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スライム、美少女化……?
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「え、スラりん?なんで、君人間になっているの?」
「オーク王を倒してレベルが30になったので進化して上位種族になりました。その結果、新しいスキル、変形を得たのでその効果ですね」
スラりんがそう答える。え、レベル30?そんなにレベルがあがったの?ついこの間までレベル10くらいじゃなかったっけ?
そこでふとオーク王にトドメを刺したのがスラりんだったことを思い出す。
ああ、そうだ。経験値はトドメを刺した人に1番多く入るんだ。ということは何気にあの戦いで1番レベルが上がったのはスラりんなのか。
念のためコメット袋から鑑定紙を取り出してペタリと目の前の美少女の頭に貼り付ける。しばらくすると文字が浮かび上がって『種族:ハイ・スライム(レベル30)』と表示された。
「本当だ、スラりんだ。種族がハイ・スライムになっていてレベルも30になっている」
「どうやら上位種族になると使えるスキルが増えるようですね。気付いたら変形を使えるようになってました」
「へー、他にも何かスキルを使えるの?」
「『増殖』を使えますね。これはスライムが皆生まれ持っているスキルで自身を増やすことができます」
スラりんがにっこりと笑いながらそういう。スライムは生まれながらに自分が増えるスキルを使うことができるだと?なんて素晴らしい種族だ。ということはスライムが1匹いたら一生食糧難にならないんじゃない?スライムは世界を救う種族かもしれん。
そんでもってモンスターって進化すると新しいスキルを覚えることができるのか。なるほど、レベルの高いモンスターが強いのはこれも理由なんだろうな。
ちなみに人はスキルを得るためには生まれ持っているかオーブによって覚えるかしか方法はない。レベルが上がったら新しいスキルが覚えられるのは羨ましい限りだ。
「ん?ということは変形はオーク王を倒した時から使えたってこと?なんで今まで変身しなかったの?」
「必要性を感じませんでしたので」
「まあ確かに」
それはそうとなんで変形を今まで使わなかったのか聞いてみると必要ではなかったからと言われた。うん、そうだね。必要としていたのはスライムで美少女ではありませんでした。
「その姿ってずっといられるの?」
「変形を使う度にMPが減りますが、1度変身すれば効果が切れるまではこのままでいられますね」
「じゃあしばらくそのままでいてよ。話し相手になって欲しい」
「かしこまりました」
せっかくなのでスラりんに人型でいてもらう。あの丸くて柔らかくてツノが立っているフォルムも好きだけど単純に旅するなら人型の方がいいや。話せて楽しいし。
俺を襲ってきたチンピラ3人組を縄で縛り上げて首に『俺たちは女の子を襲った犯罪者です』と書かれたプレートを下げさせて道の端に置いておく。
誰かが通報してくれたらよし。誰も通りかからず放って置かれても、まあしらん。襲われたのはそれなりに怒ってますよ。
それに対してスラりんは『殺しましょう』といっていたけど、うん、まあ、ちょっとそこまでは。自分で命取るほどではないので取り敢えず放置プレイで。
スラりんと並んで歩く。スラりんは俺より少し背が低いスレンダーな美少女だ。ただし、スレンダーじゃない部分がある。
お胸に小ぶりのスイカが2ついているのですが、これは合法ロリという奴なのだろうか?その手の趣味の人間がみたら発狂して喜びそうだな。俺の食指は動かないけれど。性欲より食欲、花より団子の人間なんです。
「変形って人間に変身できるスキルなの?」
「いえ、本来は望んだ姿に形を変えるスキルだったと思いますよ。ただ姿を似せるだけなので力は本来のわたしのままですが」
「ふむふむ、ちなみにその人間の姿って何かモデルはあるの?」
「いえ、特には。気付いたらこの姿でした」
気になったことを聞いていく。そっか。じゃあスラりんが美少女なのは本来の顔立ちということなのか。スラりんって実はスライム界でもビューティフェイスだったのだろうか。
いままでこんな風に穏やかにモンスターと話すことなんてなかったからとても新鮮な気分だ。ああ、そうだ。あと、あれも聞いておきたい。
「前の街でオークたちがスライムを襲っていたけどあれってなんだったの?なんでオークはスライムを襲うの?」
ラスク・ハーゲンではオークたちが食べるわけでもないのにスライムを狩っていた。そのせいであの界隈ではスライムが全滅し俺はラスク・ハーゲンを出ることになったのだ。
オークマジ許すまじ。だけどもそもそもオークは何故スライムを襲ったのだろう。
「そうですね、エアト様は魔王という存在について知っていますか?」
「モンスターの王様だよね?」
「そうです。魔王はモンスターの中で最も強い者が王となります。エアト様も人族なのでご存知なのかもしれませんが、先日今代の魔王が倒されました。その為今いる各種族の王が他の種族を蹴散らし自分こそが魔王になろうと奮闘しているのです」
スラりんの話にふむふむと頷く。なるほど、つまり魔王になる為にモンスターたちは戦って互いに潰し合っているのか。オークがゴブリンと小競り合いしていたのもこれが理由なんだろうな。他の種族の長を倒して自分が魔王に成り上がろうとしているのだろう。
あれ?でもなんでスライムが襲われるの?スライムは全種族の中でも最弱といわれるモンスターだ。それなのにオークがスライムを狙うのはおかしくない?
自分以外のすべての種族を根絶やしにする為と言われればわからなくもないがでも丸兎や小角猪みたいな低級種族は襲ってないよね?なんでスライムだけなんだ?
「え、でもなんでスライムが襲われるの?スライムって別に戦闘系の種族ではないんだしわざわざ探し回って倒さないといけないことなの?」
「それは、かつてスライムが魔王となったことのある種族だからです」
スラりんが静かにそういう。え、スライムが魔王?スライムって戦闘能力ほぼゼロの最弱モンスターじゃないの?それなのにモンスターの頂点、魔王になってしまうとは何があったんですか?
「魔王……え、スライムがモンスターの頂点に立ったってこと?」
「はい。各種族の王たち、それも歴代最強のキングが揃う中、モンスターの頂点に立ったのはスライムでした」
「ど、どうやって?物凄く強いスライムが生まれたってこと?」
「残念ながらそこまではわかりません。とても強いスライムがいたのか、それとも各種族の王たちが殺しあって最後に残ったのがスライムだけだったのか、とにかくスライムは魔王になったのです。ですから魔王を決める戦いが起こった今、他種族にわたしたちはとても警戒されているのです」
スラりんの話を聞いてオーク達が何故スライムを襲っていたのかよくわかった。今は魔王を決める戦いの真っ最中でかつて魔王になったスライムはライバルになる可能性があるから早めに潰しているということか。なるほど、なるほど。
……え、それかなりまずくない?つまりオークだけでなく世界中で色んな種族がスライムを襲うってことだよね?
俺 の ス ラ イ ム が 全 滅 し て し ま う じゃ な い か !
「スラりん、それすごくやばいよ!それってこれからどんどんスライムが減っていくってことだよね」
「そうですね。ですが、わたしたちは隠れるのは得意なので全滅はしないでしょう。1匹でも残れば“増殖”という自分自身を増やすスキルを使えるので完全にスライムが消えて無くなることはありません」
スラりんの言葉にホッとする。そうか、スライムはすぐに増えることのできる種族なのか。じゃあ早く魔王が決まって他種族がスライムを襲わなくなればあっという間に元通りになるんだね。
「そっか。ちなみに魔王が決まるまでにどれくらいかかるの?」
「およそ百年くらいですかね」
「俺、死んでるじゃないですかヤダー。やっぱりダメだよ!俺が生きている間はスライムが減り続けるよ!これはダメだ!絶対にダメだ!なんとかしないとスライムがいなくなっちゃうよ!」
俺はスライムを愛している。食べちゃいたいくらい愛している。1日10個は食べないと平静を保てないくらい愛している。
だが、スライムが減り続ける世界でそれは可能なのか?1日10個もスライムを食べていられるのか?絶対に無理だろ。このままでは俺のライフスタイルが崩壊してしまう!
魔王、はすぐになんとかできる気がしない。ならば取り敢えずはスライムだ。スライムを保護しよう。
よし、じゃあ当面の目標はスライムを確保しよう。そういえば今向かっている炎の街、ファイア・ウォールの近辺にしか生息しないという珍しいスライムがいたね。
レッドスライム、全身が真っ赤に染まったスライムを捕獲することが次の街での目標だ。
「オーク王を倒してレベルが30になったので進化して上位種族になりました。その結果、新しいスキル、変形を得たのでその効果ですね」
スラりんがそう答える。え、レベル30?そんなにレベルがあがったの?ついこの間までレベル10くらいじゃなかったっけ?
そこでふとオーク王にトドメを刺したのがスラりんだったことを思い出す。
ああ、そうだ。経験値はトドメを刺した人に1番多く入るんだ。ということは何気にあの戦いで1番レベルが上がったのはスラりんなのか。
念のためコメット袋から鑑定紙を取り出してペタリと目の前の美少女の頭に貼り付ける。しばらくすると文字が浮かび上がって『種族:ハイ・スライム(レベル30)』と表示された。
「本当だ、スラりんだ。種族がハイ・スライムになっていてレベルも30になっている」
「どうやら上位種族になると使えるスキルが増えるようですね。気付いたら変形を使えるようになってました」
「へー、他にも何かスキルを使えるの?」
「『増殖』を使えますね。これはスライムが皆生まれ持っているスキルで自身を増やすことができます」
スラりんがにっこりと笑いながらそういう。スライムは生まれながらに自分が増えるスキルを使うことができるだと?なんて素晴らしい種族だ。ということはスライムが1匹いたら一生食糧難にならないんじゃない?スライムは世界を救う種族かもしれん。
そんでもってモンスターって進化すると新しいスキルを覚えることができるのか。なるほど、レベルの高いモンスターが強いのはこれも理由なんだろうな。
ちなみに人はスキルを得るためには生まれ持っているかオーブによって覚えるかしか方法はない。レベルが上がったら新しいスキルが覚えられるのは羨ましい限りだ。
「ん?ということは変形はオーク王を倒した時から使えたってこと?なんで今まで変身しなかったの?」
「必要性を感じませんでしたので」
「まあ確かに」
それはそうとなんで変形を今まで使わなかったのか聞いてみると必要ではなかったからと言われた。うん、そうだね。必要としていたのはスライムで美少女ではありませんでした。
「その姿ってずっといられるの?」
「変形を使う度にMPが減りますが、1度変身すれば効果が切れるまではこのままでいられますね」
「じゃあしばらくそのままでいてよ。話し相手になって欲しい」
「かしこまりました」
せっかくなのでスラりんに人型でいてもらう。あの丸くて柔らかくてツノが立っているフォルムも好きだけど単純に旅するなら人型の方がいいや。話せて楽しいし。
俺を襲ってきたチンピラ3人組を縄で縛り上げて首に『俺たちは女の子を襲った犯罪者です』と書かれたプレートを下げさせて道の端に置いておく。
誰かが通報してくれたらよし。誰も通りかからず放って置かれても、まあしらん。襲われたのはそれなりに怒ってますよ。
それに対してスラりんは『殺しましょう』といっていたけど、うん、まあ、ちょっとそこまでは。自分で命取るほどではないので取り敢えず放置プレイで。
スラりんと並んで歩く。スラりんは俺より少し背が低いスレンダーな美少女だ。ただし、スレンダーじゃない部分がある。
お胸に小ぶりのスイカが2ついているのですが、これは合法ロリという奴なのだろうか?その手の趣味の人間がみたら発狂して喜びそうだな。俺の食指は動かないけれど。性欲より食欲、花より団子の人間なんです。
「変形って人間に変身できるスキルなの?」
「いえ、本来は望んだ姿に形を変えるスキルだったと思いますよ。ただ姿を似せるだけなので力は本来のわたしのままですが」
「ふむふむ、ちなみにその人間の姿って何かモデルはあるの?」
「いえ、特には。気付いたらこの姿でした」
気になったことを聞いていく。そっか。じゃあスラりんが美少女なのは本来の顔立ちということなのか。スラりんって実はスライム界でもビューティフェイスだったのだろうか。
いままでこんな風に穏やかにモンスターと話すことなんてなかったからとても新鮮な気分だ。ああ、そうだ。あと、あれも聞いておきたい。
「前の街でオークたちがスライムを襲っていたけどあれってなんだったの?なんでオークはスライムを襲うの?」
ラスク・ハーゲンではオークたちが食べるわけでもないのにスライムを狩っていた。そのせいであの界隈ではスライムが全滅し俺はラスク・ハーゲンを出ることになったのだ。
オークマジ許すまじ。だけどもそもそもオークは何故スライムを襲ったのだろう。
「そうですね、エアト様は魔王という存在について知っていますか?」
「モンスターの王様だよね?」
「そうです。魔王はモンスターの中で最も強い者が王となります。エアト様も人族なのでご存知なのかもしれませんが、先日今代の魔王が倒されました。その為今いる各種族の王が他の種族を蹴散らし自分こそが魔王になろうと奮闘しているのです」
スラりんの話にふむふむと頷く。なるほど、つまり魔王になる為にモンスターたちは戦って互いに潰し合っているのか。オークがゴブリンと小競り合いしていたのもこれが理由なんだろうな。他の種族の長を倒して自分が魔王に成り上がろうとしているのだろう。
あれ?でもなんでスライムが襲われるの?スライムは全種族の中でも最弱といわれるモンスターだ。それなのにオークがスライムを狙うのはおかしくない?
