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第22話 超級の責務 2/4
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「はあぁぁぁ!!」
剣を振りかざし、信護は襲い来るモンスターを斬り伏せる。
スキルによって生じた冷気が氷となり、氷柱を形成し、剣の軌跡に沿って放たれたそれがモンスター達を次々と貫き、破壊していく。
「ふぅ……分かっていたことだが、キリがないな」
自らのスキルで生成した騎士達と前線を入れ替わりながら、信護はひと呼吸置く。
《絶氷城》に出現するモンスター達は、氷の体を持つ極寒の生物達だ。
血も通わず、砕けば氷片となって消え行くのみのそれを生物と呼んでいいかは分からないが、そういうものだと理解して戦うしかない。
「もっと人手があれば楽だったんだがな」
地上へ向かう四つのルートのうち一つを、たった一人で押さえ込む。
封鎖ではなく迎撃によってそれを成さなければならない状況は、なかなかに厳しい。
それもこれも、氷のモンスターしか出現しないという、《絶氷城》のダンジョン特性が原因だった。
《機械巣窟》であれば、倒したモンスターの素材は未知の金属で出来ているため、それ自体が換金可能な資源となる。
九州の方にある《炎岩窟》というダンジョンは、なんと宝石で出来たモンスターまで存在するらしい。
一方で、このダンジョンのモンスターを倒して得られるのは、氷だけだ。
鋼よりも硬く、氷故に自在な形を取って襲い来るそれは脅威だが、どちらの特性もモンスターとして生きている間のみ持続する。倒してしまえば、ただの氷だ。
一応、モンスターの体を構成する“核”のようなものはあり、除雪作業の助けになるということで重宝されるが……やはり、需要は限定的と言わざるを得ない。
つまり、この地は他のダンジョンに比べて稼ぎが悪く、探索者が寄り付きにくいのだ。
協会による強制召集をかけるか、自衛隊や警察、探索者取締局などが訓練のため、自分達の手駒を送り込む場合を除いて、誰も好き好んで近付きたくないダンジョン。そうなると、他に比べて探索者の人手不足が深刻化するのは避けられない。
今回の大災害も、そんな事情が原因としてないとは言い切れなかった。
「……弱気になっても仕方がないか」
そんな《絶氷城》に、好き好んで日々乗り込んでは狩りを続けていたのが、氷室信護という男だった。
使命のために、命を燃やし尽くした父。
実の家族にすらその行いの意味を理解されないまま、人知れず誰かを守って死んでいった彼の気持ちは、こうして不毛かつ見返りのない戦いに身を投げるようになってなお、まだ分からない。
父はどうして、こんなにも辛く厳しい生活を続けながら、戦うことが出来たのか。
その答えを得るまでは、決して退くことはないと己に言い聞かせる。
「はあぁぁぁ!!」
氷の獣を殴り壊す。氷の巨人に剣を突き立て、生成した氷の槍が次々と敵を薙ぎ倒す。
そうしていると、やがてモンスター達の圧力が目に見えて弱まっていくのを感じた。
「もう終わりか……?」
ドローンによる事前偵察の結果を考えれば、処理できた数は半数にも満たず、鎮圧しきるにはまだ早い。
だが、他のルートに向かった探索者達のドローンから届くDチューブの配信映像から見ても、やはり全てのルートから敵がいなくなりつつあるのは明らかだ。
「偵察が十分ではなかったということか? 少ない方に予想外なのは、ありがたいことだが」
微妙なすわりの悪さを感じながらも、最後のモンスターを斬り伏せる。
そのまま、一旦撤収の指示を出そうかと考えたところで──異変に気付いた。
奥から、一体のモンスターが近付きて来たのだ。
「なんだ? こいつは……」
何年もこの《絶氷城》に通い詰めた信護をして、見たことのないモンスターだ。
氷で作られた半透明の体を持つものばかりなこのダンジョンにおいて、生物のような白い肉体を持つというだけで特筆に値する。
重力に逆らってふわりと浮く、人型の何か。
能面のようの表情を持たないその顔が、真っ直ぐに向けられた時──信護は、己の背筋にゾクリと恐怖の感情が走るのを感じた。
「っ、《絶壁》!!」
地面に拳を打ち付け、生成するのは氷の防壁。ダンジョンさえ封鎖せしめた、信護の絶対防御だ。
即席であるため、封鎖した時ほどの強度はないにしろ、たとえ深層モンスター相手でも決して破れない強度がある。……はずだった。
だが、その未知のモンスターが放った一本の氷柱が激突すると、防壁にピシリと小さなヒビが入る。
「なんだ、この威力は……!!」
瞬間的に、信護は理解する。
目の前の敵が、深層モンスターより更に上の存在だと。
自分以外に、こいつを止められる者はいないだろうということを。
『ホロビ、ヨ』
「なっ……!?」
片言とはいえ、モンスターが人の言葉を喋った。
その事実に驚愕し、動きが止めてしまう信護。
そこへ畳み掛けるように、未知のモンスターは宙に無数の氷柱を形成、一斉に解き放った。
「しまっ……ぐあぁ!?」
防壁が破られ、衝撃で大きく吹き飛ばされる。
その余波だけで砕け散る氷の騎士達を横目に、信護は舌打ちを漏らした。
「くそ、この程度のことで集中を欠くとは情けない。だが、どうするか……」
信護の代名詞ともなった《絶壁》を破るほどの攻撃力を秘めたモンスターだ。守りに入っては押しきられる恐れがある。
しかし、信護のスキルはその“守り”に秀でた性能をしている。
最大の長所を捨て、苦手分野での対決に臨むというのは、自ら敗北への道をひた走るようなものではないか?
「だが……やるしかない」
覚悟を決め、剣を構える。それに対して、未知のモンスターもまた氷柱を生成して迎え撃とうとし──直後。
信護の背後から眩い光が照射され、モンスターの氷柱を一本残らず叩き落としていった。
『ターゲット捕捉。戦闘を開始する』
「なっ……!?」
群青色の装甲を持つ、鋼の巨人。
新たに超級の名を得たばかりのロボット、テュテレールが、突如救援に訪れたのだ。
「何をしている、ロボット!! 君が持ち場を離れては、姿を消した他のモンスター達に守りを突破されてしまう!!」
現れたテュテレールを見て、まず信護の頭を過ったのはそれだった。
戦力を均等に割り振り、どのルートからでも地上を目指せないように守りを固めていたのだ。それを勝手に崩されては困る。
そんな信護に、テュテレールは淡々と事実を述べる。
『だが、貴方だけであのモンスターと対峙した場合、勝算は五分五分だ。私の救援によって、勝率は七割にまで高めることが可能』
更に、と、テュテレールは再び攻撃体勢に入ったモンスターに掌を向けながら、告げる。
『他のルートに関しては問題ない。アリスが改造を施したドローンによる再偵察が行われているが、ダンジョン内のモンスター数が大きく減じていることは間違いないと確認された。残った戦力の再配置によって、他の三つのルートは十分に防衛可能だと判断する。それらの指示も、既に集めた情報を元に暮星菜乃花が下してくれた。後は、我々がこのモンスターを撃破するだけだ』
「なっ……」
思わぬ人物の名に、信護は絶句した。
未知のモンスターの出現、敵モンスターの不自然な減少。それらを確認してからこの短時間で、状況に合わせて必要な手勢を作成し、素早く偵察を行う。あの大人しそうな少女からは、とても考えられない手際だ。
だが、現実として今、その少女が誇る《超級》の戦力が目の前にいることで、自分は助けられた。
Dチューブからの映像を見る限りでも、少し目を離した隙に再配置された探索者達は、各ルートで上手く立ち回っているらしい。
ならば、今は目の前のことに集中すべきだと、信護は意識を切り替えた。
「……背中は俺が守ろう、攻撃は任せた」
『了解』
モンスターから放たれた氷柱を、信護が形成した氷の盾が防ぎ止める。
盾はあっさりと砕けたが、それは相手の氷柱とて同じこと。舞い散る氷片を突っ切って、テュテレールが突撃した。
『命令執行』
剣を振りかざし、信護は襲い来るモンスターを斬り伏せる。
スキルによって生じた冷気が氷となり、氷柱を形成し、剣の軌跡に沿って放たれたそれがモンスター達を次々と貫き、破壊していく。
「ふぅ……分かっていたことだが、キリがないな」
自らのスキルで生成した騎士達と前線を入れ替わりながら、信護はひと呼吸置く。
《絶氷城》に出現するモンスター達は、氷の体を持つ極寒の生物達だ。
血も通わず、砕けば氷片となって消え行くのみのそれを生物と呼んでいいかは分からないが、そういうものだと理解して戦うしかない。
「もっと人手があれば楽だったんだがな」
地上へ向かう四つのルートのうち一つを、たった一人で押さえ込む。
封鎖ではなく迎撃によってそれを成さなければならない状況は、なかなかに厳しい。
それもこれも、氷のモンスターしか出現しないという、《絶氷城》のダンジョン特性が原因だった。
《機械巣窟》であれば、倒したモンスターの素材は未知の金属で出来ているため、それ自体が換金可能な資源となる。
九州の方にある《炎岩窟》というダンジョンは、なんと宝石で出来たモンスターまで存在するらしい。
一方で、このダンジョンのモンスターを倒して得られるのは、氷だけだ。
鋼よりも硬く、氷故に自在な形を取って襲い来るそれは脅威だが、どちらの特性もモンスターとして生きている間のみ持続する。倒してしまえば、ただの氷だ。
一応、モンスターの体を構成する“核”のようなものはあり、除雪作業の助けになるということで重宝されるが……やはり、需要は限定的と言わざるを得ない。
つまり、この地は他のダンジョンに比べて稼ぎが悪く、探索者が寄り付きにくいのだ。
協会による強制召集をかけるか、自衛隊や警察、探索者取締局などが訓練のため、自分達の手駒を送り込む場合を除いて、誰も好き好んで近付きたくないダンジョン。そうなると、他に比べて探索者の人手不足が深刻化するのは避けられない。
今回の大災害も、そんな事情が原因としてないとは言い切れなかった。
「……弱気になっても仕方がないか」
そんな《絶氷城》に、好き好んで日々乗り込んでは狩りを続けていたのが、氷室信護という男だった。
使命のために、命を燃やし尽くした父。
実の家族にすらその行いの意味を理解されないまま、人知れず誰かを守って死んでいった彼の気持ちは、こうして不毛かつ見返りのない戦いに身を投げるようになってなお、まだ分からない。
父はどうして、こんなにも辛く厳しい生活を続けながら、戦うことが出来たのか。
その答えを得るまでは、決して退くことはないと己に言い聞かせる。
「はあぁぁぁ!!」
氷の獣を殴り壊す。氷の巨人に剣を突き立て、生成した氷の槍が次々と敵を薙ぎ倒す。
そうしていると、やがてモンスター達の圧力が目に見えて弱まっていくのを感じた。
「もう終わりか……?」
ドローンによる事前偵察の結果を考えれば、処理できた数は半数にも満たず、鎮圧しきるにはまだ早い。
だが、他のルートに向かった探索者達のドローンから届くDチューブの配信映像から見ても、やはり全てのルートから敵がいなくなりつつあるのは明らかだ。
「偵察が十分ではなかったということか? 少ない方に予想外なのは、ありがたいことだが」
微妙なすわりの悪さを感じながらも、最後のモンスターを斬り伏せる。
そのまま、一旦撤収の指示を出そうかと考えたところで──異変に気付いた。
奥から、一体のモンスターが近付きて来たのだ。
「なんだ? こいつは……」
何年もこの《絶氷城》に通い詰めた信護をして、見たことのないモンスターだ。
氷で作られた半透明の体を持つものばかりなこのダンジョンにおいて、生物のような白い肉体を持つというだけで特筆に値する。
重力に逆らってふわりと浮く、人型の何か。
能面のようの表情を持たないその顔が、真っ直ぐに向けられた時──信護は、己の背筋にゾクリと恐怖の感情が走るのを感じた。
「っ、《絶壁》!!」
地面に拳を打ち付け、生成するのは氷の防壁。ダンジョンさえ封鎖せしめた、信護の絶対防御だ。
即席であるため、封鎖した時ほどの強度はないにしろ、たとえ深層モンスター相手でも決して破れない強度がある。……はずだった。
だが、その未知のモンスターが放った一本の氷柱が激突すると、防壁にピシリと小さなヒビが入る。
「なんだ、この威力は……!!」
瞬間的に、信護は理解する。
目の前の敵が、深層モンスターより更に上の存在だと。
自分以外に、こいつを止められる者はいないだろうということを。
『ホロビ、ヨ』
「なっ……!?」
片言とはいえ、モンスターが人の言葉を喋った。
その事実に驚愕し、動きが止めてしまう信護。
そこへ畳み掛けるように、未知のモンスターは宙に無数の氷柱を形成、一斉に解き放った。
「しまっ……ぐあぁ!?」
防壁が破られ、衝撃で大きく吹き飛ばされる。
その余波だけで砕け散る氷の騎士達を横目に、信護は舌打ちを漏らした。
「くそ、この程度のことで集中を欠くとは情けない。だが、どうするか……」
信護の代名詞ともなった《絶壁》を破るほどの攻撃力を秘めたモンスターだ。守りに入っては押しきられる恐れがある。
しかし、信護のスキルはその“守り”に秀でた性能をしている。
最大の長所を捨て、苦手分野での対決に臨むというのは、自ら敗北への道をひた走るようなものではないか?
「だが……やるしかない」
覚悟を決め、剣を構える。それに対して、未知のモンスターもまた氷柱を生成して迎え撃とうとし──直後。
信護の背後から眩い光が照射され、モンスターの氷柱を一本残らず叩き落としていった。
『ターゲット捕捉。戦闘を開始する』
「なっ……!?」
群青色の装甲を持つ、鋼の巨人。
新たに超級の名を得たばかりのロボット、テュテレールが、突如救援に訪れたのだ。
「何をしている、ロボット!! 君が持ち場を離れては、姿を消した他のモンスター達に守りを突破されてしまう!!」
現れたテュテレールを見て、まず信護の頭を過ったのはそれだった。
戦力を均等に割り振り、どのルートからでも地上を目指せないように守りを固めていたのだ。それを勝手に崩されては困る。
そんな信護に、テュテレールは淡々と事実を述べる。
『だが、貴方だけであのモンスターと対峙した場合、勝算は五分五分だ。私の救援によって、勝率は七割にまで高めることが可能』
更に、と、テュテレールは再び攻撃体勢に入ったモンスターに掌を向けながら、告げる。
『他のルートに関しては問題ない。アリスが改造を施したドローンによる再偵察が行われているが、ダンジョン内のモンスター数が大きく減じていることは間違いないと確認された。残った戦力の再配置によって、他の三つのルートは十分に防衛可能だと判断する。それらの指示も、既に集めた情報を元に暮星菜乃花が下してくれた。後は、我々がこのモンスターを撃破するだけだ』
「なっ……」
思わぬ人物の名に、信護は絶句した。
未知のモンスターの出現、敵モンスターの不自然な減少。それらを確認してからこの短時間で、状況に合わせて必要な手勢を作成し、素早く偵察を行う。あの大人しそうな少女からは、とても考えられない手際だ。
だが、現実として今、その少女が誇る《超級》の戦力が目の前にいることで、自分は助けられた。
Dチューブからの映像を見る限りでも、少し目を離した隙に再配置された探索者達は、各ルートで上手く立ち回っているらしい。
ならば、今は目の前のことに集中すべきだと、信護は意識を切り替えた。
「……背中は俺が守ろう、攻撃は任せた」
『了解』
モンスターから放たれた氷柱を、信護が形成した氷の盾が防ぎ止める。
盾はあっさりと砕けたが、それは相手の氷柱とて同じこと。舞い散る氷片を突っ切って、テュテレールが突撃した。
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