようかって、布団を並べて意味のない事をずっとしゃべってたっけ」
主にどこの酒が美味いとか、どの銘柄が良いかとか。
俺が当時未成年と分かって話しをしてるのかとあのクソ教師に腹を立てるも、無事成人を迎えた時その時に話していたお酒を買い揃えて先生と呑んだのは良い思い出となっていた。
そこでふと思いついた。
「折角だから隣で寝てやろうか」
ニヤニヤと下卑た笑みを浮かべながら言えばカティはセクハラだと真っ赤になって憤慨していた物の
「だけど夜中中お喋りしながら寝るのは魅力的だね」
思わず耳を疑った。
「ほら、ずっと寄宿生活してたから友達とそう言う風に夜中中お喋りしながらっていうの、ちょっと憧れてたんだ」
まさかのお嬢様生活の弊害がこんな形で出て来るなんて……
「お前は少しは異性を警戒しろ」
年長者からの教育的指導。
「もちろんするわよ。だけどアヤトだから間違えは起きないじゃないの。
それぐらいには信頼してるのよ」
まったく嬉しくない信頼に少しからかうつもりで言った言葉に俺は俺を恨むのだった。
大体焦げていて野菜は生焼けだけど、この程度は山の家で高校生に料理をさせた時に経験済みの想定内なので生でも食べれる野菜を中心に用意して料理をさせていた。勿論それで時間を取られるのもばかばかしいので一品だけ作らせている。他は簡単に冷凍食品や俺が合間合間に作る料理で食卓は完成させていた。
あの水野料理がこんなはるか遠い場所でお役にたつとはと密かに感動しながらゴリゴリと歯ごたえのあるシチューのニンジンを申し訳なさそうな顔をするカティの目の前で噛み砕いて食べるのだった。ちなみにジャガイモはとろとろになって崩れて存在が不明になっている。きっとジャガイモとニンジンを煮込む時間が逆転してたら丁度よかったのだろうなとニンジンと一緒に鍋に放り込んだ本日のお肉はソーセージなので問題なく頂けた。
ほら、命にかかわる問題になるからね。
自分の危機管理能力の高さにここまで追い詰めてくれた水野をほんと褒め称えたい。
「おかしいなあ。絶対失敗しないシチューって言う触れ込みだったのに」
カティもガリガリとニンジンを齧りながら
「ジャガイモとニンジンの入れる順番だけ間違えただけじゃないか。
まだ食べれるぐらいだから問題ないだろ」
ジャガイモの存在が溶け込んでしまったシチューを口へ運びながら
「アヤト知ってる?それぜんぜん慰めになってないよ?
失敗したカティが言える事じゃないけど、ニンジンとジャガイモの見分けぐらい付くのに、間違えたってすごい致命的な問題なんだよ?」
「それが自分で分かっているのなら次は失敗しないな」
冷静に言いながらプリッと皮が弾けそうになってるソーセージを噛み砕く。
見るからにおいしそうな肉屋のソーセージはピリッと胡椒が効いていて弾けた皮からあふれ出る肉汁は期待以上で思わず笑みが浮かんでしまう。
「ふん!良いもん!次は絶対アヤトをぎゃふんと言わせるんだから!」
「料理でぎゃふんって、失敗フラグを自ら立ててどうする」
「違う!美味しくって「また作ってください」って言わせてやるってこと!」
「悪いが俺はかなり舌が肥えてるぞ。せいぜいがんばるんだな」
「くー!!!ムカつく!」
「ムカつくのは人並みに料理が作れるようになってからだな」
その程度にカティの料理成功率は悪い。
普通数字が好きならば食材の目方や調理時間を気にして科学の実験如ききっちりと計って来るものだと思っていたのにだ。
「少し柔らかめの方が好きだから」
とか
「薄味ぐらいが好きだけどいいかな?」
なんて謎の言葉を裏切る事を連日繰り広げてくれた。
柔らかめの方が好きだからと言って煮込み時間を長くしたら水分が飛んでこんがりと焦げるぐらいになったり、薄味ぐらいが好きだと言っていたのにまったく味がしないとか毎度毎度奇跡を起こしてくれているので今回のニンジンがかなり固め位はまずまず成功の内と考えても良いだろう。じゃないと次のご飯が食べれない。
何とか自分で自分を誤魔化して鮭のムニエルを食べながら
「所で卒論の進み具合はどうだ?」
「ほぼほぼ終わりだよ。今度こそ教授にパーフェクトって言わせるんだから!」
そんな気合を入れる様子を微笑ましく見ながら
「まだ言われた事ないんだ」
「ないよ!悪い!」
逆切れする様子は多分追い込まれて焦っているからだろう。
「明後日カレッジに戻るって言うのにだいじょぶか?」
「だ、大丈夫。教授の授業まで三日間の猶予があるから、最悪何とかなるから」
つまり全然問題ないわけじゃないと言う事だ。むしろ
「大問題じゃないか……」
信じられん。料理をしてる場合じゃないだろうと睨みつければ
「アヤトみたいな優等生は知らないかもしれないけどね、多分ここで提出してももう一度リテイクくらうのは判ってるの。
だから今回は何とか形が出来れば今回のミッションはクリアなの。後半の手抜きになりがちな所をもう一回つめれば問題なくて……」
ポロリと涙が落ちた。
「何でよりによって一番気位の難しい教授が卒論担当になったんだろう」
