2 / 2
引き篭もり生活卒業 そして始まりの異世界生活
自称神様の叶え物
しおりを挟む俺は咄嗟のあまりに言葉が出なかった。
自称神様アイリスが言いだした言葉があまりにもアホらしくもう一度確かめる為に告げる。
「 あの……アイリスさん? もう一度お願いします。
多分俺の聞き違いと思うので」
「 聞き違いではありませんよ。一宮さんが宜しければ天国行きじゃなく異世界転移しますけどどうします」
やっぱり聞き違いじゃなかった。
そう言うとアイリスは、異世界に転移した場合の説明を始めてきた。
俺は異世界に転移するとは言ってないのに
勝手に喋りだした。
一応、異世界はどんな感じが分からなかったし説明だけぐらい聞こうと思う。
説明を聞くと、話はこうだった。
俺が住んでる世界と違う世界、すなわち異世界と言う。
その異世界は神様が創りだした世界といい、俺と同じゲーム大好きな人達が亡くなった人をこの世界に住んでほしく創り出した世界と言う。
しかし、その世界には邪悪な力を持つ魔王が存在する。
魔王はこの世界を邪悪な世界をしようと考え、魔王軍と言う軍隊を作り今この世界は魔王によって侵略されピンチらしい。
異世界には、魔法が存在し、モンスターもいる。
ラノベの小説に登場する異世界系や、ゲームに登場するファンタジー世界。
「それでね、私が創りだした世界にね魔王が存在するの怖いでしょ!
それでね、貴方みたいなゲーム好きな人を異世界に転移したのはいいのだけど、結局魔王を倒せずに今は冒険者となって簡単なクエストで生き延びてるの」
俺と同じゲーム経験者の人でも、魔王を倒せないってどんなに強いんだよその魔王は。
ゲームでそんなに勝てない魔王が居たら、クソゲーじゃん。
「 それでね、私たち神々は勝てない魔王をどうやって倒せるか話をした結果
異世界に行くときに一つだけ持って行ける権利を与えるの。
例えば、強力な神器級の武器や装備を持って行けるとか、強力な特殊能力を持って行くとかね!
どうでしょ、一宮さん異世界に行きたくなったかしら」
なるほど、勝てない魔王を倒す為に何でも一つだけ貰えるのか。
確かに悪くない話だ。
って言うか、余計にテンション上がって行きたくなってしまうな。
天国行きなんて、もうどうでも良くなったわ。
ラノベやゲームで登場するファンタジー系の世界に行けるなら、一度行ってみたいな。
俺は彼女の説明を聞いた後、どちらかを選んだ結果を彼女に告げる。
「じゃ異世界転移でお願いします」
すると彼女は一宮さんの答えを聞き、アイリスは俺の方に向かい分厚い本を差し出した。
「では一宮夏樹さん。何でも一つだけ持って行ける権利を与え、やがて世界を平和になるよう神々は祈っています」
その言葉を聞いた後、差し出した本を受け取り本のページを一枚一枚とめくって見る。
めくって見ると、いろんな種類の名前が記されていた。
武器や防具、神器級や特殊能力……他いろいろ記され興奮が止まらない。
なるほどな、この本に記されている物を一つだけ持って行けるって事か。
一つじゃなく、三つや四つ持って行けるなら嬉しいのに。
参ったな、こんだけある以上一つだけって迷ってしまうな。
しかし、どれもこれもチート級の武器や防具、特殊能力じゃないかよ。
ゲームの場合だったら、チーターと呼ばれるな。
しかし、どれもこれも持って行きたいけど出来れば物じゃなく彼女みたいな人を持って行きたいな。
……まてよ!
何でも一つだけ持って行けるなら彼女を選んでもいいって事だよな。
物以外選んだらダメとは言ってないからいいんじゃないのか。
もし彼女を持って行けるなら是非欲しい。
夜中にあんな事やこんな事やり放題し、毎日ハーレムじゃん。
よし、一か八か聞いてみるか!
「決まったぞ!俺が持っていくの」
「決まりましたか。それでは何を持っていくか私に告げて下さい。
貴方が望んだその願い、私が叶えましょう」
「俺が持っていくのは……君だ」
「ごめんなさい、それは無理な条件です規則なので。
他を選んでもらえませんか」
即答に断れた。
即答の言葉に、俺は落ち込む。
「そりゃないだろ神様。何でも一つだけ持って行けるって言ったじゃん。
それに、神様を連れて行ってはダメとは一言も言ってないから選んだのに」
「だって、貴方みたいな人がまさか神様を選ぶなんて今までいなかったので。
そう言う訳なので、他を選んでくれませんか」
「他を選んでって言われても、俺的では彼女みたいな女性を選びたいのにな」
「一宮さんは物じゃなく女性を持って行きたいのですか?」
「そりゃ出来れば君みたいな女性を持って行きたいよ」
毎日ハーレム状態だしな。
「分かりました。それならその願い叶えましょう」
「えっ、本当か!あっ、出来れば女性の方でお願いします」
男性を選ばれたら、毎日ハーレム状態になれないしな。
男性を連れて行ってもキモいだけじゃん。
「えぇ、分かりました」
アイリスはそう言うと、両手を前に出し早口言葉で訳の分からない事を呟き始める。
多分女性を召喚する呪文を使っていると思う。
すると、床の下に赤く光る魔法陣が現れた。
呪文の詠唱が終わると、赤く光りだした魔法陣からもの凄い光りを放った瞬間、魔法陣から物凄い煙が部屋中に広まる。
煙の量が多すぎて、神様アイリスの姿も見えなくなるほど煙の量が多い。
それから数分経った後、煙はだんだんと消えかかる。
するとアイリスの姿が見え、俺はアイリスの方に歩くとそこには先ほど俺たち2人しか居なかったのに、アイリスともう一人の人影が見え、俺は喜んでしまう。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
4
この作品の感想を投稿する
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる