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俺の事情と彼女の事情
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「アトリ様、お久しぶりにございます」
「は、ハウゼンさんもよく来てくれました!」
クラエスともふがお仕事から帰ってきた檻に一人の女性を連れてきた。
亜麻色の髪をきっちりと結い上げた表情の少ない硬質なイメージを持つ彼女だが、今は何処か柔らかく、さらりと優雅に膝を折る淑女の礼は相変わらず美しく、この邸で働く女性の良き見本だと言う様に気品が漂っていた。
頭を上げた彼女に歓迎と握手をすれば、すらりと伸びた彼女は俺の手に重ねて軽く膝を折る。こちらの世界の女性の握手の仕方だと視界の端に目もがあらわれていた。
「私の方こそグランデルのお屋敷でお勤めが出来る誉ありがたく思います。
ましてや城での待遇と変わらずと言うご配慮痛み入ります」
「その点はこれからの働きにも反映させてもらう様にクラエスと話し合うから。
ハウゼンさんもぜひ他の侍女達の良き見本になるように頑張ってもらいたい」
「承知いたしました。ですが、どうぞ位置使用人の私の事はハウゼンとお呼びください」
「うん。みんなにも注意されるけど、これは俺の人間性の問題だからそう呼べるようになるまで耐えてもらえると助かる」
「でしたら私の方も慣れて行こうと思いますのでアトリ様も是非ハウゼンと呼ぶよう慣れて下さいまし」
「お互い課題は難しそうですね」
なんて再会に喜んで居れば
「アトリ、いつまでもハウゼンをたたせてないで向こうで話しをしたらどうだ?
私もいろいろ話をしてみたいと思うから」
つい話が盛り上がってしまえば何処か拗ねた顔のクラエスが居たけど気付かないと言う様に笑顔を浮かべ
「そうだね。いつまでもこんな所で話してちゃみんな身体も冷えるしね。セリム、温かいお茶をお願いするよ」
言えばクラエスは俺の腰に手を回してサロンへと案内してくれた。
その後ろを既にこの邸で働いている物としてハウゼンさんが付いてくる。手には大きいとは言えないバッグがひとつ。まさかそれが彼女の総てなのかと不安になってしまった。
少なくとも彼女は裕福な貴族の家の主の後添えをしていたはずだ。
それなのに城に住み込みで働いて持ち物がそれだけだなんてとちらちらと見ていればサロンでソファに座り、食事前だからとお茶をもらえば
「アトリ様は私の荷物が少ないのが気になられますか?」
しっかりばれていたようだ。
えーと……
「すみません。確かクラエスと同じ年だと聞いていたので、おしゃれとかそう言った物を楽しむお年頃かと思ったのでつい……」
「ああ、それは私も気になっていた。実家は既に兄夫婦が継いでいて帰りにくいと言うのは判る。だが領地の方にはまだご両親が健在だろ?
まあ、ハウゼン家を名乗っても良いと言うのはステータスの一つとして悪くはないが……」
「はい、私の実家の借金の代わりに前ハウゼン伯のお世話をさせていただきました。旦那様がお亡くなりになられた時に王家にお預けになられた遺書が公開され、爵位はご子息に渡る事、領地の事や資産の事もかかれてありました。
その中には私への今後の事もかかれてあり、財産的な譲渡はありませんでしたが、いかなる理由があれどもハウゼン家の名を名乗る様に、貴族の一員としての待遇を約束する事が認められていました」
「ご実家は立て直られたと聞いたが、それでもまだ厳しい状態だと噂で聞く」
「はい、兄は色々な事業に手を伸ばしていてなかなかそれが実にならないようで。
旦那様はそれを見越して私が実家に戻る事で再びこう言った婚姻を結ばされるのではと危惧されたようです。ですのでそうできないようにハウゼン家を名乗らせる事で手出しができないようにしていただきました」
静かに笑うハウゼンさんのどこか疲れた様子に俺もクラエスも不安が募って行く。
「義息子はやはり後妻と言うことであまり私の事を良く思ってなく、お葬式が終わってすぐに城勤めの紹介書を渡して私を邸から追い出したのです。
そこは感謝しましたが旦那さまから頂いた宝石も気を使っていただいて用意して下さったドレスも総て義息子の妻に奪われ、手元に残ったのはお気に召さなかった義息子夫妻にとって価値のない物達だけでした。
とは言え、それでも私には大切な思い出ですし、見た目は地味ですが気難しい職人の一点物の品なので奪われた物の中で高価な物だけを残してくださって感謝はしてるつもりですのよ」
くすくす笑いながら
「世間では私の事をなんて言われてるかは、下世話な噂も含めて知っているつもりです。ですが旦那様には娘のように大切に扱っていただき、実家や学園では学べなかった事も学ばせて頂きました」
まだ思い出は生々しいのか伏せて語り続けた目がゆっくりと上がり、俺達を正面から堂々とみる。
つんとした小さな顎をくいっと上がり、小さな口が震える様に懸命に想いを整理して今後の不安も抱えながらも気丈に語る。
「旦那様とは学園の同級生で縁があり同じクラスで学ばせて頂きました事もあります。
ですが、侯爵家の旦那様と子爵家の令嬢でした私では生きる世界は全くの別世界です。かつての知人だからとはいえこの栄光あるグランデル家に召し抱えられた事を私はきちんとわきまえているつもりです。
城でも噂は聞いております。旦那様が奥様をいかに求めていらっしゃられた話しを。
私は決してやましい思いを抱えてグランデル家に足を運んだわけではない事をどうか……」
「ちょっとまって!!!」
ストップをかける。
震えながら顔色悪く、でも懸命に。まるで身の潔白を告白するような言葉には俺の視界の端に移る彼女のステータスには錯乱と書かれてあり、ちゃんと理由もあった。
城の若い侍女達からの嫌がらせに耐えれなかった事。
城を出ても行くあても生活の手段も判らない事。
グランデル家にスカウトされて二つ返事でその話に飛びついた物の周囲から勘違いして笑えるとからかわれた事。
……。
すぐには言葉が浮かばなかったが
「クラエスにハウゼンさんを雇って欲しいと言ったのは俺のわがままです」
不意とその視線が俺へと向いた。
「城での待遇は知っての通り、この邸に来ても同じような目に会いかけたので直ぐにクラエスに掛け合って城で唯一親切にしてくれたハウゼンさんに来てくれればとお願いしたのが全部です」
まるでほっとしたかのようにクラエス同様子供のような表情をさらけた彼女に笑いかける。
「知っての通りこちらの世界にはまだ不慣れで教師役も欲しく思います。
クラエスからは学園では優秀だと聞いてます。
貴方から学ばせていただければ、普段はセリムから教えてもらってますけどセリムは最近執事になったばかりなので俺にばかりかかりっきりになるわけにはいかないのでどうか私の姉のように接して頂ければと思います」
俺の方が年上だけどねとそこは言わなければ彼女は席を立ち、スカートを少しだけ摘まみ上げ頭を深く下げる。
「私アリア・ハウゼン。
このご恩は生涯身を捧げ尽しましょう」
そんな丁寧な近いに
「もし良い人が出来たらクラエスと一緒に応援するから。俺の為じゃなく自分の為に幸せになろう」
膝の上でごろごろとしながらもいつの間にかうとうとするもふをなでながらの彼女にかける言葉は一人断ちをするのなら自分の足で立とうと言う事。仕事はその誠実さに自分から掴みとったのだ。ならばあとは自分が幸せになる為に誠実になってもらえばいいと願いながら
「これからクラエス共々よろしく」
緊張が解けたかハウゼンさんは両手を顔で隠し、声を上げて泣き出すのを見てクラエスはそっとハンカチを差し出した。
俺達はハウゼンさんが泣きだすほど不安だった事まで気付けず、しっかりしている表面的な事だけ見ていて内面は人前で鳴きだしてしまうほどの心細さを抱いていた事を、最初の今気付けたことにほっとするのだった。
「は、ハウゼンさんもよく来てくれました!」
クラエスともふがお仕事から帰ってきた檻に一人の女性を連れてきた。
亜麻色の髪をきっちりと結い上げた表情の少ない硬質なイメージを持つ彼女だが、今は何処か柔らかく、さらりと優雅に膝を折る淑女の礼は相変わらず美しく、この邸で働く女性の良き見本だと言う様に気品が漂っていた。
頭を上げた彼女に歓迎と握手をすれば、すらりと伸びた彼女は俺の手に重ねて軽く膝を折る。こちらの世界の女性の握手の仕方だと視界の端に目もがあらわれていた。
「私の方こそグランデルのお屋敷でお勤めが出来る誉ありがたく思います。
ましてや城での待遇と変わらずと言うご配慮痛み入ります」
「その点はこれからの働きにも反映させてもらう様にクラエスと話し合うから。
ハウゼンさんもぜひ他の侍女達の良き見本になるように頑張ってもらいたい」
「承知いたしました。ですが、どうぞ位置使用人の私の事はハウゼンとお呼びください」
「うん。みんなにも注意されるけど、これは俺の人間性の問題だからそう呼べるようになるまで耐えてもらえると助かる」
「でしたら私の方も慣れて行こうと思いますのでアトリ様も是非ハウゼンと呼ぶよう慣れて下さいまし」
「お互い課題は難しそうですね」
なんて再会に喜んで居れば
「アトリ、いつまでもハウゼンをたたせてないで向こうで話しをしたらどうだ?
私もいろいろ話をしてみたいと思うから」
つい話が盛り上がってしまえば何処か拗ねた顔のクラエスが居たけど気付かないと言う様に笑顔を浮かべ
「そうだね。いつまでもこんな所で話してちゃみんな身体も冷えるしね。セリム、温かいお茶をお願いするよ」
言えばクラエスは俺の腰に手を回してサロンへと案内してくれた。
その後ろを既にこの邸で働いている物としてハウゼンさんが付いてくる。手には大きいとは言えないバッグがひとつ。まさかそれが彼女の総てなのかと不安になってしまった。
少なくとも彼女は裕福な貴族の家の主の後添えをしていたはずだ。
それなのに城に住み込みで働いて持ち物がそれだけだなんてとちらちらと見ていればサロンでソファに座り、食事前だからとお茶をもらえば
「アトリ様は私の荷物が少ないのが気になられますか?」
しっかりばれていたようだ。
えーと……
「すみません。確かクラエスと同じ年だと聞いていたので、おしゃれとかそう言った物を楽しむお年頃かと思ったのでつい……」
「ああ、それは私も気になっていた。実家は既に兄夫婦が継いでいて帰りにくいと言うのは判る。だが領地の方にはまだご両親が健在だろ?
