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第二話
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季節の移り変わりは早くて、あっという間に蝉がトンボに切り替わった。
夏服も合服になり、少しずつ朝晩が寒くなる。
共通試験まで〇〇日!みたいなカレンダーが学校や塾、そこらじゅうの目に見えるところに貼られた。耳にタコができる、もとい目にタコができそうなくらい毎日目にするそれはまさにストレスだった。
僕は変わらず、一向に上がらない成績と格闘していた。
この頃には土日も返上で塾に行き倒していた。
そして、ファンタジーな彼女とは少しずつ仲良くなった。
僕は理系で彼女は文系。
数学と理科がからっきしダメで、もはや捨てている。でも記憶は得意だから頑張る!と言っていた。
ただ、彼女には強みがもう一つあった。国語だ。
彼女は本の虫だった。塾にもいつもブックカバーに入れた何かを持ち歩いてたが、あれは小説だった。
特にファンタジー小説が好きでよく読んでいた。
脳内お花畑っぽかったのはそのせいか。とここでようやく理解した。
逆に僕には欠点になる科目があった。そう、国語だ。
昔から読書は嫌いで、小中学校でも読書の時間とはは基本寝ていた。
国語はいつも100点満点で50点を切るくらいできなかった。漢字を覚えるのは好きだけど、小説で作者の気持ちを読みとけみたいな問題はまるっきりダメだった。
まさに義務教育の産物である。
逆に彼女は本当に、国語がずば抜けてできた。
200点満点の模試で198点。おかしい。
かく言う僕は200満点で76点。逆におかしい。
僕『ねぇ、なんでそんな国語ができるの?僕もできるようになる?』
竹内『なるなる!小説好き?』
僕『まじで本読んだことない...』
竹内『えー、ダメだよ読まなきゃ、これ貸してあげる。感想教えてね!』
渡された本は、ファンタジー小説だった。
帰り道、
僕『ねぇ、感想って書いて渡せばいいの?』
竹内『ううん、帰り道に話しながらとかでいいよ。私と解釈が合っていれば○に近いし、違っていたらそれも答えとしてあるかもねって答え合わせになる』
僕『どういうこと?いわゆる《作者はここで何を思ったか》みたいなことを2人で話すってこと?』
竹内『そーそー、それを繰り返せば、作者の気持ちとか、主人公の気持ちわかるようになるでしょ?国語はどれだけ感情移入しながら、かつ客観的にその物語を見ることができるかが勝負だよ。』
僕『なるほどねー、わかった。できてる人が言うんだし、従うわ。』
竹内『わーい!やったー!じゃ、頑張ろうね!おやすみ!また明日!』
ここから、僕と彼女の国語の小説特訓が始まった。
夏服も合服になり、少しずつ朝晩が寒くなる。
共通試験まで〇〇日!みたいなカレンダーが学校や塾、そこらじゅうの目に見えるところに貼られた。耳にタコができる、もとい目にタコができそうなくらい毎日目にするそれはまさにストレスだった。
僕は変わらず、一向に上がらない成績と格闘していた。
この頃には土日も返上で塾に行き倒していた。
そして、ファンタジーな彼女とは少しずつ仲良くなった。
僕は理系で彼女は文系。
数学と理科がからっきしダメで、もはや捨てている。でも記憶は得意だから頑張る!と言っていた。
ただ、彼女には強みがもう一つあった。国語だ。
彼女は本の虫だった。塾にもいつもブックカバーに入れた何かを持ち歩いてたが、あれは小説だった。
特にファンタジー小説が好きでよく読んでいた。
脳内お花畑っぽかったのはそのせいか。とここでようやく理解した。
逆に僕には欠点になる科目があった。そう、国語だ。
昔から読書は嫌いで、小中学校でも読書の時間とはは基本寝ていた。
国語はいつも100点満点で50点を切るくらいできなかった。漢字を覚えるのは好きだけど、小説で作者の気持ちを読みとけみたいな問題はまるっきりダメだった。
まさに義務教育の産物である。
逆に彼女は本当に、国語がずば抜けてできた。
200点満点の模試で198点。おかしい。
かく言う僕は200満点で76点。逆におかしい。
僕『ねぇ、なんでそんな国語ができるの?僕もできるようになる?』
竹内『なるなる!小説好き?』
僕『まじで本読んだことない...』
竹内『えー、ダメだよ読まなきゃ、これ貸してあげる。感想教えてね!』
渡された本は、ファンタジー小説だった。
帰り道、
僕『ねぇ、感想って書いて渡せばいいの?』
竹内『ううん、帰り道に話しながらとかでいいよ。私と解釈が合っていれば○に近いし、違っていたらそれも答えとしてあるかもねって答え合わせになる』
僕『どういうこと?いわゆる《作者はここで何を思ったか》みたいなことを2人で話すってこと?』
竹内『そーそー、それを繰り返せば、作者の気持ちとか、主人公の気持ちわかるようになるでしょ?国語はどれだけ感情移入しながら、かつ客観的にその物語を見ることができるかが勝負だよ。』
僕『なるほどねー、わかった。できてる人が言うんだし、従うわ。』
竹内『わーい!やったー!じゃ、頑張ろうね!おやすみ!また明日!』
ここから、僕と彼女の国語の小説特訓が始まった。
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