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45 救出作戦
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「ケビン、メリル、それにフィーナ様、それとえーっと、誰?」
突如として見知った顔が登場して、私は驚いていた。約一名、知らない顔が混じっているけど……。バーテンダーかな?
「ちっ、エミリアか……。まさか、我の邪魔をしに来たのか?」
さっきまで、ほとんど感情の変化のなかったハデスが苦虫を噛み潰したような表情となった。
どうやら、あのスキンヘッドのバーテンダー風の男に良い感情を持ち合わせてないようだ。
「ああーん、ハデスちゃんたら、酷いわー。あたしって者がいるのに、人間なんかに手を出すなんてー」
エミリアと呼ばれた男?は体をくねらせながら、ドタドタと音を立ててハデスの元に駆けてくる。
このエミリアって人からもハデスと変わらないくらいの威圧感がする。
「エミリアをどこかに遠ざけろ。今は関わりたくない」
ハデスが5人の黒ローブたちに命令すると、黒ローブの中から黒い翼の生えた男女が飛び出してきた。
天使とか言っていたけど、本当だったんだ……。
「エミリア様、お許しください」
私を拘束していた天使がエミリアを取り押さえようとする。
さらに、残りの4人もエミリアに飛びかかっていた。
「えっ? さすがに、非力なあたしでも、天使なんかには負けないわよ!」
「がはっ」
「ぎゃっ」
「ぐっ」
「げふっ」
「ごはっ」
エミリアが的確に天使たちの腹に拳を打ちつけて、悶絶させていた。
あの人は何者なんだ? でも、これなら私は助かるかもしれない。
「みんな、ご苦労だった。エミリア、ちょっと君には退場してもらうよ」
天使たちが倒れた瞬間、ハデスは私の側から姿を消して、エミリアに右手をかざした。
「あら、強制転送なんて容赦ないわね。ハデスちゃん、今度会ったら、覚悟しなさい」
青白い光がエミリアを包み込み、程なくして光と共に姿が消えた。
知らない人が突然現れて消えちゃった……。私は状況をあまり理解していなかったが、ピンチなのは何となくわかっていた。
「エミリアがスキだらけで良かったよ。まぁ、不死身の我らは避けるという行動が苦手だからな。邪魔者が居なくなったところで、敢えて質問しよう。人間風情が神である我に何の用だ?」
白銀の光を身に纏い、静かにハデスは質問を投げかけた。
これは、殺気なのか何なのか分からないが、周囲の温度が一気に下がったような感覚にとらわれる。
「へっ、何を偉そうな口を叩いてんだ。俺らの要求は一つだけだ! ルシアを返せっ!」
「神様か何だか知りませんが、ルシア様は連れ戻させていただきますわ!」
ケビンとメリルリアはハデスの威圧感にも一歩も下がらずに大声を上げた。
「まぁ、そんなことだろうと思ったよ。しかし、君たちの友人であるクリスティーナは、自分の意思で我のモノになることを決めたんだ。だから、君たちも諦めて帰るが良い……」
再び落ち着きを取り戻したのか、ハデスは淡々とした口調でそう告げた。
「なっ、デタラメを言うな!」
「そっそうですわ。ルシア様がそんなことを仰るはずありませんの」
二人は揃って反論する。
しかし、二人は知らない。私がハデスに脅されているということを。
「なるほどぉ。ケビンとメリルの魂を人質にされたのか。そりゃ、お人好しのルシアだったら、二人の命を優先するわよねぇ。冥府の神って存外小物なのね」
ここまで、黙っていたフィーナがすべてを察したように呟いた。
相変わらず、見透かす力が凄い。というより、本当に私の心の中を読んでいるんだな。
ちょっと怖い。距離置こうかな……。
「へぇ、ルシア、本当に距離を置いても良いの?」
「すみません。フィーナ様だけが頼りです。助けてください」
私は脊椎反射で謝罪した。
フィーナなら、神様相手でもなんとか出来るような気がしないでもない。
「ああ、君が【創造の女神】の最高傑作。フィーナ=エル=フリージアか。魔王に対抗するために作られた人間兵器。確かに普通の人間よりも美味しそうな魂をしているね」
「あら、嬉しい。口説かれるなんて、何百年振りかしらぁ」
わざとらしい仕草しながら、フィーナは軽口を叩く。
「で、君は力づくでクリスティーナを取り返すつもりなの? せっかく長生きしているのに、勿体無い」
「そぉねぇ。可愛い友人のために、あなたを叩きのめすことが出来れば良いんだけどぉ。ちょっと無理そうなのよねぇ。エミリアが簡単に居なくなっちゃったのは痛いわぁ」
フィーナは唇に指を当てながらはっきりとした口調でそう言った。
「さすがに冷静なんだね。じゃあ、我が大人しくしているうちに、その二人を連れて帰るのだ。我はクリスティーナから魂を取り出す作業をせねばならん」
ハデスは語気を強めて苛つきを全面に出していた。私の魂を取り出すことはしっかりと覚えていたらしい。
「フィーナ様、日和ったのかよっ! 俺はルシアを見捨てたりしねぇぞ!」
ケビンは私に向かって走り出した。
「駄目だ! ケビン! 危険すぎるっ!」
私はケビンの身の危険を感じて大声を上げた。
「人間、身の程を知れ……」
ハデスは高速で移動してケビンに手刀を繰り出す。
しかし、その瞬間ケビンの目が黄金に輝き、見事に手刀を躱した。
「天眼にかかれば、すべての動きを見通せるって、あれ?」
ケビンは白目を剥いて倒れてしまった。
「動きが読めるなら、更に先を読めば良い。【天眼】など、我らの【神眼】の模造品に過ぎない……」
そう言った、ハデスの手のひらの上には青白い光の玉が浮かんでいた。
あれはまさか……。
「そうだ。これがライケルヴィンの魂だ。そして……」
ハデスは更に姿を消す。
「ケビンさん……。きゃっ……」
私が気づいた時にはメリルリアも倒れており、ハデスの手元には2つの魂が浮んでいた。
「さて、忠告しよう。フィーナよ、この者たちを連れて10分以内にここを立ち去れ。魂を返してほしければな。クリスティーナから離れるのだ……」
ハデスがこちらに目を向ける。
「さすがに気づかれちゃったぁ。ルシアを逃がそうとしたんだけどぉ。無理そうねぇ」
フィーナが私の肩を掴みながら、反応する。えっと、いつの間に私の側に?
ケビンも、メリルリアも、倒れてしまったし、本当に私の人生は潮時のようだ。
「いいえ、貴女の人生はこれからなんだから……。“呪縛開放”……」
フィーナは小声で何かを耳打ちをしたと思うと、体が焼けるように熱くなっていった。
なっ、何が起きたんだ……。胸が熱い……。
「さて、クリスティーナを返してもらおうか」
ハデスが私に近づき手を伸ばす。
しかし、ハデスの腕は――空を切った……。
「これが、ケビンとメリルリアの魂か……。フィーナ様、これを戻すことは出来ますか?」
ハデスの動きが急にスローモーションに見えるようになった私は、二人の魂を取り返すことに成功した。
しかし、これはどういうことだ? フィーナに何かされたことは理解できたが……。
「もちろん戻せるわぁ。さぁ、ルシア、見せてあげなさい。88回分の人生で溜めていった不運による呪われた因果の力を……」
気付けば私の体からドス黒い霧のようなモノが吹き出していた。あのう、これって大丈夫なのかなぁ?
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「ちっ、エミリアか……。まさか、我の邪魔をしに来たのか?」
さっきまで、ほとんど感情の変化のなかったハデスが苦虫を噛み潰したような表情となった。
どうやら、あのスキンヘッドのバーテンダー風の男に良い感情を持ち合わせてないようだ。
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このエミリアって人からもハデスと変わらないくらいの威圧感がする。
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ハデスが5人の黒ローブたちに命令すると、黒ローブの中から黒い翼の生えた男女が飛び出してきた。
天使とか言っていたけど、本当だったんだ……。
「エミリア様、お許しください」
私を拘束していた天使がエミリアを取り押さえようとする。
さらに、残りの4人もエミリアに飛びかかっていた。
「えっ? さすがに、非力なあたしでも、天使なんかには負けないわよ!」
「がはっ」
「ぎゃっ」
「ぐっ」
「げふっ」
「ごはっ」
エミリアが的確に天使たちの腹に拳を打ちつけて、悶絶させていた。
あの人は何者なんだ? でも、これなら私は助かるかもしれない。
「みんな、ご苦労だった。エミリア、ちょっと君には退場してもらうよ」
天使たちが倒れた瞬間、ハデスは私の側から姿を消して、エミリアに右手をかざした。
「あら、強制転送なんて容赦ないわね。ハデスちゃん、今度会ったら、覚悟しなさい」
青白い光がエミリアを包み込み、程なくして光と共に姿が消えた。
知らない人が突然現れて消えちゃった……。私は状況をあまり理解していなかったが、ピンチなのは何となくわかっていた。
「エミリアがスキだらけで良かったよ。まぁ、不死身の我らは避けるという行動が苦手だからな。邪魔者が居なくなったところで、敢えて質問しよう。人間風情が神である我に何の用だ?」
白銀の光を身に纏い、静かにハデスは質問を投げかけた。
これは、殺気なのか何なのか分からないが、周囲の温度が一気に下がったような感覚にとらわれる。
「へっ、何を偉そうな口を叩いてんだ。俺らの要求は一つだけだ! ルシアを返せっ!」
「神様か何だか知りませんが、ルシア様は連れ戻させていただきますわ!」
ケビンとメリルリアはハデスの威圧感にも一歩も下がらずに大声を上げた。
「まぁ、そんなことだろうと思ったよ。しかし、君たちの友人であるクリスティーナは、自分の意思で我のモノになることを決めたんだ。だから、君たちも諦めて帰るが良い……」
再び落ち着きを取り戻したのか、ハデスは淡々とした口調でそう告げた。
「なっ、デタラメを言うな!」
「そっそうですわ。ルシア様がそんなことを仰るはずありませんの」
二人は揃って反論する。
しかし、二人は知らない。私がハデスに脅されているということを。
「なるほどぉ。ケビンとメリルの魂を人質にされたのか。そりゃ、お人好しのルシアだったら、二人の命を優先するわよねぇ。冥府の神って存外小物なのね」
ここまで、黙っていたフィーナがすべてを察したように呟いた。
相変わらず、見透かす力が凄い。というより、本当に私の心の中を読んでいるんだな。
ちょっと怖い。距離置こうかな……。
「へぇ、ルシア、本当に距離を置いても良いの?」
「すみません。フィーナ様だけが頼りです。助けてください」
私は脊椎反射で謝罪した。
フィーナなら、神様相手でもなんとか出来るような気がしないでもない。
「ああ、君が【創造の女神】の最高傑作。フィーナ=エル=フリージアか。魔王に対抗するために作られた人間兵器。確かに普通の人間よりも美味しそうな魂をしているね」
「あら、嬉しい。口説かれるなんて、何百年振りかしらぁ」
わざとらしい仕草しながら、フィーナは軽口を叩く。
「で、君は力づくでクリスティーナを取り返すつもりなの? せっかく長生きしているのに、勿体無い」
「そぉねぇ。可愛い友人のために、あなたを叩きのめすことが出来れば良いんだけどぉ。ちょっと無理そうなのよねぇ。エミリアが簡単に居なくなっちゃったのは痛いわぁ」
フィーナは唇に指を当てながらはっきりとした口調でそう言った。
「さすがに冷静なんだね。じゃあ、我が大人しくしているうちに、その二人を連れて帰るのだ。我はクリスティーナから魂を取り出す作業をせねばならん」
ハデスは語気を強めて苛つきを全面に出していた。私の魂を取り出すことはしっかりと覚えていたらしい。
「フィーナ様、日和ったのかよっ! 俺はルシアを見捨てたりしねぇぞ!」
ケビンは私に向かって走り出した。
「駄目だ! ケビン! 危険すぎるっ!」
私はケビンの身の危険を感じて大声を上げた。
「人間、身の程を知れ……」
ハデスは高速で移動してケビンに手刀を繰り出す。
しかし、その瞬間ケビンの目が黄金に輝き、見事に手刀を躱した。
「天眼にかかれば、すべての動きを見通せるって、あれ?」
ケビンは白目を剥いて倒れてしまった。
「動きが読めるなら、更に先を読めば良い。【天眼】など、我らの【神眼】の模造品に過ぎない……」
そう言った、ハデスの手のひらの上には青白い光の玉が浮かんでいた。
あれはまさか……。
「そうだ。これがライケルヴィンの魂だ。そして……」
ハデスは更に姿を消す。
「ケビンさん……。きゃっ……」
私が気づいた時にはメリルリアも倒れており、ハデスの手元には2つの魂が浮んでいた。
「さて、忠告しよう。フィーナよ、この者たちを連れて10分以内にここを立ち去れ。魂を返してほしければな。クリスティーナから離れるのだ……」
ハデスがこちらに目を向ける。
「さすがに気づかれちゃったぁ。ルシアを逃がそうとしたんだけどぉ。無理そうねぇ」
フィーナが私の肩を掴みながら、反応する。えっと、いつの間に私の側に?
ケビンも、メリルリアも、倒れてしまったし、本当に私の人生は潮時のようだ。
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フィーナは小声で何かを耳打ちをしたと思うと、体が焼けるように熱くなっていった。
なっ、何が起きたんだ……。胸が熱い……。
「さて、クリスティーナを返してもらおうか」
ハデスが私に近づき手を伸ばす。
しかし、ハデスの腕は――空を切った……。
「これが、ケビンとメリルリアの魂か……。フィーナ様、これを戻すことは出来ますか?」
ハデスの動きが急にスローモーションに見えるようになった私は、二人の魂を取り返すことに成功した。
しかし、これはどういうことだ? フィーナに何かされたことは理解できたが……。
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