39 / 42
第39話 “アリスの笑顔を守る者”
しおりを挟む
(アリスが、泣いている)
“敵”の攻撃によって、私は全身の回路がショートし、ほとんどのシステムがダウンしてしまった。
もはや、まともに動く機能を探す方が困難な状態で、残された僅かなシステムが拾ったのは……アリスが深い悲しみに包まれ、慟哭する声だった。
(私は、"また"守れなかったのか)
生き残った僅かな機能を総動員し、他のシステムの再起動を試みる。
そのために、主に稼働を始めたのは、私がこれまでに最も厳重なセキュリティと防御を施し、大切に守って来た記憶《メモリー》の格納領域。
だからだろう。記憶システムの稼働に合わせ、過去の映像が次々と再生されていく。
『完成よ。これが私達の新商品、子育て・護衛・介護の三つの機能を両立させるために、今持てる人工知能技術の粋を結集して作り上げたロボット! ……名前は、どうしようかしら?』
『そうだな……保護者、なんてのはどうだ? 俺達の子供を共に守る、三人目の保護者となってくれるように』
『ふふふ、いいわね。テュテレール……この子が生まれたら、一緒に育ててあげましょうね』
アリスの母親……天宮博士が、私の腕を自身の腹部に押し当てる。
まだ感覚モジュールもない当時の私には、その大きく膨らんだ腹部の内部にあるものを、感じ取ることは出来なかった。
だが……これを、人は"温かい"と評するのだろう。
まだ稼働を始めたばかりだった私の人工知能は、当時の状況をそのように演算し、記録した。
『はあ、はあ、はあ……!!』
『生まれた……! 生まれたぞ、元気な女の子だ!!』
『良かった……テュテレール、あなたも見える? この子が、私達の娘……"アリス"よ。ほら、こっちに来て』
天宮博士の腕の中で、大声で泣く小さな命。
命じられるままに近付けば、その命は確かな鼓動を刻み、自らの存在を主張するように叫び続けていた。
人は、これを"幸せ"と評するのだろう。
まだまともに見えていないはずの目が、私の姿を確かに捉えたと感じた時……私はそのように記録した。
『げほっ……ダメよ、テュテレール……こっちに来ては、ダメ……』
崩れ落ちたビル。下敷きになった数多の人々。死臭すらも土埃でかき消され、未知の歪みが空間を蝕む。
そんな地獄の中で、天宮博士は私に"来るな"と命じた。
私の存在意義は、あなた達家族を守ることだったはずなのに。
『いいえ、違うわ、テュテレール。あなたの役目は、アリスを守ることよ』
そう言って、天宮博士は私の腕の中を指し示した。
地獄の中でたった一つ、取りこぼさずに済んだものを。
『私の、最期の命令よ。アリスを……どうか、アリスだけは……あなたの力で、守ってあげて……テュテレール……私の、愛しい……もう一人の──』
一際大きな崩落によって、天宮博士の言葉は途切れてしまった。
だが、博士の命令だけは、間違いなく私の記憶《メモリー》に深く刻み込まれたのだ。
アリスを、守る。それだけが、私の存在意義。
(だというのに、私は)
システムの再起動は失敗し、私の機能は何一つ回復しなかった。
外界の状況すら満足に把握出来ず、アリスがどのような状態なのかも分からない。
(すまない、天宮博士。私は、あなたの命令を全う出来なかったようだ)
記憶の中にしか存在しない人物に謝罪をして、何の意味があるのか。
だが、今の私には、そうすることしか出来ない。
あるいはこれを、人は"悔しい"と言うのかもしれない。
ただの機械でしかない私が、このような感情を持つことに意味などないというのに。
『そんなことないよ、テュテレール』
(…………!!)
私の中に残った記憶《メモリー》が、新たな映像を再生した。
それは、私がアリスと共に、ダンジョンの中での生活を始めてしばらく経った後。
ロボットとしては不要なノイズが定期的に発生することを告げ、システムメンテナンスを頼んだ私に……アリスが、告げた言葉だ。
『そのノイズは、テュテレールにとって……ううん、私達にとって何より大切なものだから。だから、捨てようなんて考えたらダメ。……システムの効率が落ちる? 気にしなくていいよ、その分私が、もーっとすごいシステムにアップデートしてあげるから!』
アリスは、このノイズを"感情"だと言った。人が生きていくのに、必要なものだと。
私は人ではなく、ロボットだ。そう伝えても、アリスは納得しなかった。
『テュテレール!! なんであんな無茶したの!?』
私が、まだダンジョン上層の敵にも苦戦するスペックだった頃。
アリスを守るため、自爆に等しい攻撃で相打ちになった時の記憶が再生される。
いつも笑顔を絶やさず、私に優しいアリスが、その時だけは何度も何度も私を叩いた。罵倒の言葉を並べ、これ以上ないほど怒りながら──泣いていた。
『バカ、バカ、バカ!! テュテレールのバカ!! 私にはもう、テュテレールしかいないんだよ? お願いだから、一人にしないでよ……!!』
私は、ロボットだ。
代わりなど、いくらでもいる。
また、作ればいい。今のアリスなら、出来るはずだ。
『作れないよ、作れるわけないでしょ!? テュテレールは、テュテレール一人しかいないの!! 似たようなロボットをいくつ作ったって、そんなのはもうテュテレールじゃない!!』
涙を流し、視界を滲ませ、手を震わせ……私を生かそうと、必死に修理を続けるアリスが、言った。
『お願い、テュテレール……もう、こんなことしないで……私は、もう……"家族"がいなくなるところなんて、見たくないよ……!!』
(──そうだった。この記憶だけは、忘れてはいけなかった)
一度は諦めかけたシステムの再起動を、もう一度試す。──失敗。
それでも構わないと、システムの再起動を試みる。何度も。何度も。
(私は……我が名は、守護者。博士を失い、アリスを守れと命令された時、自らをそう再定義した。アリスの命は、私が守ると。だが、それだけではない)
システム再起動──失敗。
システム再起動──失敗。
システム再起動──失敗。
何度リトライしようと、変わらない結果。
当然だ。もはや、私に残された機能で出来ることは、全てやり尽くした。今の私は、ただ過去の記録を閲覧するだけのスクラップに等しい。
それでも、私は諦めない。
(私は……アリスの家族。アリスを──アリスの笑顔を、守る者だ!!)
再起動。失敗。再起動。失敗。再起動。失敗。再起動。失敗。再起動。失敗。再起動。失敗。再起動。失敗。再起動。失敗。再起動。失敗。再起動。失敗。再起動。失敗。再起動。失敗。再起動。失敗。再起動。失敗。再起動。失敗。再起動。失敗。再起動。失敗。再起動。失敗。再起動。失敗。再起動。失敗──
動くはずがないと、機械としての私の知能が結論を下す。
動くのではなく、動かすのだと、私の中にアリスが残した"感情"が叫ぶ。
無意味に続くリトライの連続は、傍から見れば滑稽なものだったかもしれない。
だが、それでも──その無意味な試行の連続が、小さな奇跡を手繰り寄せることもある。
それが"人"なのだと、他ならぬアリスが、私に教えてくれた。
『────』
無限にも等しい再試行が、唐突に実を結んだ。
視界映像が回復し、自身の状況を客観視するためのデータが揃っていく。
『そうか──お前が助けてくれたのだな、フロン』
『ピ、ピピピ……テュテレール、助ける。アリス、守る』
崩壊したコンクリートを纏う、全長三十メートルにも及ぶ巨人。
その体内で、まるでアリスの意思に守られるかのように横たわっていた私は、フロンが持つ電磁投射砲と対を成すもう一つの機能──他の機械の簡易修理を行う自癒モジュールによって、再起動に成功したようだ。
何度も繰り返したリトライにより生じた、微かな電気信号。それが、フロンの存在をここに導いたのだ。
『行こう、フロン。我々の持てる全ての力を合わせて、アリスを助ける』
『ピ、ピピピ!』
フロンの体がバラバラになり、私の全身に接続される。
その電磁投射砲は左腕に、四つの足が腰に固定され、本体は背中に装着された。
背中の自癒モジュールが唸りを上げ、合体を果たした私の戦闘システムに最低限の修理を施していく。
『戦闘システム、再起動完了。戦闘再開は可能であると判断する。──これで二度目だ。待っていろ、アリス』
“敵”の攻撃によって、私は全身の回路がショートし、ほとんどのシステムがダウンしてしまった。
もはや、まともに動く機能を探す方が困難な状態で、残された僅かなシステムが拾ったのは……アリスが深い悲しみに包まれ、慟哭する声だった。
(私は、"また"守れなかったのか)
生き残った僅かな機能を総動員し、他のシステムの再起動を試みる。
そのために、主に稼働を始めたのは、私がこれまでに最も厳重なセキュリティと防御を施し、大切に守って来た記憶《メモリー》の格納領域。
だからだろう。記憶システムの稼働に合わせ、過去の映像が次々と再生されていく。
『完成よ。これが私達の新商品、子育て・護衛・介護の三つの機能を両立させるために、今持てる人工知能技術の粋を結集して作り上げたロボット! ……名前は、どうしようかしら?』
『そうだな……保護者、なんてのはどうだ? 俺達の子供を共に守る、三人目の保護者となってくれるように』
『ふふふ、いいわね。テュテレール……この子が生まれたら、一緒に育ててあげましょうね』
アリスの母親……天宮博士が、私の腕を自身の腹部に押し当てる。
まだ感覚モジュールもない当時の私には、その大きく膨らんだ腹部の内部にあるものを、感じ取ることは出来なかった。
だが……これを、人は"温かい"と評するのだろう。
まだ稼働を始めたばかりだった私の人工知能は、当時の状況をそのように演算し、記録した。
『はあ、はあ、はあ……!!』
『生まれた……! 生まれたぞ、元気な女の子だ!!』
『良かった……テュテレール、あなたも見える? この子が、私達の娘……"アリス"よ。ほら、こっちに来て』
天宮博士の腕の中で、大声で泣く小さな命。
命じられるままに近付けば、その命は確かな鼓動を刻み、自らの存在を主張するように叫び続けていた。
人は、これを"幸せ"と評するのだろう。
まだまともに見えていないはずの目が、私の姿を確かに捉えたと感じた時……私はそのように記録した。
『げほっ……ダメよ、テュテレール……こっちに来ては、ダメ……』
崩れ落ちたビル。下敷きになった数多の人々。死臭すらも土埃でかき消され、未知の歪みが空間を蝕む。
そんな地獄の中で、天宮博士は私に"来るな"と命じた。
私の存在意義は、あなた達家族を守ることだったはずなのに。
『いいえ、違うわ、テュテレール。あなたの役目は、アリスを守ることよ』
そう言って、天宮博士は私の腕の中を指し示した。
地獄の中でたった一つ、取りこぼさずに済んだものを。
『私の、最期の命令よ。アリスを……どうか、アリスだけは……あなたの力で、守ってあげて……テュテレール……私の、愛しい……もう一人の──』
一際大きな崩落によって、天宮博士の言葉は途切れてしまった。
だが、博士の命令だけは、間違いなく私の記憶《メモリー》に深く刻み込まれたのだ。
アリスを、守る。それだけが、私の存在意義。
(だというのに、私は)
システムの再起動は失敗し、私の機能は何一つ回復しなかった。
外界の状況すら満足に把握出来ず、アリスがどのような状態なのかも分からない。
(すまない、天宮博士。私は、あなたの命令を全う出来なかったようだ)
記憶の中にしか存在しない人物に謝罪をして、何の意味があるのか。
だが、今の私には、そうすることしか出来ない。
あるいはこれを、人は"悔しい"と言うのかもしれない。
ただの機械でしかない私が、このような感情を持つことに意味などないというのに。
『そんなことないよ、テュテレール』
(…………!!)
