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第一章
東京ラバーズ その⑤
しおりを挟む「それでは皆さん、集合してください!」
ハンドマイク越しに磯辺の声が響くと、それまでグラウンド内に散在していたテスト選手たちが、ゴールポストの前に立つ磯辺のもとにぞろぞろと集まってきた。
その数、およそ三十人。
審査員を務める澤村と伊原も、他のスタッフやサテライト所属の選手とともに磯辺の背後に立ちならんだ。
「私は東京ラバーズのゼネラルマネージャーをしている磯辺といいます。さっそくですが、今回のテストについていくつか説明をさせていただきます」
ひと呼吸おき、磯部がさらに言う。
「まずは今回のテストの趣旨ですが、チームとしましてはあくまでも即戦力を求めてのことですので、フィジカルなテストははぶきまして実戦形式のテストをメインにやっていきたいと思います」
まずは一定の技術を測るドリブルテストを実施。その後、実戦形式の紅白戦をおこなう。
ここまでが一次テストで、これに合格した者だけが次の最終選考に進める。そう磯辺は説明した。
「では、これより10分後にドリブルテストを始めますので、各自、しっかりとウォーミングアップをしておいてください」
説明を終えた磯辺が仮設テントへ戻っていくと、選手たちはふたたびグラウンドに散らばり、各々、ストレッチ運動やスパイクの点検などを始めだした。
その間にも伊原はほかのスタッフと一緒に、ドリブルテストで使用する赤色のカラーコーンをグラウンドに並べる作業をしていたのだが、そんな伊原の背後に音もなく接近する三つの人影があった。
「ちゃーす! 久しぶりっすね、伊原さん」
ふいに背後から聞こえてきた妙に軽薄でなれなれしいその声に、コーンを並べる手を止めて伊原が振り返る。
視線の先にいたのは、ガムをくちゃくちゃと音をたてて噛んでいる小柄な男であった。
年齢は三十代前半。頭髪を金色に染めた浅黒い肌の男で、名前を園田真彦という。
伊原自身、かつて日本代表チームで一緒にプレーしたこともある選手だが、その伊原の前には園田だけではなく、やはり見知った別の顔もあった。
一人は短く刈った黒髪の頭とひょろりとした長身の所有者で、もう一人は髪の毛を茶色に染めあげた、なかなかに端整な顔だちをした中背の男である。
長身の男の名は西城陽一、茶髪の男のほうは永見秀樹といい、二人とも園田同様、かつて日本代表でプレーしたこともある男たちだ。
園田真彦、西城陽一、永見秀和というこの三人の元代表選手たち。本人たちはまったく知らないが、サッカーマスコミの間では彼らを総して「落ちぶれ三銃士」なる呼称が陰で定着していた。
いずれも、かつては日本サッカー界のスター選手として活躍し、リーグと日本代表の双方でひとつの時代を築いた選手たちなのだが、その名声も栄光も今ではすっかり色あせて、毎年のように所属チームを解雇されては別のチームを転々とすることの繰り返し。
それでもリーグきっての低給と悪待遇で知られ、「お荷物」だの「姥捨て山」だのと揶揄されるラバーズの門だけは叩くことのなかった三人であるが、いよいよ切羽詰まったらしく、ついに今年、新たな所属先をラバーズに求めてきたのだ。
「園田に西城、それに永見も。本当に久しぶりだな。まさか、お前たちのほどの選手がうちのテストを受けにくるとは思わなかったよ」
これは三人の事情を見透かした伊原流の皮肉なのだが、しかし当の三人は、自分たちのような「大物選手」が入団テストを受けにきたことに伊原が驚いている。そう解釈したらしい。
互いに顔を見あわせると、どこか誇らしげに笑うのだった。
ところが、そんなにやけ顔も束の間。突然、園田の表情が厳しいものになった。
「それにしても伊原さん、これはどういうことですか?」
そう伊原に訊ねてきた園田の声はあきらかに詰問調である。
腹に据えかねることがひとつやふたつではなさそうなものだった。
「うん、何のことだ?」
「このテストのことですよ。元代表選手である俺たちが、どうしてアマチュアに毛が生えたような連中と同じ扱いなんですか?」
「おおっ、それは俺も思ったよ」
園田の不満に、傍らの西城がすぐに同調してきた。
「戦力不足だと聞いたから移籍を打診してやったのに、その返答が『では、テストを受けてください』だもんな。なんでこの俺が入団テストなんかを受けなきゃならないんだよって話ですよ。そうでしょう、ヒデさん?」
西城が声を振った先で、永見も端整な顔をゆがませてうなずいた。
「まったくだよ。元日本代表選手という輝かしいキャリアを無視するなんて、どうかしてますよ、このチームは」
「…………」
返答に窮して沈黙する伊原をよそに、三人の不平不満のボルテージはますます熱量をあげていった。
「まったく、納得できねえよな」と園田。
「元代表のスター選手なんだぜ、俺たちは」と永見。
「俺なんかスペインでプレーしていたんだぞ、スペインで」と西城。
「……まあ、そう言うなよ、三人とも」
ようやく態勢をととのえて、伊原はしぼりだすように声を発した。どことなく疲労感をにじませた声だった。
「お前たちのような代表経験のあるスター選手にしてみれば、入団テストなんか馬鹿らしいと思うのはわかるけど、こうしてテストに来た以上は納得してもらわないとな。ほかの選手の手前もあるし。お前たちほどのスター選手なら、そのくらいの度量を見せてもいいんじゃないかな」
ある思惑から、伊原はとくに「スター選手」というところを強調したのだが、それは三人の性格を知り尽くした伊原の思惑どおり効果はすぐにあらわれた。
さっきまでの不平不満の態はどこへやら。伊原に「スター選手」扱いされたことで自尊心が満たされたのか、三人の元代表選手はすっかり上機嫌の態に様変わりしていた。
「わかってますって、伊原さん」
という園田の表情と声は、あきらかに三分前のものとは異なるものだった。
「俺たちだって、そのあたりの事情というものはちゃんと理解していますよ。なあ、二人とも?」
園田に声を向けられて、西城と永見が嬉々とした態でうなずいた。
「ソノさんの言うとおりです。俺たちだって、これから世話になるクラブを困らせる気なんか毛頭ないですよ。ねえ、ヒデさん」
「そのとおり。テストなんか受けるだけ時間の無駄なんですけど、まっ、名刺を渡すようなものだと思って、喜んで受けさせてもらいますよ」
悦に入った笑いを浮かべる西城と永見の態度は、園田と同様、やはり数分前のものとは異質なものだった。
伊原は胸の中でひとつ息を吐き、
「そ、そうか。まあ、がんばってくれ。俺はテストの準備があるから、これで失礼させてもらうよ」
そう言うなりくるりと踵を返し、仮設テントに向かって足早に歩きだした。
とても付き合いきれんわ。首を小さく振りながら歩を進める伊原の表情はそう主張していた。
「……おっ、やっているな」
テントに向かっていた伊原がその足を止めたのは、グラウンドの一隅で一人、黙々とストレッチに励んでいる涼を見つけたときである。
他の選手たち同様、涼もサッカー用のユニフォームとパンツに着替えていたが、白地に赤と黒の二本線が胸もとを横に走るそのユニフォームは、まさに伊原が知るサンパウロFCのものだ。
プロ用のものならこれにスポンサー名が入っているが、逆三角形のチームエンブレム以外になにもついていないのは、下部組織のユニフォームの証拠である。
だがユニフォーム以上に伊原の目を惹いたのは、まるでプロ選手のものと見まちがうほどに太くて厚いその両脚であった。
(……こいつはそうとう鍛えているな)
見つめる先にある涼の脚には、ぜい肉の類など微塵もついていない。見るからに強靱そうで、それでいて柔軟(やわらか)さを感じさせる筋肉がぴんと張りつめている。
サッカーの世界には「サッカー選手のレベルは脚の太さでわかる」という格言があるが、その言葉に照らせば、涼の脚はあきらかにアマチュア選手のものではなかった。
うちの下部組織には、これほど鍛えられた脚を持った選手はまずいないだろうな。そんなことを胸の中でつぶやきながら、伊原はゆっくりと近づいていった。
「やあ、涼君。ドリブルテストは何組になった?」
「ええと、E組です」
「じゃあ、ラストの組だな。ところで訊くのを忘れていたんだが、ブラジルにいたときはどのポジションをやっていたんだ?」
「ボランチです。中盤ならひととおりできますが」
「ほう、ボランチか」
ボランチとは、ポルトガル語で「ハンドル」または「取り舵」を意味する言葉で、ポジションでいえば守備的ミッドフィールダーを指す。
中盤の底から相手の攻撃の芽をつみ、ボールを奪えば攻撃の基点になり、ときには自らボールを持って攻めあがる。
高い身体能力、守備能力、展開力、突破力が要求されるポジションで、近代サッカーにおいてはもっとも重要視されているポジションだ。
「とにかくストレッチだけはちゃんとやっておいたほうがいい。きちんと伸ばしておかないと、いざってときに身体が動いてくれないからな」
「そうします。ところで、さっき話をされていた人たちはお知りあいですか?」
「……ああ、あの連中のことか」
涼の言う「お知りあい」というのが、中園・西城・永見の元代表トリオを指していることに気づき、伊原はつい苦笑いを漏らした。
たしかに伊原にとって三人は知人にはちがいないが、この場合、知人とはけっして友人という意味ではない。
「うん。昔、日本代表チームで一緒だった連中だよ」
「へえ、代表チームで……」
伊原が日本代表選手だったことに涼は軽く驚いたが、声に出して訊いたのは、それとは比較にならないほど驚いたことについてだった。
「それにしても、元代表選手がまたどうして入団テストを受けに?」
「落ち目だからさ」
とは、いくら真実とはいえ、さすがに伊原も口にするのははばかられた。
かといって、それにかわる言い方があるかというと、これがとっさに思い浮かばない。
「そうだな……まあ、フロントへの一種のアピールみたいなもんかな。『このとおり俺たちはまだまだ錆びついてないぜ!』ということを、目に見える形で証明するためにね」
苦しい説明をする伊原であったが、まだ16歳でしかない涼には伊原の複雑な心情までは察することはできなかった。
「そうなんですか」と、ただ納得するだけだ。
そのとき、グラウンドの一角がにわかにざわめきだした。
異変に気づいた伊原が視線を走らせた先に見たのは、グラウンドの入口付近で葉巻の白煙を宙空に漂わせながら、広報室長の瀬功や数人の秘書たちをしたがえた愛木の姿だった。
大きめのサングラスに真っ白なスーツで全身をかためた、ともすればある種の「組織」の最高実力者に誤解されかねないその風貌は、遠目にもまちがいようがない。
「あいかわらず凄いセンスしているわ、ほんと。あれで企業のトップだっていうんだからな……」
チームオーナーの突然の来訪とその派手すぎる装いに、伊原は形のよい眉をおもわずしかめた。
また面倒なのがきたな。愛木の姿を遠くに眺めやる表情はそう言いたげだった。
「誰ですか、あの人は?」
内心で「ギャングのボスかな?」と思った涼に、伊原は苦笑を浮かべながら応えた。
「うちのオーナーだよ。じゃあ、涼君。テストがんばれよ」
涼の肩をポンとひとつたたき、伊原は愛木のもとへ駆けだしていった。
気のせいか、涼にはどことなくその足どりが重く鈍いものに見えた。
†
このとき、愛木のもとにはすでに磯辺や澤村が出迎えのために集まっていた。
幹部たちの挨拶をうけた愛木は鷹揚にうなずいて応えると、選手たちが散在するグラウンド内に視線を投げつけ、
「おっ、たくさん来とるな。けっこう、けっこう」
と、満足そうに葉巻の煙を吐きだした。
ふたつのグラウンドを含め、施設内は完全禁煙になっているのだが、むろん注意する者は誰もいない。
上機嫌の態で葉巻を吹かしまくる愛木に、後背から磯辺がおずおずとした声で話しかけた。
「それでは社長。あちらのテントのほうに、お席を用意しておりますので」
「うむ、ご苦労」
鷹揚にうなずく愛木であったが、数歩進んだところでふと心づき、後背を歩く磯部をかえりみた。
「おい、磯部君。監督の姿が見えないぞ。彼はどうした?」
「はあ、じつは……」
ここ最近、胃痛に悩まされているということで、検査のため今日は病院に行っている。
そう磯部が説明すると、愛木はひとつ息を吐き、両腕を広げた。困ったもんだと言いたげだった。
「一軍をひきいる将がそんな虚弱体質でどうするんだね。指揮官たる者、チームのために常に健康に留意してもらわんと困るじゃないか」
「はあ……」
監督の胃痛の原因が、親会社(とくに最高幹部)からの過度な重圧と干渉にあることに、愛木がてんで気づいていないことを磯部は知った。
もっとも、気づいたところでこのワンマン社長はまったく意に介さないであろうが。
「まあいい。ところで今朝、君が言っていた元代表選手というのはどこだ?」
「あっ、はい。彼らはですね……」
問われた磯部はあわててグラウンド内に視線を走らせたが、視線を転じたのとほぼ同時。磯部は背後に異様な気配を感じとり、とっさに振り返った。
そこに見たのは、グラウンド内にいるはずと思っていた園田、西城、永見の姿だった。
クラブトップの来訪を知り、ある思惑を秘めてこの場に駆けつけてきたこと疑いなかった。
(い、いつの間に……!?)
あ然とする磯部をよそに、三人はつかつかと愛木の前にまで歩を進めてくると、まず園田が口を開いた。
「ラバーズの社長さんですね? 自分は元日本代表の園田真彦といいます。マイアミの奇跡を演出した天才司令塔といえば説明無用と思いますが」
(おいおい、誰が演出したって?)
一瞬、磯部はおもわず吹きだしそうになった。
園田の言う「マイアミの奇跡」とは、かつてアメリカ合衆国で開催されたオリンピックの大会において、予選リーグでブラジル代表チームと対戦した日本代表チームによる「世紀の番狂わせ」とも称された勝利試合のことだ。試合会場がフロリダ州マイアミにあるスタジアムであったことから、この名がつけられた。
当時、園田は代表チームのキャプテンを務め、それが先の「奇跡の演出者」発言の根拠となっているのだが、実際のところはゴールキーパーを中心とした守備陣が奮起し、ブラジル攻撃陣を無失点に抑えたことが勝利の要因というのが関係者の共通認識である。
それだけに、あたかも自分の活躍で勝てたとでも言いたげな園田の口ぶりが磯部には笑止だった。
その園田にかわり、次に愛木の前に進み出てきたのは西城だ。
「はじめまして、社長さん。自分は西城陽一といいます。日本人初のスペインリーガーとなった天才ストライカーといえば、もうおわかりですね」
(こらこら、誰が天才ストライカーだって?)
西城の都合の良すぎる主張に、磯辺はあやうく失笑を漏らすところだった。
たしかに高校時代とプロ入り直後までは、将来を嘱望されたストライカーであった。それは磯部も認める。
だがマスコミや世間から注目されるようになるとたちまち「テング病」を発症。それ以後はリーグ戦でも代表戦でも決定的な場面でゴールをはずしだすようになり、ファンから「へらへら笑いながらシュートをはずすフォワード」などとこきおろされた。
サッカーのワールド杯から帰国した空港内で、大会での西城のあまりの不甲斐なさに怒ったファンにコップの水をかけられた「空港水かけ事件」などは、西城を語るうえでは欠かせないエピソードとなっている。
日本人初のスペインリーガーという主張に偽りはないが、実際にプレーしたのは日本のプロリーグよりもレベルが低いとされる三部リーグのチームであり、そこですら結局、レギュラーに定着することはできなかったのだ。
その西城にかわって、今度は永見が微笑をたたえて愛木に握手を求めてきた。
「どうも、社長さん。同じく元日本代表の永見秀和です。タカラジェンヌとの交際を写真週刊誌に撮られたイケメンプレーヤーといえば説明無用と思いますが」
(そ、そんなことを自慢してどうする!?)
およそサッカーとは何の関係もない、女性芸能人との交際歴をとうとうと喋り続ける永見を磯部は呆れ顔で見つめていたのだが、やがて腕時計で時刻を確認すると低声で愛木に耳打ちした。
「あの、社長。そろそろテストのほうを始めたいのですが……」
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