自分以外のすべての種族を根絶やしにする為と言われればわからなくもないがでも丸兎や小角猪みたいな低級種族は襲ってないよね?なんでスライムだけなんだ?
「え、でもなんでスライムが襲われるの?スライムって別に戦闘系の種族ではないんだしわざわざ探し回って倒さないといけないことなの?」
「それは、かつてスライムが魔王となったことのある種族だからです」
スラりんが静かにそういう。え、スライムが魔王?スライムって戦闘能力ほぼゼロの最弱モンスターじゃないの?それなのにモンスターの頂点、魔王になってしまうとは何があったんですか?
「魔王……え、スライムがモンスターの頂点に立ったってこと?」
「はい。各種族の王たち、それも歴代最強のキングが揃う中、モンスターの頂点に立ったのはスライムでした」
「ど、どうやって?物凄く強いスライムが生まれたってこと?」
「残念ながらそこまではわかりません。とても強いスライムがいたのか、それとも各種族の王たちが殺しあって最後に残ったのがスライムだけだったのか、とにかくスライムは魔王になったのです。ですから魔王を決める戦いが起こった今、他種族にわたしたちはとても警戒されているのです」
スラりんの話を聞いてオーク達が何故スライムを襲っていたのかよくわかった。今は魔王を決める戦いの真っ最中でかつて魔王になったスライムはライバルになる可能性があるから早めに潰しているということか。なるほど、なるほど。
……え、それかなりまずくない?つまりオークだけでなく世界中で色んな種族がスライムを襲うってことだよね?
俺 の ス ラ イ ム が 全 滅 し て し ま う じゃ な い か !
「スラりん、それすごくやばいよ!それってこれからどんどんスライムが減っていくってことだよね」
「そうですね。ですが、わたしたちは隠れるのは得意なので全滅はしないでしょう。1匹でも残れば“増殖”という自分自身を増やすスキルを使えるので完全にスライムが消えて無くなることはありません」
スラりんの言葉にホッとする。そうか、スライムはすぐに増えることのできる種族なのか。じゃあ早く魔王が決まって他種族がスライムを襲わなくなればあっという間に元通りになるんだね。
「そっか。ちなみに魔王が決まるまでにどれくらいかかるの?」
「およそ百年くらいですかね」
「俺、死んでるじゃないですかヤダー。やっぱりダメだよ!俺が生きている間はスライムが減り続けるよ!これはダメだ!絶対にダメだ!なんとかしないとスライムがいなくなっちゃうよ!」
俺はスライムを愛している。食べちゃいたいくらい愛している。1日10個は食べないと平静を保てないくらい愛している。
だが、スライムが減り続ける世界でそれは可能なのか?1日10個もスライムを食べていられるのか?絶対に無理だろ。このままでは俺のライフスタイルが崩壊してしまう!
魔王、はすぐになんとかできる気がしない。ならば取り敢えずはスライムだ。スライムを保護しよう。
よし、じゃあ当面の目標はスライムを確保しよう。そういえば今向かっている炎の街、ファイア・ウォールの近辺にしか生息しないという珍しいスライムがいたね。
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