まあ、ハウゼン家を名乗っても良いと言うのはステータスの一つとして悪くはないが……」
「はい、私の実家の借金の代わりに前ハウゼン伯のお世話をさせていただきました。旦那様がお亡くなりになられた時に王家にお預けになられた遺書が公開され、爵位はご子息に渡る事、領地の事や資産の事もかかれてありました。
その中には私への今後の事もかかれてあり、財産的な譲渡はありませんでしたが、いかなる理由があれどもハウゼン家の名を名乗る様に、貴族の一員としての待遇を約束する事が認められていました」
「ご実家は立て直られたと聞いたが、それでもまだ厳しい状態だと噂で聞く」
「はい、兄は色々な事業に手を伸ばしていてなかなかそれが実にならないようで。
旦那様はそれを見越して私が実家に戻る事で再びこう言った婚姻を結ばされるのではと危惧されたようです。ですのでそうできないようにハウゼン家を名乗らせる事で手出しができないようにしていただきました」
静かに笑うハウゼンさんのどこか疲れた様子に俺もクラエスも不安が募って行く。
「義息子はやはり後妻と言うことであまり私の事を良く思ってなく、お葬式が終わってすぐに城勤めの紹介書を渡して私を邸から追い出したのです。
そこは感謝しましたが旦那さまから頂いた宝石も気を使っていただいて用意して下さったドレスも総て義息子の妻に奪われ、手元に残ったのはお気に召さなかった義息子夫妻にとって価値のない物達だけでした。
とは言え、それでも私には大切な思い出ですし、見た目は地味ですが気難しい職人の一点物の品なので奪われた物の中で高価な物だけを残してくださって感謝はしてるつもりですのよ」
くすくす笑いながら
「世間では私の事をなんて言われてるかは、下世話な噂も含めて知っているつもりです。ですが旦那様には娘のように大切に扱っていただき、実家や学園では学べなかった事も学ばせて頂きました」
まだ思い出は生々しいのか伏せて語り続けた目がゆっくりと上がり、俺達を正面から堂々とみる。
つんとした小さな顎をくいっと上がり、小さな口が震える様に懸命に想いを整理して今後の不安も抱えながらも気丈に語る。
「旦那様とは学園の同級生で縁があり同じクラスで学ばせて頂きました事もあります。
ですが、侯爵家の旦那様と子爵家の令嬢でした私では生きる世界は全くの別世界です。かつての知人だからとはいえこの栄光あるグランデル家に召し抱えられた事を私はきちんとわきまえているつもりです。
城でも噂は聞いております。旦那様が奥様をいかに求めていらっしゃられた話しを。
私は決してやましい思いを抱えてグランデル家に足を運んだわけではない事をどうか……」
「ちょっとまって!!!」
ストップをかける。
震えながら顔色悪く、でも懸命に。まるで身の潔白を告白するような言葉には俺の視界の端に移る彼女のステータスには錯乱と書かれてあり、ちゃんと理由もあった。
城の若い侍女達からの嫌がらせに耐えれなかった事。
城を出ても行くあても生活の手段も判らない事。
グランデル家にスカウトされて二つ返事でその話に飛びついた物の周囲から勘違いして笑えるとからかわれた事。
……。
すぐには言葉が浮かばなかったが
「クラエスにハウゼンさんを雇って欲しいと言ったのは俺のわがままです」
不意とその視線が俺へと向いた。
「城での待遇は知っての通り、この邸に来ても同じような目に会いかけたので直ぐにクラエスに掛け合って城で唯一親切にしてくれたハウゼンさんに来てくれればとお願いしたのが全部です」
まるでほっとしたかのようにクラエス同様子供のような表情をさらけた彼女に笑いかける。
「知っての通りこちらの世界にはまだ不慣れで教師役も欲しく思います。
クラエスからは学園では優秀だと聞いてます。
貴方から学ばせていただければ、普段はセリムから教えてもらってますけどセリムは最近執事になったばかりなので俺にばかりかかりっきりになるわけにはいかないのでどうか私の姉のように接して頂ければと思います」
俺の方が年上だけどねとそこは言わなければ彼女は席を立ち、スカートを少しだけ摘まみ上げ頭を深く下げる。
「私アリア・ハウゼン。
このご恩は生涯身を捧げ尽しましょう」
そんな丁寧な近いに
「もし良い人が出来たらクラエスと一緒に応援するから。俺の為じゃなく自分の為に幸せになろう」
膝の上でごろごろとしながらもいつの間にかうとうとするもふをなでながらの彼女にかける言葉は一人断ちをするのなら自分の足で立とうと言う事。仕事はその誠実さに自分から掴みとったのだ。ならばあとは自分が幸せになる為に誠実になってもらえばいいと願いながら
「これからクラエス共々よろしく」
緊張が解けたかハウゼンさんは両手を顔で隠し、声を上げて泣き出すのを見てクラエスはそっとハンカチを差し出した。
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