私の中に残った記憶《メモリー》が、新たな映像を再生した。
それは、私がアリスと共に、ダンジョンの中での生活を始めてしばらく経った後。
ロボットとしては不要なノイズが定期的に発生することを告げ、システムメンテナンスを頼んだ私に……アリスが、告げた言葉だ。
『そのノイズは、テュテレールにとって……ううん、私達にとって何より大切なものだから。だから、捨てようなんて考えたらダメ。……システムの効率が落ちる? 気にしなくていいよ、その分私が、もーっとすごいシステムにアップデートしてあげるから!』
アリスは、このノイズを"感情"だと言った。人が生きていくのに、必要なものだと。
私は人ではなく、ロボットだ。そう伝えても、アリスは納得しなかった。
『テュテレール!! なんであんな無茶したの!?』
私が、まだダンジョン上層の敵にも苦戦するスペックだった頃。
アリスを守るため、自爆に等しい攻撃で相打ちになった時の記憶が再生される。
いつも笑顔を絶やさず、私に優しいアリスが、その時だけは何度も何度も私を叩いた。罵倒の言葉を並べ、これ以上ないほど怒りながら──泣いていた。
『バカ、バカ、バカ!! テュテレールのバカ!! 私にはもう、テュテレールしかいないんだよ? お願いだから、一人にしないでよ……!!』
私は、ロボットだ。
代わりなど、いくらでもいる。
また、作ればいい。今のアリスなら、出来るはずだ。
『作れないよ、作れるわけないでしょ!? テュテレールは、テュテレール一人しかいないの!! 似たようなロボットをいくつ作ったって、そんなのはもうテュテレールじゃない!!』
涙を流し、視界を滲ませ、手を震わせ……私を生かそうと、必死に修理を続けるアリスが、言った。
『お願い、テュテレール……もう、こんなことしないで……私は、もう……"家族"がいなくなるところなんて、見たくないよ……!!』
(──そうだった。この記憶だけは、忘れてはいけなかった)
一度は諦めかけたシステムの再起動を、もう一度試す。──失敗。
それでも構わないと、システムの再起動を試みる。何度も。何度も。
(私は……我が名は、守護者。博士を失い、アリスを守れと命令された時、自らをそう再定義した。アリスの命は、私が守ると。だが、それだけではない)
システム再起動──失敗。
システム再起動──失敗。
システム再起動──失敗。
何度リトライしようと、変わらない結果。
当然だ。もはや、私に残された機能で出来ることは、全てやり尽くした。今の私は、ただ過去の記録を閲覧するだけのスクラップに等しい。
それでも、私は諦めない。
(私は……アリスの家族。アリスを──アリスの笑顔を、守る者だ!!)
再起動。失敗。再起動。失敗。再起動。失敗。再起動。失敗。再起動。失敗。再起動。失敗。再起動。失敗。再起動。失敗。再起動。失敗。再起動。失敗。再起動。失敗。再起動。失敗。再起動。失敗。再起動。失敗。再起動。失敗。再起動。失敗。再起動。失敗。再起動。失敗。再起動。失敗。再起動。失敗──
動くはずがないと、機械としての私の知能が結論を下す。
動くのではなく、動かすのだと、私の中にアリスが残した"感情"が叫ぶ。
無意味に続くリトライの連続は、傍から見れば滑稽なものだったかもしれない。
だが、それでも──その無意味な試行の連続が、小さな奇跡を手繰り寄せることもある。
それが"人"なのだと、他ならぬアリスが、私に教えてくれた。
『────』
無限にも等しい再試行が、唐突に実を結んだ。
視界映像が回復し、自身の状況を客観視するためのデータが揃っていく。
『そうか──お前が助けてくれたのだな、フロン』
『ピ、ピピピ……テュテレール、助ける。アリス、守る』
崩壊したコンクリートを纏う、全長三十メートルにも及ぶ巨人。
その体内で、まるでアリスの意思に守られるかのように横たわっていた私は、フロンが持つ電磁投射砲と対を成すもう一つの機能──他の機械の簡易修理を行う自癒モジュールによって、再起動に成功したようだ。
何度も繰り返したリトライにより生じた、微かな電気信号。それが、フロンの存在をここに導いたのだ。
『行こう、フロン。我々の持てる全ての力を合わせて、アリスを助ける』
『ピ、ピピピ!』
フロンの体がバラバラになり、私の全身に接続される。
その電磁投射砲は左腕に、四つの足が腰に固定され、本体は背中に装着された。
背中の自癒モジュールが唸りを上げ、合体を果たした私の戦闘システムに最低限の修理を施していく。
『戦闘システム、再起動完了。戦闘再開は可能であると判断する。──これで二度目だ。待っていろ、アリス』
0
あなたにおすすめの小説
裏切られ続けた負け犬。25年前に戻ったので人生をやり直す。当然、裏切られた礼はするけどね
竹井ゴールド
ファンタジー
冒険者ギルドの雑用として働く隻腕義足の中年、カーターは裏切られ続ける人生を送っていた。
元々は食堂の息子という人並みの平民だったが、
王族の継承争いに巻き込まれてアドの街の毒茸流布騒動でコックの父親が毒茸の味見で死に。
代わって雇った料理人が裏切って金を持ち逃げ。
父親の親友が融資を持ち掛けるも平然と裏切って借金の返済の為に母親と妹を娼館へと売り。
カーターが冒険者として金を稼ぐも、後輩がカーターの幼馴染に横恋慕してスタンピードの最中に裏切ってカーターは片腕と片足を損失。カーターを持ち上げていたギルマスも裏切り、幼馴染も去って後輩とくっつく。
その後は負け犬人生で冒険者ギルドの雑用として細々と暮らしていたのだが。
ある日、人ならざる存在が話しかけてきた。
「この世界は滅びに進んでいる。是正しなければならない。手を貸すように」
そして気付けは25年前の15歳にカーターは戻っており、二回目の人生をやり直すのだった。
もちろん、裏切ってくれた連中への返礼と共に。
【超速爆速レベルアップ】~俺だけ入れるダンジョンはゴールドメタルスライムの狩り場でした~
シオヤマ琴@『最強最速』発売中
ファンタジー
ダンジョンが出現し20年。
木崎賢吾、22歳は子どもの頃からダンジョンに憧れていた。
しかし、ダンジョンは最初に足を踏み入れた者の所有物となるため、もうこの世界にはどこを探しても未発見のダンジョンなどないと思われていた。
そんな矢先、バイト帰りに彼が目にしたものは――。
【自分だけのダンジョンを夢見ていた青年のレベリング冒険譚が今幕を開ける!】
妻からの手紙~18年の後悔を添えて~
Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。
妻が死んで18年目の今日。
息子の誕生日。
「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」
息子は…17年前に死んだ。
手紙はもう一通あった。
俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。
------------------------------
最遅で最強のレベルアップ~経験値1000分の1の大器晩成型探索者は勤続10年目10度目のレベルアップで覚醒しました!~
ある中管理職
ファンタジー
勤続10年目10度目のレベルアップ。
人よりも貰える経験値が極端に少なく、年に1回程度しかレベルアップしない32歳の主人公宮下要は10年掛かりようやくレベル10に到達した。
すると、ハズレスキル【大器晩成】が覚醒。
なんと1回のレベルアップのステータス上昇が通常の1000倍に。
チートスキル【ステータス上昇1000】を得た宮下はこれをきっかけに、今まで出会う事すら想像してこなかったモンスターを討伐。
探索者としての知名度や地位を一気に上げ、勤めていた店は討伐したレアモンスターの肉と素材の販売で大繁盛。
万年Fランクの【永遠の新米おじさん】と言われた宮下の成り上がり劇が今幕を開ける。
ガチャから始まる錬金ライフ
あに
ファンタジー
河地夜人は日雇い労働者だったが、スキルボールを手に入れた翌日にクビになってしまう。
手に入れたスキルボールは『ガチャ』そこから『鑑定』『錬金術』と手に入れて、今までダンジョンの宝箱しか出なかったポーションなどを冒険者御用達の『プライド』に売り、億万長者になっていく。
他にもS級冒険者と出会い、自らもS級に上り詰める。
どんどん仲間も増え、自らはダンジョンには行かず錬金術で飯を食う。
自身の本当のジョブが召喚士だったので、召喚した相棒のテンとまったり、時には冒険し成長していく。
帰って来た勇者、現代の世界を引っ掻きまわす
黄昏人
ファンタジー
ハヤトは15歳、中学3年生の時に異世界に召喚され、7年の苦労の後、22歳にて魔族と魔王を滅ぼして日本に帰還した。帰還の際には、莫大な財宝を持たされ、さらに身につけた魔法を始めとする能力も保持できたが、マナの濃度の低い地球における能力は限定的なものであった。しかし、それでも圧倒的な体力と戦闘能力、限定的とは言え魔法能力は現代日本を、いや世界を大きく動かすのであった。
4年前に書いたものをリライトして載せてみます。
僕の秘密を知った自称勇者が聖剣を寄越せと言ってきたので渡してみた
黒木メイ
ファンタジー
世界に一人しかいないと言われている『勇者』。
その『勇者』は今、ワグナー王国にいるらしい。
曖昧なのには理由があった。
『勇者』だと思わしき少年、レンが頑なに「僕は勇者じゃない」と言っているからだ。
どんなに周りが勇者だと持て囃してもレンは認めようとしない。
※小説家になろうにも随時転載中。
レンはただ、ある目的のついでに人々を助けただけだと言う。
それでも皆はレンが勇者だと思っていた。
突如日本という国から彼らが転移してくるまでは。
はたして、レンは本当に勇者ではないのか……。
ざまぁあり・友情あり・謎ありな作品です。
※小説家になろう、カクヨム、ネオページにも掲載。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる