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菓子屋に潜むトラップは決して甘くない
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あの後ハウゼンさんに気付かれないようにお茶を頂いてから帰る事になった。
くたくただったけど帰り道に菓子屋に寄ってもらうのだった。
先日のお土産が好評だった事と、騎士さん達に差入れをして家の人達に差入れしないのもアレなので、うちには菓子専門の料理人もいない事もあり半数以上が女性の使用人と言う事もあって焼菓子の差し入れをしておこうと、初日に大量解雇をした事もあり、残された人たちと円滑な関係を結ぶにはこう言ったマメな気遣いだよなと使用人ぐらいだとなかなか口に入れる事の出来ない菓子を買いに行く事になった。
気遣いの出来る奥様が目標だけど、あまり媚びるのは良くありませんともハウゼンさんに注意されている。
まあ、前回、今回もお金を使って実際買い物をしてみると言う練習の一環と思って目を瞑ってもらう。
なんて建前を言いながら実際はトイレを借りたかった。
腹が痛い。
やってすぐハウゼンさんが来たので掻き出す事も出来なかったし、あんな所でいかにもヤりました何て状況証拠を残すわけにもいかない。
今はお尻の穴をキュッと力を入れて耐えてたけど、馬車に揺られて限界だった。
そんな俺に気付かずハウゼンさんはどのお店にしましょうねとお城であった時には見せなかったような笑みを、それでも控えめに零すも
「目標は全店制覇!馬車の進行方向から一番最初にある店に行こうか」
「まぁ、奥様ったら」
くすくすと笑うハウゼンさんには悪いが職場の女性達は忘年会の時のドリンクメニューを見て上から制覇していくぞ!なんて訳の分からない気合を真似してみたが、どうやらその気持ちがわかるらしく「頑張りましょうね」なんて応援してくれるのだった。
そんなわけで一番最初に焼菓子の取り扱いのある店へと足を運んでくれた。と言うか、どの店に取り扱いがあるのか知っていると言う時点でハウゼンさん有能と褒め称えてしまう。たとえそこに甘味への欲望があったとしてもだ。
一応どんな店か見てみたいと一緒に降りて店へと入ればむせ返るようなバターと甘い香りが詰まっていた。
お客のほとんどは女性ばかりで、奥ではお茶も飲めるようになっているいかにも女性が好みそうなホワイトの壁にミントグリーンの植物をモチーフとした壁紙、釣鐘型のランプのかわいい内装にハウゼンさんは目をキラキラとさせていたけど申し訳ないが既にお茶は庭園で頂いたので次回のお休みの時に仲良くなった使用人達と来て貰いたいと思う。
ほら、俺がハウゼンさんとは言え女性とお茶をしたらクラエスが拗ねるからね。
要らない煙は立たせなく、人数分ほど包んでもらい、種類はハウゼンさんにお任せして俺はその合間にトイレへ向かう。
ありがたい事に大通りの店は元の世界並みとは言わないけどそれなりにトイレが綺麗なのが嬉しい。女性ならパウダールームと言うのがあるのだろうが、男性の場合はシガールームがある。こう言う気遣いが一流店だと感心しながらも一応野郎がいないかチェックをしておく。
さすがに菓子屋ではないだろうと思うも三歩歩けば痴漢にあうこの特異体質。警戒に警戒を重ねてトイレへと入れば無音の空間。ほっとしつつ個室へと向かえば二つある半開きの個室がいきなり開き切ったかと思えばあっという間に悲鳴を上げる事も出来ずに個室へと連れ込まれた。
「お?美人さんが間違えて入って来た痴女かと思ったらまさかの野郎だったか。
っかしいな?珍しい髪の色だし絶対エロいレディだと思ったのに」
言いながら片手は声を出さないように俺の口の中に指を突っ込み、もう一方の手は既にズボンの中に手をつっこめられてタコのある手の平と指でギュッと握られていた。
「うわ、なんだ?連れ込まれて直ぐなのに感じてんのか?」
なんて言う間も無くすとんとズボンが足元に落ちてしまっていた。
はた迷惑な事に一流店のトイレはまるでここでいたしてくださいと言わんばかりに二人で入ってもそれなりに余裕はある物の背後の男はクラエス以上に体格がよく、かなりの筋肉質で俺なんか抵抗しても全く意味を持たなかった。
「ほら、そんなに期待してるんだったら壁に手をついて」
なんて壁に押し付けられてしまった。
ごっ!
鈍い音がするも悪い悪いとまったくの悪気のない謝罪。
その時に俺は頭をしたたかに打って思わずくらりとめまいをおこしていて、反射的に出た悲鳴は何とも間抜けなまでの文句。睨みつけるも男の頭には信愛度のマークがすでに50%まで上昇してあるし、アレックス弟同様何故かステータスは全く見えなかった。なんてしようなんだと恨んでしまうもそれよりもあまりの痛さに悲鳴をあげる。
「い、痛い!言う事聞くから乱暴はやめてください!」
「理解が早くて助かる」
合意にも取れるありきたりの言葉に男は鼻歌交じりに俺のアナルに容赦なく指を突っ込んできた。
「やだ!乱暴は!それだけは!」
「それだけって言う事聞くって言ったばかりだろ。それに事前に準備してあるって、うわ……
こんな真昼間なのに既に使用済みとか、えっろい奥さんだな。すっげえ景色だ」
だらりとアレックスの弟のがたっぷりと注ぎ込んだ物が溢れだした。
くたくただったけど帰り道に菓子屋に寄ってもらうのだった。
先日のお土産が好評だった事と、騎士さん達に差入れをして家の人達に差入れしないのもアレなので、うちには菓子専門の料理人もいない事もあり半数以上が女性の使用人と言う事もあって焼菓子の差し入れをしておこうと、初日に大量解雇をした事もあり、残された人たちと円滑な関係を結ぶにはこう言ったマメな気遣いだよなと使用人ぐらいだとなかなか口に入れる事の出来ない菓子を買いに行く事になった。
気遣いの出来る奥様が目標だけど、あまり媚びるのは良くありませんともハウゼンさんに注意されている。
まあ、前回、今回もお金を使って実際買い物をしてみると言う練習の一環と思って目を瞑ってもらう。
なんて建前を言いながら実際はトイレを借りたかった。
腹が痛い。
やってすぐハウゼンさんが来たので掻き出す事も出来なかったし、あんな所でいかにもヤりました何て状況証拠を残すわけにもいかない。
今はお尻の穴をキュッと力を入れて耐えてたけど、馬車に揺られて限界だった。
そんな俺に気付かずハウゼンさんはどのお店にしましょうねとお城であった時には見せなかったような笑みを、それでも控えめに零すも
「目標は全店制覇!馬車の進行方向から一番最初にある店に行こうか」
「まぁ、奥様ったら」
くすくすと笑うハウゼンさんには悪いが職場の女性達は忘年会の時のドリンクメニューを見て上から制覇していくぞ!なんて訳の分からない気合を真似してみたが、どうやらその気持ちがわかるらしく「頑張りましょうね」なんて応援してくれるのだった。
そんなわけで一番最初に焼菓子の取り扱いのある店へと足を運んでくれた。と言うか、どの店に取り扱いがあるのか知っていると言う時点でハウゼンさん有能と褒め称えてしまう。たとえそこに甘味への欲望があったとしてもだ。
一応どんな店か見てみたいと一緒に降りて店へと入ればむせ返るようなバターと甘い香りが詰まっていた。
お客のほとんどは女性ばかりで、奥ではお茶も飲めるようになっているいかにも女性が好みそうなホワイトの壁にミントグリーンの植物をモチーフとした壁紙、釣鐘型のランプのかわいい内装にハウゼンさんは目をキラキラとさせていたけど申し訳ないが既にお茶は庭園で頂いたので次回のお休みの時に仲良くなった使用人達と来て貰いたいと思う。
ほら、俺がハウゼンさんとは言え女性とお茶をしたらクラエスが拗ねるからね。
要らない煙は立たせなく、人数分ほど包んでもらい、種類はハウゼンさんにお任せして俺はその合間にトイレへ向かう。
ありがたい事に大通りの店は元の世界並みとは言わないけどそれなりにトイレが綺麗なのが嬉しい。女性ならパウダールームと言うのがあるのだろうが、男性の場合はシガールームがある。こう言う気遣いが一流店だと感心しながらも一応野郎がいないかチェックをしておく。
さすがに菓子屋ではないだろうと思うも三歩歩けば痴漢にあうこの特異体質。警戒に警戒を重ねてトイレへと入れば無音の空間。ほっとしつつ個室へと向かえば二つある半開きの個室がいきなり開き切ったかと思えばあっという間に悲鳴を上げる事も出来ずに個室へと連れ込まれた。
「お?美人さんが間違えて入って来た痴女かと思ったらまさかの野郎だったか。
っかしいな?珍しい髪の色だし絶対エロいレディだと思ったのに」
言いながら片手は声を出さないように俺の口の中に指を突っ込み、もう一方の手は既にズボンの中に手をつっこめられてタコのある手の平と指でギュッと握られていた。
「うわ、なんだ?連れ込まれて直ぐなのに感じてんのか?」
なんて言う間も無くすとんとズボンが足元に落ちてしまっていた。
はた迷惑な事に一流店のトイレはまるでここでいたしてくださいと言わんばかりに二人で入ってもそれなりに余裕はある物の背後の男はクラエス以上に体格がよく、かなりの筋肉質で俺なんか抵抗しても全く意味を持たなかった。
「ほら、そんなに期待してるんだったら壁に手をついて」
なんて壁に押し付けられてしまった。
ごっ!
鈍い音がするも悪い悪いとまったくの悪気のない謝罪。
その時に俺は頭をしたたかに打って思わずくらりとめまいをおこしていて、反射的に出た悲鳴は何とも間抜けなまでの文句。睨みつけるも男の頭には信愛度のマークがすでに50%まで上昇してあるし、アレックス弟同様何故かステータスは全く見えなかった。なんてしようなんだと恨んでしまうもそれよりもあまりの痛さに悲鳴をあげる。
「い、痛い!言う事聞くから乱暴はやめてください!」
「理解が早くて助かる」
合意にも取れるありきたりの言葉に男は鼻歌交じりに俺のアナルに容赦なく指を突っ込んできた。
「やだ!乱暴は!それだけは!」
「それだけって言う事聞くって言ったばかりだろ。それに事前に準備してあるって、うわ……
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だらりとアレックスの弟のがたっぷりと注ぎ込んだ物が溢れだした。
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