「いや、気位の難しい教授なら他にもいくらでもいるだろう」
単に相性の問題だと言うも
「どのみち今日は少し休んだ方がいい」
目の下の隈の酷さにこれでは眠くても逆に眠れない状態じゃないのではと思えば
「そうは思うんだけどね。一人でいるといろいろ考えちゃうから寝れなくってね。
だったら起きて少しでも卒論進める方が建設的でしょ」
この向上心はどうだと言うように胸を張るカティに
「心意気は立派だが効率が落ちてる時点で悪循環に入ってる。
リフレッシュのつもりでさせていた料理でもリフレッシュで来てない時点で今夜ぐらいはしっかり寝た方がいい。寝れなくても横になって目を瞑っているだけで十分体は休まるからな」
そう言う物だと言えば
「アヤトもそんな時在ったの?」
心配げなカティの視線に
「あったような無かったような。ただ俺の側に正真正銘の不眠症がいてな、今でこそ平均四時間は続けて寝れるようになったって不眠症脱却した人がいたから。それを思えばぜんぜん不眠症じゃなかったな」
寝て悪夢を見てうなされて起きて、それの繰り返し。
身体も頭も休まらないけど、それでも睡眠時間は十分確保できていた。
「そんな人から寝れない時の対策として部屋を暗くして目を瞑って横になってればそれだけで十分体は休まるってアドバイスにならないアドバイスを貰ってさ……
寝れないのなら話しをしながら寝ようかって、布団を並べて意味のない事をずっとしゃべってたっけ」
主にどこの酒が美味いとか、どの銘柄が良いかとか。
俺が当時未成年と分かって話しをしてるのかとあのクソ教師に腹を立てるも、無事成人を迎えた時その時に話していたお酒を買い揃えて先生と呑んだのは良い思い出となっていた。
そこでふと思いついた。
「折角だから隣で寝てやろうか」
ニヤニヤと下卑た笑みを浮かべながら言えばカティはセクハラだと真っ赤になって憤慨していた物の
「だけど夜中中お喋りしながら寝るのは魅力的だね」
思わず耳を疑った。
「ほら、ずっと寄宿生活してたから友達とそう言う風に夜中中お喋りしながらっていうの、ちょっと憧れてたんだ」
まさかのお嬢様生活の弊害がこんな形で出て来るなんて……
「お前は少しは異性を警戒しろ」
年長者からの教育的指導。
「もちろんするわよ。だけどアヤトだから間違えは起きないじゃないの。
それぐらいには信頼してるのよ」
まったく嬉しくない信頼に少しからかうつもりで言った言葉に俺は俺を恨むのだった。
262
あなたにおすすめの小説
初夜に暴言を吐いた夫は後悔し続ける──10年後の償い【完結保証】
星森 永羽
恋愛
王命により、辺境伯ロキアのもとへ嫁いだのは、金髪翠眼の美しき公爵令嬢スフィア。
だが、初夜に彼が告げたのは、愛も権限も与えないという冷酷な宣言だった。噂に踊らされ、彼女を「穢れた花嫁」と罵ったロキア。
しかし、わずか一日でスフィアは姿を消し、教会から届いたのは婚姻無効と慰謝料請求の書状──。
王と公爵の怒りを買ったロキアは、爵位も領地も名誉も奪われ、ただの補佐官として生きることに。
そして十年後、運命のいたずらか、彼は被災地で再びスフィアと出会う。
地位も捨て、娘を抱えて生きる彼女の姿に、ロキアの胸に去来するのは、悔恨と赦しを乞う想い──。
⚠️本作はAIの生成した文章を一部に使用しています。
五年後、元夫の後悔が遅すぎる。~娘が「パパ」と呼びそうで困ってます~
放浪人
恋愛
「君との婚姻は無効だ。実家へ帰るがいい」
大聖堂の冷たい石畳の上で、辺境伯ロルフから突然「婚姻は最初から無かった」と宣告された子爵家次女のエリシア。実家にも見放され、身重の体で王都の旧市街へ追放された彼女は、絶望のどん底で愛娘クララを出産する。
生き抜くために針と糸を握ったエリシアは、持ち前の技術で不思議な力を持つ「祝布(しゅくふ)」を織り上げる職人として立ち上がる。施しではなく「仕事」として正当な対価を払い、決して土足で踏み込んでこない救恤院の監督官リュシアンの温かい優しさに触れエリシアは少しずつ人間らしい心と笑顔を取り戻していった。
しかし五年後。辺境を襲った疫病を救うための緊急要請を通じ、エリシアは冷酷だった元夫ロルフと再会してしまう。しかも隣にいる娘の青い瞳は彼と瓜二つだった。
「すまない。私は父としての責任を果たす」
かつての合理主義の塊だった元夫は、自らの過ちを深く悔い、家の権益を捨ててでも母子を守る「強固な盾」になろうとする。娘のクララもまた、危機から救ってくれた彼を「パパ」と呼び始めてしまい……。
だが、どんなに後悔されても、どんなに身を挺して守られても、一度完全に壊された関係が元に戻ることは絶対にない。エリシアが真の伴侶として選ぶのは、凍えた心を溶かし、温かい日常を共に歩んでくれたリュシアンただ一人だった。
これは、全てを奪われた一人の女性が母として力強く成長し誰にも脅かされることのない「本物の家族」と「静かで確かな幸福」を自分の手で選び取るまでの物語。
精霊に愛された錬金術師、チートすぎてもはや無敵!?
あーもんど
ファンタジー
精霊の愛し子で、帝国唯一の錬金術師である公爵令嬢プリシラ。
彼女は今日もマイペースに、精霊達と楽しくモノ作りに励む。
ときどき、悪人を断罪したり人々を救ったりしながら。
◆小説家になろう様にて、先行公開中◆
◆三人称視点で本格的に書くのは初めてなので、温かい目で見守っていただけますと幸いです◆
転生幼子は生きのびたい
えぞぎんぎつね
ファンタジー
大貴族の次男として生まれたノエルは、生後八か月で誘拐されて、凶悪な魔物が跋扈する死の山に捨てられてしまった。
だが、ノエルには前世の記憶がある。それに優れた魔法の才能も。
神獣の猫シルヴァに拾われたノエルは、親を亡くした赤ちゃんの聖獣犬と一緒に、神獣のお乳を飲んで大きくなる。
たくましく育ったノエルはでかい赤ちゃん犬と一緒に、元気に楽しく暮らしていくのだった。
一方、ノエルの生存を信じている両親はノエルを救出するために様々な手段を講じていくのだった。
※ネオページ、カクヨムにも掲載しています
ダンジョンを拾ったので、スキル〈ホームセンター〉で好き勝手リフォームします
ランド犬
ファンタジー
異世界に転移した佐々木悠人は、召喚でも勇者でもなかった。ただ迷い込んだ先で見つけたのは、王都を望む郊外にひっそりと口を開けるダンジョン。足を踏み入れた瞬間、発動したスキルは
――〈ホームセンター〉
壁を張り替え、部屋を増やし、畑や牧場、カフェまで作れる不可思議な力だった。
気ままに始めたリフォームは、もふもふなネコミミ獣人の少女との出会いをきっかけに、思わぬ変化を呼び始める。
拡張され続けるダンジョンの先で、悠人が作り上げる“住める迷宮”とは――?
私と子供より、夫は幼馴染とその子供のほうが大切でした。
小野 まい
恋愛
結婚記念日のディナーに夫のオスカーは現れない。
「マリアが熱を出したらしい」
駆けつけた先で、オスカーがマリアと息子カイルと楽しげに食事をする姿を妻のエリザが目撃する。
「また裏切られた……」
いつも幼馴染を優先するオスカーに、エリザの不満は限界に達していた。
「あなたは家族よりも幼馴染のほうが大事なのね」
離婚する気持ちが固まっていく。
おっさん料理人と押しかけ弟子達のまったり田舎ライフ
双葉 鳴
ファンタジー
真面目だけが取り柄の料理人、本宝治洋一。
彼は能力の低さから不当な労働を強いられていた。
そんな彼を救い出してくれたのが友人の藤本要。
洋一は要と一緒に現代ダンジョンで気ままなセカンドライフを始めたのだが……気がつけば森の中。
さっきまで一緒に居た要の行方も知れず、洋一は途方に暮れた……のも束の間。腹が減っては戦はできぬ。
持ち前のサバイバル能力で見敵必殺!
赤い毛皮の大きなクマを非常食に、洋一はいつもの要領で食事の準備を始めたのだった。
そこで見慣れぬ騎士姿の少女を助けたことから洋一は面倒ごとに巻き込まれていく事になる。
人々との出会い。
そして貴族や平民との格差社会。
ファンタジーな世界観に飛び交う魔法。
牙を剥く魔獣を美味しく料理して食べる男とその弟子達の田舎での生活。
うるさい権力者達とは争わず、田舎でのんびりとした時間を過ごしたい!
そんな人のための物語。
5/6_18:00完結!
帰国した王子の受難
ユウキ
恋愛
庶子である第二王子は、立場や情勢やら諸々を鑑みて早々に隣国へと無期限遊学に出た。そうして年月が経ち、そろそろ兄(第一王子)が立太子する頃かと、感慨深く想っていた頃に突然届いた帰還命令。
取り急ぎ舞い戻った祖国で見たのは、修羅場であった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる