最強の騎士団~1番強いのは団長ではなく料理人らしいです~

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14話

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 キメラが加わった事でパワーアップしたリントブルム騎士団は王都に帰ってきていた。


「とりあえず俺は王様に今回の事を報告して来る。それとみんな疲れているだろうから2~3日休みにする。集合がかかるまで自由にしてくれ。」

 と言い残して王城へと向かって行った。

「ギムルよ。今の話本当か?」

「はい、王様。全て本当のことでございます。」

「なんとも不思議な話だの。キメラが人間に懐くとは。キオは大丈夫なのか?」

「はい、キオは以前と変わらず過ごしております。」

「キメラを使って人間を襲うなどは無いという事だな?」

「はい、王様。キオはそのような事は絶対にしません。王様も分かっておられるはずです。」

「うむ。わかっておる。褒美に包丁をくれなどと言う奴が人間を襲うなどと考えるはずがないか。この件についてはあまり人に言うでないぞ。わかったな?」

「はい、王様。」

「下がって良いぞ」


「ふぅー、全くキオのせいでなんで俺がこんなに緊張しないといけないんだ?」

 そんなキオはキメラに乗って草原を走り回っていた。

「うわぁ!速いなぁ。凄いよキメラさん!」

「ふむ。そうかそうか。ところでキオよ。そちの胸ポケットからなにか感じるのじゃが」

「え?ああ、紹介するよ。僕の相棒、ネズミ君です。」

「ん?そのネズミは…ふむそうか、これはなんとも不思議な」

「チュー!」

「今はまだ…ってどこかの」

「なんの事ですか?」

「いや、こっちの話じゃ」

 なんか凄い興味深い話をしていたと思ったけどしっかり聞こえなかった。

「あ、そうそう。今自家製のマタタビ酒を作っているところなんだ。半年位かかるけど出来上がったら一番最初に飲んでもらうよ」

「ほう!マタタビ酒を作るのか。うむ、勿論じゃ。」

 キメラさんと別れて戻るとなにやら騒がしかった。

「なんですか?この騒ぎは」

 近くにいた人に聞いてみると

「なんでも事故があったらしいぜ、馬車に人がひかれたんだとよ」

「馬車に人が…」

「しかもそれがあのリントブルム騎士団の団長なんだとよ」

「え、団長!?ちょっ、すみません通して下さい」

 人混みをかき分けながら進み、見えたのは頭と足から血を流して倒れている団長だった。

「団長!しっかりして下さい!」

 声を掛けてみるも反応はない。

「君、ちょっと下がって!」

 どうやら医者が駆けつけたみたいだ。

「うん、頭を打って今は気を失っているが命には別状はないよ。足は骨にヒビが入っているかな。しばらくは動けないだろう」

 命には別状はないという言葉を聞いてホッとした。

 団長を宿屋まで連れて行き寝かせる。

 しばらくたって団長が目を覚ました。

「っ!痛ぇー」

「あ、団長!目を覚ましたんですね?」

「ん?キオか。ああ思い出したぞ。俺は馬車にひかれたんだな。」

「はい。もぅ本当に心配したんですから。」

「あぁ、すまんな。っと、この足はなんだ?」

「ヒビが入っているらしいです。」

「ヒビかよ。まぁ折れたんじゃなくて良かったわ」

「副団長を呼んでくれないか?」

「あ、はい。」


「大丈夫か団長?」

「ああ、しかしこの通り俺は動けない。実は仕事を受けてあって断るわけには行かないんだ。すまんが団を連れて西の森の調査に行ってくれないか?」

「わかった、任された。」

「頼んだぞ」

「キオは留守番な。団長の面倒を見といてくれ」

「え、付いて行かなくていいんですか?」

「ああ、今回の仕事は森の調査だけだ。別に討伐とかでは無いし直ぐに帰ってくる。団長を1人にさせるなよ?案外寂しがりやだからな。」

「おい、聞こえてるぞ」

「いや、悪い悪い。じゃあ行ってくる」

「ロキさんお気をつけて。」


 


「みんなも知っての通り団長は今動くことができない。だから団長にかわって副団長である俺が任された。よろしく頼むぞ。」

「はい!」

「頼んだぞ副団長!」

「ありがとうみんな。今日は西の森の調査だ。最近森にいた魔物の数が急激に減ったらしい。その原因を調べてほしいとの事だ。」

「では、いくぞ!」


 森へ着いたロキ副団長が率いるリントブルム騎士団は調査のため森の奥まで来ていた。

「やっぱり何にも無いなぁ」

「そうですね」

「そうだなぁ、今日はこの辺にしとくか」

 森を調査したが特に何もわからず日も暮れてきたのでそろそろ帰ろうとしている時だった。

「フハハハ!」

 声のした方を見ると空に浮いている人型の魔物がいた。
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